ホーチミン市内観光…ツアー参加と自分たちで回る方法を比較してみた

2015/03/12 - 2015/03/16

今回はホーチミンの定番観光スポットを紹介しながら、ツアーと個人の２つの方法を比較してみました。この中にある観光スポットは全てホーチミン中心部です。前回のブログでも紹介しましたが、オペラハウス周辺にある宿泊施設は、観光にも買い物にも便利なロケーション。ホーチミンの主な観光スポットはこの近くに集まっていますから、暑さやスコールを気にしなければツアーに入らなくても自分たちの足で歩いて回ることができます。しかし初めてベトナムを訪れるのであれば、道の渡り方をマスターしないことには市内観光どころかホテル近くのコンビニにも行けないでしょう。その辺りも含めてホーチミンの観光スポットを紹介します。

エリア ホーチミン(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

シンチャ～オ。
今回はホーチミンの定番観光スポットを紹介しながら、ツアーと個人の２つの方法を比較してみました。
滞在先にお勧めするのは、これから紹介するオペラハウス周辺のホテルやサービスアパートメントですが、私たちはもう少し離れたマジェスティックに滞在していましたので、そこから歩く場合の時間も紹介します。
こちらがホーチミン市民劇場(City Opera House)。
私たちはオペラハウスと呼んでいますが、この建物は前回の旅行記でも取り上げましたので、何となく記憶に残っているのではないでしょうか。
フレンチ・コロニアルの装飾が非常に美しい建物。
ここは、是非昼と夜の両方の時間帯に訪れてください。
ホテルマジェスティックからは、目の前にあるドンコイ通りを川と逆方向に進むだけ。
歩いて５分くらいで到着します。

ホーチミン市民劇場 劇場・ホール・ショー

今は人気のA.O.ショー(サーカス)が開催されていますので、それを見に行く現地ツアーもあります。

ドンコイ通りの突き当りにあるのが、こちらの聖母マリア教会（サイゴン大教会・ノートルダム大聖堂と言う）。
この日はご覧のような青空でしたから、赤レンガの建物が一層映えて見えました。
教会はイエス・キリストを祀る所と聖母マリアを祀る所がありますが、ノートルダムは我が貴婦人という意味なので建物の前に置かれているのも聖母マリア像です。

サイゴン大教会 寺院・教会

シンプルながらも美しい教会。
観光客の私たちは入り口までしか入れませんが、無料で見学することができます。
先程のオペラハウスからは、歩いて７～８分。

聖母マリア教会のすぐ横にあるのが、フレンチコロニアルの中央郵便局。
黄色はベトナムカラーですよ。
ここも美しい建物なので、郵便局に用事がなくても見学に行ってみましょう。

建物の中もフレンチテイスト。
正面に飾られている人物は、ホーチミンさん。
入り口にはお洒落な電話ボックスやカンボジアとの通信網があったり、画像中央付近と建物の両サイドではお土産も買えるので、恥ずかしがらずに建物の中に入ってみましょう。
観光客も大勢います。
日本に絵葉書を送るのも良いのではないでしょうか。

続いては統一会堂(旧大統領官邸)。
聖母マリア教会から公園になっているLe Duan(またはHan Thuyen)通りを歩くと、突き当り正面に見えてくるのがこちらの統一会堂。
間違って反対方向へ進んでしまうと楽しいサイゴン動植物園に行きますが、聖母マリア教会から公園がある通りをキョロキョロすれば、どちらに統一会堂かあるのかすぐ分かるでしょう。
聖母マリア教会から統一会堂までは、歩いて５分くらいの距離です。

入口には、大統領官邸に突入した戦車が置いてあります。
その前で記念撮影をしていた子どもたちは、あっちを向いたり、こっちを向いたり…。
何処の国の子どもたちも同じですね。
引率している先生たちも大変です。

１階　内閣会議室。

２階　台湾から贈られたカーペットには、権力の象徴である「龍」と「鳳凰」が描かれています。
冊封体制下にあった国では、龍の爪の本数にも注目しましょう。
これを見れば、中国との関係が分かりますよ。

２階　大統領執務室。

２階　国家秘密会議室。

３階　第一夫人の貴賓室。

屋外に有ったのは、アメリカの要人たちが脱出用に使ったヘリコプター。

今度は地下室へ移動。
窓がないせいか、何となく重苦しい雰囲気に変わります。

大統領の寝室。
地上階のゴージャスさが嘘のようですね。

脱出用の地下通路に続く扉。
道は空港まで続いていると聞いたのですが、本当かしら?!
タクシーでも相当距離があるように感じますが…。

大統領指令室。
壁に貼られているのは地図。
これを見ながら作戦を立てていたのですね。

統一会堂は、部屋の数が多過ぎて(100以上有るので)記憶に留めておくのが大変。
さてこの統一会堂ですが、お昼の休憩時間が設けられているため、その時間帯（11:30～13:00）の入場はできませんのでご注意ください。
チケットオフィスは11:00～13:00が休憩時間です。

戦争証跡博物館。
こちらはベトナム戦争に関する博物館で、結構生々しい写真なども展示してあります。
枯葉剤の後遺症で苦しんでいるベトナム人もいれば、ベトナム戦争後遺症に悩まされている帰還兵もいますが、ベトナムを語るのであればこの悲しい歴史を避けて通ることはできないでしょう。

もしこのような施設の見学が苦手という人は、博物館の中にある売店やすぐ近くにあるカフェへどうぞ。
統一会堂からは、徒歩10分とはかかりません。

ベトナム歴史博物館。
悲しい歴史（戦争の歴史）が苦手なら人は、こちらへどうぞ。
私の印象に残っているのは、本物のミイラでした。

すぐ横にはサイゴン動植物園が有りますが、聖母マリア教会から向かうのであれば歩いておよそ15分。
この歴史博物館もお昼の休憩タイムが有りますので、ご注意ください。

続いてはベンタン市場(Cho Ben Thanh)。
チョー（Cho）は市場のこと。
ここは観光地化した市場という感じですが、生鮮コーナーは地元民が良く利用していますので、市場の雰囲気を楽しみたいのであればそちらの方を覗いてみると良いでしょう。

市場の建物に入ったら、入り口の番号やその周辺にあるお店の雰囲気を確かめておきましょう。
ベンタン市場は似たような店が多いので、入り口を確認しておかないと何処から入ってきたのか分からなくなります。
衣類などは殆ど観光客向け。
欲しいものがあれば、交渉してみましょう。
相場が分かっている人は場所により1/10の値段から始めることもあるようですが、知らない人がその金額を提示するのはあまりにも失礼なので、1/5位からスタートするのが良いと思います。
こちらが提示した金額があまりにも違う場合は、スタッフの「No！」で交渉終わり。
私たちがその場を離れようとしても追いかけてきませんので、次の店では1/4、1/3の金額でスタートしましょう。
もし店のスタッフが新たな金額を提示しながら追いかけてくるようであれば、交渉の余地ありです。
ベンタン市場の中には国家系の店があり、そちらの商品はFIXED PRICEなので値引きはしませんが、他の店と比べると質も高く地元民や現地在住の友人（日本人）も良く利用しています。
夜はベンタン市場の周りでナイトマーケットが開催されますが、ベトナム人は見るだけで食事もしません。
100％ということではありませんが、他にもナイトマーケットの食事でもお腹を壊す日本人が多いので、そういう意味でもナイトマーケットは見て楽しみましょう。
※2022年追記：　ベンタン市場の周辺では地下鉄工事が行われていますが、市場は営業中。ナイトマーケットはやっていません。

観光スポットでは有りませんが、ベンタン市場近くにあるニューワールドホテル。
こちらも5つ星ホテルです。
ニューワールドは洗練されたモダンな雰囲気。
バックパッカー街（ブイヴィエン通り／デタム通り）にも行きたいのであれば、このホテルに滞在するのも良いでしょう。
ベンタン市場からここまでは歩いて５分。
聖母マリア教会からは20分弱。
バックパッカー街へ行くなら、ニューワールドから約10分です。
日系のホテル日航サイゴンもありますが、ニューワールドホテルから西に20～25分。
聖母マリア教会からは35分～40分くらいかかりますので、ツアーに参加している人なら良いのですが、自身で歩いて観光するのであれば少し大変な場所かなと思います。

歩き疲れたらこのような場所もお勧め。
健之家は足つぼマッサージのお店で、日本人にも人気です。
入口は狭いのですが、中は結構広いですよ。

こちらは、人民委員会庁舎。
ライトアップされたこの建物を見るためにレックスホテルに滞在する人もいますが、
確かにこの建物は魅力があります。
役所関係の施設は関係者でなければ入ることが出来ませんので、私たち観光客は外観だけしか見ることができません。
しかし、ライトアップされた人民委員会庁舎は惚れ惚れするくらい美しいので、グェンフエ通りの公園からホーチミンさんと、夜の庁舎を見てください。

という事で再びオペラハウス。
ホーチミンの市内観光は自分の足でも十分歩いて回ることが出来ますが、「暑いのは苦手」「長時間歩くのが嫌」「観光スポットの説明をして欲しい」「時間のロスを省きたい」「道を渡るのが怖い」という人は、半日の現地ツアーもありますので、そちらに参加すると良いでしょう。
ネットからすぐ予約できます。
「暑さは平気」「歩くのが大好き」「施設の説明は自分で調べる」「出費を抑えたい」という人は、最初に道を渡るコツをマスターしましょう。
ベトナムの道路は、(車やバイクが人間を避けられるように)ゆっくり渡るのがポイント。
絶対に走って渡るような事はしないでください。
逆に車やバイクに轢かれますよ。
コツを掴めば大丈夫！
ホーチミン街歩きの参考にしてください。