2017/09/06 - 2017/09/10
3101位(同エリア4635件中)
三峯霧美さん
旅の四日目、嬉しいような、辛いような快晴。
苔寺の庭園拝観の後、歩いて松尾大社と梅宮大社へ。
真夏と変わらない天候の中、日傘も帽子もなく桂川を渡りました。
この週末の好天の後、秋に向かって天候も空気も変わったそうです。
夏の名残りの炎天下、十分すぎるほどの日差しを浴びました。
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11:17 苔寺から歩いて鈴虫寺を通過。参拝の行列中です。やっぱり朝は行列は少なめだった。
予約が必要な苔寺と違い、鈴虫寺は行列に並べば必ず拝観できます。
30年以上前も人気の観光寺でした、それは今も変わらないんですね。
でもなぁ、きっと鈴虫寺は拝観しないだろうな。
昆虫類は苦手なんです。 -
記念に(なんの?)行列を写真に納めて、目の前の茶店の呼び込みをスルーして先に進みます。
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松尾大社の手前にある月読神社に寄っていくので、松尾山の裾を巻く道を歩いて行きます。路地を何度か曲がって、山際の道を北上します。
静かな狭い道、容赦なく太陽が照り付けて、人の気配もありません。 -
11:24 月読神社 式内社 松尾大社摂社
創建は487年と伝わります。
祭神は月読尊ですが、天照大神の弟神とは別の神様で、壱岐で祀られていた月神(海の干潮を司る神)。月読神社 寺・神社・教会
-
京都の神社らしく、舞殿の奥に拝殿
日本書紀によると、顕宗天皇3年に任那(みまな・朝鮮半島にあった倭の出先機関)への使者が月神から神託を受け、社地を求められます。
朝廷により山背国(山城国)の地(桂川の近くらしい)を奉り、祠を隠岐県主が奉斎し、その後も神官は代々、卜部氏(松室氏)です。
856年に水害を避けるために現在地に遷座し、以降ずっとここで祀られてきました。 -
創建当時、中央政権と朝鮮半島、その間にある壱岐と対馬が重要だったことがうかがえます。
かなり歴史的に重要な神社ではありますが、江戸時代あたりから松尾大社の勢力圏にあることで、摂社扱い。
明治に入って公式に松尾大社の摂社になります。 -
願掛け陰陽石。
実は「月延石」という安産石があるんですが、撮影を忘れたようです。
神功皇后は朝鮮半島に渡海する際、お腹に応神天皇を宿しており、石を当ててさらしを巻き冷やすことによって、出産を遅らせたんだそうです。
その石が「月延石」。
その後、筑紫に戻って出産したというので、今では安産祈願の石となっています。 -
穢解の水 湧き水のようです。
けがれをとく水、飲用は不可。 -
無人だとばかり思っていましたが、社務所を見ると、御守りや御朱印の見本がカウンターに出ています。
引き戸から声をかけて御朱印を頂きました。 -
頂いた御朱印、書置きに日付を入れたものです。
神社の奥は山なので森になっていて、境内はすっと涼しい風が吹いてます。 -
照り返しのアスファルトの道を松尾大社に向かって歩いて行きます。
月読神社からは一本道、途中、苔寺でご一緒した欧米系の団体さんを追い越しました。
苔寺の周辺にはバスの駐車場が無いからかなぁ。皆さん、お仕事を引退された年齢です。暑い中、お疲れ様です。 -
11:34 松尾大社(まつのおたいしゃ・まつおたいしゃ)式内社 二十二社(上七社)
月読神社からの道は松尾大社の朱色の二の鳥居の前に出ました。
鳥居からぶら下がってるのは榊らしい。
一年に一度、年末にかけ替えが行われるそうです。 -
平成の御遷宮で、楼門は修造中です。
松尾大社の遷宮は不定期で、今回は50年ぶり。
楼門は江戸時代初期の建築で、今回は屋根の傷んだ部分を取り換えているそうです。 -
階段を上がると拝殿の奥に中門があり、その先が本殿。
祭神 大山咋神 中津島姫命(なかつしまひめのみこと)
御神体は 奥にある松尾山
大昔の松尾山の磐座での祭祀が始まりで、701年に勅命により秦忌寸都理が勧請して社殿を設けたと言われます。 -
本殿も屋根の葺き替えと修復が行われています。本殿は両流造という珍しいもので重要文化財。
秦氏は渡来系の氏族で5世紀後半からこの辺りに定住しました。入植する際は地元で祀られていた神様を継承してお祀りするのが特徴なのだそうです。 -
中門からお参り。
平安時代から松尾の猛霊と崇められ、都の守り神と称えられます。
何故この場所に本殿を造ったかは分かっていませんが、数年前に本殿の後ろの木々を伐採したら大きな磐座が出てきたそうです。 -
山の上の磐座に登山もできますが、一人では入山許可が出ません。
秦氏は醸造の技術も優れていて、その影響なのか、松尾大社はお酒の神様でもあります。 -
境内には重森三玲氏が作庭した松風苑という庭園があります。
残念ながら時間がなく、今回は拝観を見送りました。
実は、あまりに省略しすぎて、亀の井を見るのを忘れました。
なにしろ暑くて、頭が働きません。 -
カンカン照りで干上がりそうです。
土曜日だというのに参拝者も少ない。
これから桂川を渡って梅宮大社に行かなくちゃならないのに・・・バスがタイミングよく来てくれる・・・なんてこと、ありそうにない。 -
御朱印を頂きました。
眷属は亀と鯉、なので亀の印が押されてます。 -
秦氏がこの地を開拓した時に造られたという水路。きれいな水が流れています。
大鳥居のそばにバスを待つ駐車場があるのですが、苔寺から一緒だった外国人の団体さんがバスを待っていました。
誰も熱中症にならずに到着できたようで、ちょっと安心。 -
通りを渡り阪急の嵐山線の線路を渡り四条通を南に進みます。
梅宮大社までバス停にすると二つくらい、でもバスは来ないので歩きます。
振り返ると大鳥居と松尾山。
やばいな~ってほどの陽射しが容赦なく降り注ぎます。 -
左手は桂川の上流、嵐山、嵯峨野方面。
強烈な陽射しと、暑い空気で、辛いくらい。
日傘が必要ですが、一日中日傘を持ち歩くなんて、とても無理。
それに、小さい頃から帽子が嫌いだから、我慢します。 -
11:55 橋の上は灼熱でした。帰りも歩いてここを渡るのか・・・。
松尾橋って言うのね、この橋。
あれ?そういえば、バスの終点で「松尾橋」っていうのはここか? -
橋を渡ってすぐの自動販売機で飲み物を購入、冷たくて美味しい!
ほぼ500ml一気飲みしました。プハァーーって感じ。
市営バスの松尾橋の折り返し場所を通過して、さらに歩く。
次のバス停の手前が梅宮大社の入り口です。 -
12:02 交差点を曲がると奥に梅宮大社の鳥居がありました。
石の鳥居が一の鳥居みたい。 -
12:03 二の鳥居の奥に立派な随神門があります。
梅宮大社 式内社 二十二社(下八社)
祭神 酒解神(大山祇神)
酒解子神(瓊瓊杵尊)
大若子神(彦火火出見尊)
小若子神(木花咲耶姫命)
祭神の四柱は梅宮大社特有の神様。梅宮大社 寺・神社・教会
-
お酒の神様なので、随神門に酒樽が。
社伝によれば創建は奈良時代、県犬養三千代(橘三千代)によって創祀され、奈良や木津川上流を経て壇林皇后(橘嘉智子)が現在地に遷祀しました。
橘氏の氏神です。 -
境内の主要な社殿は1698年の火災で焼失し、徳川綱吉の命で再建されます。
台風で大破して、随神門は1830年、拝殿は1828年に再造営。
祭神の酒解神はお酒の神様です。創祀の県犬養三千代は宮中の酒造の責任者であったからと考えられているそうです。 -
木花咲耶姫命と瓊瓊杵尊のご神徳で子授け安産のご利益があり、檀林皇后も境内の「またげ石」をまたいで仁明天皇を懐妊し安産したそうです。
その「またげ石」は本殿の横にあります。子授けの御祈祷を夫婦で受けると、案内していただけるそうです。 -
見切石 お百度参りようの石のようです、授与所で「お百度こより」を領布しています。
この奥には神苑があります。四季折々の花が咲くそうですが、この時期に咲く花は無いので、拝観はパス。 -
御朱印を書いていただいてる間、日陰のベンチで待ちました。
随神門の日陰でヨチヨチ歩きの赤ちゃんとママが涼んでいました。その横には、暑さにいい加減うんざりした感の猫の姿。 -
御朱印を頂きました。
神紋の橘が印象的です。 -
12:19 松尾大社まで歩いて戻ります。バスを待つ時間がもったいないので、日陰を選んで歩いて行こう!
って、日陰あるかな? -
随神門の脇に西梅津神明社がありました。
天照大神と豊受大神(伊勢の内宮と外宮の神様)を祀っています。
家内安全と旅の安全を祈願しました。
さあ、頑張って川を越えよう。 -
松尾橋の上から桂方面、釣り師、何が釣れるんだろう?
釣りは素人ですが、釣り師のいでたちは鮎釣りっぽい。 -
12:33 大汗をかき、松尾大社の参道まで戻って来ました。
今日はちゃんとランチを食べよう。
少し休憩しないと熱中症で倒れかねません。
そんなわけで、参道脇の「団ぷ鈴」というお店に入りました。 -
ランチは梅そば(冷)
汗をたくさんかいた後の、大きな梅干しと冷たい蕎麦は絶品です。冷たいお水をお代わりしました。
しばし休憩の後、松尾大社駅へ 乗車予定の電車まで10分以上の待ち時間があるので、駅横のコンビニでLサイズのアイスコーヒーを買って駅の冷房のきいた待合室で電車を待ちました。
4日目後半は西国三十三所の札所、善峯寺へ向かいます。団ぷ鈴 グルメ・レストラン
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