9万５千円で２週間、タイの遺跡やラオスを巡り、東南アジア初心者のシニア婦人たちをエスコートする旅（19/22）城壁都市・コラート

2019/08/28 - 2019/08/29

　コラートの正式名はナコンラチャシーマ。
　タイ東北地方では最大な都市で、かってはチェンマイのように城壁都市だったらしい。
　今も城壁の跡や水堀がある。
　華やかな都市が苦手な私は、通過点としてバスターミナルを利用することはあっても、街中を見学することはなかった。
　今回は鉄道に乗るために1泊する。

エリア ナコーンラーチャシーマー(タイ)

• 交通手段: 徒歩

　明日のバンコク行きチケットを買いに、一人で駅まで歩く。
　駅まではおよそ１km。
　変則５差路を越えれば、
　
　

　あとは真っすぐ歩くだけ。

　左側に線路が見える。

　ここが入り口？
　あれが駅舎？
　都会にしては粗末な駅。
　変だなと思いながらも、柵を超え、

　ホームによじ登る。
　これはおかしい・・とやっと気づく。

　チケット売り場も時刻表も待合室もなく、人影もない。
　清掃中の人に聞くと、チケット売り場は向こうだと教えられ、

　線路を歩いて目指すホームにたどり着いた。

ナコンラチャシーマ駅 駅

　パスポートを提出するとチケットは簡単に買えたが、ほとんどの席は埋まっていて、私たちの席は飛び飛びだ。
　明日の10:18発、エアコン付き２等クラス、バンコク行。
　料金は325バーツ。（1150円）　

　これで安心と駅正面から出ると、立派な駅舎だった。
　

　ＳＬ機関車も展示されている。
　そうだ、これだ！
　ネット画像を思い出した。

　昼食は久しぶりにホテルのレストラン。
　綺麗なテーブルに綺麗な椅子、綺麗な食器に綺麗なスプーンとフォーク。
　私たちも人並みに、たまにはこんなレストランで食事するのです。

シリ ホテル ホテル

　グリーンカレーも注文に加えたが、スコータイのPooレストランには勝てなかった。

　食事を終えて市内見物。
　堀を目指して歩いて行くと、派手な神社（？）があった。
　台湾にある寺院のような色と造りだ。

　のぞいてみると本尊は鍾馗様と弁天様？
　道教の神様だ。
　コラートの街はインターナショナルでもあるらしい。

　しかし、神様よりもそこにいた赤ちゃんが可愛くて、おばさんたちは赤ちゃんに釘付けとなっていた。

　メーキンヘン市場に足を踏み入れるが、

　閉まっている店が多く、ちょっと眺めただけで、

　タオ・スラナリ像まで急ぐことにした。
　チュムポン門前に立つ、コラートを救ったモー婦人の像だ。

ターオ スラナーリー像（ヤー モー） モニュメント・記念碑

　180年ほど前、ビエンチェン王国の侵攻を受けたコラートは、領主のモー夫人の活躍で救われたという。
　夫人はタイのラーマ3世王から「タオ・スラナリ」の称号を与えられ、コラートの英雄として民衆からも慕われ続け、

　像の前には、手を合わせて拝む人たちが、次々とやってきて、
　私たちはその熱気に押されて、離れた場所から遠慮がちに眺めているだけ。
　この時の私たちは、タオ・スラナリ像が何であるのか、実は分かっていなかったのです。

　像の後にあるのがチュンポン門だろうか・・

　コラートは城壁都市で、当時の堀と城壁の一部が残ってい由緒ある街だ。
　城壁のあったこの地帯は、幅100ｍもあるような公園となっている。

　武器を手に手に様々な表情で歓声を上げる民衆のモニュメントがあった。
　歴史のひとこまであることは理解できた。
　スラナリ像も分からない私たちは、このモニュメントのことが分かろうはずがない。
　

　「アイス、食べたいね・・」
　「どこかでアイス、売ってないかなあ・・」
　などと、モニュメントの前で呑気に休む。
　このモニュメントは、モー夫人と一緒に戦った人民軍で、最近できたばかりのものだと、後から聞いた。

　都会のど真ん中に、噴水が吹き上がる大きな池があり、
　
　
　

　その横に立派な寺院があった。
　スケールの大きな街だ。

ワット パーヤップ 寺院・教会

　寺院に入ってみると、女子学生の一団だ。
　白いブラウスに黒のスカート・・
　清純な香りがほのかに匂う講堂で、

　研修を終えて、記念撮影をするようだ。

　大きな寺院だ。
　伽藍もたくさんあって、
　

　この多角形の塔が本堂のようだ。
　『ワット パーヤップ』
　この寺院には、瞑想するための鍾乳石でできた秘密の洞窟や、地獄を表したお堂もあるらしいが、

　この時間にはそれらは閉じられている。
　北側の堀に回り、城壁跡を歩く。
　

　子どもたちが、ローラーボードの練習をしている。
　スピードを上げて斜面を走り登り、ジャンプして反転。
　一番上手な子は女の子で、みんなから尊敬の眼差しで見られている。

　ここは市民の憩いの場で、

　高性能自転車に装備品をゴタゴタ付けて、走り回っている楽しいおじさんもいた。
　
　

　コラート平原に日が沈む。

　締めくくりは、「GoogleEarthで眺めたコラートの街」動画です。
https://youtu.be/pzMIKoQ_vfA