2014/12/21 - 2014/12/21
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Yoheiさん
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□ミャンマー人の温かさに触れて
私はシンガポールの子会社に出向していた。今回の旅行の目的地をミャンマーに決めた理由は、単にシンガポールから近かったというだけではなく、ミャンマー人の温かさに触れたことが決め手だった。私がシンガポールで働き始めてから約5ヶ月間、私の前の席に座っていたのが、ミャンマー人の新入社員の 男の子だった。シンガポールの企業では、最近ミャンマー 人の採用を増やしているそうだ。
彼とは協力して仕事をする機会も多く、時間を共にするに連れて、コミュニケーションも多くなった。彼はどんなときも穏やかで、どんな仕事にも真面目に取り組んでいた。よく日本企業がミャンマーに進出理由の一つとして、ミャンマー人の勤勉さが昔の日本人と似ているというが、本当にその通りだと思った。他の ミャンマー人のスタッフ達も穏やかな性格の人が多く、シンガポール人とのガツガツしたやり合いに疲れた私にとって、彼は癒し系の存在だった。ミャンマーに はきっと、こんな素朴で真面目で暖かい人たちが多いに決まっている!シンガポール生活で疲れた私の心を癒してくれる人や景色があるに違いない!そんな理由 で旅行の目的地をミャンマーに選んだのだった。
□ミャンマーでコーラを飲む!?
ミャンマーについて私が知っている情報といえば、最近まで軍事政権下で半鎖国状態にあった事、それ をアウンサンスーチーさん率いるNLDが民主化のために戦い、それを勝ち取った事、その後急激に経済解放が進み、世界的な飲食店、ブランドが急激に流入し ている事くらいだった。それ故、これまではコカコーラが飲めない数少ない国の一つだった。こうなりゃぜひミャンマーでコカコーラを飲もうじゃないか。
シンガポールからミャンマー の首都ヤンゴンへは、直行便で約3時間。ジェットスターを利用すること にした。12月のミャンマーは乾季の真ん中で、殆ど雨が降らず観光のベストシーズンだという。二泊三日の行程を考えた結果、1日目は遺跡で有名なバガンへ 飛び、パゴダ越しに沈む夕陽の幻想的な撮影に臨む。2日目も朝陽とパゴダの撮影をし、その後ヤンゴンへ戻る。3日目は飛行機の時間までヤンゴン観光をする 予定を立てた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ジェットスター・アジア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
□ヤンゴン市内観光
朝7時にホテルを出てスーレーパヤー通りを南へ歩く。シンガポールへ帰る便は11時45分なので、ヤンゴンの大渋滞を加味すると10時にはダウンタウンを出なくてはいけない。 -
今日はイギリス統治時代の町並みがそのまま残るストランド通りをぶらぶらし、ヤンゴン市庁舎や、土産物屋が集まったアウンサンマーケット、そしてNLDの主導者アウンサンスーチーさんの党本部へ行こうと計画していた。日本で最も有名なミャンマー人と言えばアウンサンスーチーさん。ノーベル平和賞も受賞している。ミャンマーに来たからには、ここを訪れずして帰れないだろう。
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コロニアルな雰囲気の残るストランド通りを歩く。日曜日という事で教会からは合唱が聞こえてきた。敬虔な仏教国で9割近くの人が仏教を信仰している割に、イギリス統治時代の名残なのか街の中には教会が多い。
High Court Building 建造物
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旧税関の外観を撮影していると、ヤンゴン川の方から、人がドサッとこちらに向かってきた。どうやら川を渡るフェリーターミナルがあるらしく、そちらの方へ行ってみた。
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フェリーターミナルというか桟橋の前は、簡易マーケットになっており、ミャンマー独特の小さなみかんや、野菜などが売られていた。ターミナルの小屋の中からおじさんがこちらを手招きしているので、私も川を渡って向こう岸に行ってみることにした。
フェリー (ヤンゴン川) 船系
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「フェリーいくら?」と聞くと「往復で4000チャット」という。OKと言いおじさんに付いてチケットオフィスに行く。目の前に乗船券を売るスタッフが居るにも関わらず、何故かそのおじさんがチケット購入を仲介し、結局おじさんの仲介料込みで4400チャットになった。最初に4000チャットと言った割りに、ちゃっかり400チャットを懐に入れるおじさんの強かさが愛らしい。
フェリー (ヤンゴン川) 船系
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ともあれフェリーが向こう岸からやってきた。川幅100mほどの間を2隻の中型フェリーがピストン運行している。向こう岸は建物の陰すら見えず、平原のように思えるが…、接岸したフェリーからは大量の人々が降りてきた。向こう岸に何があるのだろう。
フェリー (ヤンゴン川) 船系
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全員が降りたのを待って、我々のゲートが開き、わーっと人がフェリーに乗り込む。2階のデッキの特等席を確保しいざ出発。スクリューを桟橋に噴射し、その反発で岸を離れてゆく。川の上は風が涼しくて汗が引いた。ミャンマーの寒気は、とっても北海道の夏に近い。暑気と雨期はとんでもなくムシムシすると言うが、乾期はとっても暮らしやすいと思う。
川から見るヤンゴン市街は栄えていた。川沿いにはドックや倉庫が並び、その奥に高層ビルも見える。パゴダの仏塔のとんがりもキラキラ輝いて見える。これからどんどん高層ビルが増えて、地下鉄などの新都市交通が出来て、歴史的建造物の保存云々で揉めたりして…この風景を見られるのはきっと今だけなんだと思うと何となく切ない。フェリー (ヤンゴン川) 船系
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10分程で対岸に到着した。どさーっと人が降りる。降り際に何気なくフェリーを振り返ると、CHERRYという船名の脇に、この船が日本のODAで送られたものである事を示す看板が掛かっていた。こんな所にも日本との繋がりがあったなんて。ちなみにフェリーが停泊する桟橋もODAで作られたものらしい。これだけ多くの人に使われているなら無駄な支出ではない。
フェリー (ヤンゴン川) 船系
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確かにヤンゴンでは殆どの車が日本の中古車で、タクシーなんかは「TAXI」という即席の行灯を屋根に乗せただけ。車内にはナビが付いているのだが、ナビ自体が日本語表記な上に、ソフトも入っていないので全く機能していない。全員ナビを消して走っていた。
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対岸に降り立った瞬間、ものすごい量の自転車タクシーの運転手が客引きをしてきた。この時間外国人旅行者はまだ少ないのか、全員が声をかけてくる。まるでインド。中でも若い兄ちゃんが、いくら断ってもいくら歩く方向を変えても付いてくる。飛行機まであまり時間もないし、この先に何があるのかも分からない。ちょっと川を渡ってみたかっただけだし、ちょっと悩んで次のフェリーで帰ることにした。やってきたフェリーからも、大量の人々が降りてきた。この閑散とした対岸に一体何があるのだろう。
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再びストランド通りを歩く。
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イギリス大使館を過ぎて中央郵便局の角を曲がり北上。表通りじゃなくてもコロニアルな雰囲気は健在。欧米チックな建築物の足下では、屋台が開かれアジア的な雑然とした生活風景が見られる。今後再開発が行われ、この風景が近代的な高層ビルにとって変わられるのかも知れないと思うと、やはり今が一番ミャンマーを訪れるのに絶好のタイミングなのかも知れない。
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コロニアルな雰囲気を楽しみながら市庁舎まで来る。歩き方の地図上で広大な敷地を占める「市庁舎」だが、写真や解説文などは一切ない。なぜ…?ヤンゴン市庁舎は、道庁や東京駅のような赤煉瓦づくりの荘厳な外観。
外郭道路を一周するも、入り口が見つからないばかりか、周りは2重のバリケードが張り巡らされていて物々しい感じ。その隙間から見える建物はところどころ窓ガラスが入っていなかったり、雑草がボウボウだったりと、果たして現在も市庁舎として機能しているのか疑わしい。もし現在使っていないのなら、きちんと整備すれば十分産業遺産として観光価値があると思う。 -
外郭道路を歩いていると、前から赤い袈裟姿の僧侶が歩いてくる。私の前を歩いていたおじさんがふと立ち止まり、僧侶を先に行かせた。日常の中に仏教が深く浸透して敬虔されているのが見えた瞬間に感激した。
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時間が少なくなり、アウンサンマーケットの方へ歩く。途中にあったスーパーマーケットでコーラを買った。絶品のミャンマービール市場価格を調べてみると、300MLほどの缶で800チャット(80円)。この旨さでこの安さのカラクリは何なのか?
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自由の象徴コカコーラを飲みながら歩く。ヤンゴン市街の観光資源は十分歩いてみて回れる範囲にあり、乾期のこの時期は汗も沢山かかない。
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アウンサンマーケット周辺に到着したところで10時になる。11時45分発のジャットスターに間に合うために、そろそろ空港に向かう必要がある。仕方なく外観だけカメラに収めタクシーを拾った。
ボーヂョーアウンサン マーケット 市場
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ドライバーに一瞬だけNLDの党本部前に立ち寄って貰い写真を撮った。平日であれば党内部を見ることができ、アウンサンスーチーさんグッズも買えるとのことだった。スーチーさんグッズが欲しかったのに残念。
NLD (国民民主連盟) 本部 お土産店
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カウンタークローズ前に空港に到着。シンガポール行きのジェットスター便は11時30分の出発が12時30分に遅れていた。こんなことならマーケットで買い物をすれば・・。出国のスタンプを貰う。ゲートの周りには少ないながら土産物屋やカフェがあった。その中の一店舗でアウンサンスーチーさんの顔のプリントされたTシャツを見つけ、スーチーさんキーホルダーと共に購入した。露店価格よりは少々高めだが、大量に余っているチャットを使う良い機会だ。
ヤンゴン国際空港 (RGN) 空港
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想像以上に今回の旅は楽しかった。シンガポール出向中にもう一度ミャンマーへ、今度は田舎や地方都市にも訪れたいと思う。
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