2013/08/07 - 2013/08/08
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Yoheiさん
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突如会社からマレーシア赴任を言い渡された。私は心の中で密かに、マレーシアへ行くと決まった時から「時間があればブルネイに行こう!」 と心の中で計画をしていた。別にブルネイにとても興味があったわけではなく、むしろ私がブルネイについて知っている事といえば、「ボルネオ島の一角にポツンと存在する、原油の採掘で潤うイスラムの国」、そして「ブルネイ・ダルサラーム国という謎に長い国名」の2つだけだった。ただ私の目標である、200以上ある国全てに死ぬまでに足跡を付ける為には、ブルネイを踏破しない訳には行かない。「何としてでもヒマを見つけて行かなくては!」と常々思っていた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
□酒も女もない東南アジアの小国、ブルネイへ
ちょうど8月の上旬に、ラマダン明け休暇(Hari Raya Holiday)という、イスラム教徒が断食終了を祝う国民の休日が2日間あった。「これを逃す手はない」とばかりに、私はこの2連休を使ってブルネイ旅行を敢行することにした。日本人には想像しがたいが、イスラム教徒にとって断食は大切な行事である。個人差はあれど、イスラム教徒は断食を行う1か月「ラマダン月」は、日が昇ってから日が沈むまで、一切食べ物&飲み物を口に含まない。厳格なムスリムの中には、ツバさえ飲まずに吐き捨てる人もいるくらいだ。そんな彼らの手前、日本人である私たちが、大っぴらに昼ご飯を食べたり、オフィス内にご飯の美味しい匂いを漂わせることは一切禁止された。「郷に入っては郷に従う」ということだった。ただ断食は、食べ物を節することで、食べ物の大切さを実感できる大切な1か月であり、ラマダン明けの休暇は、まさに「解禁!」とばかりに、ムスリムは断食を乗り切ったことを盛大に祝い合うのだ。
□マレーシアからブルネイへ
いよいよ出発の日。私は同じく赴任中の同期や先輩社員にも声をかけ、朝6時に宿泊施設を出発し、ブルネイまで200km程の道のりを車でひたすら走った。背の高いプランテーションや、小さな集落、ブルネイへの一本道はまっすぐ続く。天気はすこぶる良く、雲も浮かんでいないため、東南アジアの強い太陽がジリジリと直接照り付けた。犬みたいに車の窓から顔を出す。風がとっても気持ちよかった。 -
何だかんだでブルネイ国境までは4時間程もかかり、ブルネイに入国してからも、首都のバンダル・スリ・ブガワンに到着するまで、1時間ほど掛かった。ブルネイの正式名称は「ブルネイダルサラーム国」というが、首都の名前もまた長い。そのため、バンダル・スリ・ブガワンを省略してBSBとするのが一般的とのことだった。BSBに近づくにつれ、急に街並みが近代化され始め、あっという間に中心部に到着した。
早朝に出発したにもかかわらず、ホテルでカバンを下ろす頃には、時計は正午を廻っていた。ただ、ブルネイに入っても天気は快晴で、観光日和と言えそうだった。BSBの中心部には高層ビルが立ち並び、外国人の姿も多く見かける。Teck Guan Plaza 百貨店・デパート
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□ブルネイってどんな国?
ブルネイは、油の産出によるオイルマネーが経済に大きく寄与している。中東の産油地のように、税金が低く抑えられ、国民生活はとても安定している。シンガポールドルとブルネイドルは1:1で流通していることからも、この国の発展度合か分かる。
両替したブルネイドル。1万円が127ドルになった。1ブルネイドルは約79円Teck Guan Plaza 百貨店・デパート
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□ブルネイグルメの代名詞はSUHSI!
小さな国、ブルネイの観光にはいくつかの定番スポットがある。まずはBSBの水上村、BSBの水上村の規模は大きく、市民の約3割が水上で暮らしている計算になる。他にも美しいモスク、24時間営業の遊園地、マングローブを見に行くジャングルツアーなどがある。
お昼も過ぎたことだしまずは腹ごしらえ、我々は出発前に「ブルネイグルメ」として強くお勧めされた「寿司」を食べに行くことにした。マレーシアのオフィスでは、誰に聞いても、「ブルネイは寿司がうまい」と口をそろえるほどだったのだ。口コミ情報を集計すると、どうやら中心部にある「カイゼンスシ」という、「回転寿司」が語源になっているのか、はたまた「トヨタ式の改善」が語源になっているのか…どうあれそこの寿司が人気だった。さっそくそのカイゼンスシに向かうことに。ヤヤサン SHHB コンプレックス ショッピングセンター
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カイゼンスシに到着、ショッピングセンターの「ヤヤサンコンプレックス」の近くにある。店名のカイゼンスシは、漢字で「海膳寿司」と書くらしいことを、割りばしの袋を見て気づいた。座敷はなく、オールテーブル席だった。メニューには英語、マレー語に加えて日本語表記もあり、さらに寿司以外にも生姜焼き定食や牛丼、お好み焼きなどもあった。ジャパニーズレストランだった。1か月以上日本食から遠ざかっていた我々は、お手並み拝見とばかりに、さっそく寿司の盛り合せとなどをオーダーして、ウキウキしながら待った。
寿司は最高に美味だった。創作寿司も日本人の舌にとても合って美味しかった。わさびは刺身方式〈各々醤油に溶かして着ける〉だった。お茶はやかん一杯入って1ドルと、無料ではない。食事代は1人当たり20~25ドル〈1600円~2000円〉と、決して安くはない値段。カイゼン スシ ジャパニーズ レストラン すし
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□絶叫!スリル満点の水上村観光
腹ごしらえをし、次はレクリエーションを楽しもうと、海沿いを歩いていると、小型ボートにのったおじちゃんたちが、こちらに声をかけているのに気付いた。そちらを向くと、「ボート10ダラー!エイトパーソン!カモンカモン!」と、水上村へのボート観光を斡旋してきた。当然だが、水上村へのアクセスはボートしかなく、BSBでは、ボートが重要な市民の足になっている。
隣にボートを止めているおじちゃんも、負けじとこちらへ手招きしている。気づけば我々団体客を乗せようと、ボート屋がじゃんじゃん集まっているではないか! -
需要側が1組で、供給側が5~6人もいれば、自然と競争原理が働くというものである。我々の中では暗黙の了解のうちに「一番安値を挙げたボートに乗ろう」という協定が出来た。結局、1人2ドル〈160円〉で妥結した。
さっそく水上ボートに乗り込む。小さなモーターボートは、8人もの男たちを乗せると、些かおっかないくらい不安定だった。水上村へしゅっぱーつ! -
離岸してしばらく走り出すと、ボート屋のおやじが我々に、「君たち、シーモンキーを見に行かないか??」と提案してきた。彼の話によると、河口からSungai Brunei〈直訳でブルネイ川〉を南西へ行ったところに、自然のマングローブ林があり、そこに行けばシーモンキーが見られるということだった。「シーモンキーってサルのこと?まぁよく分からないけど、とりあえず行ってみようか!」と彼の提案に乗ることを告げると、「じゃあ追加で1人当たり7ドル〈560円〉ね!」と言ってきた。なるほど、最初からそういう魂胆だったのね…。
船はマングローブ林へ。マングローブとはもともと、マレー語で樹木を表すMangiと、英語で小さい森を表すGroveを掛け合わせた造語である。マングローブの生育箇所は非常に限られるため、私はマングローブを直に見るのは、これが初めてだった。 -
マングローブ林の一角でエンジンを切り、みんなで耳を澄ましてサルの鳴き声を探す。前方には先客の白人観光客も、同様にサル探しをしている。向こうのボート漕ぎはずいぶんワイルドな格好をしている…。結局サルは見えたものの、カメラが追い付かず、シャッターチャンスを逃したまま、再び水上村へ向かってボートが走り始めた。
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シーモンキー探しから一転、ボート屋のおやじの大サービスで爆音を立てながら疾走するボート。ワーキャー騒ぐ男どもを乗せて、おっさんは更にスピードを上げる。このボートの角度!
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□いよいよ水上村へ上陸する
JETIと呼ばれる船着き場が見えてくる。JETIは桟橋を意味する英語のJettyが語源になっていると思われる。ともあれ、BSBの人口の3割が住む水上村への上陸を果たす。ボート屋のおやじは、「俺は向こうに見える船着き場で待ってるから、ゆっくり観光してこい!」と言って、船を出してしまった。カンポン アイール 散歩・街歩き
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水上村の歩廊を歩く。水上村は想像以上に広大で、村中に張り巡らされる歩廊がどこまでも続いている。歩廊の欄干には柵が無く、酔っ払っていると落ちる人もいるんじゃないかと心配になる。なぜか歩廊には動物のフンが大量に落ちており、そういえば水道管や下水管の整備はどうなっているのだろうか?と疑問に思った。
カンポン アイール 散歩・街歩き
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水上村の消防署
カンポン アイール 散歩・街歩き
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□ブルネイのオールドモスク
水上村観光を終え、陸地に戻ってきた我々は、ブルネイのシンボル的存在であるSultan Omar Ali Salfuddien Mosqueへ向かった。通称オールドモスクと呼ばれる。東南アジアで最も美しいモスクに数えられ、1958年にイタリアの建築家により建造されたという。ちょうどモスクの方からコーランが流れ始め、どうやら礼拝の時間が始まるらしい。立ち入り制限がなされ、中を見ることができなくなった。このモスクは、とりわけ夜のライトアップされたモスクが美しいということなので、再び夜に来ることにした。オマール アリ サイフディン モスク 寺院・教会
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□オールドモスクからニューモスクへ!
小さいバンダルスリブガワンの街。事前情報をあまり持たずに来てしまった我々は、だんだんと観光のネタも無くなり始める。だったら…と、私はオールドモスクから3㎞ほど離れたニューモスクを見に行ってもいいか?と提案してみた。そちらのモスクもブルネイを代表する観光スポットの一つだとインターネットに書かれていたのを読んだからだった。タクシー代を惜しんだ我々は、徒歩にて向かうことにした。先ほどボートで疾走したブルネイ川に架かる橋からオールドモスクを望む。オマール アリ サイフディン モスク 寺院・教会
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大きな幹線道路の歩道を、全員汗みどろになりながら歩く。道路を観察していると、タクシーの数が非常に少ないことに気付く。ブルネイ人はマイカーが大好きなのだろうか。自転車なんか一切見ない。そんなことを考えているうちにニューモスクへ到着した。
後ほど調べたところ、一説にはブルネイ国内を走るタクシーは10~20台ほどしかなく、流しのタクシーを拾うことは不可能なのだそう。ホテル等で手配してもらうのが一般的で、1泊2日の旅行中にタクシーを見かけることは無かった。値段は2㎞で1000円程度とやや高め。ジャメ アスル ハッサナル ボルキア モスク 寺院・教会
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夕方のモスクは観光客も少なく、敷地内部は森閑としていた。さきほどのオールドモスクに比べて建物が大きく、一度に5000人もの人が礼拝をできるんだとか。こちらは1994年の完成と、新しさが見た目にも分かる。建築様式はオールドモスクとデザイン的に異なる「サラセン様式」と呼ばれるもの。
ジャメ アスル ハッサナル ボルキア モスク 寺院・教会
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□夜のオールドモスクを撮影
あれこれとやっているうちに、すっかり日が暮れてしまった。つかの間の休日に訪れたブルネイだったが、モスクもきれいだったし、面白いアクティビティも体験できた。マレーシアに帰れば再び仕事に戻ることになるが、ボルネオの小国ブルネイを訪れたことは、全世界制覇を完遂するうえで大きな一歩になるに違いない。オマール アリ サイフディン モスク 寺院・教会
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