2019/07/06 - 2019/07/07
88位(同エリア268件中)
ぬいぬいさん
どこかにマイル8度目は、宮崎、小松、松山、秋田の中から、気分はすでに高千穂峡にあったのですが、翌日届いたメールはこれはないと思っていた秋田でした。
このところ立て続けに、希望しているところに決まっていたのですが、久しぶりにハズレでした。
でも、乳頭温泉の秘湯巡りや角館の武家屋敷の街並み散策、田沢湖や男鹿半島など、調べてみるといろいろ興味をひくものが出てきて、これは以外に当たりだったりして・・・
期待しながらレンタカーと宿を手配して行ってきました。
前から行ってみたかった、秋田の山奥の秘境、乳頭温泉郷
予想以上に良かったです。
こちらでは2日目の上畑温泉の朝の風景と内蔵のある増田町の街並みを紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
昨夜は夕食の時に飲んだビールのせいでうたた寝をしてしまい、目覚めたときはお風呂の営業時間の終わった11時過ぎ。
朝ぶろが始まる6時に貸し切り状態でのんびり朝湯を楽しみました。 -
朝食は7時半からなので、お風呂のあとは朝の散歩
-
森に続く細い道はぬかるんでいてスニーカーでは歩けないほどぐちゃぐちゃだったので、100m歩いたとこで引き返し
-
車が通れる道があるのは、隣のさわらびの本館まで。
その先は、先ほどのぬかるんでいた獣道のようなハイキング道路だけでした。
朝からいい天気
東京はこのところずっと青空が見れなかったの、青空を見るのは久しぶり。 -
冬の時期には2.5mも雪の積もるという豪雪地帯
春先には道路わきには雪の壁があるそうですが、今のこの時期はいろんな花が咲いていました。 -
アジサイも今が見ごろ
-
この黄色い花は何だろう?
-
そういえば今日午後に行く予定の男鹿半島には、秋田の紫陽花寺と呼ばれている雲昌寺というお寺があるそうなので、アジサイ期待できそうですね。
-
一面に白い花の咲く蕎麦の畑
この辺りはそばの産地なのか、あちこちのそばの畑がありました。 -
宿に帰ると朝食の用意ができていました。
朝はパン党の私ですが、旅に出ると何故かこういったあっさりご飯のほうが好き。
昨日の夜入れなかった分、もう一度朝湯に使って、温泉に行ったら必須の3回入浴をクリア -
昨日夕方下見した、内蔵の街並みの残る増田町は9時頃から内部見学できることを聞いていたので、8時過ぎにチェックアウトしてこちらの増田町の街並み案内所「ほたる」が開くのを待って、まずは情報収集
-
古い街並みが大好きな私なので、全国各地に残る重要伝統的建造物群保存地区に指定されている街並みを数多く見てきましたが、昨日見た建物の内部にある屋根に覆われた豪華造作の内蔵を見たのは初めて。
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昨日行った角館の街にも内蔵がありましたが、秋田だけですね。
見た目はこんな普通の商店ですが中を通り抜けて奥に進むと、思わず息をのむほど豪華な内蔵があるんです。 -
昨日来た時、なんで横手盆地の奥の田舎の町に立派な内蔵のある建物があるのか不思議に思い、聞いたところ増田の街は江戸のころ成瀬川と皆瀬川という2本の川が合流点にあって流域の物資の集配地として賑わったそうで、たばこや繭の秋田最大の産地だったことからそれを扱う豪商が何人も現れたそうです。
関東で言うと川越や佐原、栃木の町と同じように舟運により栄えた町だったのですね。 -
明治期に入ると増田水力発電、北都銀行の前身の増田銀行などが発足し県南部の産業・経済の中心地としての地位を築き、その繁栄に追い打ちをかけたのが、大正初めに鉱床が発見された近くにある吉野鉱山の繁栄だったそうです。
-
内蔵のある商家が並んでいるのは中七日町通り
その家々に残る内蔵の豪華さを見ると、当時の増田町がどのくらい栄えていたのかが想像できます。 -
今朝も最初に中を見学したのは、観光物産センターになっている蔵の駅
旧石平金物店
三軒並ぶお店の一番左のお店になります。 -
明治から大正時代に金物店を営んでいたという、旧石田家の建物
手前のお店を抜けると吹き抜けになった広い空間があります。 -
イチオシ
その奥にある内蔵
ここもなかなか豪華です。 -
現在は横手市に寄贈され観光案内所と地元の物産販売所として、無料で見学できる建物になっていて、街歩きの途中に立ち寄って休憩できるスペースにもなっていま。
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ここは蔵の2階も公開されていて上がることができました。
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隅の方には古民具などが展示されていました。
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1階は手前が板の間
奥に畳敷きの座敷があります。 -
ここは横手市の管理する建物なので、現在は誰も住んでいないので家具はあっても生活感が感じられません。
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こちらも『まちの駅福蔵』無料で見学できる旧佐藤輿五平家
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この辺りには佐藤さんと言う名前が多いようで、見学できる19の建物の内、佐藤さんちが6軒もありました。
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もともと佐藤家は増田町の代々の地主で、現在の北都銀行の前身の増田銀行創立メンバーの一人だったそうです。
現在は店頭に干されている干し餅を製造販売しているそうです。 -
ここも気の良さそうな店主のおじさんが案内してくれました。
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普段は非公開になっている2階も特別に見せてもらいました。
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天井近くにあった棟木を見ると建てられた年代は記載がありませんでしたが、四代目輿五平さんの名前が
この辺りの商家の当主は代々名前を襲名していて、今でも何代目と名乗っている家が何軒もありました。 -
横に継ぎ足された居住部分だった建物は最近左官補修をして壁をきれいにしたばかりだとか
こういった古民家を維持するのは大変ですよね -
吹き抜けの部分に造られた二連の立派な神棚
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秋田では珍しいという木造3階建ての家は旧石田理吉家
母屋は昭和の初めに建てられたもの。
戦前までは、金星と言う銘柄の酒を造っていた造り酒屋だったそうです。 -
一番豪華な内蔵があったのがこちらの佐藤養助漆蔵資料館
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こちらは江戸時代から8代続いた木材や味噌醤油を扱っていた大地主のお屋敷
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イチオシ
今は稲庭うどんの名店佐藤養助商店のお店となっています。
そういえば昨日歩いた角館の町にもお店がありました。 -
販売だけでなく食べることもできるも店なのでここで食べたかったのですが、まだ10時前
見るだけにしておきました。 -
他の内蔵と違うのは、柱は梁は漆塗が施されています。
-
イチオシ
他の内蔵もかなり豪華でしたが、ここはその中でも特別豪華
どれだけ儲かっていた商店だったのかが想像できますね。 -
稲庭うどんも宮内庁御用達だそうで、お土産に買おうかなと思ってみてみると・・・
えっ!
稲庭うどんてこんな高いの?
そう思うほど高価なうどんでした。
私には手が出ないので秋田に向かう途中で買ったお土産の稲庭うどんは
なんと1kg入っていて650円と超リーズナブルなもの
家に帰って食べるてみると十分おいしかったですよ。 -
蔵の横にはタイル張りの浴室がありました。
-
イチオシ
一番奥の文庫蔵は明治の頃に建てられた一番古い蔵だそうで、ここもお店として使われていました。
-
黒漆喰の内蔵は裏側にも扉があって通り抜けできる構造になっていました。
-
入口付近には内井戸がありました。
-
足元を見ると網がかけられていてライトで照らしていましたが、まだ付かっいている井戸なんでしょうかね?
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斜向かいにあるスクラッチタイルを貼ったような外観のこちらのお店は洋装店とコーヒー豆を売っているお店。
戦前に建てられたと思われるお店。
この年代に造られた建物が個人的には一番好き。 -
勇駒の看板の掛かるこちらのお店
普段は中を見学できるそうですが改修工事中だということで見ることができませんでした。 -
重要文化財になっている佐藤又六家
今朝街並み案内所のほたるで一番見応えのある内蔵を聞いた時に真っ先に名前の挙がったのが、こちらの佐藤家 -
佐藤又六家は350年もここにお住まいだそうで、現在のご主人は12代目。
その第12代の佐藤又六さんご夫妻が直接案内してくれました。 -
神棚に祭られている鏡と神棚自身もすごい立派
-
この蔵を建てらたのは8代目当主で、明治元年に着工して3年がかりの工事で明治4年に完成したという、この辺りで2番目に古い蔵なんだそうです。
この時計と蔵は同い年だそうで、かなりの年代物ですが現在も現役でちゃんと時を刻んでいるそうです。 -
ここだけは他の内蔵と違って、お店に入っていきなり蔵になっていて間口が三軒、奥行きが十間半、建坪35坪の総2階、70坪の蔵がすっぽり普通の住宅の中に納まっている感じ。
-
イチオシ
この造りって増田町のこの一角の中でもこちらだけだそうです。
何故こんな造りになったのか?
それはこの地域で江戸時代に5階も大火があって町の延焼を防ぐために家を蔵造りにしたのだとか。
扉のところのコテ絵は火止めかんなぎ。
火が入ってこないようにというおまじないということです。 -
豪雪地帯なので屋根の雪の荷重がかかるせいか、梁の上に4本梁を積み重ね、棟木を支えています。
-
表の蔵がここまで奥の文庫蔵につながる土間部分を現在の居住スペースとして使っているそうです。
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一番奥にあった文庫蔵
ここは外蔵になっていて江戸時代後期に建てられたもので、増田の街で一番古い蔵だそうです。
こちらのお宅も一番奥まで110mもあるそうで奥に細長い短冊形の造りになっていました。 -
屋敷の横には水が流れていて出入り口もあったので、水道が整備される前はこの水を生活用水として使っていたのでしょうね。
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2階の窓の奥に土蔵の壁が見えています。
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次に見学したのは向かいの家の山吉肥料店
右側の建物がそうです。 -
ここは見学は200円。
お店のご主人が案内してくれました。 -
内蔵を囲うように回る格子の装飾が見事です。
-
イチオシ
こちらの内蔵は増田町の内蔵の中でも一番新しいものだそうで、昭和の初めに造られたものなのだそうです。
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ここだけは内蔵の内部を公開していなかったので見れたのは外側だけ。
きっと中も豪華なんでしょうね。
JRのCMで吉永小百合さんが撮影で訪れたときの御主人とのツーショット写真が飾られていました。 -
増田町の内蔵のある街並みの商店は、京都の街並みと同じように間口が狭く奥行きがやたらに長い区割りになっていて、こちらの家も間口が10m程度ですが奥行きは何と100mほど。
昔は間口に対して税金がかかっていたようなので、古い街に行くとこんなうなぎの寝床のような区割りの街並み多いですね。
裏側の道にも接道していて、どのお宅も表玄関と裏玄関の付いた家になっていました。 -
こちらのお宅も真ん中の部分が居住スペースになっていてまだお住まいになっているそうです。
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最期に立ち寄ったのは日の丸醸造
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増田で唯一残る造り酒屋
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蔵の見学は200円でもちろん利き酒もできます。
残念ながら車の運転があるので我慢 -
他の蔵はお店の人が案内してくれましたが、ここは自由見学
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イチオシ
ここにも黒漆喰の立派な内蔵がありました。
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ぶら下がっている照明
なかなかおしゃれ -
イチオシ
蔵の内部は手前に板の間があって奥に座敷がある造り
造作も見事です。 -
2階は立ち入り禁止エリア
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欄間の格子も見事
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酒屋さんなので杉玉も下がっていました。
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内蔵の街並みの裏手にあったまんが美術館
ここは全国で唯一「マンガ原画の収蔵」をテーマとした本格的な美術館だそうです。
私は漫画にはあまり興味がないので建物を見ただけでスルー -
リンゴの木の丘の向こうに見えるのは、山形県との県境にある標高2,236メートルの出羽富士とも呼ばれる鳥海山
-
横手公園の山の上にある横手城。
なんとなく風格がないお城だったため下から眺めただけで中に入りませんでした。
後から知ったことですが、横手城にはもともと天守がないお城だったそうで、昭和40年に郷土資料館と展望台を兼ねて、岡崎城をモデルにして造った模擬天守なんだそうです。 -
私は知りませんでしたが、こんな実存しなかったなんちゃって天守閣は横手城も含め全国に52か所もあるそうで、日本にある91の天守閣のあるお城のうち、約6割が模擬天守だったとはビックリでした。
-
横手でもう一か所立ち寄ったのがこちらのお店。
秋田のB級グルメとして定着していている目玉焼きののった横手焼きそば。
折角横手に行ったので、「横手焼きそばのおいしいお店」でグーグル検索したら最初に出てきたお店がこちらの「元祖 神谷焼きそば屋」でした。 -
イチオシ
焼きそば屋と店名にある通り、メニューは焼きそばのみ。
注文したのは肉玉子野菜入りの並盛 650円。
ブタのひき肉と野菜の入った甘めのソースでからめた焼きそばの上に半生の目玉焼きがのって美味しかったですよ。
秋田・男鹿半島篇に続く
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