2019/04/23 - 2019/04/30
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旅人のくまさんさん
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イチャン・カラ紹介の続きです。ヒヴァの数ある建築物の中でも、特に豪華に装飾されている『タシュ・ハウリ宮殿』の紹介です。宮殿の中は、公務を行なう謁見や儀式の場、宴会やお客を接待する場とハーレムに分かれています。特に、テラスの高い天井などは見応えがありました。
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ヒヴァの中で最も豪華なタイルや装飾品で飾られている、ハーンの居城の『タシュ・ハウリ宮殿』の紹介です。かつてのヒヴァには、中央アジア中にその名がとどろく大きな奴隷市場がありました。また、支配者・ハーンの華麗な私生活の場のハーレムもありました。
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『タシュ・ハウリ』とは、『石の庭』の意味とされ、1830年から1838年にかけて『アラクリ・ハーン』によって建てられた宮殿です。その名前に因む『アラクリ・ハーン・マドラサ(神学校)』もあり、神学校はイチャンカラの東端に位置します。ヒヴァでは2番目に大きいマドラサとされ、現在はユネスコ運営の『織工技術訓練センター』として、ウズベキスタンの伝統デザインを復興するための人材育成を担っているようです。
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『タシュ・ハウリ宮殿』の桑の木の柱のズームアップ光景です。基礎部分はほかの個所でも目にした石造になっていました。その石製の基礎部分も、木製の柱の部分にも。繊細な彫刻が全面に施されていました。ヒヴァの数ある建築物の中でも、『タシュ・ハウリ宮殿』の建物は特に豪華に装飾されています。宮殿の中は、公務を行なう謁見や儀式の場、宴会やお客を接待する場とハーレムに分かれています。特に、テラスの高い天井はカラフルに装飾されていて、見応えがあります。
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中庭を取り囲む、二階建ての建物が中庭を取り囲んでいました。時間があれば、その二階に登って、階下の中庭光景も目にすることができるようです。かつてのハーンは、遊牧民族の客をもてなすため、中庭に遊牧民族が普段使っているユルタという丸テントを建てました。左手に見える、赤ちゃんがお休み中のテントです。不意の大雨対策でしょうか、丸い基壇を設けて嵩上げしてありました。
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別の角度から眺めた、『タシュ・ハウリ宮殿』のテラスの光景です。ネット検索では確認できませんでしたが、ハンの接見の間かも知れません。17世紀に作られ、それまで宮殿として機能していたクフナ・アルク城塞を『古い宮殿』、そして19世紀に造られたタシュ・ハウリ宮殿を『新しい宮殿』と、現地の人は呼び分けていたようです。
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イチオシ
立体的な造作が加えられた天井装飾のズームアップ光景です。推測ですが、天井の建築資材は、焼物のタイルではなく、軽量な木造による仕上げのようでした。赤みを帯びた色彩は、木造の表面に施されているようです。また、天井一面に木枠でも花柄模様が演出されていました。
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韓国客で賑わう『タシュ・ハウリ宮殿』の中庭光景です。座る場所もありましたから、格好の休憩場所にもなっていました。お土産品売り場は、服飾などの繊維製品がメインのようでした。
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ここからは、ズームアップで紹介する、青いタイルに描かれた文様です。正方形のタイルに描かれた文様で敷き詰められていました。上下左右の文様と繋がりがありました、濃い青と、薄い青、それに白色の三種の色遣いでした。
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青いタイルに描かれた文様の端の部分のズームアップ光景です。文様が異なる範囲が枠で囲われていました。完全に幾何学模様とされたものではなく、花柄模様がはっきりと見て取れる手書き文様でした。
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特に繊細な文様が施された部分のズームアップ光景です。この写真の縦の方向で6~7枚のタイルが使われ、水平線は揃っていましたが、なぜか垂直方向には、はっきりとした、ズレがありました。すべて、正方形のタイルが組み合わさっているものと思っていましたので、意外でした。
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3つ横に並んだ、不思議な形をした紋用のズームアップ光景です。簡単に観察した限りでは三つとも相似形でした。こちらはっ水平、垂直レベルが揃った、すべて正方形のタイルでした。ただし、すべてのタイルの文様が異なり、互換性があるタイルはありませんでした。モチーフは植物ですが、薄青色で囲まれた部分は、果物か、水滴を連想させました。
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タイルが大きく剥がれた部分もズームアップで紹介しておきます。これまでに、イスラムの国のモスクなどで、地震被害で壊れたタイル碧や、その後の腐朽工事の跡も目にしましたが、このタイルは地震被害ではない雰囲気でした。ウズベキスタンでは、タシュケントで1966年4月にM5.0の直下型地震が起き、大被害を受けています。
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レンガが同心円に積まれた場所の光景です。お土産品の展示場所として活用されていました。カラフルな靴や、人形などです。ヒヴァ・ハン国の伝統を生かした品でしょうか、1920年に滅亡したヒヴァ・ハン国の領域は、その後、トルクメニスタンとウズベキスタンのカラカルパク自治州に分割されました。
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『タシュ・ハウリ宮殿』の『ハーレム』に向かう途中の光景です。少し迷路のようになった場所を経過しました。かつては、衛兵や宦官等が守りを固めていた区域かも知れません。
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迷路のようになっていた、『ハーレム』に向かう途中の高い天井光景です。防御のためか、小さめの明り採りの窓が、高所の所々にありました。天井板も、特別に頑丈そうでした。
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現地ガイドさんが案内してくれた、『ハーレム』に向かう迷路のような光景が続きます。今は警備の必要が無くなった場所のようですから、通路の脇は展示場所として使われていました。
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展示品の表示プレートです。すべて19世紀(ⅩⅨcent.)の新しい展示品でした。その時代表示の前が品名、後が制作場所を示していました。3点の品かと思いましたが、3カ国語での表示でした。一番下の英語表示を和訳すれば『水差し(Jugs)、19世紀、ヒヴァ』になるようです。この後に紹介する3点の陶器製の大型の水差しです。
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『水差し(ジャグ)』
年代:19世紀
場所:ヒヴァ
その他:上半分に濃緑の釉薬が施された、取り手付きの水差しです。取り手の下の全周に縄目の陽刻があります。 -
『水差し(ジャグ)』
年代:19世紀
場所:ヒヴァ
その他:全面に青釉が施された、四つの取り手付きの、広口の水差しです。上部を中心に、刷毛目模様があります。 -
『水差し(ジャグ)』
年代:19世紀
場所:ヒヴァ
その他:上半分に濃緑の釉薬が施された、取り手付きの水差しです。方の部分に2筋の縄目の陽刻があります。 -
迷路のような場所を潜り抜けたら、一旦は、建物の外に出ました。ハーレムへの近道を現地ガイドさんが案内してくれたようです。通路脇に展示もあった場所ですから、今は標準見学コースになっているのかも知れません。推測ですが、この辺りは東門に近い場所のようです。
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通路脇にかなり高い塀が続いていました。イチャンカラを守る城壁か、あるいはの祖内部の『タシュ・ハウリ宮殿』を守る城壁かは判断が付きませんでした。塀の内側には街路樹の姿もありました。
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イスラームの聖典であるクルアーン(コーラン)には、預言者ムハンマドの自宅に頻繁に出入りする信徒たちと預言者の家族の居室の間を厳密に区切り、両者の無闇な行き来や会話を戒めた規定があるようです。またクルアーンの別の箇所では、ムスリム(イスラーム教徒)の女性たるものは貞節を固く守るべきとの戒めが説かれています。(ウィキペディア)
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イチオシ
途中、迷路のような場所を通って、『ハーレム』のエリヤに到達しました。その中央広場の光景です。広場の中央奥に見えるのは井戸です。中庭を囲んで二階がハーレムになっていて、大小163もの部屋があります。アラクリ・ハーンには4人の正妻と40人の妾がいたようですが、特別に多いわけでもないようです。
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イチオシ
ここからが、ハーレムの中心部の光景になります。室内外の装飾も、一段と煌びやかになってきました。その煌びやかな天井装飾のズームアップ光景です。贅を尽くした立体的な天井装飾です。
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ハーレムに向かう途中で目にした、紋章のような緑色の文様の光景です。現地ガイドさんから説明をお聞きした記憶もありますが、その内容は記憶にありません。何か、意味がある文様だったことは間違いないようです。『アラクリ・ハーンの紋章』などでネット検索してみましたが、不明でした。
(追記) ゾロアスター教に因む文様のようですが、詳細は分かりません。 -
イチオシ
ハーレムの室内光景です。後世のムスリムたちは、預言者ムハンマドの家族に関する規定と女性の貞潔義務の規定を厳密に遵守適用するための配慮として、家屋の中にハリームの領域、すなわち訪問者の立ち入りが禁じられた空間を置くようになったとされます。(ウィキペディア)
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ハーレムの室内に置かれていた、店外付きのベッドのズームアップ光景です。ハーレムの習慣は、イスラーム特有の文化ではなく、古代の地中海世界における富裕な階層が倫理的・文化的・経済的な理由において女性の居室を隔離した風習が起源ともいわれ、必ずしも宗教的な理由にのみ基づく習慣ではないようです。ヴェールの風習と類似する点があります。(ウィキペディア)
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ハーレムの習慣は、ヴェールと同じように、近代的価値観の普及とともにイスラームにおける一夫多妻制の規定と結び付けられ、性的搾取ないし女性差別の象徴、あるいは、イスラーム世界の後進性の実例として批判されてきました。イスラーム社会の内部でも20世紀後半以降、女性の社会進出にともない厳格な適用は好まれなくなり、多くの国々で衰退に向かっています。 (ウィキペディア) 写真は、意外とコンパクトな造りのハーレムの室内光景です。
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ハーレムを厳密に運用するには、多くの夫人を抱え女性を労働力とせずに、家庭内に置いておくことが可能な経済力が前提でした。これは、イスラーム世界で最も富裕な存在である王侯貴族の宮廷において、ハーレムが厳密かつ大規模に営まれていたことを意味します。イスラームの教主であるカリフの権威が絶頂に達したアッバース朝(750~1517年)においては、『千夜一夜物語』に半ば伝説化して語られたような非常に大規模なハレムが営まれていました。 写真は、ハーレムの室内側面光景です。
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厳格な男女分離政策を行っているサウジアラビアでは、結婚後の理想的な住居の例として、夫用の客間とは別に男子禁制の妻専用の客間を設けるとされており、この妻専用の客間をハレムと呼んでいます。ハレムは妻のプライベート空間であり、イスラーム価値観的には、夫であってもむやみに干渉することは悪いこととされています。(ウィキペディア) 写真は、青色を基調とした壁面装飾のズームアップ光景です。
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ハーレムの見学を終えて、帰り際に撮影したプレートの光景です。世界遺産のマークと『Olloqulixon Karvon Saroi 1832~1833』の文字がありました。ハーンに因む『アラクリ隊商宿』の表示のようでした。
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ここからは、夕食会場の『クブラ・トザ・ボグ宮殿跡』のレストランの紹介です。石畳の前庭に大きな車輪の二輪車が置かれていました。雰囲気を出すための飾り物ではなく、現役の荷車のようでした。
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『クブラ・トザ・ボグ宮殿跡』の前庭のような場所の光景です。何かの競技場として使われているのでしょうか、低い石塀で囲まれた、綺麗に整地された広場がありました。この後紹介する小鳥さんは、前方に見える高い方の石塀の上にいました。
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逆光での撮影になりましたが、石塀の上にいた鳥さんの光景です。日本で普段見かける鳥さんでは、ヒヨドリさんくらいの大きさと容姿でした。離れた場所からの撮影ですから、撮影を終わった後も同じ場所にいました。
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緑の木々越しに眺めた、『クブラ・トザ・ボグ宮殿跡』のレストランの光景です。樹々と同じような建物の高さでしたから、建物上部が少しだけ見える写真になってしまいました。
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出入口越しに眺めた観光バスの光景です。イチャンカラからここまで送ってもらいましたが、帰りは泊まったホテルまで直行です。宮殿の周りには、葡萄畑が広がっていました。
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内側から眺めた、クブラ・トザ・ボグ宮殿の正面門の木製扉の光景です。細かな文様が全面に施され、大きな鉄鋲を使って扉が補強されていました。イチャンカラの外にある宮殿ですから、世界遺産の施設としては登録されていないようでした。そのためにレストランとして活用できるようです。
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クブラ・トザ・ボグ宮殿のレストランの表示板の紹介です。『QIBLA TOZA BOG:19世紀』などの表示がありました。クブラ・トザ・ボグ宮殿は、イチャン・カラの郊外に位置するハンの『夏の離宮』だった建物です。
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『クブラ・トザ・ボグ宮殿』を取り囲む高い石塀の光景です。外から入口門に向かって、右手方面の光景です。城塞として使ったような高い石塀が保存されていました。
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