2013/03/11 - 2013/03/11
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Yoheiさん
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「またどこか海外旅行したいなぁ~。」独り言の様に呟いた私の提案に、同級生が乗ってきた。彼は仕事が早くて、仕事の要領も良く、そ れでいて面倒見の良い3拍子揃った珍しい奴だった。高専生は中学を卒業してから5年(専攻科生は7年も)同じ学校に通っている為、外に目を向ける意識が非常に低い。他の学生とも触れ合う機会が少なく、完全に「井の中の蛙大海を知らず状態」にあると言える。しかも理科と算数の得意な人間が自然と集まる為、相対的に語学への関心が薄く、高専5年生ですら高校1年生レベルの英語の授業を受けている。英語の授業は英語のテストの為だけに受講しているので、テストが終わってしまったら構文も単語も全て忘れてしまう。そんな高専に居ながら、彼が私のこの話に乗ってきた事は正に「渡りに船」だった。
お互いのシンポジウム、学会、バイトの都合をすり合わせ、旅行期間は3月、最後のテストが終わり卒業式までの2週間になった。行き先については格安中華系航空会社の多く就航するアジア、そして私の「陸で国境を超えてみた い」と言う希望を優先して貰い、ベトナム~カンボジア~タイ~マレーシア~シンガポールを陸で移動する事で話が纏まった。
その後詳細調査を進めていった。カンボジアビザの取得方法、それぞれの国の入国手段等、お互い限られた時間であったが、要領よく旅の大枠を決めていった。卒業に必要なあらゆる成果品、論文、書類を提出し終え、翌2013年3 月5日に我々はホーチミンへ出発した。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝8時に起床する。今日はバンコクの市内観光、ワットポーやワットアルン、及び園周辺を散策し、晩御飯はチャイナタウンで食べることに決めていた。9時にゲストハウスを出て、歩いてワットポーを目指すべく、国立美術館方面へ。ワットポーまでは歩いていけない距離ではない。
カオサン通り 散歩・街歩き
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しかし国立美術館前で道に迷っていると、1人のおじさんが声をかけてきた。「ドコイクの?」「ワットポーです」「ワットポーは13時まで閉まっているよ」私はその台詞で彼を疑い始めた。彼は立て続けに「ワットポーは午後にして、ボート乗り場からボートに乗って、チャオプラヤーを川下りしたら?」と、私の地球の歩き方の地図をビシビシ指し示しながら薦めてくる。
「黄色いナンバープレートのトゥクトゥクは、ガバメントで安いからそれで行きなさい!ボート乗り場までは5バーツで行けるよ」と忠告。更に「普通のボート乗り場は高いね。」「タイ人プライスで行きなさい。」と続ける。
そこに申し合わせたようにトゥクトゥクがやってきて、「乗りなさい!」と紳士然としたドライバーが促す。これはアレだ。ボート乗り場までは格安料金で連れてゆき、ボート料金で法外な料金を巻き上げるという例の詐欺に違いない。トゥクトゥクで見ず知らずの場所へ連れてゆくため、乗せられた観光客は、断りたくとも元の場所まで帰れなくなるのだ。そうピンときて、トゥクトゥクのドライバーに「ワットポーまで行ってもらえますか?」と聞くと、彼は無愛想に「あっちだ」と指差し、さっさと行ってしまった。やっぱりか、普通のドライバーなら乗せてくれるはずだ。バンコク最後の日に騙されなくてよかった。実は私、4ヶ月前にシンポジウムでタイを訪れた際に、この手口にまんまと騙され、貸しきりボートに高額料金を払わされた苦い思い出があったのだ。
微笑みの国での詐欺行為未遂、すこし傷心。辺りをを流しているトゥクトゥクを掴まえ、ワットポーへ行ってもらうよう頼んだ。リクライニングブッダ(寝仏)を見て、暑さしのぎに露店でスイカを食べる。露天商がその場で切り分けるカットフルーツは、スイカ、メロン、パインなどバリエーションがあるが、どれも20バーツ。彼のカットのパフォーマンスの手際の良さも見事だし、ギリギリまで氷で冷やされているので、甘くて冷たくて最高にうまい。ワットポー 寺院・教会
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ワットポー。
ワットポー 寺院・教会
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その後ワットポーと王宮の間にあるタイワン通りを歩き、No.8の船着場へ向かう。ここは前回騙されて乗った貸し切りボートが、我々をおろした場所だったので、皮肉にも地理が頭に入っている。
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チャオプラヤー川の対岸のワットアルンの船着場まで3バーツ(9円)、なんという安さだろう。船はこちらの岸と対岸を2艘で代わりばんこに往来している。
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対岸に到着、人の列に従って仏塔へ歩いてゆく。ワットアルンは仏塔の途中まで急な階段を使って登れるようになっているようで、我々も登ることに。
チャオプラヤ川 渡し船 (ワットアルン) 船系
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細やかな装飾が刻まれる。
ワットアルン 寺院・教会
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最上部に到達すると、チャオプラヤー川を行き来する無数の観光船、そしてその後ろにはワットポーや王宮、バンコク中心部の高層ビル街が一望に見渡せて最高の景色だった。風もやや強く吹いていて汗を乾かしてくれる。
ワットアルン 寺院・教会
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水運が忙しいチャオプラヤ川。
チャオプラヤー川 滝・河川・湖
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帰りも3バーツの渡し船に乗った。
チャオプラヤー川 滝・河川・湖
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川岸からカオサンまで戻り、マクドナルドでサムライポークバーガーを食べながら、今後の予定を会議した。私としてはぜひ友人にパッポン通りとタニヤ通りを見て欲しかったので、昼間にも関わらずシーロム方面へ行く事に。
マクドナルド (カオサン店) ファーストフード
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フアランポーン駅までトゥクトゥクに乗り、そこからはMRTでシーロムへ。
ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅
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シーロム駅からサラデーン駅まで歩き、タニヤ通りに入る。そこはあらゆる店の看板が日本語、牛角もラーメン屋も日本食レストランも何でも揃っている、別名日本人街とも呼ばれる。
タニヤ通り 散歩・街歩き
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そのままタニヤ通りの隣の通りであるパッポン通りへ。パッポン通りは夜の街として有名である。昼間だというのに「お兄さん安いよ~」と手のひらにシワシワの女の子の載っているチラシをこちらに見せてくる。前回夜に訪れた時は、ネオンと外国人と客引きのタイ人でごった返していたが、昼間はそれが嘘のように静かである。
パッポン通り 散歩・街歩き
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パッポン通り。
パッポン通り 散歩・街歩き
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パッポン通りを出て、BTSの高架沿いを歩きラライサップ市場へ。ここは雑貨や衣類、おもちゃ屋の屋台が並ぶマーケット。小さいながら、狭い路地にぎっしりと商品が詰まっていた。
ラライサップ市場 市場
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シーロム駅に戻る途中、マックスバリュやモスバーガー、ダイソー、無印良品、吉野家、大戸屋…などが入居するビルを見つけた。バンコクは「東京都バンコク区」と呼ばれる程日系企業の進出が進んでいる。
シーロム通り 散歩・街歩き
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ダイソーは60バーツショップという名前で、並んでいる商品は日本で売られているものがそのままだった。「くまなく◯◯を掃除!!」とかかれた掃除用品の外装にクマの絵が描かれていても、日本人にしかギャグに気付かないシュールさ。
シーロム通り 散歩・街歩き
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夕方になってきたので、再びMRTに乗りシーロム駅からフアランポーン駅へ戻る。夕食はフアランポーン駅の西側に広がるチャイナタウンでとることにした。夕方とはいえまだ16時前と早かったので、店が開いているのか心配だったが、案の定、開いている屋台など一軒も無かった。
チャイナタウン (バンコク) 散歩・街歩き
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時間つぶしに周辺のマーケットを見物しながらオンアーン運河の方へ歩いてゆく。中古家電街、お菓子問屋街、銀行ならぬ金行街、街区が変わるごとに雰囲気も変わってゆく。
チャイナタウン (バンコク) 散歩・街歩き
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チャイナタウンに戻った。18時になると、今まで営業していた商店のシャッターが次々と降ろされ始め、店じまいが始まる。それと同時に、どこからともなく、閉まった店の前にプロパンガスのボンベやらプラスチック製の椅子やテーブルがちゃきちゃきと運び込まれ、セッティングされ始めた。その作業はチャイナタウン全体で行われており、あっと言う間に車道の1車線が完全に屋台に占領された。夜のチャイナタウン、屋台街の始まりだ。
チャイナタウン (バンコク) 散歩・街歩き
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あっという間に路上が屋台街に。
チャイナタウン (バンコク) 散歩・街歩き
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前回訪れた際に食べた店で、北京ダックのスライスをご飯の上に乗せただけのチキンライスを頂く(80バーツ)。安定の美味しさ。この値段でこのクオリティのご飯が食べられるなら文句ない!
チャイナタウン (バンコク) 散歩・街歩き
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締めに、前回訪れた際に食べた中華まんの屋台で、前回と同じおばちゃんから肉まんを買った。丁度、衛生局っぽい役人の立ち入りが行われているところらしく、役人が屋台の周りをチェックしながらシートに何やら記入していた。役人は、消毒ボトルと前掛けの様なものをおばちゃんに手渡すと帰っていった。
さすがはバンコク、無秩序的に屋台が行われているように見えて、実はそうではない様。裏でしっかりチェックが行われているお陰で、我々が安心してご飯を食べられるのだ。チャイナタウン (バンコク) 散歩・街歩き
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トゥクトゥクでカオサンに帰り、最後のバンコクの夜をChangビールで乾杯した。明日は朝5時にゲストハウス前を出発するバスでスワンナプーム国際空港へ向かう。そこからエアアジアでクアラルンプールへ飛ぶ予定だ。まだ使い切っていないバーツが800バーツもある
2度目のバンコクは、地理的な感覚が身についたおかげで、少し自信を持って街を歩けるようになった。公共交通も自由に乗れたし、騙されるような失態もなかった。前回行くことのできなかった、バックパッカーの聖地ことカオサンにも足を踏み入れることが出来た。バンコクは気候も温暖だし、清潔だしオシャレで物価も安く安全。暮らすにはもってこいの街だと思う。チャイナタウン (バンコク) 散歩・街歩き
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