2019/04/23 - 2019/04/30
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旅人のくまさんさん
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2泊したウルゲンチの街の紹介です。水と緑に溢れた街の早朝散策の紹介です。ウルゲンチは、中央アジアのホラズム地方の歴史的都市です。標高は91メートル、ブハラからはキジルクム砂漠を挟んで450キロの距離にあります。
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2泊したウルゲンチのホテルの紹介です。自室の窓際光景です。ネット情報では、1990年代に開業したホテルのようでした。可もなし、不可もなしといったクラスのホテルでした。
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この時期には必要ありませんでしたが、洗面室には温水を通すらしい、パイプ式の暖房機がありました。内陸性の気候ですと冬場は相当に冷え込みそうです。念のために確認しましたら、12月から翌年2月の間は、平均気温がマイナスでした。
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出入口ドアの内側に堅持してあった、緊急避難経路です。泊まった部屋は103号室、1経路だけの避難ルートが記してありました。ロシア語らしい表示でした。日本人には、少し判読し難い図面でした。
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泊まったホテルのレストランの光景です。朝は、バイキング方式でした。写真に撮りませんでしたから、特に印象に残ったメニューはありませんでした。朝食だけですから、困ることもありません。
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同じく、レストランのテーブル光景です。写真を撮りませんでしたから、ネットでこのホテルの朝食をヒットしてみましたが、夕食の写真はありましたが、朝食の写真は見つかりませんでした。
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レストランがあった2階の廊下に飾ってあった鉢植えです。右から、観葉植物のサンセベリア、オリヅルラン(折鶴蘭)とアロエ(医者いらず)のようでした。アロエは、ススキノキ科ツルボラン亜科アロエ属の植物の総です。多年草または、低木および高木となる多肉植です。
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泊まったホテルの前庭光景です。砂漠を連想させるラクダの像がありました。この後に紹介しますが、アムダリヤ川の河道が北に遷移したため、かつてのウルゲンチの町は廃墟となり、16世紀、ヒヴァの近郊に現在の町の元となる『新ウルゲンチ』が再建されました。
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斜め前から眺めた、泊まったホテルの建物光景です。敷地内の清掃や、庭木の剪定なども行き届いていました。ホテルの名前は『ホラズム・パレス』でした。四つ星ホテルですが、ネットでの評価はあまりよくありませんでした。
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イチオシ
正面から眺めた、泊まったホテルの光景です。すっきりとしたデザインの近代ビルでした。敷地に十分な余裕があるためでしょうか、あえて高層ビルでの造りではなかったようです。
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ここからは、ウルゲンチの町の朝の散策です。歩きながら、ウルゲンチの町の歴史を紹介します。ウルゲンチが歴史に現われたのは比較的遅く、状況がはっきりしたのは、ホラズムのイスラム化以降とされます。10世紀には、ウルゲンチを拠点とする土着のペルシア人君侯が右岸のカースにいるホラズム・シャー(ホラズム王)から独立し、さらにカースを併合し、自らホラズム・シャーを自称しました。
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12世紀末から13世紀初頭にかけ、ホラズム・シャー朝(1077~1231年)が中央アジアからイランに広がるセルジューク朝の旧領を支配し、大帝国に発展しました。ウルゲンチは、その都として繁栄を極め、当時のイスラム世界において、最も壮大で豊かな都市といわれるようになりました。ホラズム・シャー朝のもとでカンクリ族など、テュルク系遊牧民の流入、定住化が増加しました。
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ホラズム・シャー朝の時代には、市街地はアムダリヤ川を越え、川をまたいで両岸に広がっていたと言われます。しかし、ホラズム・シャーのアラーウッディーン・ムハンマドと、その外戚のカンクリ族の間での対立が深まり、アラーウッディーンはカンクリ族の影響が強いウルゲンチを離れ、サマルカンドに移りました。そして始まったのが、蒙古襲来です。
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蒙古襲来とその後のサマルカンドの復興は、この後紹介します。ウルゲンチの近くには、アムダリヤ川やシャヴァト運河が流れます。一寸した工事現場でも24時間の排水をしていました。地下水も豊富な街のようです。この排水光景は翌日も目にしました。
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イチオシ
二日続けて目にしたカササギさんです。短く刈り込まれた草原を、少し格好をつけながら歩いていました。少し人慣れしているようにも見えました。白い羽が見える、飛ぶ姿も綺麗です。穀類や昆虫、木の実、穀類などを食べる雑食性の鳥さんです。
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同じカササギさんの紹介です。『カササギ(鵲)』は、アジアの国でもお馴染みですが、欧州でも幾度か見掛けました。今回は中央アジアのカササギさんです。世界的には、北アメリカ西部、欧州全域、中央アジア、アラビア半島南西部、極東、オホーツク海北部沿岸に分布するようです。(ウィキペディア)
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広々とした緑地帯の光景です。蒙古襲来の話しです。1220年、中央アジアを席捲したモンゴル帝国のチンギス・ハーンは、長男ジョチと次男チャガタイの率いる軍をホラズムに送り込み、ウルゲンチを包囲しました。ウルゲンチはカンクリの軍人たちが中心になって頑強に抵抗し、ジョチとチャガタイの兄弟仲が不和であったことにも助けられ、長期の篭城を続けました。
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蒙古軍の前に力尽き、1221年にウルゲンチは攻略され、都市は徹底的に破壊されました。ウルゲンチが再建されたのは1231年、モンゴル帝国の元でした。破壊された旧市の南に復興されました。ホラズムはジョチ・ウルスの支配下に組み込まれました。14世紀にはウルゲンチは再びホラズムの中心都市として繁栄し、中央アジア屈指の大都市となりました。
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しかし、その後アムダリヤ川の河道が北に遷移をはじめたため、河道から離れたウルゲンチは衰退しはじめました。16世紀以来ホラズムを支配したヒヴァ・ハン国(1512~1920年)は、17世紀にウルゲンチから北のヒヴァに遷都しました。繁栄を支えた水利をまったく失った旧ウルゲンチは、都市としても放棄され、砂漠の中に取り残されて廃墟となりました。
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16世紀、ヒヴァの近郊に新ウルゲンチが再建されました。新ウルゲンチは旧ウルゲンチの商業活動を引き継いで、綿花や絹の対ロシア貿易で成長を続け、ヒヴァ・ハン国(1512~1920年)でヒヴァを凌ぐ貿易都市となりました。現在のウルゲンチは、『完全なソ連式の町(ウィキペディア)』との解説もありますが、散策で目にしたのは、近代的で合理的なビルの姿でした。
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市バスでしょうか、大型車ではなく、中型ほどのバスの姿です。車体番号化、線路番号らしい『19』の数字と、花を模したようなマークが付いていました。人口約14万人の都市です。ネット情報では、『19番バスで、ウルゲンチ駅前からトロリーバスが走っている中心部まで行くことが出来ます』と紹介されていました。
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イチオシ
角地にあった大きな建物の光景です。政府か市の公的機関の建物でしょうか、壁面に2019の年号の下にスローガンのような文字が記されていました。デパート等の民間施設ではないようです。
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ウルゲンチの町中の花壇光景です。係の人が散水栓のバルブを開けて山水をしていました。白色と、赤色の花はサフィニアかペチュニア、黄色の花はマリーゴールドのようでした。
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古い建物が見当たらなかった、泊まったホテルから歩いた範囲の街並み光景の感想です。ウルゲンチの街の中でも、『新開地』と呼んだ方が似合う光景でした。一言で表現して、端正で綺麗な街でした。
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旧ウルゲンチは、現地ではクフナ・ウルゲンチと呼ばれ、ホラズム・シャー朝(1077~1231年)の時代からティムール朝(1370~1507年)の時期の遺跡が残されています。こちらは現在では隣国のトルクメニスタン共和国に属し、2005年に『クフナ・ウルゲンチ』の名前でユネスコの世界文化遺産に登録されました。
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ウズベキスタンの世界文化遺産は、『ヒヴァのイチャン・カラ (1990年)』、『ブハラ歴史地区(1993年)』、『シャフリサブス歴史地区(2000年)』と『サマルカンド文化交差路 (2001年)』の4箇所ですから、『ウルゲンチ』は世界文化遺産にはありませんが、『ヒヴァのイチャン・カラ』が近隣にあります。 『イチャン・カラ』は『内城』の意味です。今日の見学予定地です。
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『セキチク(石竹)』に似たような葉をした赤い花の光景です。『ナデシコ(撫子)』の仲間の石竹とは別種のようでした。カワラナデシコとセキチクを合わせて、ナデシコの学名の『ダイアンサス』という名前で総称されています。
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『セキチク(石竹)』に似たような葉をした赤い花のズームアップ光景です。名前はまだ調べていませんが、やはり撫子や石竹によく似た花でした。切れ込みが少ない花ですから、どちらかと言えば『ナデシコ(撫子)』です。
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1輪だけ咲いていた、オレンジ色の花の光景です。マリーゴールドの1首でしょうか、日本では『キンセンカ(金盞花)』と呼ばれている種類のようです。地中海沿岸地方が原産で、欧州では昔からハーブの1首として、薬用や食用に用いられてきたようです。
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今日の見学地は、ヒヴァの『イチャン・カラ』です。出発前に集合したホテルの1階ロビーの光景です。磨き上げられた床に、売物のスカーフのような布地が広げられていました。先に紹介したレストランは、前方の階段を上がった二階にありました。
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ホテル1階にあったフロント光景です。いくつかの国の現在時刻を表示した時計がありました。一番左の東京時間が、12時47分辺りでした。時差は日本とはマイナス4時間ですから、現地時刻は9時少し前です。そろそろ今日の出発時間です。
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