2013/03/08 - 2013/03/08
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Yoheiさん
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「またどこか海外旅行したいなぁ~。」独り言の様に呟いた私の提案に、同級生が乗ってきた。彼は仕事が早くて、仕事の要領も良く、そ れでいて面倒見の良い3拍子揃った珍しい奴だった。高専生は中学を卒業してから5年(専攻科生は7年も)同じ学校に通っている為、外に目を向ける意識が非常に低い。他の学生とも触れ合う機会が少なく、完全に「井の中の蛙大海を知らず状態」にあると言える。しかも理科と算数の得意な人間が自然と集まる為、相対的に語学への関心が薄く、高専5年生ですら高校1年生レベルの英語の授業を受けている。英語の授業は英語のテストの為だけに受講しているので、テストが終わってしまったら構文も単語も全て忘れてしまう。そんな高専に居ながら、彼が私のこの話に乗ってきた事は正に「渡りに船」だった。
お互いのシンポジウム、学会、バイトの都合をすり合わせ、旅行期間は3月、最後のテストが終わり卒業式までの2週間になった。行き先については格安中華系航空会社の多く就航するアジア、そして私の「陸で国境を超えてみた い」と言う希望を優先して貰い、ベトナム~カンボジア~タイ~マレーシア~シンガポールを陸で移動する事で話が纏まった。
その後詳細調査を進めていった。カンボジアビザの取得方法、それぞれの国の入国手段等、お互い限られた時間であったが、要領よく旅の大枠を決めていった。卒業に必要なあらゆる成果品、論文、書類を提出し終え、翌2013年3 月5日に我々はホーチミンへ出発した。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝5時に起床し身支度を整える。滞在しているキャピトルゲストハウスの1階のレストラン兼ツアー会社から、シェムリアップ行きのバスは出発する。薄暗い中小雨が降っていた。
キャピトル ゲスト ハウス ホテル
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バスは6時20分に満員でホテルを出発した。周りを見回してみると、乗客のうち外国人は我々2人だけだった。プノンペン市街を抜けると、道は例のごとくガッタガタ、それでも眠れないことはなかった。予定ではプノンペンからシェムリアップまでは6時間である。
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2時間後、とあるドライブインでご飯休憩となった。我々は、特に何を食べたいでもなく、写真を取るためにバスを降りてみた。運転手は休憩前に、「◯分休憩だ!」というわけでもないのだが、乗客たちは20~30分もすればしっかり戻ってくる。アジア人は、強い香水をつけないので、車内の環境も良いのだが、お構いなしに大声で携帯電話で通話するのは頂けない。バスはその後もう一度だけ休憩を取り、シェムリアップに到着した。12時30分、ほぼ定刻通りだった。
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降ろされた場所がどこか分からない。とりあえずトゥクトゥクを掴まえ、昨日知り合った日本人バックパッカーの男の子に教わった、日本人宿として有名な「タケオゲストハウス」の、隣にあるおススメのホテルへ。
フロントでチェックインが終わるのを待っていると、一枚の張り紙が目に入ったバンコク行きのバスの手配についてのものだった。明日はどうせバンコクへ向かわなければいけない。ついでに手配をお願いすることにした。部屋はACなしのツインで9ドルと格安。部屋の中も大変清潔で、アメニティも揃っていた。全くもって言うことなしだ。重たいザックを置いて一息つき、Wi-Fiで遊ぶ。ベトナム~カンボジアと渡ってきたが、インド旅行ほど精神的に疲れていないのは確かだ。いかにインドの旅が過酷だったか痛感。 -
かいた汗がすっかり引くと、いよいよアンコール遺跡を見に行くことにした。ホテルの近くの銀行で1万円=100ドルという悪いレートで両替し、道端に止まっていたトゥクトゥクのドライバーに誘われるがまま、12ドルで半日間おっちゃんのトゥクトゥクを貸し切り、アンコール遺跡を巡ることにした。
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今日も太陽が真上から照りつけていて、暑くて暑くて汗だくだったが、トゥクトゥクに一度乗ってしまうと、爽やかな風が吹き込んできて気持ちいい。ACの効いたタクシーよりも、窓もドアもないトゥクトゥクの方が爽快で楽しい。最高。
ドライバーのリーさんは、運転席の背後の収納ケースの中からピンク色のベストを取り出して、着用した。これがないとタクシードライバーとして世界遺産であるアンコール遺跡の中に入ることは出来ないのだという。アンコールワットに代表されるアンコール遺跡群は、あまりに広大な敷地に広がるため、到底徒歩では全てを見学することは出来ないという。各遺跡にあるパーキングスペースに車を停め、遺跡見学へ向かうのが一般的だという。 -
アンコール遺跡群の入場料は20ドルだった。さすが世界遺産ということで高い。トゥクトゥクで敷地内に入り、一本道の直線道路を走る。道路脇ではカンボジア人達がピクニックシートを広げて楽しそうに休日を過ごしている。気持ちよさそうだ。
アンコールワット 史跡・遺跡
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右手に有名なアンコールワットが見えてきた。リーさんは大きな駐車場にトゥクトゥクを停め、俺はここで待っているからと言い我々をおろした。インドの時も思ったのだが、もし我々が勝手に他のトゥクトゥクに乗り換えて、帰ったりしたらどうするのだろう。お金は最後に支払う約束になっている。絶対そんなことはしないけど。
写真はアンコールワットへ続く参道、長さは600mもある。アンコールワット 史跡・遺跡
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遺跡の見学者は、パッと見た感じ中国人がマジョリティだった。次いで聞こえてくるのが日本語だった。アンコールワットは日本やフランスチームの協力で、遺跡の補修が行われているらしく、それを知らせる大きな看板が掲げられている。
参道を歩き、西門をくぐると、アスパラのような屋根を持つクメール建築の寺院、アンコールワットが姿を現す。アンコールワット 史跡・遺跡
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アンコールワットの中に入る。入ってすぐの回廊には一面レリーフが施されており、王族同士の戦いの様子が描かれている。かつては彩色が施されていたというが、現在は風化のため石の色になっている。
アンコールワット 史跡・遺跡
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意外にもアンコールワットの中央の部分は、展望台になっており、70°近い急斜面をよじ登っていく。上からの景色は素晴らしかったのだが、帰りの急斜面は足がガクガクだった。
アンコールワット 史跡・遺跡
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密林に長年佇むアンコール遺跡、遺跡群が自然を共存している様に思える。
アンコールワット 史跡・遺跡
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アンコールワットの見学を終え、続いてその近くにあるアンコールトムへ向かう。カンボジアの遺跡押しては、アンコールワットが群を抜いて有名だが、そのほかにも大きな遺跡が、広範囲に存在している。アンコールは都市、トムは大きいと言う意味である。この遺跡は上空から見るとほぼ正方形になっており、東西南北に問があり、それぞれに観世音菩薩のリアル過ぎる彫刻が施されている。
アンコールトム 建造物
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リアルな彫刻。よく目を凝らして見て下さい。
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太陽がどんどん西に傾き始め、夕焼けを見ながらリーさんの運転で再び街へ戻る。本当の本当に隅々アンコール遺跡群を見学しようと思えば、丸1日かかっても無理である。アンコール遺跡群では、1日パス、3日パスのほか、7日間パスまであるのだ。
アンコールワット 史跡・遺跡
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トゥクトゥクに乗って感じる風は本当に気持ち良い靴を脱いで足を伸ばすと、このまま眠ってしまえるような心地いい風が全身を流れTゆく。「あ~…快適。」一生こんな自由な旅をし続けられたらどれだけ幸せだろう。
アンコールワット 史跡・遺跡
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さよならアンコールワット。
アンコールワット 史跡・遺跡
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ホテルへ戻ってきて、暫く日記を書く。17時30分になり外が涼しくなり始めた。明日のバスが出発するオールド・マーケット周辺へ、下見がてらご飯を食べに行くことにする。
オールドマーケット 市場
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オールド・マーケット周辺は、さすが世界遺産の街シェムリアップというだけあって、世界各国の料理店が立ち並び、PUBSTREETという大きな看板が道路をまたいでかけられている。それでも、どの店も一品4~5ドルのリーズナブルであるさ。店の前に置かれたメニューを見ながらいい店を物色してゆく。
オールドマーケット 市場
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多くの客で賑わっている「クメールキッチンレストラン」という店に入り、グリルポークを注文。プリップリで滅茶苦茶美味しかった。マッサージやナイトスポットも多く立ち並び、婀娜な雰囲気の一角をひやかしながらホテルへ戻る。「おにいさ~ん、ハッパいらな~い??」と声を掛けられた時はビックリした。地球の歩き方にかかれていたが、本当に麻薬を商売にする店があるとは…。そんなもんで一生を棒に振れるか!
パブ ストリート 散歩・街歩き
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コンビニで、晩酌のAngkorビール(瓶)を買って帰る。明日は朝8時にシェムリアップを出発、夕方前にはバンコクへ到着する予定だ。前回タイを訪れた時は、バックパッカーの聖地と呼ばれる「カオサン通り」に行く事が出来なかったので、今度はぜひカオサンに宿を取りたい。
パブ ストリート 散歩・街歩き
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この旅行で行ったホテル
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キャピトル ゲスト ハウス
3.45
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