姪っ子ちゃんの春休み 2019　大久野島でうさぎと戯れ、島の歴史を知る

2019/03/29 - 2019/03/29

今年も姪っ子の春休みの思い出作りに協力するため、東広島に行ってまいりました。と言いつつ、春休みという名目で自分が前から行きたかったところに連れて行ったというのが正しいかもしれません。
往復の新幹線＋お宿2泊のパック旅行をベースに、大久野島などを組み合わせて楽しんできました♪

＜旅程＞
3/28 11:29 新大阪　こだま741号　13:35 東広島
　　　　　　西条酒蔵通り散策　　（湯坂温泉郷泊）
3/29 大久野島、竹原散策　　　　（湯坂温泉郷泊）
3/30 13:18 東広島　こだま740号　16:13 新大阪

2泊したお宿：湯坂温泉郷HOTEL賀茂川荘
http://kamogawaso.co.jp/

この旅行記は旅行2日目、毒ガス製造の過去がある大久野島へ、たくさんのうさぎに会いに行った様子です。

エリア 竹原(広島)

• 旅行の満足度: 4.5

＜旅行2日目＞

おはようございます。
部屋の窓から朝日が見えました。太陽しか見ていなかったから、ガラスにカメラが写り込んでいるのに気づかなかったわ。

この日はちゃあちゃんだけが朝風呂に入り、のんびり朝ごはん。朝食会場からは桜が見えました。

普通の朝食ブッフェも桜を見ながらだと、3割増しで美味しくいただけました。

宿泊地から大久野島への移動は、公共交通機関だとものすごく限られていて、時刻をしっかり調べておかないとどうにもならない状態でした。まず、お宿の送迎バスを前もって確保しておかないとその時点でアウト～！な感じ。

ということで、9時にお宿を出発し、9時15分にＪＲ竹原駅着。ＪＲ呉線は1時間に1本しかないので（右下の写真の時刻表、スカスカでしょ？）、電車が来るまで少し駅の周りを歩いてみます。

古い町並み保存地区は帰りに歩いてみましょうね。駅前の商店街を見に行きましょう。

まだ早いせいか、お店はみんなシャッターが閉まっていました(*'ω'*)
何やら猫のオブジェのようなものが祀られています。

ももねこ様

TVアニメ「たまゆら」シリーズに登場するキャラクターだって。知らんっ！！
「たまゆら」の舞台が竹原市なんだそうです。駅に戻ります。

9時44分の電車に乗ります。広島方面を眺める。

進行方向、忠海方面。
あの煙突は・・・三井金属竹原製錬所です。

9時56分、忠海に到着。うさぎのイラストがお出迎え。

てくてく歩いて忠海港へ。

まあまあ最近できたと思われるフェリーチケット売り場で、往復の船の切符を購入。

10時25分の船で大久野島へ。乗船客がずらりと行列するので、繁忙期には早めに並んだ方がいいかも。春休みの平日はそこそこの人出でした。

10時40分、大久野島に到着。

大久野島
http://rabbit-island.info/

数年前、外国人のＳＮＳ投稿で話題になり、テレビで「うさぎの島」として取り上げられて有名になって以来、ずっと来たいと思っていましたが、ようやく来ることができました♪

桟橋を渡ると早速うさぎさんがわらわらといます。

エサをもらおうと寄ってくるうさぎさん達。広島の友人から生のエサの方が喜ぶと聞いていたので、家から春キャベツを持参しました。普通のキャベツより葉っぱがやわらかそうでいいかなと。

船着き場近くのうさぎさん達は人に慣れていて、エサも沢山もらっているので、なんだか大きい子が多いような気がします。

！！！
めっちゃかわいい子を発見！

ふわふわしてる～♪

きたきた～♪

かわゆい～❤️

大久野島は周囲4.3kmの小さな島です。一周してみましょう。

巨大うさぎが2羽、ひなたぼっこ中。

あ、起きた！

正面からこんにちは。

もぐもぐタイム♪

この日はお天気が良く、穏やかな瀬戸内海の景色を見ながらの島内散策はとても気持ちが良かったです。

次々と現れるうさぎさん達。700～1,000羽を超えるうさぎが生息しているんだって。

ピーターラビットのようだわ。

うさぎって後ろ足で立つのね。知らなかった。

2羽一緒に。

かわいすぎます～！！

上からだと何の動物だかわからない（笑）

姪っ子も夢中でキャベツをあげていました。

大久野島にいるのはアナウサギだそうです。

平和なうさぎを見ていると癒されます。島内のあちこちに水入れが置いてあったので、誰かが管理しているのかな？？

が、この辺りのうさぎは縄張り争いでもしているのか、怪我してる子もチラホラ見かけました。

持参のエサを放置している人もいますが、それはやめていただきたいですね。
春休みだし、人も多いだろうと少な目に持っていきました。手から直接あげた方がちゃんと食べてくれます。

小さく大久野島灯台が見えています。初代の灯台は明治27年にできたようです。現在のものは2代目で、平成になってからつくられたみたい。

次々とうさぎさんに出会うので、なかなか散策が進まない（笑）

後ろ姿もかわいいね。なでるとふわふわです。

大久野島は「うさぎの島」としてだけではなく、「毒ガス製造の島」としても知られています。1929年（昭和4年）、日本陸軍の毒ガス工場として、東京第二陸軍造兵廠忠海製造所が設置され、終戦後米軍により破壊されました。

こちらは毒ガス製造時代の幹部用防空壕跡。しっかりコンクリートで作られています。従業員用の退避壕は、地面に１ｍぐらいの穴を掘り、草木をかぶせた簡素なもので通称「たこつぼ」と呼ばれていたそうです。

日本が毒ガスを使用したということは、1984年（昭和59年）まで日本でほとんど知られていませんでした。化学戦の実態は慎重に秘匿され、戦時中は大久野島は地図からも消されていたそうです。

毒ガス製造時代、うさぎも実験用に使われていたようですが、戦後に殺処分されたり、食糧難で食べられたり・・・？(>_<)
兎に角、今いる子たちはその子孫ではないようです。

いくつかの説がありますが、1971年に地元の小学校で飼われていた８匹のうさぎがはなたれて、今日にいたったという説が有力なんだそう。

毒ガス製造に使われた道具が・・・

毒ガス資料館はpacorinだけが見学しました。

毒ガス資料館（大人100円）館内撮影不可

毒ガス製造のこと、工員への健康被害など、暗い歴史が紹介されていました。
小さいながらも、戦争の悲惨さ、平和の尊さ、生命の重さを訴える、意義のある資料館です。（展示内容に間違いがあるという指摘もあるようですが）

資料館見学のついでに、一人で南部照明所跡に登ってみました。
毒ガス製造が始まる前、大久野島には明治時代、大日本帝国陸軍の「芸予要塞」が設置されていました。

1897年（明治30年）3月に要塞の建設が開始、こちらにはサーチライトが設置されました。

芸予要塞は、豊予要塞の建設が決定したことから存在意義を失い、1924年（大正13年）12月に一度も使用されることなく、廃止されたようです。

こんなところにもうさぎさんが！

何もあげるものを持っていなくてごめんよ～

研究所跡
毒ガス製造時代の研究室と薬品庫として使用されていました。

検査工室
毒ガス製品の管理や機密書類の保管、毒ガスの検査などが行われていました。

大久野島に休暇村が整備された頃、これらの建物は一時、宿泊施設として利用されていたこともあったそうな。。。( ﾟДﾟ)

こちらが現在の休暇村。一日中楽しみつくしたい人はこちらに宿泊しましょう。
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/

ここで3人と合流。ちょうどお昼なのでランチタイムにします。
休暇村の前の砂場はうさぎの巣穴だらけです。

休暇村のレストランで「タコ香り揚げ定食」(1,250円）をいただきました。
ま、こんなもんかね～という感じ。タコの炊き込みご飯が美味しかったです。

キャベツは午前中でなくなったので、午後からはサクサク島内を一周します。

遺構にもうさぎはいますよ。

海を眺め、うさぎがぴょんぴょん飛び跳ねる様子を見ながらのお散歩は、本当にリラックスした気持ちになります。

平和な時代に生まれて良かった。世界にはそうでもない国もあるけど、、、

午後はお昼寝してる子が多かったかな。

と思ったら突如目の前にやってくる子がいたり( *´艸｀)

平行で長々と寝そべっています。平和だわ～

お昼寝モードのうさぎさん達。

落ちてるキャベツをしつこくあげてみたり。すぐに立ち止まってしまうわ～

毒ガス貯蔵庫跡
現在は半分以上埋められています。

こちらは埋める前の様子。

遠くからロックオンしてこちらにやってきた眼光鋭めな子。

長浦毒ガス貯蔵庫跡
貯蔵庫の内側のコンクリートが真っ黒なのは、火炎放射器で焼却した跡なんだって。

毒ガスの処分で「太平洋の沖に沈めたり」と書いてあるのが非常に気になるのですが・・・

戦争の跡とうさぎを交互に。

癒されます。

城南宮で覚えた乙女椿、道成寺に続いて大久野島でも咲いていました。

北部砲台エリアにやってきました。
これは発電機関舎跡でしょうか？地下兵舎跡かな？

北部砲台は日露戦争が始まる前の明治35年（1902年）に設置されました。

案内図です。

低いトンネルです。この景色、なんか思い出すなと思ったら猿島だわ！

関連旅行記：『横須賀にいってきました」
https://4travel.jp/travelogue/10869902

カノン砲って漢字だと加農砲なんだ。

地下兵舎跡は水没していました。

戦争遺跡に興味を示しているのはpacorinだけです（笑）

北部砲台跡

頑張って設置したけど、結局使われなかったんだよね。

和歌山の友ケ島もそうだし、日本には要塞があった島があちこちにあるんでしょうね。

再びうさぎさんと戯れる。

この子は一生懸命穴を掘っていました。

せっせと穴掘り中。

島のいたるところにうさぎはいますが、この辺のうさぎはあまりエサをもらっていないのかスリムな子が多かった。

前足を穴に入れて何をしてるのでしょう？

木々の向こうに何やら大き目な建物が見えてきました。

毒ガスを製造する際に、電力を供給していた発電所跡です。

「ふ号作戦」の風船爆弾、風船部分の展示が毒ガス資料館にありました。
こんなことを真剣にやっていたなんてねぇ・・・。

なかなか素敵な廃墟っぷり。

愛宕山のケーブル駅廃墟を思い出したわ。

関連旅行記：『愛宕山探検隊☆ケーブル駅廃墟を探して』
https://4travel.jp/travelogue/10827539

旅行後、職場の人に「うさぎの島へ行ってきた」と言ったら、pacorinより年上の人で、「修学旅行で行った」という人がいました（驚）
当時はうさぎなんて全然いなくて、純粋に平和教育の一環として戦争遺跡を見学に来たとのことです。こういったところにも立ち入れたみたい。

発電所跡にもうさぎさん。

島内一周も終わりに近づいてきました。

芸予要塞時代に石で造られた桟橋

写真は毒ガス工場の開所式の際に参加者が上陸する様子ですが、その後は新たに整備された別の桟橋が使用されました。

単なる「うさぎの島」としてだけでなく、色々と考えさせられる大久野島訪問でした。

最後にうさぎさんとお別れして。

桟橋で帰りのフェリーを待ちました。

14時56分のフェリーで戻ります。

写真が多くなったので、竹原散策の様子は次の旅行記で。

この旅行記へのコメント （2）

• たらよろさん 2019/04/17 12:42:01

  うさぎさんだけでなく・・・

  こんにちは、 pacorinさん
  
  大久野島、私も以前見て以来、
  ずっと行きたいと思いつつ、未だに行けずじまい。
  やっぱりフェリーでのアクセスがちょっと行きづらいって気持ちになっちゃうけれど、
  うさぎさＮだけじゃなく、廃墟の建物もあれこれ残っているんですね。
  以前から気になっていたんですが
  こちらの島は、うさぎさんで有名ですが、
  他の動物は居ないのかしら？
  うさぎさんって、結構臆病ですよね。
  にゃんこやわんこは？？
  なんて思った次第で。。。
  
  私も計画して暖かくなったら行こう！！と。
  
  　　たらよろ

  pacorinさん からの返信 2019/04/18 15:15:41

  Re: うさぎさんだけでなく・・・

  たらよろさん、こんにちは
  
  大久野島、アクセスが面倒なんですよね。JR呉線は本数が全然なくて本当に不便でしたが、たらよろさんなら車で忠海港まで行けるし、フェリーはそれなりに出ているので、ハードル低いと思いますよ。
  
  うさぎ保護のために介助犬以外のペットの持ち込みは禁止されているようなので、他の動物はいないんじゃないですかね～うさぎしか見かけなかったし。
  子ウサギは警戒心が強いけど、桟橋や休暇村付近にいる子たちは人に慣れて、エサもたくさんもらってけっこう大きくて、猫さん？みたいな感じの風貌でしたよ～(=^・^=)
  
  pacorin