2014/12/25 - 2014/12/25
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Yoheiさん
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□イランと言えば
イランについて私が知っていた事と言えば、①世界有数の原油産出国で、②日本では「過激」という印象のあるイスラム教シーア派を国民の殆どが信仰する国である事。③米国と仲が悪く、Rogue State(=ならず者国家)と呼ばれ、世界有数の反米国家であるという事。経済大国でありドラえもんで言うジャイアンであるアメリカを敵に回している為、大国から援助が受けられずに孤立しており、いわば鎖国の状態であるという事。湾岸諸国の大国で戦争が絶えず、何だかとってもとっても危ない国という印象があるが、敵(米国など)を完全に国内からシャットアウトしている為に、逆に国内の治安は良いのだとか。
そんなイラン、2013年に開放路線を押し進めるロウハニさんが大統領に就任して以来政策転換し、空港で簡単に観光ビザが取得できる様になり、今や素晴らしいイランの魅力を求めて世界中から観光客がやってくるという。
今回イラン旅行を企画したきっかけの1つに、アメリカとの国交断絶のきっかけとなった、アメリカ大使館占拠事件を題材にした映画「アルゴ」を見た事がある。スリル溢れる大使館員達の脱出劇も去る事ながら、テヘラン市内の美しい風景に私は魅了されてしまった。
□せっかくならペルシア湾の国を...
イラン以外にビザなし若しくはアライバルビザで入国できるペルシャ湾諸国を調べてみた。ペルシャ湾岸でその様な国は、イラン、カタール、オマーン、UAE(アラブ首長国連邦)くらいだった。意外と少ない。サウジアラビアなんて、観光目的で渡航する事すら出来ないという。まだそんな国があるのか。世界は知っている様で知らない国が多い。世界には沢山の国があるが、まだまだ容易に旅行できる国は少ないのかも知れない。結局今回の旅は、カタール→オマーン→アラブ首長国連邦→イランを巡る事とした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
□シーア派の聖地をディープに観光
8時に朝食をとった。イランはチーズもソーセージも卵も味が濃くてうまい。中東・中欧でこれらを食べると、なんて日本の食材は人工的で味が薄いのかと思ってしまう。
もう一眠りして昼近くにホテルを出た。ホテルは支払いがユーロと決まっていたので、今日中にユーロを作らなくてはならない。昨夜オフラインでも使えるスマホ用のGPSマップをダウンロードしていたので、今日は街中でペルシア語と格闘しなくてもよさそうだ。
ホテル前に止まっていたタクシーを拾ってみた。幸運にも彼は英語を少し話せるようでたすかった。とりあえずハラムまでつれていってもらうことにした。マシュハドの街は大渋滞。恐らく慢性的なものだと思われる。自動車の台数が多いこと以外にも、3車線道路に4列5列と車が並び、交差点が混乱する。歩行者も横断歩道を気にせずどこでも横断するし、イスラム教シーア派の聖地は交通マナーが守られないカオスだった。 -
30分ほどかかってようやくハラム周辺に到着。そこからショハダー広場まで北に歩き、両替屋が多いと歩き方に紹介されていた、エマームホメイニ通りを歩く。マシュハドの目抜き通りということもあって、交通量も人通りも多い。確かに両替所や銀行、アラブ各国の大使館が並んでいる。
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一軒の両替所に入り、スマホの情報片手にシンガポールドルからユーロへのレートを訪ねる。店員からは、ほぼスマホの値通りの数字が提示される。この国はどうなっているの?手数料はないの?それほど外貨が欲しいの?私は混乱した。
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両替所を出ると、両替所の前でたむろしていたおじさんたちに「Change?」と声を掛けられる。それも一人や二人ではない。断って先を歩くも、両替所の前には昼間から大勢のおっさんたちがたむろし、札束を数えている。彼らは何者なのか。
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各国大使館の建物を楽しんだ後、エマームレザー通りを歩く。お腹が減ってきたので、店の前で美味しそうな鳥の丸焼きがクルクル回っていた店に入る。店内は満員でイラン人のおじいさんと相席となる。「Half? Quater?」と聞かれたので、鳥の大きさだと思いハーフをオーダー。
相席していたおじいさんと目があって、どこからきたの?と声を掛けられた。日本と答えると、おじいさんは10年前に日本で働いていた事があると言った。昔日本とイランのビザ条件が緩かった時代の話を聞いたことがあるが、こんな街の焼鳥屋でそんな人と出会うと思わなかった。おじさんは航空関係の仕事をしており、茂原市で働いていたという。現在も航空関係の仕事をしており、今日はテヘランからきたという。ハラムでお祈りをして明日帰るのだと言った。
鳥が出てきた。ハーフも意外とでかい。飲み物は?時枯れたのでコーラをオーダー。本当にコカコーラが出てきたびっくりした。しかも缶の外側にはMade in Iranと書かれて尚更にびっくり。 -
各国大使館の建物を楽しんだ後、エマームレザー通りを歩く。お腹が減ってきたので、店の前で美味しそうな鳥の丸焼きがクルクル回っていた店に入る。店内は満員でイラン人のおじいさんと相席となる。「Half? Quater?」と聞かれたので、鳥の大きさだと思いハーフをオーダー。
エマーム レザー廟 寺院・教会
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相席していたおじいさんと目があって、どこからきたの?と声を掛けられた。日本と答えると、おじいさんは10年前に日本で働いていた事があると言った。昔日本とイランのビザ条件が緩かった時代の話を聞いたことがあるが、こんな街の焼鳥屋でそんな人と出会うと思わなかった。おじさんは航空関係の仕事をしており、茂原市で働いていたという。現在も航空関係の仕事をしており、今日はテヘランからきたという。ハラムでお祈りをして明日帰るのだと言った。
鳥が出てきた。ハーフも意外とでかい。飲み物は?時枯れたのでコーラをオーダー。本当にコカコーラが出てきたびっくりした。しかも缶の外側にはMade in Iranと書かれて尚更にびっくり。
チキンは外はカリッカリで中はジューシーで、ケンタッキーの無いイランに居て、こんなうまいチキンにありつけるとは思わなかった。カニを食べると無口になるように、丸焼きのチキンを解体しながら食べると人は無口になるようだ。おじさんとの会話がなくなり、しばし集中してかぶりつく。エマーム レザー廟 寺院・教会
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先に食べ終わったおじさんと、旅の安全を祈願しあい別れた。イランでは誰でも気さくに話しかけてくれるのでうれしい。自分がペルシア語を話せればもっと楽しい旅行が出来たのかと思うと、今度は勉強してこようと思った。
唇の周りをテカテカにして店を後にする。ここはかなりレコメンドだ。イランでは鳥の丸焼きの事をモルゲ・ソハーリーというらしい。 -
ハラム周辺へ。昨日は気づかなかったけど、ハラムの周辺は小さな路地裏までびっしりホテルが詰まっている。世界中から集まる巡礼者たちを泊める箱がいくらあっても足りないのだろう。
バザーレ レザー 市場
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昨日歩いたバザーレザーを、今度は逆から歩いてみることにした。宝石、おみやげ、おもちゃ、サフラン、写真、宗教グッズ・・・約1Kmにも及ぶバザール。
バザーレ レザー 市場
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しかし今日も歩けど歩けど一向に声を掛けられない。みんなこっちを気にしてはいるが、一切声を掛けてこない。何となく寂しい。
バザーレ レザー 市場
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仕方なくつまみとコーラを買い物をしてホテルに戻ることにした。街にはショッピングセンターのような建物もあるが、日本の様に、3階は生活用品、2階は衣料品、1階は食品・・・などと分けられておらず、どこになにがあるか探すのに苦労する。そして残念ながらバザーレザーには食品売場がなかった。偶然見つけた街中の小さな個人商店へ。買い物をするとなぜか小さなガムをくれた。少額のお釣りがないからかな?
バザーレ レザー 市場
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日本で事前に予約できた唯一と言っても良いホテルは、町中から遠かった。こんなにハラム周辺にはホテルがたくさんあるのに、インターネットの予約サイトではどこにも引っかからない。そして事前に予約しなければ最悪ビザが取れないこともある。ここを何とかすれば、もっと外国からの旅行客を増やせるに違いないのにな。
バザーレ レザー 市場
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ホテルではイギリスのBBCが見られた。ホテル独自にアンテナを立てて衛星を受信しているのだろうか。スマホを開いてもどんなサイトもブロックされるので、BBCのニュースが見られるのは嬉しかった。
バザーレ レザー 市場
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反米国家のため"Zam Zam Cola"という模造コーラしか飲めないと聞いていたが、Made in Iranのコカコーラが飲めた。
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