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パレンケ遺跡の後半。「碑銘の神殿」グループの先、この遺跡の中心部にある、大きな塔がそびえる巨大な建造物が宮殿(El Palacio)。高さ10メートルの基壇の上に建てられた、最も立派な建造物なので王が住んでいた所と推定され、宮殿と名づけられた。最初の部分は7世紀に建てられたが、120年ほど掛けて増築され、4つの中庭の建物がアーケードや地下通路でつながる複雑な形となった。ひと際目立つのがマヤ建築でも他に例がない高さ15mの4階建ての塔。塔の壁面が東西南北を指していることから、天体観測に利用されたと推定され「天体観測塔」と呼ばれているが物見櫓と云う説もある。宮殿の内部には、戦争で捕えた捕虜を引き出したという広場や、捕虜たちを彫刻した石版、神聖文字の階段なども。本当に複雑な構造となっており、いろいろな彫刻も多く、一通り回るだけで30分以上掛った。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2728363183900355&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br />宮殿からさらに奥に進み、マヤ時代からあると云う水路を越えて階段を上がると十字グループ(El conjunto de las Cruces)。パカル王(K&#39;inich Janaab&#39; Pakal)の息子カン・バラム王(K&#39;inich Kan Bahlam II)が建てた神殿群。広い広場の3方に神殿が建つ。一番大きいのが北側の十字の神殿(Templo de la Cruz)。内部にある石板(レプリカで本物はメキシコシティーの国立人類学博物館(Museo Nacional De Antropologia))の彫刻に十字架(実際には十字状に表象された世界樹のセイバ(Ceiba))が彫られていることからこう名付けられた。二つの部屋の上にあるマヤアーチの飾り櫛のような屋根など、ピラミッドの全体像が分かる程度に修復されている。<br /><br />広場に入ったところ、西側に建つのが太陽の神殿(Templo del Sol)。神殿内部の石版の真ん中に太陽のシンボルとされた盾と槍からなる戦いの神(L神)が彫刻されていたことからこう呼ばれる。両脇にはパカル王とその後継者カン・バラム王が刻まれ、146の文字で西暦紀元前2360年の神の誕生からカン・バラム王の即位に至るまでの歴史が刻まれており、パレンケ王朝の始まりが紀元前2360年であることを示している。<br /><br />その反対側、太陽の神殿とエコールームになっていて、声や音が反響するそう(やってない)なのが葉十字の神殿(Templo de la Cruz Foliada)。内部にマヤの主食だったトウモロコシの茎を十字に図式化したものの上に太陽神の顔や雨神の面を被ったケツァル(Quetzalcoatl)を掘った石板があり、「葉」とはトウモロコシの茎のことを意味してこう呼ばれる。疑似アーチの入口と、左右の「葉」と人間の首を表す窓が特徴的。この神殿の基部はまだ土に埋まっている。<br /><br />この3つの神殿の上り下りでかなり疲れた。まあ、十字の神殿や葉十字の神殿からは宮殿や碑文の神殿などが見下ろせて、景色はかなりいいとは思うけど、とにかく疲れた。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2728369590566381&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br />戻りは宮殿の東側に降りて、そのまま北に向かう。球技場(Juego de pelota)は、マヤの重要な儀式である球技を行ったところ。チチェンイッツァ(Chichen Itza)にもあったが、命を懸けた競技だったのだろう、多分。その北には、北のグループ(Grupo Norte)と呼ばれる同じ基壇上に並ぶ小さな神殿ふたつを含めた5つの神殿。さらにその横に伯爵の神殿(Templo del Conde)。19世紀始めにここを訪れ、遺跡のスケッチを残したフランスの古物研究家、地図学者、芸術家、探検家のワルデック伯爵(Jean-Frederic Maximilien de Waldeck)が命名した。この辺りは神殿に上る気力なし。<br /><br />集合時間まで30分余りとなったので、ここからは集合場所に近い出口へと向かう。この遊歩道は下り坂で助かる。オトルム川(Arroyo Otolum)の東側を5分ほどでソンブリーリャの滝(Cascada Sombrilla)がある。滝壺は女王の水浴び場(Bano de la Reina)と呼ばれる。その先のグループB(Grupo B)と呼ばれる平坦地には、5棟ほどの建物群跡の石積みが残っている。パレンケ末期の770-850年頃の住居跡。そのすぐ先のコウモリのグループ(Grupo de los Murcielagos)も同じ頃の居住区。この辺りは完全に廃墟。<br /><br />遺跡のメイン部からの遊歩道の入口で川を横切ったが、この先で再び川を渡る。今度はちゃんとしたつり橋のチアパス橋(Puente Chiapas)。手すりないし、結構揺れる。橋のすぐ上流には何段ものカスケードがあり、水が流れ落ちている。ただ、水量があまり多くなかったのは残念。ネットで見つけた写真だと、水量があるともっと素晴らしい。<br /><br />最後、出口に近い辺りから、また登り階段を苦しみながら上がるとグループI&amp;II(Group Iy II)。ここも神殿ではなく居住区だが、グループBやコウモリのグループに比べると広い建物で、貴族の屋敷ではと考えられている。この2つのグループ、切れ目なく続いており、はっきりと違いが分からない。さらに上に登る階段があるので、その上からと思って、疲れた体に鞭打って上がったら、なんと北のグループの神殿横に出てしまった。大失敗。がっくりして引き返したが、この時アメリカのオークランド(Oakland)から来たと云う年配の方(同じくらいの年?)とお話しした。昔SFベイエリア(San Francisco Bay Area)に住んでたので野球やアメフト、バスケなどを見に行ったよって話をして、懐かしかった。しかし、彼らの英語は分かるわと、ジャマイカ英語に1年経っても慣れない私・・・<br /><br />無駄な上り下りは本当に余分だったが、これで遺跡観光終了。12時少し前、出口を出て、来た時に教えられた博物館前のバス停へ。ベンチもあり掛けて迎えを待つ。パレンケ遺跡博物館(Museo del Sitio)は1958年にオープンし、神殿の浮彫や石造彫刻、大型香炉立て、翡翠の装飾品などの出土物を展示している。またパカル1世の墓室を 実物大に複製された石棺・蓋で再構成しており、間近で見ることが出来ると云うことで、時間があれば行こうと思っていたが、そんな時間はなかった。まあ、遠目だけど、パカル1世の墓室は国立人類博物館で見たんでいいけど。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2728349380568402&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br /><br />以上、パレンケ遺跡観光終了。

メキシコ パレンケ遺跡(続) (Palenque Ruinas(cont.), Mexico)

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2019/02/27 - 2019/02/27

68位(同エリア71件中)

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ちふゆ

ちふゆさん

パレンケ遺跡の後半。「碑銘の神殿」グループの先、この遺跡の中心部にある、大きな塔がそびえる巨大な建造物が宮殿(El Palacio)。高さ10メートルの基壇の上に建てられた、最も立派な建造物なので王が住んでいた所と推定され、宮殿と名づけられた。最初の部分は7世紀に建てられたが、120年ほど掛けて増築され、4つの中庭の建物がアーケードや地下通路でつながる複雑な形となった。ひと際目立つのがマヤ建築でも他に例がない高さ15mの4階建ての塔。塔の壁面が東西南北を指していることから、天体観測に利用されたと推定され「天体観測塔」と呼ばれているが物見櫓と云う説もある。宮殿の内部には、戦争で捕えた捕虜を引き出したという広場や、捕虜たちを彫刻した石版、神聖文字の階段なども。本当に複雑な構造となっており、いろいろな彫刻も多く、一通り回るだけで30分以上掛った。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2728363183900355&type=1&l=8a89379cb0

宮殿からさらに奥に進み、マヤ時代からあると云う水路を越えて階段を上がると十字グループ(El conjunto de las Cruces)。パカル王(K'inich Janaab' Pakal)の息子カン・バラム王(K'inich Kan Bahlam II)が建てた神殿群。広い広場の3方に神殿が建つ。一番大きいのが北側の十字の神殿(Templo de la Cruz)。内部にある石板(レプリカで本物はメキシコシティーの国立人類学博物館(Museo Nacional De Antropologia))の彫刻に十字架(実際には十字状に表象された世界樹のセイバ(Ceiba))が彫られていることからこう名付けられた。二つの部屋の上にあるマヤアーチの飾り櫛のような屋根など、ピラミッドの全体像が分かる程度に修復されている。

広場に入ったところ、西側に建つのが太陽の神殿(Templo del Sol)。神殿内部の石版の真ん中に太陽のシンボルとされた盾と槍からなる戦いの神(L神)が彫刻されていたことからこう呼ばれる。両脇にはパカル王とその後継者カン・バラム王が刻まれ、146の文字で西暦紀元前2360年の神の誕生からカン・バラム王の即位に至るまでの歴史が刻まれており、パレンケ王朝の始まりが紀元前2360年であることを示している。

その反対側、太陽の神殿とエコールームになっていて、声や音が反響するそう(やってない)なのが葉十字の神殿(Templo de la Cruz Foliada)。内部にマヤの主食だったトウモロコシの茎を十字に図式化したものの上に太陽神の顔や雨神の面を被ったケツァル(Quetzalcoatl)を掘った石板があり、「葉」とはトウモロコシの茎のことを意味してこう呼ばれる。疑似アーチの入口と、左右の「葉」と人間の首を表す窓が特徴的。この神殿の基部はまだ土に埋まっている。

この3つの神殿の上り下りでかなり疲れた。まあ、十字の神殿や葉十字の神殿からは宮殿や碑文の神殿などが見下ろせて、景色はかなりいいとは思うけど、とにかく疲れた。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2728369590566381&type=1&l=8a89379cb0

戻りは宮殿の東側に降りて、そのまま北に向かう。球技場(Juego de pelota)は、マヤの重要な儀式である球技を行ったところ。チチェンイッツァ(Chichen Itza)にもあったが、命を懸けた競技だったのだろう、多分。その北には、北のグループ(Grupo Norte)と呼ばれる同じ基壇上に並ぶ小さな神殿ふたつを含めた5つの神殿。さらにその横に伯爵の神殿(Templo del Conde)。19世紀始めにここを訪れ、遺跡のスケッチを残したフランスの古物研究家、地図学者、芸術家、探検家のワルデック伯爵(Jean-Frederic Maximilien de Waldeck)が命名した。この辺りは神殿に上る気力なし。

集合時間まで30分余りとなったので、ここからは集合場所に近い出口へと向かう。この遊歩道は下り坂で助かる。オトルム川(Arroyo Otolum)の東側を5分ほどでソンブリーリャの滝(Cascada Sombrilla)がある。滝壺は女王の水浴び場(Bano de la Reina)と呼ばれる。その先のグループB(Grupo B)と呼ばれる平坦地には、5棟ほどの建物群跡の石積みが残っている。パレンケ末期の770-850年頃の住居跡。そのすぐ先のコウモリのグループ(Grupo de los Murcielagos)も同じ頃の居住区。この辺りは完全に廃墟。

遺跡のメイン部からの遊歩道の入口で川を横切ったが、この先で再び川を渡る。今度はちゃんとしたつり橋のチアパス橋(Puente Chiapas)。手すりないし、結構揺れる。橋のすぐ上流には何段ものカスケードがあり、水が流れ落ちている。ただ、水量があまり多くなかったのは残念。ネットで見つけた写真だと、水量があるともっと素晴らしい。

最後、出口に近い辺りから、また登り階段を苦しみながら上がるとグループI&II(Group Iy II)。ここも神殿ではなく居住区だが、グループBやコウモリのグループに比べると広い建物で、貴族の屋敷ではと考えられている。この2つのグループ、切れ目なく続いており、はっきりと違いが分からない。さらに上に登る階段があるので、その上からと思って、疲れた体に鞭打って上がったら、なんと北のグループの神殿横に出てしまった。大失敗。がっくりして引き返したが、この時アメリカのオークランド(Oakland)から来たと云う年配の方(同じくらいの年?)とお話しした。昔SFベイエリア(San Francisco Bay Area)に住んでたので野球やアメフト、バスケなどを見に行ったよって話をして、懐かしかった。しかし、彼らの英語は分かるわと、ジャマイカ英語に1年経っても慣れない私・・・

無駄な上り下りは本当に余分だったが、これで遺跡観光終了。12時少し前、出口を出て、来た時に教えられた博物館前のバス停へ。ベンチもあり掛けて迎えを待つ。パレンケ遺跡博物館(Museo del Sitio)は1958年にオープンし、神殿の浮彫や石造彫刻、大型香炉立て、翡翠の装飾品などの出土物を展示している。またパカル1世の墓室を 実物大に複製された石棺・蓋で再構成しており、間近で見ることが出来ると云うことで、時間があれば行こうと思っていたが、そんな時間はなかった。まあ、遠目だけど、パカル1世の墓室は国立人類博物館で見たんでいいけど。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2728349380568402&type=1&l=8a89379cb0


以上、パレンケ遺跡観光終了。

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