メキシコシティ ルチャリブレ (Lucha Libre, Mexico City)

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メキシコシティ観光初日、夕方の5時半。この日の名所回りは終了し、前日にもお世話になったメキシコシティ在住のSさんとソカロ(Zocalo)のカテドラル(Catedral Metropolitana)前で再会。夕食に向かう前にソカロの大テント下に出てる店の中からTシャツを売ってるところを探して1着購入。Sさんの一押しで120ペソが110ペソになった。約660円。

まずは夕食にと云うことで、ソカロから西に延びる歩行者専用道路のマデロ通り(Calle Francisco I. Madero)へ。この通りはソカロとベジャス・アルテス宮殿(Palacio de Bellas Artes)前でファレス通り(Av. Juarez)と名前を変えるまでの700mほどの通りだが、植民地時代から最もにぎわう通りの一つ。東の端にはラテンアメリカタワー(Torre Latinoamericana)が建つ。09年に歩行者専用となり、道は多くの人で賑わっている。途中にある立派なプロフサ教会(La Profesa; Templo de San Felipe Neri)は1610年にこの地に建てられたものだが、現在の建物は1720年に再建されたもの。それでも十分古い。なお、日本語でこの通りの名前をフランシスコ1世マデロ通りとしているサイトがあるが、大統領の名前のFrancisco Ignacio Madero Gonzalezを略してるので、多分間違いと思う。メキシコに関係あるフランシスコ1世っていないと思うし。

マデロ通りの西寄りのボリバル通り(Calle Bolivar)を南に曲がると、目的地のサロンコロナ(Salon Corona)がある。ここは日本でも有名なコロナ(Corona)ビールの直営店で、1928年創業。ここが本店で他にも支店が5ヶ所にあるらしい。ここではなんとコロナの生、それも普通の生と黒の生を味わうことが出来る。メキシコでは生を飲めるところはほとんどないそうだ。さらにここはタコス屋でもあり、タコスもまたうまい。また、いわゆるお通しで人参とハラペーニョ(Jalapeno)のピクルスが出てくるが、この人参もうまい。ただ、ハラペーニョはちょっとかじっただけでもムチャ辛かった。食べ物はすっかりメキシコ生活に慣れたSさんがしてくださったので、ビール以外は明確に何を食べたか分かってないがとても美味しかった。
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1時間ほどビールとタコスなどを満喫して、この日の最後はSさんが手配してくださったルチャリブレ(Lucha Libre)へ向かう。ルチャリブレはスペイン語でプロレスのことだが、特にメキシカンスタイルのプロレスのこと指す。メキシコで非常に高い人気を得ている大衆芸能「格闘技」で、兼業も含めれば数千人の競技人口を誇り、メキシコを中心に中南米で盛んに興行が開催されている。昨年18年にはメキシコシティの無形文化遺産に指定された。メキシコシティに行きますと最初にSさんに連絡した時から、これ行きましょうと誘ってくださり、その開催曜日に合わせて日程を決めた。当初はこの日でなく金曜にメキシコシティに戻って来てから行こうという話だったのだが、出発の1ヶ月ほど前にSさんにその日に予定が入りこの日に変更した。狙った訳ではないが、火曜日もメキシコシティの予定で良かった。

試合開始は7時半で、試合が行われるのはアレナ・メヒコ(Arena Mexico)。この競技場は、ソカロ辺りから2.5km程度西南西にあるドクトーレス地区(Colonia Doctores)にあり、アレナ・コリセオ(Arena Coliseo)と並ぶルチャリブレ2大聖地のひとつ。1956年オープンで、収容人員は18,500人。メキシコのプロレス団体CMLL(Consejo Mundial de Lucha Libre)の本拠地として毎週火曜と金曜に試合が行われている(日曜はアレナ・コリセオで開催)。ボクシングのタイトルマッチも行われ、1968年のメキシコシティオリンピック(Games of the XIX Olympiad)ではボクシング競技の試合会場となった。バンタム級(bantam weight)で森岡栄治選手(04年没)が銅メダルを獲得しているが、全く覚えてない。その他、サーカス、アイスショーやコンサートなども開催されている。

食事を終えてまたウーバー(Uver)で移動、7時半ちょっと前到着。今日日、カメラより性能のいい撮影機能が付いてるスマホも珍しくない時代なのに、スマホでの撮影はOKで、カメラは持ち込み禁止と云う訳の分からんルールがあるので、やむなくカメラを預ける。預り証をくれるが窓口で預けるのでなく、係員に渡して任せると云う形なので、ちょっと不安。チケットはSさんが入手済み。感謝、感謝! 入場すると席は決まってるけど、必ず係員が案内するルールになっており、チップを渡すことになってるとのこと。この辺りも全部Sさんがやってくださって、私は付いて行くだけ。席はリング正面10列目のほぼ真ん中ですごくいい席。これで手数料入れて173ペソ(約1000円)なので、安い。Sさんの話では最初はツアーでパックになったものしか買えず、覆面の土産などが付いて高く取られていたが、1年近くで慣れて、席だけ取ると安く済むようになったとのこと。さすがです。

席に着くとすぐにほぼ時間通りに開演(?)。約2時間ほど、休む間なく試合が続く。2対2の対戦が一番多く、3対3と1対1もあった。ルチャドール(luchador; 男性レスラー)達が、いずれも善玉のテクニコ(tecnico)、悪玉のルード(rudo)に分かれて戦う。試合は3本勝負なので、イメージとして、悪玉が先行して、善玉が2本取って逆転勝ちって云うパターンかと思ってたら、そうじゃないものが多かった。結構悪玉が勝った試合多かった。噂通りマスクマンばかりだった。あやうく剥がされそうな選手も何人かいた。

プロレスってテレビでもほとんど見たことなかったのだが、けっこう面白かった。うまくジャンプで相手を飛び越えたり、股を潜ったり、リング外の相手にジャンプしたり、私にはどこまでが演出なのかはさっぱり分からないのだが、演出だったとしてもかなりタイミングを合わせないと出来ないと思えるし、高度なテクニックを有しているように感じた。そう云えば名前は忘れたが、ルードで1人日本人の子がいた。マスクはしてなかった。あと試合も楽しめたが、満員の観客の声援ぶりや応援の盛り上がりもなかなか面白かった。けっこうあっと云う間の2時間だった。
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9時半試合終了し、無事カメラも回収出来て、またウーバーで送り届けて戴く。2日間、夕食にプロレスに、本当にSさんにお世話になった。本当にありがとうございました～!!!


メキシコシティ観光1日目終了。