2017/09/06 - 2017/09/10
5565位(同エリア6948件中)
三峯霧美さん
旅の五日目、京都の東福寺の塔頭巡りの後半は通年で拝観ができる塔頭を廻っていきます。
洛陽三十三所の札所で御朱印を頂き、ランチの後はバスで北上して妙法院と智積院に行ってみます。
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11:28 東福寺の臥雲橋を渡って通年拝観している霊雲院へ向かいます。
少し奥まったところにあるので、参道を歩いて行きます。 -
11:29 東福寺塔頭 霊雲院
創建は1390年、岐陽方秀開基、
岐陽方秀は東福寺第80世住持でしたが、病を得てこの地に不二軒を構え退居します。
その後、室町時代に霊雲院に改めて現在に至ります。霊雲院 寺・神社・教会
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お掃除が行き届いています。ああ、見習わなくちゃなぁ~なんて、思うのです。
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拝観受付で御朱印帳預けて、書院に向かうと、ガラスケースの展示物。
よく見ると楽器です。
お寺は日露戦争のロシア兵の捕虜収容所で、50人のロシア兵が8ヶ月滞在し、彼らが木や竹、着ていたコートなどを使って造った楽器なんだそうです。
帰国するにあたり、記念にと置いて帰ったそうです。 -
書院の「九山八海の庭」くせんはっかいのにわ
江戸中期にお庭ですが、荒廃していたものを1970年に重森三玲によって復元されました。中央に須弥台には「遺愛石」がある印象的な庭。
拝観者は3名ほど、それも若い男性ばかり、偶然なのか、京都ではあまり出合えないシチュエーション。 -
第7世住持の湘雪和尚は肥後熊本出身で、霊雲院の住職となる時に藩主の細川忠利が500石の禄を送ろとします。
しかし出家後の禄は参禅の邪気となるので、庭の貴石を賜れば寺宝とすると申し出、細川家は遺愛石を須弥台と船石と共に寄贈したそうです。 -
幕末、西郷隆盛と勤王の僧、月照が密儀を交わしたという部屋。
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書院北側の観月亭前の小庭も枯山水、苔の真ん中に狸がいる。
観月亭は秀吉が北野大茶会で使った茶室の移築で、2階建て。 -
ふすまが取り払われて、窓枠越しのお庭も素敵です。
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書院西側は重森三玲作の臥雲の庭
寺の名の霊雲をイメージして造られた庭で、白砂と鞍馬砂で流れる川と雲を表します。 -
白砂の中には方形の石が埋め込まれ、重森三玲らしく曲線と直線を組み合わせ、砂色も変えるというモダンな庭。
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御朱印を頂きました
ご本尊の文殊菩薩。
参道を戻り、角にある同聚院へ行きましょう。 -
11:49 東福寺塔頭 同聚院
1448年頃、東福寺第129世が開山 -
本尊は不動明王坐像
平安時代の仏師、康尚の作といわれ、東福寺の前にこの地にあった法性寺の五大堂の中尊だったと伝わります。
康尚は仏師の祖とされる定朝(じょうちょう)の父。 -
御朱印を頂きました。
十万不動
書き手の方になんと読むのか伺いました。
助けを求めるものに、十万の眷属を従えてはせ参じ救うので十万不動。
ありがたい。 -
11:55 善慧院(明暗寺)
同聚のはす向かい
善慧院 ぜんねいん
1521年頃、東福寺第207世 彭叔守仙が開いた塔頭
明暗寺 みょうあんじ
1335年 京都三条白川に創建。
1890年に廃寺となっていましたが、善慧院に間借りという形で再興。明暗寺 寺・神社・教会
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明暗寺は普化正宗総本山
虚霊山 明暗寺 ご本尊は虚竹禅師像
時代劇で頭を隠すように被った笠に尺八を吹く虚無僧が出てきます。
偈箱に「明暗」と書かれていますが、明暗寺の所属だという意味だそうです。
彼らは諸国通行の自由が認められていたので、隠密を務めたともいわれます。 -
庭は苔に覆われています。
明暗寺は明治に入って(1871年)廃仏毀釈で廃寺となり、ご本尊が善慧院に預けられます。
1890年に復興し、1950年に宗教法人として再興されます。 -
こちらは善慧院の弁財天をお祀りするお堂。
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庫裏に声をかけて、御朱印をお願いしました。
全部ハンコですが、いいですか?とおっしゃいますが、もう、全然OKです。
しばし、待つ間、白い萩を眺めていました。 -
頂いた御朱印。
左側 明暗寺の御朱印
ご本尊の虚竹禅師の御姿と印。
右側 善慧院 大弁財天の御朱印
お礼を述べて、退出。 -
少し歩いて、勝林寺へ。路地の奥に石段が見えてきました。
毘沙門天ののぼり旗があるのですぐわかります。
お寺のHPを見ると、座禅とヨガや朝がゆを組み合わせたり、写経、写仏など、たくさんの体験ができるプログラムを提供しています。 -
12:04 勝林寺
550年に東福寺第205世、高岳令松によって創建。
東福寺の鬼門に位置しており、本尊は秘仏の毘沙門天立像。毘沙門堂 勝林寺 寺・神社・教会
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一般拝観は新春と秋の紅葉の季節だけ。
本堂からお参りはできます。
本堂の前に人がいるのは、13時から配布される整理券を待っている方。 -
授与所に行くと、書置きの御朱印がずらりと並べられています。
ツイッターで御朱印情報が公開されていて、「今日の分は待っている方でいっぱい」なのは、自分の御朱印帳に墨書きしていただける御朱印のことだそうです。何時から待っているのかな?
沢山ありすぎて、どうしたらいいのか分からない、なんだか目が回りそう。
とりあえず、数種頂くことに。
まずは毘沙門天の御朱印 夏らしく金魚の印
達筆なんで、多分 毘沙門天だよね? -
夏限定の見開き御朱印 大花火印
お寺は御朱印だけではなく、オリジナルの御朱印帳も種類が豊富。
現代風のイラスト御朱印帳が色違いで数種類ありました。
こちらも、目が回ってしまったし、好みのデザインではないので、購入せず。 -
双頭蓮開花記念御朱印(第二弾)
御朱印を待っている方々に驚き、妙心寺の塔頭で一緒になった地元の御朱印を求める方々のお話を伺ったりして、自分との立場の違いを感じました。
遠方から旅をしてきていると書置きであろうが、ゴム印であろうが、いただけるだけで参拝の記念になるので、あまり「限定御朱印」にこだわりが無いんですね。 -
2017年通年、奇数月領布の不動明王の御朱印 月によって色違いの紙になるそうです。
たくさんの「限定」の御朱印がありましたが、全部集めるために数か月ごとに京都に来ることはできません。
遠方から訪れた時に期間限定などの御朱印に出合えたら、喜びと感動はひとしお。
なので常に数種類の限定の御朱印があるのは、地元の方々向けなんだなと思うのです。 -
12:21 退耕庵
1346年 東福寺第43世 性海霊見によって創建、応仁の乱で一時荒廃しましたが、安国寺恵瓊によって再興。
鳥羽伏見の戦いで東福寺には長州藩の陣が置かれ、戦死者の菩提寺となっています。退耕庵 寺・神社・教会
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一般拝観は行っていませんが、門を入ってすぐの地蔵堂はお参りができます。
1875年に廃寺となった小野寺から小野小町宛の恋文を胎内に納めたという玉章(たまずさ)地蔵と小野小町100歳像が移設されています。
良縁を結び、悪縁を断つご利益があるそうです。 -
お堂の脇に小野小町百歳井
小町は井戸に映った自分の姿を見て、「おもかげの かわらでとしのつもれかし たとえいのちに かぎりあるとも」と詠んだそうです。 -
参道を先に進むと右手に東福寺仁王門 塔頭の万寿寺にあったものだそうです。
周りは関係者の駐車スペースになっていて、雑然とした感じ。 -
仁王門の脇に北門
東福寺はここまで、この先に進んで法性寺に向かいます。 -
12:25 法性寺 ほっしょうじ
大悲山 一音院 法性寺
本尊 千手観音
洛陽三十三所観音霊場21番
向かい側は京阪線の線路。
知らなければ通り過ぎてしまうようなお寺です。
千手観音立像は27面の胎蔵界曼荼羅の影響を受ける門外不出の国宝。法性寺 寺・神社・教会
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門のくぐり戸を開けて中に入ります。
年配のご婦人が出ていらして、御朱印をお願いすると、玄関に座布団を敷いてくださって、座って待つようにと。
国宝の観音像は特別公開時以外はお参りできません。
周囲を撮影していたら、写真を撮るのは良くないとのこと。さーせん(ったく、いい年して、こんな物言いはやめなさいと心の中で良心が言う)
法性寺は925年に摂政だった藤原忠平によって創建され藤原氏の氏寺として栄えます。敷地はこのあたりから伏見稲荷、鴨川までと広く、四本の川が流れ、百を超える堂宇を持つ一大伽藍だったそうです。 -
頂いた御朱印 洛陽三十三観音霊場 21番 大悲殿・・・かな?
1239年に九条道家が境内に東福寺を建立して衰退。庇を貸して母屋を取られるといった感じ。
応仁の乱で伽藍は焼失し、その後再建されず、焼け残った数少ない仏像の一つがご本尊です。
現在の観音堂は明治期に建立されました。今は尼寺なんだそうです。 -
13:00 お昼ご飯は近くの「パンとコーヒーとひらりんと」で。
お店は木造の一般住宅を改装したもので、入り口を進んで一度奥のお庭にでて、掃き出し窓から入ります。パンとコーヒーとひらりんと・・・ グルメ・レストラン
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とてもアットホームなお店で、十割を蕎麦とコーヒーを頂きました。
お腹が減っていたので、蕎麦の写真を撮影するのを忘れた。
美味しかったです。 -
お蕎麦とコーヒーで一息ついて、
近くのバス停、東福寺から市営バスに乗ります。
東山七条まで移動して、妙法院へ向かいます。
帰りの新幹線の時間まで、寺社巡りは続きます。
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