2022/07/10 - 2022/07/11
190位(同エリア926件中)
玄白さん
我が家のマイブーム、混浴露天風呂がある秘湯巡り第3弾は北上市の奥羽山脈の山懐にある夏油温泉へ。読み方は「げとうおんせん」、知らなければまず読めない名前だ。途中、世界遺産平泉の毛越寺、中尊寺に立ち寄る久しぶりの遠距離ドライブ旅行だ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
早朝、宇都宮の自宅を出発したのだったが、とんでもないヘマをやらかして栃木県北部まで行ったところで、いったん自宅に引き返してから出直したため、平泉に着いたのは昼頃になってしまった。
(ヘマとは何か、ヒ・ミ・ツ 恥ずかしくて言えない(^^); )
まずは腹ごしらえということで、毛越寺近くの蕎麦屋「高松庵」へ。 -
最近、連れ合いが蕎麦に凝っていて、名店、特徴ある店を調べては、行こうよとねだるので、今回も「暮坪そば」なるものが特徴の蕎麦屋で昼食と相成った。
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蕎麦そのものは、花巻産の藪蕎麦だが、薬味が珍しいのである。暮坪かぶというものだ。遠野市の暮坪というごく限られた地域で栽培されている辛みが強いかぶで、見た目は小型の大根のようにも見える。これを皮ごとすりおろして蕎麦の薬味にするのである。ワサビやトウガラシの辛みとは違う辛みで、しいて言えば辛み大根に近い辛さだが、それとも違う独特の風味なのである。
グルメ漫画「美味しんぼ」でも取り上げられたことを店の宣伝文句にしている。 -
蕎麦ランチの後、毛越寺へ。
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ガイドブック風の記述をしておこう。
850年、中尊寺と同時期に、慈覚大師円仁によって創建されたが、火災で焼失、奥州藤原氏2代基衡、3代秀衡によって壮麗な大寺院として再建され、堂塔40を超す大伽藍だった。その後、再び兵火で焼失してからは再建されず水田になっていた時期があったが、昭和29年から5年間発掘調査の結果、吾妻鏡の記述通りの建物跡があったことが判明した。現在の本堂は明治期に立てられたものだが、1989年に遺構を整備し、当時の平安様式の伽藍が再現された。2011年には中尊寺などとともに、「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として世界文化遺産に登録された。 -
何年か前にも毛越寺を訪れたことがあるが、今回は境内であやめ祭りがあるというので、立ち寄ったのである。毛越寺は今回の花菖蒲、ハス、萩などが咲く花の寺でもある。
奥に見えるのは開山堂で、最初に毛越寺を創建した慈覚大師円仁が祭られている。このお堂の前に花菖蒲園があるのだが、すでにここは花期が過ぎていた。
あやめ祭りの期間の最終日なのである。 -
開山堂に向かって右側、本堂の裏手にあたるところにも花菖蒲園があって、こちらはまだまだ見られる状態だった。
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すぐ隣りには蓮池もあるのだが、蓮の花数が少なかった。
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花菖蒲以外にアヤメが咲いているのかと歩き回ってみたが、アヤメはどこにもない。
あやめ祭り主催者が、アヤメと花菖蒲の区別がつかないわけでもあるまいに、なぜアヤメ祭りというのだろうか?
アヤメと花菖蒲そしてカキツバタは花の形がよく似ているので、これらの花を総称してアヤメということがあるのかもしれない。 -
ちなみに、花びらの根元が黄色になっているのが花菖蒲、白いのがカキツバタ、網目状の模様になっているのがアヤメである。
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イチオシ
花菖蒲も園芸用の花として様々な色、模様、形の品種があるらしいが、ここの花菖蒲は、紫もしくは紫と白の花びらのものが大部分である。
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ここの花は、明治神宮の花菖蒲を株分けしてもらって植えたものだそうだ。
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イチオシ
花期終盤なので、元気がない花が多いが、中には元気よく青空に向かってすっくと伸びてきれいな花を咲かせている株もある。
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花びら全体が紫の花菖蒲。オジロサナエというトンボが止まっている
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珍しく、黄色の花菖蒲。園内全体で2株しかなかった。
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咲き終わった花は摘み取られていて、管理は良くされている。
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イチオシ
花菖蒲を見終わってから、復元された毛越寺跡地の庭園を巡ってみる。
庭園の中心は大きな大泉が池である。平安時代の浄土信仰を反映して西方極楽浄土に見立てた作庭だという。 -
幸い、風がなく、きれいな水鏡になっている。
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イチオシ
毛越寺庭園のシンボル、池中立石。そんなに大きくは見えないが、高さ2.5mあるという。
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池を半周して、反対側から開山堂を遠望
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平安時代、寝殿造りの池で貴族が舟遊びをしたであろう、そんな舟が2艘浮かんでいる。
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青モミジがみずみずしい。池の周りにはモミジがあちこちにあるので、秋には一段と美しい情景になるのだろう。
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現存する数少ないお堂の一つ、常行堂。江戸時代に再建された建物。創建された時の常行堂は、写真の白杭があるところにあった。天台宗の常行三昧という修行の道場として使われた。常行三昧とは、90日間、睡眠、食事、排泄以外は常に堂内の本尊の周りをお経を唱えながら回り続けるという修行だそうだ。
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常行堂本尊の宝冠を被った阿弥陀如来像。仏像は拝むもので、写真を撮るものではないとして撮影禁止にしている寺院が多いが、ここは特に撮影禁止の注意書きはないので、撮影させてもらった。
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毛越寺の中心的伽藍、金堂円隆寺の跡地の前から望む大泉が池。桔梗が咲いている。
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イチオシ
池をほぼ一周し、開山堂まで戻ってきた。
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モミジの新芽がオレンジ色で、あたかも紅葉が始まっているかのようだ。
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最後に本堂に参拝し、本尊薬師如来に対面。ちょうど住職がお勤めの最中だった。
このあと、中尊寺に向かう。 -
車で5分ほどで、中尊寺駐車場へ。月見坂から金色堂へ向かう途中の展望台にて。
水面は見えないが手前に衣川、それをまたいで伸びる東北本線、国道4号、奥には北上川が見えている。
衣川は、意外に小さな川である。この川の名前は衣川の戦い、すなわち源頼朝の圧力に屈して源義経を打ち取るべく、藤原泰衡が義経を襲った戦いの場として知られている。 -
月見坂から金堂までの途中にいくつかのお堂が立ち並んでいる。ほとんどは江戸時代の創建だという。
これは薬師堂だったかな。手前のガクアジサイを入れてパチリ。 -
青モミジがスポットライトのように日の光を浴びている。
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中尊寺本堂。明治42年に再建された天台宗の東北の本山である。
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本尊の釈迦如来。参拝者が絶えない。内陣には、天台宗宗祖、最澄以来絶えたことのない「不滅の法灯」が灯っている。
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本堂の隣りにある峰薬師堂。
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中尊寺の目玉、金色堂。といっても、見えているのは金色堂を外から保護している覆い堂である。
残念ながら金色堂は撮影禁止なので写真は無し。建物すべてが金箔で覆われ、夜光貝の螺鈿細工、象牙など絢爛豪華に飾られていて、中央の須弥壇には藤原清衡、基衡、秀衡、泰衡と4代の当主の亡骸が納められている。 -
旧覆い堂。金色堂を風雪から守るため、鎌倉幕府によって作られたと言われているが、近年の調査では室町時代のものだという。
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あじさい越しの弁財天堂。
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山門越しに見た大長寿院。吾妻鏡によると、源頼朝が奥州征伐の際、これを見て鎌倉にそっくりの寺院、永福寺を建立し、義経と藤原氏の霊を弔ったという記述があるそうだ。猜疑心が強く、身内をも殺戮する頼朝にも、そんな面があったのだろうか。
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一番奥まったところに「かんざん亭」というカフェがあったので、ここで一休みして、今宵の宿、夏油温泉に向かう。
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中尊寺から県道302,37,122号とカーナビの案内で北上し、1時間10分ほどで目的地夏油温泉「元湯夏油」に到着。ほとんど信号がない穏やかな農村風景の中をひた走る快適なドライブだが、県道122号(夏油高原いで湯ライン)の最後の5,6kmは、すれ違うのもやっとという曲がりくねった細い林道のような道が続く。道は行き止まりとなり、そこが目指す夏油温泉だ。
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歴史を感じさせる古びたいくつもの建物が並んでいる。元は湯治場だったようだ。
写真右側の建物が、我が家が泊まった獄館、左の建物が、本館につながる別館である。奥の5つの建物は湯治客用のようだ。 -
夏油川沿いに、5つの露天風呂が点在している。それぞれ奥の方から大湯、滝の湯、疝気の湯、真湯、川の対岸にある目の湯という名前が付けられている。基本は混浴だが、湯浴み着禁止、ただし、それぞれの湯ごとに細かく女性専用の時間帯が設けられている。滝の湯は女性専用となっているので、男は4つの露天風呂しか使えない。
写真は、一番奥にある大湯で、湯温47度と猛烈に熱い。中には熱すぎて入れないから水を入れて入れるようにしろとクレームをつける客がいるというが、宿側は加水・加温なしの源泉かけ流しは譲れないとして頑固にこだわっているようだ。 -
疝気の湯。この露天風呂が一番ぬるく、夏油川のせせらぎを聞きながら、ゆっくりと浸かっていられる。
到着した日は、いずれも時間割に従って連れ合いとは別々に入浴したが、他に入浴客がいない翌朝5時に混浴としゃれ込んだ。ただ、連れ合いはいつ、他の客が来るかもしれないと落ち着かない様子で、あまりのんびりとはできなかったようだ。 -
真の湯。こちらはやや熱めだが、入れないことはない。露天風呂は日の出から夜11時までとなっているが、照明がないので、実際には夜は入浴できない。
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川の対岸にある目(女)の湯。ここも混浴であるが、現在は対岸に渡る橋が夏油川の増水で流されてしまっていて、使えない。川は浅いので渡ろうとすれは行けないこともなさそうだが、たぶん清掃されていないので入浴するわけにはいかない。
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内湯の子天狗の湯。もう一つ本館に白猿の湯という内湯がある。内湯はどちらも男女別になっている。露天風呂にはカランの設備などないので、体を洗ったりシャンプーするのは、内湯に入らねばならない。
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露天風呂巡りの後は夕食。こんな山奥の秘湯だが、保冷技術の発達のおかげか、新鮮な刺身までついている。
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昼間は雲が多い天気だったが、夜中の1時に目覚めると晴れていたので、急遽星空撮影敢行。
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イチオシ
偶然、流れ星が天の川を横切った。
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露天風呂がある夏油川沿いで、北天の天の川撮影。
一時間ほどで、再び曇ってきたので撤収。 -
翌日7時、朝食
早めにチェックアウトして、一関のみちのくあじさい園に向かう。
<続く>
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