2019/01/30 - 2019/01/31
27位(同エリア383件中)
玄白さん
ここ4年ほど冬になると、連れ合いが雪見露天風呂がある温泉に行きたいと言い出すので、今年も出かけてきた。今回の雪見風呂を楽しむ温泉は、安達太良山の北側、土湯峠温泉郷の一つ、野地温泉へ。隣県なので移動にさほど時間はかからないので、昼前に猪苗代湖畔天神浜のしぶき氷の撮影も楽しんできた。ここは、3年前にも一度訪れているが、その時は暖冬のせいでいささか、しょぼいしぶき氷だった。一週間前に出掛けた中禅寺湖のしぶき氷が今年は見事だったので、猪苗代湖でも迫力あるしぶき氷でできているのではないかとリベンジのつもりで再訪したのである。
翌日は、会津若松、南会津、塩原経由で途中、大内宿に立ち寄って一般道を使って帰宅の途についた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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東北道、磐越道を走り猪苗代磐梯高原ICで降りて、10時ごろ猪苗代湖天神浜に到着。駐車場の前には、小平潟天満宮という社があり、3年前には参拝、撮影をしたが、今回はパスして、さっそくしぶき氷が見られる場所に行く。
参考:3年前のしぶき氷見物の様子は下記旅行記にて
https://4travel.jp/travelogue/11100087 -
駐車場から約1km弱の雪を被った林の中を歩いていく。積雪量は3年前とさほど変わらない。
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冬枯れの木立に細かい雪が付着して、あたかも霧氷のように見える。
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林床に群生している笹
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しぶき氷ができている湖畔に出た。少し雲がかかっているが、今回は磐梯山が良く見えている。
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湖面から2m以上高いところの木の枝にもしぶき氷がついている。
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3年前より広範囲にしぶき氷が積もっている。
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イチオシ
雪のように見えるが、湖の波が砕けて、しぶきが凍って積み重なったしぶき氷である。
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湖底の泥も一緒に打ち上げられたためか、ちょっと汚れた氷である。
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上空を白鳥が飛び去って行く。今回は立ち寄らなかったが、猪苗代湖には数か所白鳥の飛来地がある。
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湖越しの磐梯山としぶき氷
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前回は、ほとんど見物客はいなかったが、この日は見物人やカメラマンが多い。人が入らないようにじっと待ちながらの撮影だ。
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イチオシ
この日は穏やかな日だったが、湖岸から4,5m離れたこの付近で、これだけのしぶき氷ができているのだから、荒天時はさぞ、波しぶきがすさまじいのだろう。
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小枝に付着したしぶき氷
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小枝に付着したしぶき氷
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しぶき氷
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絡まった小枝に氷が積み重なり、大きな氷塊に成長している。
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イチオシ
細い枝に分厚い氷。自然が織りなす現代彫刻風の造形だ。
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幹についたしぶき氷
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昼食時になった。しぶき氷撮影中に、一足先に駐車場に戻っていた連れ合いが、ここの郷土料理はソースカツ丼で、猪苗代駅前の食堂が美味しいとネットで検索して調べ上げていた。ともかく、連れ合いの旅行の最大感心事は食べることなのである。連れ合いが言うがままに、その店に行ってみた。
老夫婦が切り盛りしている駅前の昭和レトロな食堂だ。注文を受けてからとんかつを揚げてソース垂れに浸けて出すので時間はかかったが、味はとてもよかった。丼の蓋が閉まらないほどのボリュームで、女性客はご飯の量は少なめがよいかと聞かれる。 -
いささか、時間は早いが国道115号を走り、今宵の宿、野地温泉ホテルに向かう。ところどころ撮影ポイントになりそうなところを探しながらのドライブである。猪苗代から福島方面に向かう幹線道路なので、しっかり除雪されていて通行になんの不安もなかった。いつのまにか磐梯山頂上付近の雲が取れて、くっきりと見えている。
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野地温泉の一軒宿、「野地温泉ホテル」。鄙びた温泉宿のイメージだったが、4年前に改装したきれいな建物である。
野地温泉ホテル 宿・ホテル
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広いロビー。この時期はさすがに宿泊客は少なく閑散とした感じである。
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このところの寒暖差が大きい天気のせいで、建物の軒には盛大なつららができている。
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チェックインしてさっそく温泉へ。「千寿の湯」、「鬼面の湯」、「天狗の湯」、「剣の湯」、「扇の湯」、「羽衣の湯」と六つの風呂があり、いずれも硫黄分が濃い白濁の温泉で、もちろん源泉かけ流しである。
写真は、湯温が異なる3つの湯船があるヒノキ風呂の「千寿の湯」。他に入浴客がいないので、スマホだがしっかり撮影させてもらった。雪の中で湯気を上げる源泉井戸が見える。 -
こちらは露天風呂「鬼面の湯」。夜はグリーンの光でライトアップされる。雪見露天風呂としては、ここが一番かな。
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こちらは「天狗の湯」。内湯と露天風呂がつながっているので、湯船から出なくても行き来できるので、寒い思いをしなくても済む。半露天の壁に天狗の面が飾られている。吹き込んだ雪が板壁に付着している。こんな雪やつららを見ながら暮れゆく午後のひと時を湯船に浸かっていると、この世の極楽と思える。
なお、「天狗の湯」と「千寿の湯」「鬼面の湯」は3時間ごとに男女入れ替えになる。 -
男性専用の内湯「剣の湯」。ここにはサウナも完備している。
「扇の湯」は女性専用の内湯、「羽衣の湯」は女性専用露天風呂なので、写真は無し。 -
さて、お待ちかねの夕食。標高1200mの山のいで湯宿で、それほど高い宿泊プランではないので、料理はそんなに期待していなかった。いわゆる旅館会席料理であるが、なかなかどうして、良い味であった。メインは牛鍋と地鶏の朴葉みそ焼きといったところかな。
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10品ほどの料理の数々。
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太平洋側と日本海側の分水嶺にあたる地域なので、冬は雪雲で覆われているだろうと期待していなかったが、思いがけず夜になって晴れ渡ったので、ホテルの前で星空撮影敢行! 寒い!
冬空の6個の一等星(シリウス、プロキオン、ボルックス、カペラ、アルデバラン、リゲル)が作るダイヤモンドがくっきり。スバルも青い光を放っている。 -
イチオシ
ホテルの明かりを避けて少し雪道を移動して。冬の大三角、オリオン座。背後の山は右側が鬼面山、木立に透けてみえているのが安達太良山だろうか。
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除雪用のブルドーザーと星空。現像処理で、うっすらと冬の天の川もあぶりだしてみた。
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イチオシ
夜霧に霞む福島市の夜景。
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北の空には、カシオペア座とぼんやりとした冬の天の川
夜明け前には、明けの明星(金星)、木星、土星など惑星が勢ぞろいするので、早起きして撮影しようとしたが、夜半から雪がちらつき強風が吹き荒れるようになったので、これは断念。 -
朝風呂に浸かり、のんびり朝食。
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9時にチェックアウトし、帰りは高速道路は使わず、会津から県道下郷本郷線、通称大内宿こぶしラインで大内宿に立ち寄り、そのあと西会津街道を南会津、塩原方面をドライブして帰路につく。
途中、赤い実をつけた木が目に入った。近寄れないのでよくわからないが、柿のようでもあるし、そうではないような・・・よくわからない。 -
大内宿こぶしラインの最高地点、氷玉峠を通過。道路名からして、春先にはこぶしの花が見られるのかもしれないが、今は雪と冬枯れの木々のモノトーンの風景だ。
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冬の大内宿にやって来た。江戸時代に会津と日光さらに江戸と連絡する重要な街道であった西会津街道(別名下野街道)沿いの宿場町だったが、明治に入り鉄道が開通してからは、宿場町としての機能は失い、中山間地の寒村となってしまった。当時の茅葺きの民家がそのまま残り、宿場町の風景がそのまま残っていたため、1981年に重要伝統的建造物群保存地区の指定を受け、南会津の観光スポットとして復活したのである。
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ちょうどランチタイムになったので、まずは腹ごしらえ。
大内宿といえば、箸の代わりにネギを使って食べる高遠蕎麦が有名。蕎麦屋は何軒かあるが、駐車場に近い「みさわ屋」という店ののれんをくぐる。 -
店のなかには囲炉裏が設えられていて、往時の暮らしを偲ばせる。
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有名なネギそば。ネギを薬味としてかじりながら、箸の代わりにネギを使って食べるのが正統派なのだが、さすがに食べにくいので、箸も出してくれる。冷たいだし汁の蕎麦に大根おろしと鰹節がかかっている。
珍しいのは、柿の漬物。(下段左側の皿のオレンジ色の漬物)ほのかな甘みがあり、生の柿のような歯ざわりであった。作り方を調べてみたところ、渋柿を塩水に1ケ月ほど漬け込んで作るらしい。塩水に漬け込むことで渋が抜けるのだそうだ。 -
餅花が飾られている家
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軒先に吊るされた凍み大根。寒冷な雪国の昔からの保存食である。皮を剥いた大根を四つ割りにして2時間ほど下茹でしてから、紐を通して2か月寒風にさらして作る。ミネラルが豊富な健康食らしいが食べたことはない。
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冬でも週末は観光客でにぎわうようだが、平日はあまり観光客はいない。
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雪下ろしの真っ最中。蕎麦屋の店員の話によると、今年は異常に雪が少ないという。
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イチオシ
ところどころ餅花が飾られている。餅はかカチカチに固まっている。
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この蕎麦屋は、冬の平日は営業していない。
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集落の真ん中に大きな鳥居がある。この先に高倉神社という社があるので、そちらに足を延ばしてみた。
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一の鳥居をくぐって数百mいくと二の鳥居にたどり着く。ここまでくる観光客はほとんどいないが、珍しく一組の老夫婦が参拝に訪れていた。
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雪を乗せた三の鳥居。
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高倉神社。平家が我が世を謳歌していた頃、打倒平家の挙兵をした高倉宮以仁王(後白河法皇第三皇子)が戦いに敗れ、この地に逃れたという伝説が残っている。ただし、あくまでこれは伝説であって、実際は奈良で平家軍によって打ち取られたというのが史実のようである。源義経が平泉から逃れて北東北、蝦夷地まで落ちのびて生存していたという類の言い伝えである。
その高倉宮を祭神として祀っている。 -
山の中の村の社にしては、なかなか立派な彫刻が飾られている。
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ふたたび茅葺古民家が並ぶ大内宿のメインストリートに戻って来た。
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集落の端に見晴らし台があり、そこが撮影ポイントになっているので行ってみよう。すでに観光客が集まっているのが見える。
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イチオシ
こんな具合に雪を被った茅葺古民家が整然と並んでいる様子を俯瞰できる。観光ポスターなどの写真もこのアングルで撮影されたものが多い。
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この展望スポットの近くに子安観音堂という御堂がある。年に一度だけ、本尊の子安観音が開帳されるという。
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駐車場に戻ろう。
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冬の平日は、閉めている店もあるが、開店して土産物を売っている店もある。江戸時代は、ほとんどが宿屋だったが、今は土産物屋、食べ物屋、民宿として観光客相手の生業をしている観光地になっている。
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カエルの銅像と餅花
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雪と冬枯れのカラマツの無彩色の風景の中にあって、竹林の緑が印象的である。
この後は、西会津街道を一路南下し、塩原経由で帰宅した。今回の小旅行は、あくまで雪見温泉だったので、写真撮影は2の次という感じで、あまり良い写真は撮れなかった。
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