2019/05/05 - 2019/05/05
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kojikojiさん
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カウナスで杉原千畝について学んだあとはヴィリニュスへ戻ります。ただ同じルートで戻るのではなく、トゥラカイという風光明媚なところに立ち寄ります。カウナスを出ると天気も良くなって午前中の雨が嘘のようです。カウナスを出て1時間くらいでガルヴェ湖に至り、遠くに「トゥラカイ城」が見隠れします。ヴィリニュスまではカウナスから1時間30分ほどなので、トゥラカイからヴィリニュスは30分ほどの距離というわけです。首都から30分ということは通勤圏内になるのではないかと思います。
湖畔の道路でバスを降りてまずはトゥラカイ城の見学に行きます。イヤフォンガイドで添乗員さんからの説明を聞かなければ、ただの風光明媚な場所という印象で終わってしまうと思いました。事前にガイドブックを読んではいましたが、人に話しを聞かされると頭の中に入ってきます。リトアニア大公国の創始者といわれるゲディミナスはロシアまで広がる広大な領土を相続しましたが、ドイツ騎士団とリヴォニア騎士団の進攻がゲディミナスにとっての脅威になっていました。そんな歴史を聞きながら湖畔を歩きました。
全員で城の中まで入りますが、ここでの観光は城の入場は含まれていません。バスを降りた場所まで20分ほどの自由時間では城に入ることは出来ず、そのまま来た道を戻りながらお土産物屋さんを覗いたり付近の少数民族の家を少し覗かせてもらうくらいでした。名物の少数民族のキビナイというパイ料理も食べられませんでした。この辺りツアーの内容を再考した方が良いのではと思いますが、この後ヴィリニュスの観光もあるので難しいのかもしれません。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 船 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
カウナスを出てヴィリニュスへ戻りますが、途中にあるトゥラカイへ立ち寄ります。
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脇道を通っても相変わらずの菜の花畑の間を走ることになります。
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カウナスを出て1時間くらいでガルヴェ湖に至りました。遠くにトゥラカイ城が見隠れします。ヴィリニュスまではカウナスから1時間30分ほどなので、トゥラカイからヴィリニュスは30分ほどの距離というわけです。首都から30分でこの景色ということになります。
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リトアニア大公国の創始者といわれるゲディミナスはロシアまで広がる広大な領土を相続しましたが、ドイツ騎士団とリヴォニア騎士団の進攻がゲディミナスにとっての脅威になっていました。
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ゲディミナスはドイツ騎士団との戦いの際にローマ教皇や他のカトリック諸国からの援助や好意的な立場を得るためにキリスト教に興味があるように装います。トゥラカイには最初の首都が置かれて次いでヴィリュニスに首都が移されましたが、彼の息子であるケーストゥティス公が相続してトラカイ公国が発展すると街は繁栄を迎えます。
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ケーストゥティス公によって現在の場所へ街が移されると、ガルヴェ湖上に浮かぶ小島の上にトゥラカイ城の建設が開始されました。1377年に行われたドイツ騎士団による攻撃で城は大きな損傷に見舞われます。ケーストゥティスの暗殺の後にリトアニア大公の地位をめぐってヨガイラとケーストゥティスの息子のヴィータウタスの間で権力闘争が始まり、トゥラカイ城も双方からの包囲を受けます。
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トゥラカイでの観光は全員で城の建つ島まで行き、城の中を少し覗いた後は指定された時間までにバスへ戻るというものです。
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湖畔の遊歩道をのんびり歩きますが、左手にはずっとトゥラカイ城が美しい姿を見せています。ヴィリニュスから近いこともあってかなり賑わっている雰囲気です。
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30分5ユーロほどで遊覧のボートに乗れるようですが、残念ながらその30分の自由時間すらありません。どうせ城に入らないのならボートの遊覧観光に変えても良いのではと思います。
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城のある島へは木製の橋を渡ります。子供の頃に描いた中世の城をそのまま現物にしたような姿です。カウナス城もこの翌々日にリガからタリンへ行く途中に立ち寄ったトゥライダ城もみな同じような構成の城でした。平地ばかりのバルト3国ではこの形の城が有利だったのでしょうか。
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近くまで来ると近代に修復されたのであろうと分かりました。足元に濠は無いので入り口には跳ね上げの門があったように思えます。
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現在のレンガ造りではなく古くは石積みの城だったようです。
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門をくぐると広い中庭に出ます。
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中には中世の拷問器具や囚人を運ぶ檻などが置かれてありました。これに妻を入れて記念写真撮りたかったです。
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ここから中は有料エリアですが、この広さを20分では見学できないので中に入ろうとは思いませんでした。
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振り返る入り口の門はオリジナルの石の壁が残っていました。
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ここで記念写真を撮ってもらい解散になります。
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お城を1周する時間もなさそうです。同じツアーの方で頑張って1周された方もいました。
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行きは結構混んでいましたが、戻りは空いていました。
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ここで添乗員さんが待っていてくれて写真を撮ってくれました。なるほど城の姿が綺麗に見えます。
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この時期はカモなどの雛が孵ったばかりのようで、湖面の波にもまれながらも親ガモについてゆく姿が見えました。
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湖畔では子供相手にポニーを連れている人がいました。子供だったら絶対に乗りたくなってしまいますよね。
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時間が無くて食べられませんでしたが、トゥラカイ名物にキビナイというものがります。大きな餃子のような形をしたパイのようです。トゥラカイは少数民族カライメの故郷としても知られています。キビナイも彼らがこの地へ持ち込んだものだそうです。彼らは15世紀初めにヴィタウタス大公によってクリミアから傭兵として連れてこられたトルコ語系の人々で、ここトゥラカイを中心に200人程が民族の伝統を守りながら暮らしているそうです。
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湖畔にはお土産物屋さんもたくさん並んでいて、絵葉書を買いながら何軒か覗いてみました。8歳の姪に雰囲気が似た陶器があったので、写真を撮って義妹にラインで送ったり。
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妻が欲しがったのはこのウズラのような鳥の置物です。
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なるほどよくできています。でも作家について聞いたり、どの地方で造られたとか訪ねている時間も無いので諦めました。
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バルト3国は美しい民族衣装や民芸品が有名ですが、ツアーでは民族博物館などに立ち寄ることも出来ないので、近い将来もう一度来なければならないなと思います。
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カライメの人たちの木造の家は湖畔にたくさん残されていました。というか現役で人々が住んでいるようです。
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ロシアを旅しているとよく見かける郊外の家のようでもあり、ダーチャと呼ばれる別荘のようでもあります。
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美しいトゥラカイ城も見納めです。ヴィリニュスまでは30分ほどですが、市内観光がそのまま続くのでここでトイレに行っておく必要があります。
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他の方がトイレに行っている間に付近の少数民族カライメの方の家を見て歩きました。
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どの家も基本的には同じ造りです。外装の羽目板の張り方や窓の違いくらいです。
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建物の色はそれぞれで、パステルカラーが美しいです。
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そうそう、カウナスで出せなかった絵葉書もここで出しておきます。
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表通りからしか見ることは出来ませんが、日中の喧騒が無くなると静かな生活があるのだと思います。
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何軒も見ていくと少しデザインの違う家もありました。
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トルコから傭兵として383家族がこの地に来ましたが、ユダヤ教カライ派を信じる少数民族で、現在では200人くらいしかいないそうですが、独自の言語を維持しているそうです。
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近くに民族博物館もあるようですが、立ち寄ることはありません。
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トゥラカイ城のある湖の反対側の小さい湖は観光客の姿も無く、地元の方のための場所のようでした。住宅と同じような美しい色で塗られた手漕ぎボートが置かれてました。
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この色彩感覚は素晴らしいです。観光用のボートとは違います。こんなボートでのんびりしてみたいものです。ただ、船底が平らなボートは非常に漕ぎにくいです。昔、スイスのエッシネン湖という山の上の湖で、慣れるまで時間がかかったのを思い出しました。集合時間になったのでバスに乗ってヴィリニュスへ戻ります。
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