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 写真好き仲間7人で、秋の一泊撮影旅行に出かけてきた。行先は宮城県北部に位置する鳴子峡だ。ここは、46年前の学生時代にアルバイトで家庭教師をやっていたとき、教え子のバス旅行で親の代理で付き添って初めて訪れた場所、そのときの峡谷全体が絵具をひっくり返したような強烈に鮮やかな紅葉が今でも脳裏に焼き付いている。そんな紅葉をもう一度見て、今度は撮影もしたくて、仲間6人を誘って出かけてきた。<br /> 

東北有数の紅葉の名所、鳴子峡へ撮影旅

45いいね!

2019/10/28 - 2019/10/29

63位(同エリア491件中)

旅行記グループ 東北

2

62

玄白

玄白さん

この旅行記のスケジュール

2019/10/28

この旅行記スケジュールを元に

 写真好き仲間7人で、秋の一泊撮影旅行に出かけてきた。行先は宮城県北部に位置する鳴子峡だ。ここは、46年前の学生時代にアルバイトで家庭教師をやっていたとき、教え子のバス旅行で親の代理で付き添って初めて訪れた場所、そのときの峡谷全体が絵具をひっくり返したような強烈に鮮やかな紅葉が今でも脳裏に焼き付いている。そんな紅葉をもう一度見て、今度は撮影もしたくて、仲間6人を誘って出かけてきた。
 

旅行の満足度
4.5
同行者
友人
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配

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  •  鳴子峡に通じる国道47号は紅葉シーズンになると渋滞するという情報を得ていたので、宇都宮を午前3時過ぎに出発し、目的地の鳴子峡レストハウスには7時半に到着。<br /> 普段は無料の駐車場だが、紅葉シーズンだけは¥500の有料となる。ただ、時間が早かったせいで、料金徴収のスタッフがまだ来ておらず、タダで停めさせてもらった。いつもながら、移動途中の写真はなく、いきなり目指す風景の写真からスタート!<br /> レストハウス裏の展望台からの眺め。峡谷にはまだ陽が射していない。

     鳴子峡に通じる国道47号は紅葉シーズンになると渋滞するという情報を得ていたので、宇都宮を午前3時過ぎに出発し、目的地の鳴子峡レストハウスには7時半に到着。
     普段は無料の駐車場だが、紅葉シーズンだけは¥500の有料となる。ただ、時間が早かったせいで、料金徴収のスタッフがまだ来ておらず、タダで停めさせてもらった。いつもながら、移動途中の写真はなく、いきなり目指す風景の写真からスタート!
     レストハウス裏の展望台からの眺め。峡谷にはまだ陽が射していない。

  •  鳴子峡谷に架かる国道47号の大深沢橋付近には陽が当たって来た。この橋の上からの展望が定番の撮影ポイントになっている。そこでの絶景は、この後登場!

     鳴子峡谷に架かる国道47号の大深沢橋付近には陽が当たって来た。この橋の上からの展望が定番の撮影ポイントになっている。そこでの絶景は、この後登場!

  • 雨や霧に包まれた山の紅葉は味があって捨てがたいが、やはり青空の下での紅葉、黄葉は鮮やかで華やかだ。

    雨や霧に包まれた山の紅葉は味があって捨てがたいが、やはり青空の下での紅葉、黄葉は鮮やかで華やかだ。

  • 大深沢橋からの展望。まだ、陰になっているが右側の峡谷の奥に陸羽東線のトンネルが見えていて、紅葉の谷の中で、トンネルから出てくる列車を狙うのが定番になっている。

    大深沢橋からの展望。まだ、陰になっているが右側の峡谷の奥に陸羽東線のトンネルが見えていて、紅葉の谷の中で、トンネルから出てくる列車を狙うのが定番になっている。

  • 8:20頃、山形県新庄方面から宮城県側に来る列車が通過。<br />橋の全長は100mあるが、峡谷を通過する列車が見えるのは、中山平側のごく限られた場所である。そのため、平日でも橋の歩道はごった返すので、30分前ぐらいから待機していないと撮影できない。

    8:20頃、山形県新庄方面から宮城県側に来る列車が通過。
    橋の全長は100mあるが、峡谷を通過する列車が見えるのは、中山平側のごく限られた場所である。そのため、平日でも橋の歩道はごった返すので、30分前ぐらいから待機していないと撮影できない。

  • 次の列車は1時間40分後になる。その間、峡谷を流れる大谷川沿いの鳴子峡遊歩道を散策してみよう。レストハウスのそばに谷底に降りる入り口がある。<br />この遊歩道は、2011年の東日本大震災で崩落し、長い間閉鎖されていたが、ようやく今年4月に、歩道の両端500mほどが開放されたばかりである。

    次の列車は1時間40分後になる。その間、峡谷を流れる大谷川沿いの鳴子峡遊歩道を散策してみよう。レストハウスのそばに谷底に降りる入り口がある。
    この遊歩道は、2011年の東日本大震災で崩落し、長い間閉鎖されていたが、ようやく今年4月に、歩道の両端500mほどが開放されたばかりである。

  • 谷底に降りる階段の途中から大深沢橋を見上げる。だいぶ日が当たるエリアが広がって来た。

    谷底に降りる階段の途中から大深沢橋を見上げる。だいぶ日が当たるエリアが広がって来た。

  • 青空にぽっかり浮かんだ白い雲と、赤や黄色のパッチワークのような山肌の紅葉。よく手入れされた庭園や寺社の紅葉もきれいだが、玄白はこういう自然の紅葉の方が好みだ。

    青空にぽっかり浮かんだ白い雲と、赤や黄色のパッチワークのような山肌の紅葉。よく手入れされた庭園や寺社の紅葉もきれいだが、玄白はこういう自然の紅葉の方が好みだ。

  • 峡谷の底を流れる大谷川

    イチオシ

    峡谷の底を流れる大谷川

  • 写真左側に歩道が写っているが、この直ぐ先からはまだ通行止めになっている。<br />地震で崩落した大きな岩が遊歩道を完全に塞いでいる。

    写真左側に歩道が写っているが、この直ぐ先からはまだ通行止めになっている。
    地震で崩落した大きな岩が遊歩道を完全に塞いでいる。

  • 谷底にも日が当たり始めた。背後の陰に、スポットライトのように射しこんだ日の光で、紅葉が鮮やかに浮かび上がる。

    谷底にも日が当たり始めた。背後の陰に、スポットライトのように射しこんだ日の光で、紅葉が鮮やかに浮かび上がる。

  • 再び、大深沢橋を見上げる。鳴子峡の紅葉は、赤と黄色に松の緑が混じっているのが、よいアクセントになっている。

    イチオシ

    再び、大深沢橋を見上げる。鳴子峡の紅葉は、赤と黄色に松の緑が混じっているのが、よいアクセントになっている。

  • ぶらぶらしている間に、山裾の下の方まで日が射してきた。

    ぶらぶらしている間に、山裾の下の方まで日が射してきた。

  • レストハウス展望台付近から、再び大深沢橋を望む。山肌全体が陽光に輝いている。

    レストハウス展望台付近から、再び大深沢橋を望む。山肌全体が陽光に輝いている。

  • 蔦の紅葉

    蔦の紅葉

  • スポットライトを浴びたような蔦の紅葉数枚。

    スポットライトを浴びたような蔦の紅葉数枚。

  • 根元には大きなキノコ。キノコに詳しい連れの一人が、これはアワタケだと教えてくれた。見た目は美味しそうには見えないが食用になるのだそうだ。

    根元には大きなキノコ。キノコに詳しい連れの一人が、これはアワタケだと教えてくれた。見た目は美味しそうには見えないが食用になるのだそうだ。

  • 9:40になった。次の列車を撮るために、再び橋の上の撮影ポイントへ。すでに何人もの観光客やカメラマンたちが集まっている。

    9:40になった。次の列車を撮るために、再び橋の上の撮影ポイントへ。すでに何人もの観光客やカメラマンたちが集まっている。

  • むき出しの岩肌に木が影を落としている。

    むき出しの岩肌に木が影を落としている。

  • 松の緑と黄葉と

    松の緑と黄葉と

  • 10:10 先程とは反対に下りの列車がトンネルから顔を出した。トンネルから出る直前に警笛を鳴らしたり、極端にスピードを落として、ここから眺めている観光客、カメラマンへのサービスをしている。

    10:10 先程とは反対に下りの列車がトンネルから顔を出した。トンネルから出る直前に警笛を鳴らしたり、極端にスピードを落として、ここから眺めている観光客、カメラマンへのサービスをしている。

  • 一瞬で通り過ぎることなく、スピードをおとして通過していくので、カメラポジションやアングルを変えてシャッターを切ることができる。

    イチオシ

    一瞬で通り過ぎることなく、スピードをおとして通過していくので、カメラポジションやアングルを変えてシャッターを切ることができる。

  • 同じシーンだが、何回でもシャッターを押してしまう。

    同じシーンだが、何回でもシャッターを押してしまう。

  • 橋を渡り、大深沢遊歩道を歩く。こちらの遊歩道は、東日本大震災で崩落した鳴子峡遊歩道が通れなくなってしまったので、その代替として作られた新しい遊歩道である。

    橋を渡り、大深沢遊歩道を歩く。こちらの遊歩道は、東日本大震災で崩落した鳴子峡遊歩道が通れなくなってしまったので、その代替として作られた新しい遊歩道である。

  • こちらはまだ青い葉の木々が多い。道には枯葉が相当落ちているので、先の台風19号で、紅葉し始めた葉は、色付く前に散ってしまったのかもしれない。道は平坦で幅が広く歩きやすい。

    こちらはまだ青い葉の木々が多い。道には枯葉が相当落ちているので、先の台風19号で、紅葉し始めた葉は、色付く前に散ってしまったのかもしれない。道は平坦で幅が広く歩きやすい。

  • このころになると、雲が増えてきたが、時折雲間から日が射すと、木々の紅葉は逆光で鮮やかさを増す。

    このころになると、雲が増えてきたが、時折雲間から日が射すと、木々の紅葉は逆光で鮮やかさを増す。

  • この遊歩道は、見晴らしの良い所はなく、形がよい歩道沿いの色付いた黄葉、紅葉を探しながら歩くのが、楽しみ方だ。

    この遊歩道は、見晴らしの良い所はなく、形がよい歩道沿いの色付いた黄葉、紅葉を探しながら歩くのが、楽しみ方だ。

  • 青モミジの一部の葉っぱがようやく色づき始めている。

    青モミジの一部の葉っぱがようやく色づき始めている。

  • 笹の葉も逆光で見ると直線的な葉脈が浮き出て、意外にきれいだ。

    笹の葉も逆光で見ると直線的な葉脈が浮き出て、意外にきれいだ。

  • この遊歩道は、大谷川に注ぐ渓流沿いにあり、見通しは悪いが、ところどころ渓流の見下ろせるところがある。1kmほど歩くと、この渓流を渡るために階段を下り、再び登り返すところがあるが、大したことはない。<br />そんなに写欲が沸くような場所ではなかったので、後半はスタスタ歩いて駐車場に戻る。

    この遊歩道は、大谷川に注ぐ渓流沿いにあり、見通しは悪いが、ところどころ渓流の見下ろせるところがある。1kmほど歩くと、この渓流を渡るために階段を下り、再び登り返すところがあるが、大したことはない。
    そんなに写欲が沸くような場所ではなかったので、後半はスタスタ歩いて駐車場に戻る。

  • 昼頃になると、鳴子峡駐車場は待ち行列ができるほどの大混雑。レストハウスの食事処もいっぱいだったので、大深沢橋を通り越して鳴子温泉方面に少し戻ったところに「笑喜家」(わきちと読む)という食堂があったので、そこでラーメンやら蕎麦の昼食を摂った。観光客相手の店だろうと味は期待していなかったが、意外に良い味だった。

    昼頃になると、鳴子峡駐車場は待ち行列ができるほどの大混雑。レストハウスの食事処もいっぱいだったので、大深沢橋を通り越して鳴子温泉方面に少し戻ったところに「笑喜家」(わきちと読む)という食堂があったので、そこでラーメンやら蕎麦の昼食を摂った。観光客相手の店だろうと味は期待していなかったが、意外に良い味だった。

  • 午後は鳴子ダムに足を延ばしてみた。旧北上川の支流、江合川に造られたダムで、人造湖は荒雄湖と名付けられた。この付近もダム湖を含めて栗駒国定公園に指定されている。

    午後は鳴子ダムに足を延ばしてみた。旧北上川の支流、江合川に造られたダムで、人造湖は荒雄湖と名付けられた。この付近もダム湖を含めて栗駒国定公園に指定されている。

  •  ダムは高さ94.5mのアーチ式コンクリートダムで、1951年から7年の歳月をかけて建設された。アーチ式コンクリートダムとしては国内で3番目だが、外国の支援を受けず、日本人だけで、設計・施工した最初のダムだという。今では世界に誇る日本の土木技術であるが、当時は外国の技術に頼らなければならない土木後進国だったのである。<br /> 残念ながら、湖水は、台風19号、その後21号くずれの低気圧による大雨で泥水になっている。

     ダムは高さ94.5mのアーチ式コンクリートダムで、1951年から7年の歳月をかけて建設された。アーチ式コンクリートダムとしては国内で3番目だが、外国の支援を受けず、日本人だけで、設計・施工した最初のダムだという。今では世界に誇る日本の土木技術であるが、当時は外国の技術に頼らなければならない土木後進国だったのである。
     残念ながら、湖水は、台風19号、その後21号くずれの低気圧による大雨で泥水になっている。

  • ダムの周囲の紅葉もまだこれからといったところ。今年はどこも紅葉は遅れているようだ。

    ダムの周囲の紅葉もまだこれからといったところ。今年はどこも紅葉は遅れているようだ。

  •  鳴子ダムではあまり撮影に時間をかけることもなく、かといって宿にチェックインするには早すぎる。そこで当初予定にはなかった鬼首温泉の間欠泉でも見に行ってみようということになった。<br /> いつものように、途中で撮影に面白そうなところがあれば、そのつど車を停めて撮影タイム。いまどき、珍しい稲わらの天日干しがある山間の農地。

     鳴子ダムではあまり撮影に時間をかけることもなく、かといって宿にチェックインするには早すぎる。そこで当初予定にはなかった鬼首温泉の間欠泉でも見に行ってみようということになった。
     いつものように、途中で撮影に面白そうなところがあれば、そのつど車を停めて撮影タイム。いまどき、珍しい稲わらの天日干しがある山間の農地。

  • 鬼首温泉吹上高原センターハウスという観光案内所兼レストランのようなところに立ち寄り情報収集。写真撮るのだったら、間欠泉より地獄谷の方が面白いですよとアドバイスしてもらったので、そちらに行ってみる。なお、間欠泉を見るには入場料が必要だが、地獄谷は無料である。<br />駐車場(20台ほど停まれるスペース)から階段を降りていくと、川沿いに遊歩道は続いている。最初は、なんの変哲もない森の中の遊歩道といった風情だが、

    鬼首温泉吹上高原センターハウスという観光案内所兼レストランのようなところに立ち寄り情報収集。写真撮るのだったら、間欠泉より地獄谷の方が面白いですよとアドバイスしてもらったので、そちらに行ってみる。なお、間欠泉を見るには入場料が必要だが、地獄谷は無料である。
    駐車場(20台ほど停まれるスペース)から階段を降りていくと、川沿いに遊歩道は続いている。最初は、なんの変哲もない森の中の遊歩道といった風情だが、

  • しばらく進むと、川沿いの崖や河原のあちこちで湯気が立ち昇っている。

    しばらく進むと、川沿いの崖や河原のあちこちで湯気が立ち昇っている。

  • 歩道の直ぐ脇の崖から蒸気が出ている。なかには、ぼこぼこと熱湯を湧き出しているところもある。<br />人追い地獄、まんだら地獄などの名前が付けられている。

    歩道の直ぐ脇の崖から蒸気が出ている。なかには、ぼこぼこと熱湯を湧き出しているところもある。
    人追い地獄、まんだら地獄などの名前が付けられている。

  • とりわけ、派手に噴煙をあげているのが、紫地獄というところ。<br />近くには100度近い熱湯が溜まっている小さな池があり、そこで温泉卵を作ったりすることもできる。ただし、卵と湯につけるカゴは持参しなければならない。駐車場付近で、卵とかごを売る商売をすれば、売れるだろうに、そんなものはない。

    とりわけ、派手に噴煙をあげているのが、紫地獄というところ。
    近くには100度近い熱湯が溜まっている小さな池があり、そこで温泉卵を作ったりすることもできる。ただし、卵と湯につけるカゴは持参しなければならない。駐車場付近で、卵とかごを売る商売をすれば、売れるだろうに、そんなものはない。

  • 日本のあちこちに○○地獄という名前の温泉蒸気や火山ガスが噴き出ているところがあるが、火山ガスの影響で植物は育たず荒涼としたところが多い。ここの地獄谷は、周囲に木々が生い茂り、今の時期は紅葉と噴煙の取り合わせが見られるところが面白い。

    イチオシ

    日本のあちこちに○○地獄という名前の温泉蒸気や火山ガスが噴き出ているところがあるが、火山ガスの影響で植物は育たず荒涼としたところが多い。ここの地獄谷は、周囲に木々が生い茂り、今の時期は紅葉と噴煙の取り合わせが見られるところが面白い。

  • 川面に映り込んだ黄葉と温泉の噴煙。

    川面に映り込んだ黄葉と温泉の噴煙。

  • イオウの匂いは全くしない。亜硫酸ガスや硫化水素などの火山性の有毒ガスは含まれていないようだ。有毒ガスの注意書き看板はどこにもない。ただし、歩道の脇から熱湯の間欠泉が噴き出るので注意という看板は出ていた。

    イオウの匂いは全くしない。亜硫酸ガスや硫化水素などの火山性の有毒ガスは含まれていないようだ。有毒ガスの注意書き看板はどこにもない。ただし、歩道の脇から熱湯の間欠泉が噴き出るので注意という看板は出ていた。

  • だいぶ日が傾き、噴煙に陽光が差し込んで光芒ができている。<br /><br />そろそろ、宿にチェックインすることにした。

    イチオシ

    だいぶ日が傾き、噴煙に陽光が差し込んで光芒ができている。

    そろそろ、宿にチェックインすることにした。

  •  今宵の宿は、中山平温泉の旅館三之亟湯(さんのじょうゆ)。(建物の外観写真を撮るのを忘れた)鳴子温泉から鳴子峡を通り過ぎて山形県側に位置する鄙びた温泉街である。<br /> 価格優先で選んだ宿なので、料理はそれなりにといったところ。上段は夕食でメインは仙台牛タンの鍋焼き。サービスで日本酒一合付き。下段は朝食。いずれも古典的な温泉宿料理である。なお、温泉は源泉かけ流しでしっとりとした肌触りのアルカリ単純泉で、いわゆる美人の湯というヤツである。<br />

     今宵の宿は、中山平温泉の旅館三之亟湯(さんのじょうゆ)。(建物の外観写真を撮るのを忘れた)鳴子温泉から鳴子峡を通り過ぎて山形県側に位置する鄙びた温泉街である。
     価格優先で選んだ宿なので、料理はそれなりにといったところ。上段は夕食でメインは仙台牛タンの鍋焼き。サービスで日本酒一合付き。下段は朝食。いずれも古典的な温泉宿料理である。なお、温泉は源泉かけ流しでしっとりとした肌触りのアルカリ単純泉で、いわゆる美人の湯というヤツである。

  •  この日は月がなく、晴れているので、星撮り大好き人間の玄白としては星景撮影もしたい。夕食で飲んでいるので、車での移動はできず、宿の近くで撮影できる場所をチェックイン後にロケハンしておいた。<br /> 9時頃、酔い覚ましを兼ねて撮影場所へ。ススキとスバルが見えている北東の空。<br />どうも薄い雲がかかっているようで、くっきりとした星空は望めない。

     この日は月がなく、晴れているので、星撮り大好き人間の玄白としては星景撮影もしたい。夕食で飲んでいるので、車での移動はできず、宿の近くで撮影できる場所をチェックイン後にロケハンしておいた。
     9時頃、酔い覚ましを兼ねて撮影場所へ。ススキとスバルが見えている北東の空。
    どうも薄い雲がかかっているようで、くっきりとした星空は望めない。

  • 西の空には、沈みゆく名残りの夏の天の川。

    西の空には、沈みゆく名残りの夏の天の川。

  • 翌朝、朝食前に宿の付近を散策しがてらの撮影タイム。

    翌朝、朝食前に宿の付近を散策しがてらの撮影タイム。

  • 大谷川の流れ。下流に行くと鳴子峡に続いている。

    大谷川の流れ。下流に行くと鳴子峡に続いている。

  • 彼方には朝霧が漂っている。

    彼方には朝霧が漂っている。

  • 朝もや漂う紅葉

    朝もや漂う紅葉

  • ちいさな牧場があった。

    ちいさな牧場があった。

  • 牧場に隣接する草原はススキの原になっている。山裾には朝霧が漂っている。早朝ならではの風景だ。

    牧場に隣接する草原はススキの原になっている。山裾には朝霧が漂っている。早朝ならではの風景だ。

  • 大谷川沿いの黄葉。

    大谷川沿いの黄葉。

  • 宿のすぐ裏手が中山平無人駅である。朝食のため、宿に戻るとき、ちょうど上りの一番列車が入って来た。

    宿のすぐ裏手が中山平無人駅である。朝食のため、宿に戻るとき、ちょうど上りの一番列車が入って来た。

  • 駅構内には、C58型SLが置かれている。あまり保存に手をかけていないらしく、あちこち錆びたり傷んだりしているように見える。

    駅構内には、C58型SLが置かれている。あまり保存に手をかけていないらしく、あちこち錆びたり傷んだりしているように見える。

  • 駅周辺をブラブラしていると、下りの一番列車が入って来た。朝もやの中をゆっくり駅に近づいてくる列車、ヘッドライトが線路を輝かせている。撮り鉄ではないが、良い感じの鉄道写真が撮れた。

    イチオシ

    駅周辺をブラブラしていると、下りの一番列車が入って来た。朝もやの中をゆっくり駅に近づいてくる列車、ヘッドライトが線路を輝かせている。撮り鉄ではないが、良い感じの鉄道写真が撮れた。

  • 連写の中から、もう一枚

    連写の中から、もう一枚

  • ミラーに写った下り列車。乗客はわずかしかいない。<br />ここで降り立った乗客はたった一人。何やら戸惑っている様子で、一緒に撮影していたKさんが困り顔をしてこちらをみている。近づいてみると、台湾人の若者で、これから行きたいところを言って、行き方をKさんに教えてもらいたがっているが、Kさん英語が分からず立ち往生していた。若者は、鳴子峡に行きたい、仙台から東北本線、陸羽東線を乗り継いで来て近くの駅が中山平だと教えられたようだが、ここからどう行けばよいのかわからない様子。駅前にタクシーはいないし、タクシー会社もないので、バスか徒歩で行くしかない、バスがいつ通るかわからないので、とりあえず歩いても30分で行けるよと教えてあげた。

    ミラーに写った下り列車。乗客はわずかしかいない。
    ここで降り立った乗客はたった一人。何やら戸惑っている様子で、一緒に撮影していたKさんが困り顔をしてこちらをみている。近づいてみると、台湾人の若者で、これから行きたいところを言って、行き方をKさんに教えてもらいたがっているが、Kさん英語が分からず立ち往生していた。若者は、鳴子峡に行きたい、仙台から東北本線、陸羽東線を乗り継いで来て近くの駅が中山平だと教えられたようだが、ここからどう行けばよいのかわからない様子。駅前にタクシーはいないし、タクシー会社もないので、バスか徒歩で行くしかない、バスがいつ通るかわからないので、とりあえず歩いても30分で行けるよと教えてあげた。

  • 台湾の若者一人をおろして、列車は山形県新庄に向けて発車。

    台湾の若者一人をおろして、列車は山形県新庄に向けて発車。

  •  朝食後、8:30にチェックアウト。予定では、鳴子温泉方面に戻り、潟沼というところで、紅葉の映り込みを撮影してから宇都宮に戻るつもりだった。だが、この辺りの紅葉の様子から潟沼はたいして面白くなさそうなので、予定を変えて山形県側に入ってドライブがてら、行き当たりばったりで撮影しながら戻ることにした。とりあえず、ネットで調べてみると新庄の西の最上峡が紅葉の名所らしいので行ってみた。<br /> 最上川に注ぐ白糸の滝というのがあって、その付近の紅葉が名所になっている。

    イチオシ

     朝食後、8:30にチェックアウト。予定では、鳴子温泉方面に戻り、潟沼というところで、紅葉の映り込みを撮影してから宇都宮に戻るつもりだった。だが、この辺りの紅葉の様子から潟沼はたいして面白くなさそうなので、予定を変えて山形県側に入ってドライブがてら、行き当たりばったりで撮影しながら戻ることにした。とりあえず、ネットで調べてみると新庄の西の最上峡が紅葉の名所らしいので行ってみた。
     最上川に注ぐ白糸の滝というのがあって、その付近の紅葉が名所になっている。

  • 紅葉シーズンとあって、頻繁に最上川下りを舟が通過していく。<br />だが、時間をかけて撮影するような場所でもないので、20分ほど、滞在しトイレなど済ませて、帰宅のドライブ開始。

    紅葉シーズンとあって、頻繁に最上川下りを舟が通過していく。
    だが、時間をかけて撮影するような場所でもないので、20分ほど、滞在しトイレなど済ませて、帰宅のドライブ開始。

  • 最上峡がある戸沢村で、国道13号に向かう途中で、小さな川に水鳥が群れていたので、しばしの撮影。<br />このあとは特に写欲をそそるような景色には出会えず、国道13号を一路南下、山形道、東北道を走り通して午後3時過ぎに宇都宮に帰着。<br /><br />鳴子峡の紅葉は、学生時代の強烈な印象と比べると、それほど感動的というほどではなかった。それなりにきれいな紅葉ではあるが・・・年をとって感受性が鈍ってきたためだろうか!

    最上峡がある戸沢村で、国道13号に向かう途中で、小さな川に水鳥が群れていたので、しばしの撮影。
    このあとは特に写欲をそそるような景色には出会えず、国道13号を一路南下、山形道、東北道を走り通して午後3時過ぎに宇都宮に帰着。

    鳴子峡の紅葉は、学生時代の強烈な印象と比べると、それほど感動的というほどではなかった。それなりにきれいな紅葉ではあるが・・・年をとって感受性が鈍ってきたためだろうか!

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東北

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  • こあひるさん 2019/11/11 10:01:24
    鳴子峡にいらしたんですね~!
    師匠、こんにちは~。

    鳴子峡までいらしたのですね~~。その周辺まで足を延ばされての絶景探しは、車旅ならではの気ままさで羨ましい~~。

    わが家も、昨年と一昨年に鳴子峡の紅葉を見にいきました。列車と紅葉時のシャトルバスでなんとか行くことができます。

    一昨年に初めて訪れた時には、さすがに宮城の紅葉名所として有名なだけあるなぁ・・・と結構感動したのですが、昨年はお天気が良くなかったこともあって、最初ほどの感激はありませんでした。今年はどこも、紅葉の色づきがいまいちみたいですよ。

    師匠も、学生時代に訪れた時のインパクトが強くて、今回はさほど感動しなかったようですね。若いうちに見たり聞いたりすることは、感動する度合いも大きく、その後の人生への影響度が違う・・・と思います。海外旅行なんかも、若いうちに行っておいた方がいい・・・その後の人生にかなり影響を与えるから・・・と、わたしはすごく思っています。

    そして、やはり初めて・・・ということで、感じ方が大きく違うんでしょうね。

    年を重ねても、若い頃のようにはいかなくても、感動できる心をできるだけ持って、新鮮な気持ちで向き合いたいですよね~。

    こあひる

    玄白

    玄白さん からの返信 2019/11/11 15:40:05
    RE: 鳴子峡にいらしたんですね?!
    こあひるさん、こんにちは!

    おっしゃる通り、今年の紅葉は、どこも鮮やかさがイマイチで、物足りない状況ですね。黄葉はまずまずでも、紅葉がくすんだ感じで鮮やかさが足りない。夏の日照不足の影響が大きいんでしょうね。

    家内との旅行だったら、事前にこあひるさんに連絡をとって、ミニオフ会でもやろうとお誘いしたかったのですが、なにせ、今回はむさ苦しいオッサンばかりでしたので、またの機会にということで・・・でも、来年取手に戻ってしまうんですよね。
    宇都宮の美竹林を見にお出でになるんでしたら、その時のお楽しみということで。

    では!

    玄白


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