2013/11/02 - 2013/11/02
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pacorinさん
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ある日の京都新聞で。
その昔、清滝と愛宕山頂を結ぶケーブルカーがあり、山頂駅の廃墟が今も残っていると紹介されていました。
「へ〜そんなん知らんかったわ、見に行きたい!」と遺跡・廃墟好きなわたしは反応し、最近では山歩きメイトととなりつつある地元友達のYちゃんを誘いました。
Yちゃんは愛宕山に何度も登っていて、廃墟にはそんなに興味がないけど、三角点はまだ行ってないからそれを絡めて行くならいいよ、ってことでケーブル駅と三角点を探す探検登山を計画。
暑い時期は嫌だったので、爽やかな秋晴れの土曜を選んで出かけてきました。
愛宕山探検隊、しゅっぱ〜つ♪
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス
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-
清滝のバス停で集合。
10時5分、表参道の鳥居から出発です。
愛宕山(924m)は、京都市右京区の北西部、山城国と丹波国の国境にある山です。
京都盆地東北の比叡山と並んで古くから信仰対象の山とされています。
山頂には愛宕神社があり、古来より火伏せの神様として京都の民の信仰を集めています。
うちにもキッチンに愛宕神社のお札が貼ってあるもんね。 -
最初はけっこうきつい上り坂が続きます。
わたしは2回目の愛宕山ですが、前回きたのは・・・10年以上前だわ。
気候もいいし、ペラペラしゃべりながら登りました。 -
スタートから30分ほどで3合目到着。
ところどころ休憩小屋があります。
これは二十五丁目の茶屋跡。
最初の鳥居から愛宕神社までの五十町の参道沿いには沢山の茶屋があったそうです。 -
三十丁目の休憩所。なんだか余裕?
-
土砂崩れ?補強してありました。
紅葉はまだまだっぽいな〜。 -
水尾別れ。左へ行くと柚子の里で有名な水尾へ。
ここから右の参道を少し行って、道をそれたところにケーブル駅の遺構があるはずなんだけど・・・ちゃんと調べていなかったのでよくわからず。
ちょっとウロウロしてわからなかったので、急速にバッテリーが減っていくiPhoneで再度ルートを検索。
ケーブル駅を見てから黒門の近くの道に出てきた人のブログを見つけたので、黒門付近から目指すことに。 -
黒門にきました。
でもここだと来すぎなんだよね。
少し引き返して、それっぽいと思われる道に入っていきました。
しばらくすると一人歩きのおじさんが後ろから歩いてくるのを発見。
絶対詳しい人に違いないとすかさず声をかけてみました。
私「この道ってケーブル駅の廃墟にいけますか?探してるんですけど〜」
おじさま「いけるよ。一緒に行こうか?ついでにホテルの跡もいけるよ」 -
ということで、救世主のごとく隊長(以下、勝手にそう呼びます)が現われました。ラッキー☆
隊長は女子2人が参道をそれて入っていくのを見て珍しいと思い、ついてきたんだそうです(笑)
さきほど「これは違うよね」と通過してしまった表参道からの分かれ道も再確認。水尾別れからすぐのところでした。
目印はかためて置いてある白い石です。 -
隊長はとても詳しい方で色々教えていただきながら、まずは愛宕山ホテルの跡地へ。
愛宕山ホテルは昭和5年に開業し、飛行塔やスキー場もあったリゾート施設でした。
おおっ、何か見える! -
けっこう立派な石組みじゃないですか。
-
木造部分は跡形もありませんが、石やレンガの壁が残っていました。
-
冬になって葉が落ちると、もう少し景色が見えるそうです。
昔は木も少なくてホテルからの景色が楽しめたことでしょう。
ここで問題発生。iPhoneの電源が突然落ちました。
再起動するもすぐ落ちる現象が続き、デジカメを持ってきていなかったので写真が撮れな〜い!と一人で騒いでいました。 -
なのでところどころYちゃん撮影の写真を拝借します。
-
ホテルの外壁。
本当の石垣ではなく、薄い石を貼り付けたものです。
けど、なかなか立派です。 -
陶器の残骸が沢山散らばっていました。
昔からのものにしたらきれいすぎる気がしたけど、どうなんでしょ?
この近くに飛行塔の基礎部分も少し残っているのがわかりました。 -
ホテルの敷地には水をためる貯水槽がありました。
穴に向かって声を出すとワンワン響きます。 -
雨水がたまっていました。
水がなくなることはないんだそうです。 -
ホテルの玄関です。
玄関ホールはモザイクタイルが残っていましたが、iPhone死亡中につき写真が撮れず。
祖父母が亡くなっているので話を聞ける人がいませんが、当時ではかなりイケてる施設だったと思われます。 -
珍しい植物が1本だけ。
-
おもしろい実がなっています。
廃墟に鮮やかな赤。 -
愛宕山ホテル、基礎部分しか残っていませんでしたが、なかなか立派なホテルを思わせる遺構でした。
この近くに茶店の遺構も見つけました。
ホテルに比べると随分小規模で、かまどの跡のようなものが残っていました。 -
そしてついに愛宕山ケーブル駅に到着!
おお、すごいやん・・・ -
ちょっと紅葉しててきれい☆
-
すごーい、すごーいとテンションアップ↑↑
-
地上2階、地下1階の建物です。
-
横にまわりこむとよくわかりますね。
-
ケーブルが到着するところです。
-
そこにたたずむワタクシ(笑)
にぎわっていた昭和の時代を思い浮かべてみます。
ここに到着した人々が、愛宕神社にお参りしたり、ホテルに泊まったりしてはったんやな〜 -
ケーブルの軌道に沿って少し下りて、駅舎を見上げてみます。
-
ここを下っていくと清滝へ一直線です。
-
建物内部を見て回りましょう。
軍艦島を思い出したけど、あのときは外から見ているだけだったので、実際に足を踏み入れることができてわくわくしました♪
軍艦島の旅行記はこちら:
2012年BD旅行〜長崎2日目 軍艦島&龍馬ゆかりの地めぐり
http://4travel.jp/traveler/pacorin217/album/10767977/ -
階段がしっかり残っていますね。
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窓からの景色。
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2階部分からの眺めです。
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-
窓枠を利用して屋上への梯子が作ってありました。
これも隊長がいないと気づかなかったものです。 -
屋上から駅前の広場を見下ろします。
-
はるか向こうにうっすら比叡山が見えました。
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iPhoneが復活している間にあわてて内部を撮影。
この雰囲気、たまりません。 -
自分たちだけで来ていたら、建物の中に入ることを躊躇したかもしれないけど、隊長の案内で安心して見て回れました。
-
-
13時半過ぎだったので、ここで休憩にしました。
ケーブル駅の遺構を眺めながらのランチタイム。 -
2週間後ぐらいには真っ赤になってるかな〜?
-
お昼を食べたら下山です。
ケーブルの軌道沿いに清滝まで下ります。 -
途中トンネルが6箇所あり、内2箇所が崩落していて、回避ルートが難しそうだったのでこのルートは諦めていましたが、隊長がいるので安心してついていきます。
(ということで、今回は三角点を探すのはやめました。)
隊長の後姿です☆ -
清滝駅から愛宕駅までのケーブルカーは昭和4年に開業、その後ホテルなどのリゾート施設が順次開業しました。
しかし、戦時中に不要不急線指定が下され、昭和19年に廃止されました。
廃線と同時に観光施設などもすべて閉鎖され、その後復活することはありませんでした。 -
あったほうがいいといわれた杖。
下山時に隊長から手渡されたものですが、本当にあってよかったです。
この下り、かなーりきつかったので。 -
視界がひらけるとこんなきれいな景色が見えました。
-
線路の横から下をのぞくと結構な高さがありました。
-
下から見ると太いコンクリートの支柱で支えられているのがわかりますね。
-
-
第6番目のトンネルです。
-
第5番目のトンネル。
懐中電灯をつけてずんずん進んでいく隊長。
先が真っ暗なんですけど?どうなってるの? -
真っ暗な中、明かりを頼りにそろそろおりていきました。
水が滴り、湿度が高くて、暑い!
向こうにうっすら明かりのようなものが見えるけど、これは気のせい? -
途中から薄々わかっていたけど、やはりの行き止まり〜
崩落しているトンネルでした。
しかも、もうすぐ出口ってところで土砂崩れ。
わずかに穴があいていて、そこからもれてくる光が見えていたのです。
これはYちゃんが描いた説明図(笑) -
結局トンネルの入り口まで引き返して、だいぶエクササイズになりました。
隊長、人が悪いですね〜(笑)
第5トンネルを巻いてきたところです。
写真の右側から出てきたわけですが、けっこうハードな道だし、分かりづらかったので、2人だけだと絶対ムリな感じでした。 -
第5トンネルの反対側から足を踏み入れたところ。
こちらからだと入り口付近が崩落して行き止まりになっているので、すぐに通り抜けできないことがわかります。 -
第4番目のトンネル。
-
第3のトンネルも崩落していたので、迂回路を通ってきました。
第2のトンネルは普通に通れます。 -
第1のトンネル。
入り口付近が散らかってますけど? -
ちゃんと通れました。
-
すべてのトンネルを通過しました!
-
もうすぐ清滝。緑のトンネルのようです。
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右手に見えているのは表参道。
登るときはそこを通っていたんですね。
すぐそばにケーブルの廃線があるとは気づきませんでした。 -
清滝川が見えてきました。
-
実はロープがはられて立ち入り禁止になっていました。
-
ここから登っていく人もいるようです。
一直線で登りはかなりきついな〜しかも、侵入禁止となっているし、途中危険な場所もあるので、あくまで自己責任で。
今回は幸運にも愛宕山に超詳しい隊長と会えて案内してもらいながらおりてきたけど、この軌道沿いルートで行くことはもうないかな。
ケーブル駅へは表参道の水尾別れからのルートをおすすめします。 -
ここが清滝駅の跡。
今は民家の敷地のようです。 -
こんな看板まであったんだ!
-
スタートした鳥居のすぐ横から入っていくと、ケーブルの軌道があったんですね。
全く気づきませんでした。
下山後、お手洗いに行っている間に隊長は爽やかに去って行かれ、お礼もそこそこに別れてしまいました。
隊長のおかげで愛宕山探検が無事にできました。ありがとうございます☆ -
Yちゃんがつくった今日のトラック。
下の線が往路の表参道で、上が復路のケーブル軌道沿いです。
10時過ぎに登り始め、下山したのが16時頃。6時間も愛宕山をウロウロしてました!
歩数にして約25,000歩でしたが、帰りの下りが相当足にきて、翌日はびっくりするぐらい太ももの前面が筋肉痛になりました(笑)
家の近く、往復バス代480円でこんな大冒険ができるなんて♪
遠くに行かなくても十分すぎるほど楽しめた一日でした☆
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この旅行記へのコメント (5)
-
- miktyさん 2021/02/09 13:30:47
- 参考にします!
- 山にあまり縁のないわたしには難しそうで躊躇してたんですが、pacorinさんの旅行記見て行けそうな気がしてきましたww
わたしも廃墟大好きで行ったとこがちょっとかぶってたので、うれしくなってフォローもさせていただきました♡
他の旅行記もゆっくり読ませてくださいね!
私の旅行記、放置気味なんで申し訳ないです💦
- pacorinさん からの返信 2021/02/09 19:56:51
- Re: 参考にします!
- miktyさん、はじめまして
メッセージとフォローありがとうございます。
愛宕山、廃線跡はハードル高いですが、ケーブル駅とホテル跡なら割と簡単に行けると思うので、ぜひチャレンジを♪
miktyさんはダイバーなんですね。レックダイビングとかめちゃ憧れます。わたしはなんちゃってダイバーなので、気づくと何年もブランクが・・・
こちらもまた旅行記にお邪魔しますね。
よろしくお願いいたしまーす。
pacorin
-
- yoshiteaさん 2019/02/03 16:27:08
- ありがとうございました。
- pacorinさん
ありがとうございました。リンクとバナー、貼らせていただきました。
http://yoshitearoom.stars.ne.jp/glueckinsel1953/atagoyama061216.html
でご確認の上、不都合がございましたらお知らせください。
写真のホームページ「YOSHITEA'S ROOM」は2009年にgeocitiesで作って、しばらくこまめに更新していたのですが、高体連ハンドボール部のホームページの写真を大量に撮ることもあり、NIKONのONLINE STORAGEにアップするようになってから、更新を怠っておりました。ところが、昨年になってgeocitiesがサービス提供を取りやめるとの通告があり、見直してみると、ホームページを移転するだけではダメだということがわかりました。そこで1つ1つページを見直しているところなのですが、想定外のことだったので、非常に時間がかかっており、見落としがあるかもしれません。今回のリンクご承諾で「ATAGOYAMA」のページは更新を終えられたと思います。ありがとうございました。
yoshitea
-
- yoshiteaさん 2019/02/02 18:31:27
- リンクのお願い
- 初めまして、元府立高校教員のyoshiteaと申します。現在は定年退職し、私立高校の非常勤講師をしておりますが、以前より趣味の写真のホームページを作っており、(http://yoshitearoom.stars.ne.jp/glueckinsel1953/atagoyama061216.html)
この度、yahooのgeocitiesの終了に伴い、しばらく更新していなかったホームページを他のサーバーに移すと共に、ページ内のリンクが切れているものについて新しくすることにしました。
そこで、「ATAGOYAMA」というページに貼っておいた「廃墟デフレスパイラル」の代わりになるサイトを探していたところ、pacorinさんの旅行記を見つけました。
写真も多く、非常に魅力的なブログで、ぜひとも私の写真ページにリンクを貼らせていただきたいと思い、コメントを書かせていただきました。
現在のリンク切れの「廃墟デフレスパイラル」の位置に同様な形で貼りたいと思いますが、バナーになる写真を1枚目のケーブル駅廃墟にしてもよろしいでしょうか?
ご了解が得られれば、貼らせていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
- pacorinさん からの返信 2019/02/02 22:43:50
- Re: リンクのお願い
- yoshiteaさん
はじめまして。メッセージありがとうございます。
愛宕山ケーブル駅廃墟の旅行記は自分でも気に入っているので、目にとめていただいてうれしく思います。
リンクとバナーの写真の件、了解しました。
pacorin
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
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