2013/03/13 - 2013/03/13
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Yoheiさん
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「またどこか海外旅行したいなぁ~。」独り言の様に呟いた私の提案に、同級生が乗ってきた。彼は仕事が早くて、仕事の要領も良く、そ れでいて面倒見の良い3拍子揃った珍しい奴だった。高専生は中学を卒業してから5年(専攻科生は7年も)同じ学校に通っている為、外に目を向ける意識が非常に低い。他の学生とも触れ合う機会が少なく、完全に「井の中の蛙大海を知らず状態」にあると言える。しかも理科と算数の得意な人間が自然と集まる為、相対的に語学への関心が薄く、高専5年生ですら高校1年生レベルの英語の授業を受けている。英語の授業は英語のテストの為だけに受講しているので、テストが終わってしまったら構文も単語も全て忘れてしまう。そんな高専に居ながら、彼が私のこの話に乗ってきた事は正に「渡りに船」だった。
お互いのシンポジウム、学会、バイトの都合をすり合わせ、旅行期間は3月、最後のテストが終わり卒業式までの2週間になった。行き先については格安中華系航空会社の多く就航するアジア、そして私の「陸で国境を超えてみた い」と言う希望を優先して貰い、ベトナム~カンボジア~タイ~マレーシア~シンガポールを陸で移動する事で話が纏まった。
その後詳細調査を進めていった。カンボジアビザの取得方法、それぞれの国の入国手段等、お互い限られた時間であったが、要領よく旅の大枠を決めていった。卒業に必要なあらゆる成果品、論文、書類を提出し終え、翌2013年3 月5日に我々はホーチミンへ出発した。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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昨夜が長時間移動だったのと、昨日のKL市内観光の結果、案外KLの街がコンパクトであると言うことが分かり、今日は遅めの午前10時にホテルを出る。赤道直下のKLは昼と夜の長さがほぼ同じだ。
チャイナタウン (マレーシア) 散歩・街歩き
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湿度の高いクアラルンプールでは、昨夜洗濯した衣類が全く乾いていなかった。ホテルのフロントにランドリーサービスについて尋ねてみると、お店を紹介してくれた。紹介されたのはレッドドラゴンゲストハウスというバックパッカー宿で、1KG当たり6RMで洗濯してくれるとのことだった。種類によらず重さで料金を徴収するとは、さすが東南アジア!
チャイナタウン (マレーシア) 散歩・街歩き
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チャイナタウンを出発し、マスジットジャメと国立モスクを見に行くべく歩きだした。今日も確実に気温が30度を超えていると思われる。マスジットジャメに到着すると、なんと工事用のフェンスが辺り一面に張り巡らされており、大改修中の様相だった。仕方なく外側から写真を撮り、国立モスクへ向かった。マスジットジャメはムーア建築という建築様式。これは様々な大きさのアーチ・ドームが配置されるデザインだ。
ゼン ルームズマスジッド ジャメ ホテル
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道中、モスクと勘違いするような旧連邦事務局ビルや、旧クアラルンプール中央郵便局などを通過する。
スルタン アブドゥル サマド ビル (旧連邦事務局ビル) 現代・近代建築
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シティギャラリーと呼ばれる入場無料の資料館があったので、中に入ると、改修で見ることのできなかったマスジットジャメの大きな模型が展示されていた。ちょっと得した気分だった。
クアラルンプール シティギャラリー 博物館・美術館・ギャラリー
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さらに、資料館の中には、森ビルが持っているような、精巧なスケールで作られたクアラルンプール市街の大立体模型が展示されており、圧巻だった。
クアラルンプール シティギャラリー 博物館・美術館・ギャラリー
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冷房の効いた資料館(シティギャラリー)を出て、国立モスクへの歩を進める。どの国にもあったツクツクが恋しかったが、KLでタクシーといえば自動車が主。公共交通機関も専用軌道のLRTとモノレールしかない。小回りの利く交通手段が恋しい。
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暑い暑いと汗をたらしながら国立モスクへ到着した。国立モスクは現地語でマスジットヌガラという。国立モスクと言う割に、建物は所謂タマネギ型のドームを備えておらず近代的なデザインだった。
国立モスク (マスジッド ネガラ) 寺院・教会
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ちょうど日本人の団体ツアー客が到着したところで、中高年たちが中へ入っていった。露出が覆い服装の人たちは、入り口で紫色の全身マントを渡され、着用するように指導されていた。
国立モスク (マスジッド ネガラ) 寺院・教会
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我々も中に入ってみた。モスクの中心にある礼拝堂はさすがに観光客の見学が不可だった。
国立モスク (マスジッド ネガラ) 寺院・教会
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モスクには壁が無く、その代わり幾何学模様のフェンスが立てられ、風通しの良い造りになっていた。フェンスに沿ってベンチが置かれていたり、館内にはFree Wi-Fiが飛んでいたり至れり尽くせりの空間だった。ベンチに寝そべって涼んでいる人々も多く見られた。
国立モスク (マスジッド ネガラ) 寺院・教会
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時刻は12時30分になり、このまま南西に向かって歩き、KLセントラル駅へ向かった。KLセントラルはその名の通り首都の中心。高層ビル群に向かって歩いてゆく。
KLセントラル駅 駅
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途中道に迷いながらも、KLセントラルのビジネス街に到着した。昼飯時の駅のコンコースは、付近の商業ビルから出てきたビジネスマンで大混雑していた。男性はYシャツ、女性はスカーフを被りながらもオフィスカジュアルな服装を身にまとっていた。我々二人はTシャツ短パン、かなりの場違い感に苛まれた。萎縮しながらも、フードコートで昼飯を食べた。
KLセントラル駅 駅
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KLセントラルからモノレールに乗り、若者向けの店が集まるブキビンタン地区へ行くことに。この界隈はオシャレの最先端という。
KLセントラル駅 駅
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LRTのPlaza Rakyata駅で下車する。まわりは高層建築だらけで、若者も多い。地球の歩き方によると、安宿も集まる地区というが、最近治安がよくないらしい。
チャンカット ブキビンタン 散歩・街歩き
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中でもブキビンタンプラザと、ロットテンという商業ビルがこのエリアの核になっているらしかった。
チャンカット ブキビンタン 散歩・街歩き
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ロットテンにはH&Mも入居していた。日本でいえば渋谷や原宿といったところか。人々もオシャレでこぎれいな人ばかり。何を買うわけでもなくSCの中をブラブラした。
チャンカット ブキビンタン 散歩・街歩き
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夕方になり、やることも無くなってきたので一度ホテル方面に戻ることにした。ホテルの近くにはセントラルマーケットというバザールがあり、帰り際にそこへ寄ることにした。
ブキッ ビンタン駅 駅
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セントラルマーケットは、カンボジアのそれのように、日用品から食品まで何でも売るマーケットではなく、いわゆる土産物雑貨を売る店のみが入居していた。工芸品やTシャツ、おなじみのマグネットまで、ありとあらゆるマレーシア土産が売られていた。日本人の観光スポットの定番になっているのか、店員の中には流暢に日本語を話す強者もいた。
セントラル マーケット (クアラルンプール) ショッピングセンター
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帰りにチャイナタウンのフルーツ屋台でスイカ1.2RM(約36円)を買い食いした。東南アジアはスイカが安くて、しかもみずみずしくて美味しい!日本のスイカのように当たり外れが激しくない。
チャイナタウン (マレーシア) 散歩・街歩き
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屋台街を歩きながらホテルへ戻る。すると、何件かの屋台が同時に何かに急き立てられるようにそそくさと商品を仕舞い始めた。頭に?を浮かべつつ歩を進めると、ポツリと雨粒が顔に当たった。空を見ると黒い雲がすごいスピードでこちらに向かってくる。一雨来るようだった。
ホテルに戻ったと同時にあちこちから雷鳴が激しく聞こえ、あっという間にスコールが降り出した。タイミング良くホテルに戻れてラッキーだった。チャイナタウン (マレーシア) 散歩・街歩き
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雨音を聞きながらいつの間にかうたた寝し、起きると雨があがって涼しくなっていた。お腹が減ってきたので(←なんて自堕落な生活だ)、灯りの点り始めたチャイナタウンへ腹ごしらえに行くことにした。
チャイナタウン (マレーシア) 散歩・街歩き
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点心などをつまみ食いしながら歩く。街のレストランよりも、下町の屋台街の方が安いし美味い。今日も昨日と同じくミーゴレンをオーダー。トッピングは鶏肉。ワンタンスープを付けて貰った。勧められるがままカールスバーグを注文し、豪勢な食事になった。明日はKLを朝に出発し、マレー半島をマラッカへ南下する。だんだんと旅も終わりに近づいている。
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