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 1901年、フランス人冒険家によって発見された遺跡。<br /> それはかってのクメール王国の遺跡だった。 <br /> その遺跡の周りに観光客を目当てにできたのが、このピマイという小さな町だ。<br /> 朝食を終え、遺跡のある歴史公園に出掛けることにした。<br /> <br /><br />

9万5千円で2週間、タイの遺跡やラオスを巡り、東南アジア初心者のシニア婦人たちをエスコートする旅(16/22)ピマイ遺跡

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2019/08/27 - 2019/08/27

10位(同エリア55件中)

motogen

motogenさん

 1901年、フランス人冒険家によって発見された遺跡。
 それはかってのクメール王国の遺跡だった。
 その遺跡の周りに観光客を目当てにできたのが、このピマイという小さな町だ。
 朝食を終え、遺跡のある歴史公園に出掛けることにした。
 

交通手段
徒歩

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  •  ピマーイ遺跡は、アンコール遺跡から北西260kmの場所にある。<br /> パノムルン遺跡やプレアヴィヒア遺跡と同じく、屈指のクメール遺跡だ。<br /> ラオスのワットプー遺跡も同類で、かってこの地域は、巨大なクメール王国だったことが分かる。

     ピマーイ遺跡は、アンコール遺跡から北西260kmの場所にある。
     パノムルン遺跡やプレアヴィヒア遺跡と同じく、屈指のクメール遺跡だ。
     ラオスのワットプー遺跡も同類で、かってこの地域は、巨大なクメール王国だったことが分かる。

  •  当時のピマイは、南北1030m・東西565mの城壁に囲まれた王宮寺院であり、<br /> アンコールワットの試作だという説もある。<br /> 現在は中央寺院と、城壁の一部、そして周囲のわずかな寺院の跡が残されているのみだ。<br /> 中央寺院の跡は、歴史公園として保存されている。

     当時のピマイは、南北1030m・東西565mの城壁に囲まれた王宮寺院であり、
     アンコールワットの試作だという説もある。
     現在は中央寺院と、城壁の一部、そして周囲のわずかな寺院の跡が残されているのみだ。
     中央寺院の跡は、歴史公園として保存されている。

  •  公園入口は、ゲストハウスのすぐ近くで、<br /> 歩いて1分だ。

     公園入口は、ゲストハウスのすぐ近くで、
     歩いて1分だ。

  •  オフシーズンなのか、観光客の姿は見えない。<br /> 番人のおじさんも退屈して、私たちに話しかけてくる。

     オフシーズンなのか、観光客の姿は見えない。
     番人のおじさんも退屈して、私たちに話しかけてくる。

  •  公園の中をのぞくと、ちっちゃなちっちゃな保育園児たちが、お行儀良く並んでいた。<br /> 遠足かな?<br /> 散歩かな?<br /> 短い足がとっても可愛い。 <br />

     公園の中をのぞくと、ちっちゃなちっちゃな保育園児たちが、お行儀良く並んでいた。
     遠足かな?
     散歩かな?
     短い足がとっても可愛い。

  •  私たちも入場する。<br /> 左にプラッププラーと呼ばれる遺跡がある。<br /> 祭礼の時の、王様や貴族の控えの間だ。<br /> ここは王族専用の寺院だったのだ。

     私たちも入場する。
     左にプラッププラーと呼ばれる遺跡がある。
     祭礼の時の、王様や貴族の控えの間だ。
     ここは王族専用の寺院だったのだ。

  •  その控えの間に、私たちが足を踏み入れることができるのも、今の時代だから。<br /> 木造の屋根は消失していて、石の壁や柱や床だけが残っている。<br /> なんだかインディ・ジョーンズの映画の一場面みたいだ。<br />

     その控えの間に、私たちが足を踏み入れることができるのも、今の時代だから。
     木造の屋根は消失していて、石の壁や柱や床だけが残っている。
     なんだかインディ・ジョーンズの映画の一場面みたいだ。

  •  王族が外を眺めた窓。<br /> 当時は漆喰で覆われ、綺麗に装飾されていたんだろう・・などと想像する。<br /> ピマイ遺跡は2度目。<br /> 最初の時は何も分からず眺めていたが、今回は少し勉強し、他の遺跡も見学したので見方も変わる。<br /> でもまだまだ駆け出しには違いない。

     王族が外を眺めた窓。
     当時は漆喰で覆われ、綺麗に装飾されていたんだろう・・などと想像する。
     ピマイ遺跡は2度目。
     最初の時は何も分からず眺めていたが、今回は少し勉強し、他の遺跡も見学したので見方も変わる。
     でもまだまだ駆け出しには違いない。

  •  中央祀堂のある方を眺めると、その入り口に『ナーガの橋』が見えた。<br /> 上から見ると十字架の形の、一段高くなった構造物だ。

     中央祀堂のある方を眺めると、その入り口に『ナーガの橋』が見えた。
     上から見ると十字架の形の、一段高くなった構造物だ。

  •  人間界と天界をつなぐ橋で、この橋を渡って天界に入る。<br /> 橋のたもとには獅子(?)が入ってくる者の資格を監視し、

     人間界と天界をつなぐ橋で、この橋を渡って天界に入る。
     橋のたもとには獅子(?)が入ってくる者の資格を監視し、

  •  欄干にはナーガが鎌首をもたげて邪悪な者を威嚇する。

     欄干にはナーガが鎌首をもたげて邪悪な者を威嚇する。

  •  「このナーガの橋は、人間界と天界をつなげる橋で・・」<br /> 私はにわかガイドとなって、遺跡の楽しさを伝えようとするが、どこまで届いているかは分からない。

     「このナーガの橋は、人間界と天界をつなげる橋で・・」
     私はにわかガイドとなって、遺跡の楽しさを伝えようとするが、どこまで届いているかは分からない。

  •  天界の入口となる楼門を仰ぎ見る。

     天界の入口となる楼門を仰ぎ見る。

  •  門の上部ではアプサラが舞い踊っている。<br /> アンコール・ワットでも踊っていた妖精たちだ。

     門の上部ではアプサラが舞い踊っている。
     アンコール・ワットでも踊っていた妖精たちだ。

  •  すると奥から保育園児たちが、ちょこまかした足取りで現れた。<br /> まさに小さな妖精たち。<br /> <br /> 

     すると奥から保育園児たちが、ちょこまかした足取りで現れた。
     まさに小さな妖精たち。
     
     

  •  おばさんたちが「サワディカー」とほほ笑むと、<br /> 妖精たちは先生にうながされて立ち止まり、小さな手を合わせる。<br /> 「なんて可愛いの!」<br /> おばさんたちは目がうるむ。<br /> こんな子どもに接することが、何よりのボケ防止だというのは、真実だ。<br /> 動画もご覧ください。<br /> https://youtu.be/PNcm_POJRiE

     おばさんたちが「サワディカー」とほほ笑むと、
     妖精たちは先生にうながされて立ち止まり、小さな手を合わせる。
     「なんて可愛いの!」
     おばさんたちは目がうるむ。
     こんな子どもに接することが、何よりのボケ防止だというのは、真実だ。
     動画もご覧ください。
     https://youtu.be/PNcm_POJRiE

  •  妖精たちが去ってしまった楼門の中に入る。<br /> 門と言っても複雑な造りで、前後・左右に見るべきものはたくさんある。

     妖精たちが去ってしまった楼門の中に入る。
     門と言っても複雑な造りで、前後・左右に見るべきものはたくさんある。

  •  門を抜けると参道が伸び、その奥に中央祀堂が建っている。

     門を抜けると参道が伸び、その奥に中央祀堂が建っている。

  •  上空か見れば、こんな構造だ。

     上空か見れば、こんな構造だ。

  •  参道の横には4つの池が掘られ、<br /> アンコールで見た、王の入浴施設に似ている。

     参道の横には4つの池が掘られ、
     アンコールで見た、王の入浴施設に似ている。

  •  回廊の内部にすっくと立つのは、繭の形をした塔だ。<br /> アンコールワットと比較すれば、模型のように小さいが、まぎれもないヒンズー寺院。

     回廊の内部にすっくと立つのは、繭の形をした塔だ。
     アンコールワットと比較すれば、模型のように小さいが、まぎれもないヒンズー寺院。

  •  回廊の内部は広くはないが、主祠堂以外にも建物はあって、ガイドブックを見ればそれぞれの説明が書いてある。<br /> しかしここまで来ると、解説はどうでもよくなってきて、<br /> (頭の中がこんがらがっているのだ)

     回廊の内部は広くはないが、主祠堂以外にも建物はあって、ガイドブックを見ればそれぞれの説明が書いてある。
     しかしここまで来ると、解説はどうでもよくなってきて、
     (頭の中がこんがらがっているのだ)

  •  気の向くままに歩き回る。

     気の向くままに歩き回る。

  •  内部には崩壊防止の鉄骨も組み込まれ、

     内部には崩壊防止の鉄骨も組み込まれ、

  •  その近くでは、修復作業が続けられている。<br /> 入場料も、これら文化遺産を守る人たちの一助と考えれば、高くない。

     その近くでは、修復作業が続けられている。
     入場料も、これら文化遺産を守る人たちの一助と考えれば、高くない。

  •  主祠堂の中心に一体の仏像が置かれていた。<br /> レプリカだそうだ。<br /> 本物は博物館に保存されていると言う。<br /> ヒンズー寺院に仏像があるとは不可解だが、途中で仏教寺院に改宗されたのだ。

     主祠堂の中心に一体の仏像が置かれていた。
     レプリカだそうだ。
     本物は博物館に保存されていると言う。
     ヒンズー寺院に仏像があるとは不可解だが、途中で仏教寺院に改宗されたのだ。

  •  仏教寺院となっても、ヒンズー教の性器崇拝の象徴・ヨーニが残っている。<br /> 男根を象徴するリンガは博物館だ。<br /> 思うことは、当時のセックスに対する考え方は、今とは大きく違っていることで、今を基準に物事を考えてはだめだということだ。

     仏教寺院となっても、ヒンズー教の性器崇拝の象徴・ヨーニが残っている。
     男根を象徴するリンガは博物館だ。
     思うことは、当時のセックスに対する考え方は、今とは大きく違っていることで、今を基準に物事を考えてはだめだということだ。

  •  赤い岩は鉄分を含んだ砂岩なんだろうか。<br /> レンガ等の人工の石でなく、自然石でなければ、長い風月に耐えるはずがない・・<br /> とつぶやきながら、

     赤い岩は鉄分を含んだ砂岩なんだろうか。
     レンガ等の人工の石でなく、自然石でなければ、長い風月に耐えるはずがない・・
     とつぶやきながら、

  •  それぞれの視点で、それぞれがそれなりにのんびり楽しむ、ひっそりした遺跡。<br /> これまでのピマイのイメージがすっかり変わった。

     それぞれの視点で、それぞれがそれなりにのんびり楽しむ、ひっそりした遺跡。
     これまでのピマイのイメージがすっかり変わった。

  •  初めてピマイを訪れたのは2011年。<br /> バンコクやアユタヤの大洪水が数か月も続き、ピマイに避難民が押し寄せていて、おまけにピマイは祭り期間だった。<br /> 町の至る所がマーケットとなっていて、どこを歩いても人、人、人・・

     初めてピマイを訪れたのは2011年。
     バンコクやアユタヤの大洪水が数か月も続き、ピマイに避難民が押し寄せていて、おまけにピマイは祭り期間だった。
     町の至る所がマーケットとなっていて、どこを歩いても人、人、人・・

  •  仮装した人も混ざり、

     仮装した人も混ざり、

  •  見世物の像を連れて歩く人までいて、

     見世物の像を連れて歩く人までいて、

  •  夜には歴史公園が野外ステージとなり、<br />

     夜には歴史公園が野外ステージとなり、

  •  夜遅くまで歌舞踊が繰り広げられていた時期だった。<br /> 頭に残っているピマイのイメージは、人と楽器と爆竹でごった返す派手派手しい町で、今回とは全く違うピマイだった。<br />

     夜遅くまで歌舞踊が繰り広げられていた時期だった。
     頭に残っているピマイのイメージは、人と楽器と爆竹でごった返す派手派手しい町で、今回とは全く違うピマイだった。

  •  エネルギッシュな人混みと、夜の幻想的な歌舞踊は忘れ難いが、<br /> この静寂さが、本来のピマイ遺跡なんだと考えを改める。

     エネルギッシュな人混みと、夜の幻想的な歌舞踊は忘れ難いが、
     この静寂さが、本来のピマイ遺跡なんだと考えを改める。

  •  そんな遺跡を独り占めするかのように、<br /> 2019年8月、日本人のシニア4人が歩き回る。

     そんな遺跡を独り占めするかのように、
     2019年8月、日本人のシニア4人が歩き回る。

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