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2019年10月17日(木)、ツリブス(Turibus)のテオティワカン(Teotihuacan)1日ツアーを終えてメキシコシティ(Ciudad de Mexico)に戻る。夕方5時前に最後の土産物屋を出てすぐに寝てしまい、気が付いたらもう市内を走ってて、距離的にはもう一息と云うところだった。雨は完全に止んでいた。メキシコシティに関しては8ヶ月前に来た時に書いた通り(下記のリンクの旅行記参照)。<br />https://4travel.jp/travelogue/11467538<br /><br />目が覚めた時には順調に走ってるなと思ったバスだが、市中心部に近づくとやはり大渋滞。インスルヘンテス通り(Av. Insurgentes)をずっと走っているが、レフォルマ通り(Av. Paseo de la Reforma)に近づくとピタリとも動かない状態が結構続く。それでも少しずつ進み、最初の帰着バスストップ、独立記念塔(El Angel de la Independencia)にようやく到着。朝はチャプルテペック公園(Bosque de Chapultepec)のナショナルオーディトリアム(Auditorio Nacional)から出てレフォルマ通りを進み、この独立記念塔などを経て、最後はソカロ(Zocalo)で乗客を乗せたが、帰りはナショナルオーディトリアムへもソカロにも行かず、独立記念塔からレフォルマ通りを北東に進み、最後アラメダ公園(Alameda Central)で終わる。いったんレフォルマ通りに出ると、渋滞はマシになり、独立記念塔で折り返して夕方6時40分、アラメダ公園到着。ただ、朝はアラメダ公園の南側のファレス通り(Av. Juarez)に右折したのが、直進したので、え、どこまで行くのと一瞬焦った。公園の北側のイタルゴ通り(Av. Hidalgo)を曲がってくれたのでホッとする。最後は公園の北側に止まるんだ。<br /><br />私の計画では5時頃までにはソカロに戻って来れると思っていて、前回の訪問でバスの上からしか見られなかったこの公園の周りを歩き、出来れば中に入れるところは入ってみたいと思っていたのだが、この時間ではなかなか厳しい。どうしようかと考えて、事前調査で7時まで開いてると云う情報のところもあったディエゴ・リベラ壁画館(Museo Mural Diego Rivera)に行ってみる。アラメダ公園の西側、少し入ったところにある。行ってみたが、閉まってた。やはり6時まで。外観を見るだけに終わる。<br /><br />ここは、リベラが研究開発した可動式壁画で、晩年の傑作「アラメダ公園の日曜の午後の夢(Sueno de una tarde dominical en la Alameda Central)」を永久保存するために建てられた壁画館。当初壁画のなかに「神は存在しない」とリベラが書き、そのおかげで大論争になったいわく付きの壁画。この作品は、ホテル・デル・プラド(Hotel del Prado)のロビーの壁に描かれたものだったが、1985年の地震でホテルが壊れてしまい、生き延びた壁画をホテルの向かいにある場所に移し、美術館にした。幅15m、高さ4mにも及ぶ巨大な壁画には、エルナン・コルテス(Hernan Cortes de Monroy y Pizarro)やベニート・フアレス(Benito Pablo Juarez)、マキシミリアン(Maximiliano I)、ポルフィリオ・ディアス(Jose de la Cruz Porfirio Diaz Mori)など、植民地時代からのメキシコの重要人物がアラメダ公園に集まる姿が表されている。リベラ自身も描かれている。他にもシケイロス(David Alfaro Siqueiros)の絵などが並ぶそうで、見られなかったのはちょっと残念。<br /><br />なお、ディエゴ・リベラはメキシコの画家で、キュビズムの影響を受けた作風で、多くの壁画作品で知られる。メキシコ壁画運動の中心的人物で、テンペラ画によって、メキシコの民族的な伝統と社会主義的な文脈を組み合わせた壁画を公共建築などに多く描いた。国立宮殿(Palacio Nacional)や、チャピンゴ(Chapingo)の国立農学校(UACh)には彼の代表作が今も保存されている。1930年、画家のフリーダ・カーロ(Frida Kahlo)と結婚。彼は42歳でフリーダは22歳で、その夫妻の容姿から周囲には美女と野獣カップルといわれた。しかし、結婚後も女性関係にいとまがなかったため、夫婦仲が極端に悪化し、39年に離婚。しかし1年後に復縁、再婚すると、彼女が54年に死去するまでは夫婦であり続けた。健康に不安があったフリーダは妊娠するも流産し二人の間の子供はなかった。彼はフリーダを失った翌年の55年に別の女性と再婚し、57年にメキシコシティで死去。この壁画博物館の他、ディエゴ・リベラ・アトリエ美術館(Museo Casa Estudio Diego Rivera y Frida Kahlo)、ディエゴ・リベラ博物館(Museo Casa Diego Rivera)もある。前回の訪問で国立宮殿の壁画は見たが、迫力十分だった(下記のリンクの旅行記参照)。<br />https://4travel.jp/travelogue/11472884<br /><br />入れないものはしょうがないので、アラメダ公園に戻る。この公園と中にあるベニート・フアレス記念碑(Hemiciclo a Juarez)、記念碑の向かいにある元のコーパスクリスティ教会(Templo de Corpus Christi)については前回の旅行記で書いたので、以下のリンク参照。<br />https://4travel.jp/travelogue/11472883<br /><br />公園の中を歩くと本当に泉(噴水)が多い。マーキュリー(Mercury)、ネプチューン(Neptune)、ヴィーナス(Venus)はローマ神話の神々で、惑星の名前でもあり知らない人はないと思うが、ラプリマベーラ(La Primavera)はギリシャ神話の冥界の女王ペルセポネ(Persephone)を、ラスダナイデス(Las Danaides)はギリシャ神話のダナオス(Danaos)の50人の娘のうちの2人を表わしている。銅像が建てられているアレクサンダー・フォン・フンボルト(Statue of Alexander von Humboldt)は近代地理学の祖。また、ベートーベン記念碑(Beethoven Monument)は1921年にドイツコミュニティがベートーベンの第9交響曲100周年で建てたもの。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3362447233825277&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />アラメダ公園の周辺散策に続く。

メキシコシティ アラメダ公園(Alameda Central, Ciudad de Mexico, Mexico)

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2019/10/17 - 2019/10/17

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旅行記グループ メキシコ

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ちふゆ

ちふゆさん

2019年10月17日(木)、ツリブス(Turibus)のテオティワカン(Teotihuacan)1日ツアーを終えてメキシコシティ(Ciudad de Mexico)に戻る。夕方5時前に最後の土産物屋を出てすぐに寝てしまい、気が付いたらもう市内を走ってて、距離的にはもう一息と云うところだった。雨は完全に止んでいた。メキシコシティに関しては8ヶ月前に来た時に書いた通り(下記のリンクの旅行記参照)。
https://4travel.jp/travelogue/11467538

目が覚めた時には順調に走ってるなと思ったバスだが、市中心部に近づくとやはり大渋滞。インスルヘンテス通り(Av. Insurgentes)をずっと走っているが、レフォルマ通り(Av. Paseo de la Reforma)に近づくとピタリとも動かない状態が結構続く。それでも少しずつ進み、最初の帰着バスストップ、独立記念塔(El Angel de la Independencia)にようやく到着。朝はチャプルテペック公園(Bosque de Chapultepec)のナショナルオーディトリアム(Auditorio Nacional)から出てレフォルマ通りを進み、この独立記念塔などを経て、最後はソカロ(Zocalo)で乗客を乗せたが、帰りはナショナルオーディトリアムへもソカロにも行かず、独立記念塔からレフォルマ通りを北東に進み、最後アラメダ公園(Alameda Central)で終わる。いったんレフォルマ通りに出ると、渋滞はマシになり、独立記念塔で折り返して夕方6時40分、アラメダ公園到着。ただ、朝はアラメダ公園の南側のファレス通り(Av. Juarez)に右折したのが、直進したので、え、どこまで行くのと一瞬焦った。公園の北側のイタルゴ通り(Av. Hidalgo)を曲がってくれたのでホッとする。最後は公園の北側に止まるんだ。

私の計画では5時頃までにはソカロに戻って来れると思っていて、前回の訪問でバスの上からしか見られなかったこの公園の周りを歩き、出来れば中に入れるところは入ってみたいと思っていたのだが、この時間ではなかなか厳しい。どうしようかと考えて、事前調査で7時まで開いてると云う情報のところもあったディエゴ・リベラ壁画館(Museo Mural Diego Rivera)に行ってみる。アラメダ公園の西側、少し入ったところにある。行ってみたが、閉まってた。やはり6時まで。外観を見るだけに終わる。

ここは、リベラが研究開発した可動式壁画で、晩年の傑作「アラメダ公園の日曜の午後の夢(Sueno de una tarde dominical en la Alameda Central)」を永久保存するために建てられた壁画館。当初壁画のなかに「神は存在しない」とリベラが書き、そのおかげで大論争になったいわく付きの壁画。この作品は、ホテル・デル・プラド(Hotel del Prado)のロビーの壁に描かれたものだったが、1985年の地震でホテルが壊れてしまい、生き延びた壁画をホテルの向かいにある場所に移し、美術館にした。幅15m、高さ4mにも及ぶ巨大な壁画には、エルナン・コルテス(Hernan Cortes de Monroy y Pizarro)やベニート・フアレス(Benito Pablo Juarez)、マキシミリアン(Maximiliano I)、ポルフィリオ・ディアス(Jose de la Cruz Porfirio Diaz Mori)など、植民地時代からのメキシコの重要人物がアラメダ公園に集まる姿が表されている。リベラ自身も描かれている。他にもシケイロス(David Alfaro Siqueiros)の絵などが並ぶそうで、見られなかったのはちょっと残念。

なお、ディエゴ・リベラはメキシコの画家で、キュビズムの影響を受けた作風で、多くの壁画作品で知られる。メキシコ壁画運動の中心的人物で、テンペラ画によって、メキシコの民族的な伝統と社会主義的な文脈を組み合わせた壁画を公共建築などに多く描いた。国立宮殿(Palacio Nacional)や、チャピンゴ(Chapingo)の国立農学校(UACh)には彼の代表作が今も保存されている。1930年、画家のフリーダ・カーロ(Frida Kahlo)と結婚。彼は42歳でフリーダは22歳で、その夫妻の容姿から周囲には美女と野獣カップルといわれた。しかし、結婚後も女性関係にいとまがなかったため、夫婦仲が極端に悪化し、39年に離婚。しかし1年後に復縁、再婚すると、彼女が54年に死去するまでは夫婦であり続けた。健康に不安があったフリーダは妊娠するも流産し二人の間の子供はなかった。彼はフリーダを失った翌年の55年に別の女性と再婚し、57年にメキシコシティで死去。この壁画博物館の他、ディエゴ・リベラ・アトリエ美術館(Museo Casa Estudio Diego Rivera y Frida Kahlo)、ディエゴ・リベラ博物館(Museo Casa Diego Rivera)もある。前回の訪問で国立宮殿の壁画は見たが、迫力十分だった(下記のリンクの旅行記参照)。
https://4travel.jp/travelogue/11472884

入れないものはしょうがないので、アラメダ公園に戻る。この公園と中にあるベニート・フアレス記念碑(Hemiciclo a Juarez)、記念碑の向かいにある元のコーパスクリスティ教会(Templo de Corpus Christi)については前回の旅行記で書いたので、以下のリンク参照。
https://4travel.jp/travelogue/11472883

公園の中を歩くと本当に泉(噴水)が多い。マーキュリー(Mercury)、ネプチューン(Neptune)、ヴィーナス(Venus)はローマ神話の神々で、惑星の名前でもあり知らない人はないと思うが、ラプリマベーラ(La Primavera)はギリシャ神話の冥界の女王ペルセポネ(Persephone)を、ラスダナイデス(Las Danaides)はギリシャ神話のダナオス(Danaos)の50人の娘のうちの2人を表わしている。銅像が建てられているアレクサンダー・フォン・フンボルト(Statue of Alexander von Humboldt)は近代地理学の祖。また、ベートーベン記念碑(Beethoven Monument)は1921年にドイツコミュニティがベートーベンの第9交響曲100周年で建てたもの。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3362447233825277&type=1&l=223fe1adec


アラメダ公園の周辺散策に続く。

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