【スリル満点の釣り】ホーチミンのテーマパークで日本では体験できない釣りを楽しもう

2016/11/10 - 2016/11/21

カオスと噂のスイティエンパーク。
ここは仏教とベトナム歴史文化のテーマパークと聞いていましたが、実際に訪れてみると怪しげなモニュメントあり、観覧車、ウォーターパーク、シアター、お化け屋敷、足湯、ミニ動物園など『何でもあり！』の公園でした。
私のお勧めは、日本では体験できないワニ釣り。
仏教と娯楽を結びつけるという発想には驚かされましたが、色々な意味で忘れられない思い出となったベトナムのテーマパークです。

エリア ホーチミン(ベトナム)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー

シンチャ～オ！
今回紹介するのは、ホーチミンにあるスイティエンパーク。
カオスな公園／奇怪な公園などと呼ばれている、他とはちょっと違う…もとい…かなり違うテーマパークを紹介します。

高層ビル建設中の２区を通りながら北東へ。
ヴィンコムセンター周辺からスイティエンパークまでは車でおよそ40分ですが、地下鉄１号線が完成すればベンタン中央駅／オペラハウス駅から乗り換えなしでスイティエンパークまで行くことが出来ます。

こちらがスイティエンパーク。

スイティエン公園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

仏教とベトナム歴史文化をテーマにした公園ですが、何故カオスや奇怪などと呼ばれているのかその理由を確かめようと訪れました。
ワクワク？
ドキドキ？
それともハラハラなのでしょうか。

アジア諸国を訪れるとこの様な巨大オブジェを良く目にしますが、スイティエンパークも例外ではありません。

最初に見学するのは、仏教にまつわるエリア。

これは願掛けの紐なのか、それとも参拝（来園）記念に飾られたものだったのでしょうか。
ここはインスタ映えしそうなスポットですよ。

木の下に鎮座しているのは、財の神さまのタンタイと福の神さまのオンディア。
ベトナムの一般家庭や店舗には、良くこの２神が祀られています。

こちらはベトナムの国王や武将という感じですが、説明が殆どベトナム語で書かれているため何方なのか分かりませんでした。
歴史上の人物と言えばベトナムでは良く偉人の名が通りの名前に使われていますが、ハイバーチュン、トンダックタン、グエンフエ、レロイ、レタイトー（通りの名はレタントン）などは人の名前。
その他にもカクマンタンタン（8月革命／略してCMT88）は革命記念日で、バータンハイ（2月3日）はベトナム共産党設立記念日。
通りの名前を目にした時は、その由来を調べてみるのも面白いかもしれませんよ。

頭がパンチパーマのような仏さまは『如来』。
仏さまの中で最も尊いのがこの『如来』です。
パンチパーマのような仏さまを目にした時は、最高位だと覚えておきましょう。
ここで仏さまの位を紹介すると、高い方から『如来』。
次に『菩薩』。
そして『明王』、『天』と続きます。
それにしてもこの膨よかすぎる耳。
食いしん坊の私には、福耳と言うよりも福餅に見えました。

仏像・菩薩像を見分ける時は持ち物を見れば良いと言いますが、蓮華のようで蓮華ではないこれは何だったのでしょうか。
髪を高く結い胸にアクセサリーを付けていますから菩薩像（多分）。
菩薩は良く蓮華や水瓶を持っていますが、この像が手にしているのは蓮華をイメージした水瓶だったのかもしれませんね。

膨よかなお腹の布袋さま。
商売繁盛や無病息災をもたらしてくれる神様ですが、口を開けたような壺（入り口）のせいか、有難い神さまが魔界の使者のように見えてしまいます。
しかしこれはまだ序の口。

ここまでくると妖怪ワールド。
このような事を言うと罰が当たりそうですが、テーマパークなので御利益よりもインパクト重視でしょうか。

「おいで～、おいで～！」と言わんばかりの怪しげなポーズ。
並べれば良いというものでもないと思いますが、確かにインパクトは有りますね。

再び布袋さま。
その後方にあるオブジェを見てみましょう。

仏像を見る時は、種類・服装・表情・持ち物・台座など色々な所がポイントになりますが、そのひとつに手印（印相）が有ります。
このオブジェは、それをイメージして作られたのでしょうか。

カラフルな照明に照らされた妖艶な女性達。
仏像・菩薩像と言うよりは、踊り子のような人形でした。

霊獣は一度掴んだら決して離さないと言いますが、この鳳凰も金運の縁起物として作られたのでしょう。

こちらも霊獣のモニュメント。
龍というのは分かりますが、下部を見ると蛇が合体しているようにも見えます。
兎にも角にも謎のモニュメントが沢山ある仏教エリアでしたが、今度は皆さんに一番お勧めしたいエリアを紹介します。

それがこちらのワニ園。
ワニを見学するだけでも良いのですが、折角ならワニ釣りに挑戦してみましょう。

床に並んでいるのは、ワニ釣り用の竿。

レンタル竿１本の金額は3,000ベトナムドン。
日本円にするとおよそ15円です。

先程の竿でこの大きなワニを釣り上げるのは不可能だと分かっていますが、日本では体験できない釣り（餌やり）なので楽しみです。

こちらがワニ用の餌。
かなり大きな肉の塊です。

糸を垂らすや否や肉ロスト。
このワニのお腹には、先程の肉が入っています。
実際には釣りではなく餌やりですが、まともに糸を垂らせば瞬時に試合終了となってしまうので、餌をあげる振りをしてあげないという駆け引きを楽しみましょう。

釣り上げるところまで楽しみたいのであれば、こちらの魚釣りは如何でしょうか。
ガラガラの平日でしたが、このエリアには結構人が集まっていました。

ひと休みしたい時は足湯…ではなくドクターフィッシュがいる池に行ってみましょう。
結構大きな魚なので突かれていると言うよりは食べられているという感じがしますが、肉まで食べられてしまう訳ではないですし古い角質除去のためにも我慢×我慢！

派手な装飾のこちらは屋外プール。

中はもっと派手×派手で、角が生えた鬼（？）もいれば竜宮城のような建物なども描かれています。

そしてウォーターパークの見どころは、ガイドブックなどにも登場するこちらのモニュメント。
ベトナム初代国王をイメージして作られた物ですが、モナ・リザの魅力的な微笑みに対して、こちらはベトナム初代国王の謎の微笑みになっています。

今度はアトラクションのコーナー。
音楽は流れているのですが、来園者が少ない時は観覧者も動いていません。

スリルのあるアトラクションもありますが、テーマパーク先進国の資本が入っていない所でコースター系のものに挑むのは、別の意味でスリルがあります。

人力のモノレール。

お腹が空いたら、アトラクションコーナーにあるフードコートへ行ってみましょう。
種類は少ないのですが、Com Dia程度のものは食べることができます。

良い具合に木陰を作っていたガジュマルの木。

ミニ動物園。

猿まわしは日本の伝統芸能かと思っていましたが、ベトナムにも猿回しが有りました。

平日は閑散としているスイティエンパークですが、来園者が多い週末などはイベントやショーが開催されますので、この公園に行くのであれば平日よりも週末がお勧めです。

罰当たりなことを羅列してしまったスイティエンパークの旅行記でしたが、ベトナムの寺院と比べるとやはりカオス。
拝んでいる人がいるというのも私には理解出来ませんでしたが、話のネタを探しているのであればスイティエンパークへ行ってみましょう。

良い意味でも悪い意味でも、非常にインパクトが有る公園。
地下鉄が開通すればアクセスも良くなりますので、皆さんも謎のテーマパークへ足を運んでみませんか？