9万５千円で２週間、タイの遺跡やラオスを巡り、東南アジア初心者のシニア婦人たちをエスコートする旅（15/22）ゲストハウスのお姉さん

2019/08/26 - 2019/08/26

　ピマイ行きのバスはどこだ？
　トイレに駆け込むおばさんたちを置いてバスを探しに行くと、発車寸前のバスがいた。
　慌てておばさんたちを呼びに行く。
　のんびりしていたおばさんたちも、顔色を変えて走る。
　動き出しているバスを手で制止させ、おばさんたちの荷物を積み込んだ。　
　
　

エリア ピマーイ(タイ)

• 交通手段: 高速・路線バス

　危機一髪でセーフ。
　「ああ‥良かった」とシートにもたれた。
　バスは10年前と違って綺麗なエアコン車になっていた。

　ピマイ行きバスは遠回りして、乗客が集まる地域を通って行く。
　コラートは人口260万のバンコクに次ぐ都市だけあって、近代的でお洒落なビルが建っている。　
　

　学校帰りの学生たちが歩道を埋めている。
　道路は渋滞し、バスは思うように走れない。
　この後のピマイまでは、動画で紹介します。
　https://youtu.be/Ps_PSWpDRcM

　コラートより１時間、
　ピマイの町に入り、時計塔の前で降車する。
　降りたのは私たちと少しの客だけ。
　荷物を降ろすとバスは走り去って行った。

　降りた途端、若い女性から声がかかった。
　「泊まる所は、どこですか？」
　「客引きか」と気を引き締める。
　すると予約していたゲストハウスからお迎えだった。

　歩いても数分の距離なのに、ゲストハウスまで案内してくれるなんて、
　こんなサービスは初めてだ。
　それも可愛い娘さんが案内してくれるとは・・

　ゲストハウスは路地の奥だった。
　名前は『Benya GH』
　部屋代は今回の最安400バーツなので、粗末なものと覚悟していたのに、予想外の素敵な建物だ。

　受付と説明は迎えの女性とは違うお姉さんで、理知的でスタイル抜群。
　英語も堪能だ。
　もしかしたらオーナーかな？

　玄関先に、食事など自由に使えるテーブルと椅子があり、

　玄関には共同の冷蔵庫と食器やスプーン類、そして調味料や水や紅茶やコーヒー。
　ポットでお湯を沸かし、コーヒーや紅茶を飲むのもフリーで、自転車も無料だとの説明があった。
　

　部屋は簡素だが、バスルーム、エアコン、扇風機、テレビもあって、
　バスルームのお湯関係も問題ない。
　

　テラスまである。
　ここなら洗濯物も干せる。
　宿泊客は私たちだけのようで、この建物内部を自由に使えそう。

　荷物の整理そこそこに、さっそく食事に出掛けた。
　考えれば、朝からほとんど食事らしい食事をしていない。
　今は食べることが最優先だ。

　露店はたくさん並んでいるが、レストランは見つからない。
　観光客らしき姿もない。
　それでも露店は賑わっている。

ピマーイ ナイトマーケット 市場

　日本語を話す欧米人に出会った。
　数少ない観光客に出会うと嬉しくなる。
　その食べているものが美味そうで、

　「じゃ、私たちも屋台で食べよう」と適当な屋台を見つける。

　暗くなった空を背景に時計塔の明かりが灯る。

　その明りの中で、スプーンとフォークを動かす。
　「暗くて、何を食べているか、分からない・・」
　と誰かが言う。
　私は一向にかまわない。
　
　

　翌朝、テラスの下を眺めていると、
　隣のおばさんが、プラスチック椅子や水の入ったバケツを片手に、バイクで何回も往復していた。
　露店の準備をしてるらしい。
　ゲストハウスのお姉さんが現れて、
　「モーニング・マーケットが・・・」
　何やらかんやら・・と言っている。

　何だと思ったら、
　「モーニング・マーケットに一緒に行こう」
　と誘ってくれていたのだった。
　お姉さんが連れて行ってくれたのは、

　露店が道路の左右、そしてど真ん中にも出ている大通りだった。
　朝だけこうなるらしい。
　このような露店通りは珍しくなくなっているが、

　目を引かれたのは、登校中の子どもたちが多いことで、
　朝食やお菓子を買って、

　登校途中に食べている。

　タイも豊かになり、子どもたちの生活も変化したものだ、
　と思う。

　学校はこの道路沿いだった。
　お母さんのバイクで送られてくる子もいる。

　私たちも朝がゆをすすって、

　学校の窓から手を振る子供たちに、手を振り返し、

　ゲストハウスに戻って、朝食の支度となった。
　お姉さんが用意してくれた包丁や食器を使って、
　買ってきた総菜を切って、皿に並べ、
　冷めたご飯は、熱い湯の中に入れて温める。

　お姉さんは、手作りの漬物や煮魚を盛りつけてくれた。
　みんなで楽しい朝食タイム。

　久しぶりの生野菜や漬け物だ。
　「健康にはこれが一番！」
　ともりもり口に運ぶデコちゃんに、　

　美味しそうに魚をむしゃぶるヤーコさん。

　お姉さんが炊飯器で炊いた雑穀飯をお裾分けしてもらって、

　朝からお腹がはちきれそう。
　最後は、お姉さん特製のお茶を頂く。
　健康志向のお姉さんの料理は、野菜と魚を中心にバランスのとれた優れもので、
　お姉さんのスタイルの良さは、これらの食事と運動から来ているらしい。

　ゲストハウスでのこんなサービスは初めてで、感激しながらお片付け。
　「いいよ、私一人でできるから・・」
　とお姉さんは言うが、私たちは勤労精神の高い日本人です。

　長年主婦を務めてきたおばさんたちは、さすがにみんな手つきが良い。
　こうしていると、私たちは客ではなくこの建物の住人の気分。
　忘れがたいゲストハウスとなっていきます。
　

この旅行記へのコメント （3）

• trat baldさん 2019/10/31 08:55:56

  ゴメン間違えた。

  ピーマイではありませんピマーイです、おっちょっこちょいな僕です(ioi)
  「マ」の部分に音調符号が付くと不具合の有る未亡人になりますが素敵な未亡人？との同行は楽しさ2倍and苦労も2倍(^o^)

• trat baldさん 2019/10/31 08:43:35

  ヤバかった、、、、

  バスの表記がラーチャシーマ～ピーマイ～チュムポォーンとなっていたのでコラートが始発ではないのね、だから1人でも多く客を乗せる為に遅らせるタイルールじゃあなかったのね！こうなると定刻前でも平気で出発しちゃうもんね、、、、
  観光客があまり立ち寄らない町は人々がスレていないのが魅力ですね。
  Ps.僕はトラートで更に貧相な暮らしをしています(^o^)

  motogenさん からの返信 2019/11/01 21:14:33

  Re: ヤバかった、、、、

  ありがとうございます。
  バスはさらに東に１時間ほど走るんですね。
  納得です。
  今回の旅、スコータイでもピマイでも、一人の日本人にも会いませんでした。
  ところがバンコクに戻ってワットアルンに行くと、そこらじゅうに日本人。
  嬉しいことは嬉しいけど、あまりにもたくさんの日本人がいると、興ざめですね。