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朝の9時前、宿からゆっくり歩いて約30分で最初の目的地の国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropologia)に到着。メキシコが誇る世界的な大博物館で、メキシコ全土に点在する古代文明の遺跡の重要な壁画や石像は、現地ではなく、すべてここに集められており、その数は12万5000点を越える。いわばメキシコの宝箱。メキシコ人建築家ペドロ・ラミレス・バスケス(Pedro Ramirez Vazquez)によって設計され、1964年にオープンした。<br /><br />チャプルテペク公園(Bosque de Chapultepec)の北側を横切るレフォルマ通り(Reforma)から入ると、まずはメソアメリカ文明の宗教で広く信仰された雨と雷(稲妻)の神トラロック(Tlaloc)の像が迎えてくれる。噴水広場を通って建物の入口に着くが少し早過ぎてまだオープンしていない。でも、10人くらいは行列ができている。9時にオープンするとまず荷物チェックと金属探知機検査。カメラは持ち込みOKだが、持ってたリュックは預けろと云われて左手のクロークで預ける(無料)。何と云われたかさっぱり分かってないが、雰囲気で理解する私。さあ、入場券を買って案内図をもらいいよいよ見学スタート。75ペソなので、450円くらいは安い!<br /><br />まず中庭に入るが、まあ、とにかく広い。噴水もでかい。コの字型の2階建ての展示館は、1階が考古学エリアで11室に分けて展示が行われており、2階はメキシコ各地に住むインディオの民族学部門の資料展示となっている。まずは1階から回る。<br /><br />第1室 人類学入門(Introduccion)、第2室 アメリカの起源(Poblamiento de America)、第3室 先古典期(Preclasico)と通り過ぎるだけで30分。第4室 テオティワカン(Teotihuacan)に入ると最初の見せ場。実物大に復元された巨大なケツァルコアトル(Quetzalcoatl)神殿。レプリカだが、逆に彩色されてるので迫力がある。その左手にある巨大像は雨神チャルチウィトリクエ(Chalciuhtlicue)で、月のピラミッドの前に立っていたオリジナルだそうだ。第5室 トルテカ(Tolteca)には、高さ4.6mあるトゥーラ(Tula)遺跡の戦士像。出口手前のカカシュトラ(Cacaxtla)の壁画は色鮮やか。<br /><br />第6室 メヒカ(アステカ)(Mexica, Azteca)にはこの博物館、最大の見どころの太陽の石(Piedra del Sol)。アステカの暦が巨大な石に彫り込まれたもので、アステカカレンダー(Calendario Azteca)とも呼ばれる。20日を1ヶ月とする1年18か月に分けられ、それにプラス「空の5日間」があり、ちょうど1年365日となるそうですごい。アステカ帝国崩壊後、ソカロ(Zocalo)付近にうち捨てられていたのが大司教の命令で地中に埋められてしまい、1790年に再び発見されたもの。ホールの左手にはコアトリクエ(Coatlicue)像。大地の女神であり死の神で、ほかの神々を生んだ母なる神。腹部にある切り落とされた首から、2匹の蛇となって血が流れ落ちる不気味な像は、1790年にメキシコシティで発見された。反対側には征服前のテノチティトラン(Tenochtitlan)の復元模型と鳥瞰図があるが、生憎模型は修復中。鳥瞰図だけでも確かにすごい。壊しちゃったのねえ・・・ 出口近くにはモクテスマ2世の鳥の羽飾り(Penacho de Moctezuma)。いや美しい。この羽根はメキシコに生息するケツァール(Quetzal)と云う鳥のもの。<br /><br />第7室 オアハカ(Oaxaca)から第8室 メキシコ湾岸(Golfo de Mexico)に進むとオルメカ文明(Olmeca)の巨大人頭像。なぜ繰り返しこの巨大人頭像が作られていたのかは謎だそうだ。そして第9室 マヤ(Maya)。ここには翌日行こうとしているパレンケ(Palenque)の碑文の神殿(Templo de las Inscripciones)の地下王墓が実物大で復元され、パカル王(K&#39;inich Janaab&#39; Pakal)のヒスイの仮面(Mascara de jade)などの発見された埋葬品が展示されている。ヒスイの仮面は一度盗まれたのが無事戻って来たそうだ。それから20年以上前にチチェン・イッツァ(Chichen Itza)で見たチャックモール像(Chacmool)。外庭のボナンパク(Bonampak)の3つの色彩壁画は本当に色鮮やか。<br /><br />第10室 西部(Occidente)、第11室 北部(Norte)で1階終了だが、これだけいい加減(?)に見ても1時間半。これだけでかなり歩き疲れた。2階の民俗学フロア、一部修復中か閉鎖されていたが、それでも歩き回るだけで20分余りかかった。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2684590308277643&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />結局2時間ほど掛かって次へ向かうが、続く。

メキシコシティ 国立人類学博物館 (Museo Nacional de Antropologia, Mexico City)

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2019/02/26 - 2019/02/26

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ちふゆ

ちふゆさん

朝の9時前、宿からゆっくり歩いて約30分で最初の目的地の国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropologia)に到着。メキシコが誇る世界的な大博物館で、メキシコ全土に点在する古代文明の遺跡の重要な壁画や石像は、現地ではなく、すべてここに集められており、その数は12万5000点を越える。いわばメキシコの宝箱。メキシコ人建築家ペドロ・ラミレス・バスケス(Pedro Ramirez Vazquez)によって設計され、1964年にオープンした。

チャプルテペク公園(Bosque de Chapultepec)の北側を横切るレフォルマ通り(Reforma)から入ると、まずはメソアメリカ文明の宗教で広く信仰された雨と雷(稲妻)の神トラロック(Tlaloc)の像が迎えてくれる。噴水広場を通って建物の入口に着くが少し早過ぎてまだオープンしていない。でも、10人くらいは行列ができている。9時にオープンするとまず荷物チェックと金属探知機検査。カメラは持ち込みOKだが、持ってたリュックは預けろと云われて左手のクロークで預ける(無料)。何と云われたかさっぱり分かってないが、雰囲気で理解する私。さあ、入場券を買って案内図をもらいいよいよ見学スタート。75ペソなので、450円くらいは安い!

まず中庭に入るが、まあ、とにかく広い。噴水もでかい。コの字型の2階建ての展示館は、1階が考古学エリアで11室に分けて展示が行われており、2階はメキシコ各地に住むインディオの民族学部門の資料展示となっている。まずは1階から回る。

第1室 人類学入門(Introduccion)、第2室 アメリカの起源(Poblamiento de America)、第3室 先古典期(Preclasico)と通り過ぎるだけで30分。第4室 テオティワカン(Teotihuacan)に入ると最初の見せ場。実物大に復元された巨大なケツァルコアトル(Quetzalcoatl)神殿。レプリカだが、逆に彩色されてるので迫力がある。その左手にある巨大像は雨神チャルチウィトリクエ(Chalciuhtlicue)で、月のピラミッドの前に立っていたオリジナルだそうだ。第5室 トルテカ(Tolteca)には、高さ4.6mあるトゥーラ(Tula)遺跡の戦士像。出口手前のカカシュトラ(Cacaxtla)の壁画は色鮮やか。

第6室 メヒカ(アステカ)(Mexica, Azteca)にはこの博物館、最大の見どころの太陽の石(Piedra del Sol)。アステカの暦が巨大な石に彫り込まれたもので、アステカカレンダー(Calendario Azteca)とも呼ばれる。20日を1ヶ月とする1年18か月に分けられ、それにプラス「空の5日間」があり、ちょうど1年365日となるそうですごい。アステカ帝国崩壊後、ソカロ(Zocalo)付近にうち捨てられていたのが大司教の命令で地中に埋められてしまい、1790年に再び発見されたもの。ホールの左手にはコアトリクエ(Coatlicue)像。大地の女神であり死の神で、ほかの神々を生んだ母なる神。腹部にある切り落とされた首から、2匹の蛇となって血が流れ落ちる不気味な像は、1790年にメキシコシティで発見された。反対側には征服前のテノチティトラン(Tenochtitlan)の復元模型と鳥瞰図があるが、生憎模型は修復中。鳥瞰図だけでも確かにすごい。壊しちゃったのねえ・・・ 出口近くにはモクテスマ2世の鳥の羽飾り(Penacho de Moctezuma)。いや美しい。この羽根はメキシコに生息するケツァール(Quetzal)と云う鳥のもの。

第7室 オアハカ(Oaxaca)から第8室 メキシコ湾岸(Golfo de Mexico)に進むとオルメカ文明(Olmeca)の巨大人頭像。なぜ繰り返しこの巨大人頭像が作られていたのかは謎だそうだ。そして第9室 マヤ(Maya)。ここには翌日行こうとしているパレンケ(Palenque)の碑文の神殿(Templo de las Inscripciones)の地下王墓が実物大で復元され、パカル王(K'inich Janaab' Pakal)のヒスイの仮面(Mascara de jade)などの発見された埋葬品が展示されている。ヒスイの仮面は一度盗まれたのが無事戻って来たそうだ。それから20年以上前にチチェン・イッツァ(Chichen Itza)で見たチャックモール像(Chacmool)。外庭のボナンパク(Bonampak)の3つの色彩壁画は本当に色鮮やか。

第10室 西部(Occidente)、第11室 北部(Norte)で1階終了だが、これだけいい加減(?)に見ても1時間半。これだけでかなり歩き疲れた。2階の民俗学フロア、一部修復中か閉鎖されていたが、それでも歩き回るだけで20分余りかかった。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2684590308277643&type=1&l=223fe1adec


結局2時間ほど掛かって次へ向かうが、続く。

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