三度目も正直ならず　JALの『どこかにマイル』でハズレ徳島を楽しむ　鳴門篇

2018/02/03 - 2018/02/04

JALのマイルを使った『どこかにマイル』の旅
4つのコースの中からどこに行けるのかわからないまま予約して、決まった先がどこであれとことん楽しんでしまう。
そんな旅のスタイルに最近ハマっています。
去年の秋からチャレンジして、今回が3回目になりますが、初めてのチャレンジが岡山、2回目が青森の三沢。
いずれも、ここだけは行きたくないなあと思った先でした。
でも、自分なりにアレンジすることで思っていた以上に旅を楽しむことができてすっかりファンになってしまいました。
何といっても通常の半分以下の6000マイルで旅に出ることができる。
これが最大の魅力ですよね。
そろそろ思い通りの旅先当たってもいいかな・・・そう思って今回は九州の福岡・鹿児島・長崎と四国の徳島で申し込み，気分はすっかり九州に飛んでいましたが、今回も決まった先は四国の徳島でした。

決まってすぐに足となるレンタカーと宿を確保。
練りに練った旅程は
1日目　鳴門の四国八十八か所霊場の一番札所から三番札所までミニ巡礼
　　　 阿波の一之宮　大麻比古神社参拝
　　　 鳴門の渦潮
　　　 大塚国際美術館
2日目　大歩危・小歩危・かずら橋
　　　 脇町うだつの街並み
　　　 淡路島ドライブ
こんな予定を立てていましたが、2日目が寒波襲来で雪が降って徳島道がチェーン規制がかかり大歩危・小歩危・かずら橋を断念することになり、急遽霊場めぐりと阿波おどり会館での阿波踊りの体験と淡路島の洲本の近代産業化遺産めぐりに変更
し、今回もハズレ徳島の2日間の旅を充分満喫してきました。

エリア 鳴門(徳島)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

どこかにマイル3度目の申し込みの今回も見事に外れて行先は徳島。
今回も7時10分発の便のため、いつものように朝食は羽田のパワーラウンジで。

いつもは通路側の席を予約しているのですが、たまには富士山を見てみようと思い右の窓側の席を予約しました。
残念ながら雲に隠れてしまいきれいに富士山を見ることができませんでした。
でも、徳島への早朝便はガラガラで3席独占してゆったりでした。

2日間の大まかなプランは立てていましたが、特にルートを決めていなかったため、空港からレンタカーに乗って一番最初に表示看板を見かけた四国八十八か所霊場の一番札所の霊山寺に

四国八十八か所霊場巡りは、通称お遍路とか巡礼とか呼ばれて弘法大師（空海）の 足跡をたどり、四国にある八十八ヶ所の霊場を巡拝することいます。
その札所のスタートの一番札所が徳島にあることを、今回のどこかにマイルの旅が決まって初めて知り、お遍路気分を少しだけ味わってみようと、鳴門にある3番札所まで行ってみようと思っていました。

実は今年の旅の目標の一つにフォートラの日本地図を塗りつぶすことがありましたが、白地のままのエリアが二つだけあってそれが徳島と高知でした。

だから今回の旅であわよくば２県ともクリアさせてしまおうと思っていました。
行ったことのない県イコール全然予備知識がないことにつながり、徳島県といえば阿波踊りと鳴門の渦潮位しかイメージが浮かばなかったのです。

霊山寺の次は２番札所の極楽寺

比較的新しい仁王門をくぐって右に進むと本堂に上る階段があります。

霊場巡りをしているとあちこちで目にするのが「同行二人」。
遍路では一人で歩いていても常に弘法大師がそばにいて、その守りを受けているとされているそうです。

ここは安産祈願のお寺としても有名なようです。

弘法大師お手植えとされる「長命杉」
樹齢は1200年の巨木で触れれば家内安全、病気平癒、長寿も授かるといわれているのでしっかりなでなでしてきました。

三番札所は金泉寺
こちらの仁王門も新しいものですね。

　徳島県内には札所が23あります。

1番から23番までが徳島県で、四国を時計回りで進んでいき24番から39番までが高知県、40番から65番までが愛媛県、そして最後に66番から88番までが香川県になります。

88か所順番に回っていくとその距離は何と1090キロ
これを歩いていくということは日本橋から東海道を歩いて京都の三条大橋で折り返して中山道を日本橋まで戻る距離に匹敵します。

三番札所から四番札所の大日寺までは7キロほど離れていました。

でも、88か所巡る中で7キロは序の口
高知県の36番から愛媛の40番までの間の札所間はそれぞれが離れていて50,94,74,30,50とこれだけで約300キロあって全行程の4分の一に値します。

歩いて巡る歩きお遍路ならこの間だけで10日間はかかる計算

私は、街道歩きをしていて今中山道を歩いていますが、一日30キロ歩くというのは大変なこと

翌日かなりのダメージが残るので一気に通して巡礼するのは気の遠くなるようなことかと思います。

霊場めぐり最後は5番札所の地蔵寺
弘仁12年、嵯峨天皇の勅願により弘法大師が自ら1寸8分（約5.5cm）の勝軍地蔵菩薩を刻み、本尊として開創したと伝えられています。

ご本尊が勝軍地蔵ということもあり源義経などの武将の信仰も厚く、当時は伽藍の規模も壮大で26の塔頭と、阿波・讃岐・伊予の3国で300あまりの末寺をもって大いに栄えたお寺だったそうです。

本堂の裏手ににある奥の院には等身大の五百羅漢が安置されて公開されていました。

五百体あるのかと思いきや、実際には約200体の羅漢像があるそうで、すべて表情が違うので順番に一体ずつ見ると意外に面白い

とりあえずこの日の霊場めぐりは5番札所までで終了し、次に向かった先はドイツ村
ここは第一次世界大戦において、中国の青島で捕虜となったドイツ兵士収容所のあった場所

ここ板東俘虜収容所ではドイツ兵約1000人が暮らしていました。 1918年6月1日 ベートーヴェン作曲の「第九」が日本で初めてドイツ兵捕虜によって全曲演奏された場所でもあります。

こちらのドイツ館は、板東俘虜収容所で過ごしたドイツ兵たちの活動の様子や、地域の人々との交流の様子を展示した史料館

その少し先にある阿波の國の一之宮　大麻比古神社

ご神木は樹齢千年余りの楠。

幹回りが8.3メートル、高さが22メートルもあり、鳴門市指定の天然記念物にも指定されています。
この神社のパワーの源にもなっている感じがします。

御祭神は、農業、産業の神様である大麻比古大神と、天孫降臨の際に地上の道案内役をかってでたという、交通安全、厄除けの神の猿田彦大神。

神社の境内は先ほどの坂東俘虜収容所のドイツ人捕虜たちの散策に利用されていた場所であり地域住民との交流も積極的に行われたことから、彼らが帰国する際に記念として本殿の裏手に池を掘ってこの石のアーチ橋を築造したそうです。

その左手にもう一つ今は通行止めになっているドイツ橋と呼ばれる石橋もあります。
これもドイツ人捕虜の手によるもの。

鳴門のイメージ
真っ先に思い浮かぶのはやっぱり鳴門の渦潮

いつ行っても渦潮を見ることができるとばかり思っていましたが、実は一番見えるのは大潮のときで、干潮と満潮の時しか渦が巻かないことを現地に入って初めて知りました。

この日は大潮で8時が満潮、14時20分が干潮のため時間調整のために先に食事をとることに

鳴門名物といえばやっぱり鯛
ということで、お昼は鯛料理が食べられるこちらの『潮風』で

名物の鯛茶漬け
新鮮な体の切り身がのった丼に出汁をかけて食べる鯛茶
味は美味しかったのですが、薬味のねぎ干からびていたのと出汁がぬるかったのが残念

鳴門の渦潮は船に乗って見るか、鳴門と淡路島を結ぶ大鳴門橋渦の車道下に設置された渦の道を４５０ｍ歩いて真上から見る方法の2つありますが、私が選択したのは渦の道を歩いてみること。

大潮まではまだ20分ほどありますが、前後1時間半ほどは渦が見れるそうで、小さな渦が巻いていました。

ちなみに渦の道は有料で510円かかります。
車を停めた駐車場も有料で500円。

このように渦潮の真横まで行って船で見る場合は1800円から2400円かかります。

鳴門のもう一つの人気スポットは大塚国際美術館
この美術館は正解の名画を陶板に転写した原寸大の複製品だけを展示した日本でも珍しい美術館なんです。

本物の絵画は一点も展示していないこちらの美術館は鳴門で創業した大塚製薬グループが運営しており、六本木に国立新美術館ができるまでは日本一の規模だったそうです。

複製品のレプリカだけを展示している美術館と聞いていたのであまり期待していなかったのですがルーブルやオランジュリー、オルセー、プラド、アムステルダムなど旅に出た際に様々な美術館で見た本物を想い出しながら予想以上に楽しめました。

地下3Fから地上2Fまでひととおり000点以上の作品を見ると約4kmも歩くことになるので全部まともに見たら丸一日かかりそうなくらいの広さです。

1時間半ほど鑑賞したところで疲れてひと休み
ジュベルニーのモネの睡蓮の池を復元したテラスの目の前にある、その名もずばりジュベルニーのカフェでどら焼きセットをつまみながらひと休み

こちらの美術館はレプリカ専門の日本でもあまり例のない美術館ですが、いろいろそのほかにも話題になったところでもあります。

先ほどのシスティーナ礼拝堂を復原したシスティーナホールでは今から12年前に衆議院議員の後藤田正純と女優水野真紀の結婚披露宴が行われたことで話題になりました。

また8年前には徳島出身の女性と結婚した横綱白鵬の結婚披露宴も行われています。

ここからは本物を見たことのある作品を紹介します。
こちらはフィレンツェのウフィツィ美術館で見たボッティチェリの『春『プリマヴェーラ』

こちらも同じくフィレンツェのウフィツィ美術館で見たボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』

パリのルーブルで見たお馴染みのレオナルドダヴィンチの代表作『モナリザ』

マドリッドのプラド美術館で見た、レンブラントの『夜警』

最後はマドリッドのソフィア王妃芸術センターでみたピカソのゲルニカ
写真で遠目に見れば本物に見えるこれらのレプリカ
確かに見応えはあるものの最後まで納得できなかったのは複製作品だけ展示している美術館にもかかわらず、入館料が3240円とやたら高かったこと。

徳島の歓楽街のそばに予約したホテルにチェックインしたのは夕方5時半過ぎ
夜は徳島名物の徳島ラーメンの名店東大本店がすぐそばにあったのでそちらでラーメンを

コクのある濃いめの豚骨スープに甘辛く煮込んだ大量のバラ肉と生卵の乗ったこちらの中盛りラーメン　美味しくいただきました。

歓楽街のそばのホテルでしたがラーメンを食べた後は近くの酒屋で買った酒とおつまみで軽く飲んでサウナに入って早々と就寝
徳島の一日目は予想以上に楽しめました。