2017/09/06 - 2017/09/10
2313位(同エリア4009件中)
三峯霧美さん
いつも京都の旅はスケジュールがびっしり詰まっています。
寺社巡りは御朱印を頂く時間が決まっているので、日が暮れる前に日程を組まねばならないんです。
今回の一日目も貴船、鞍馬を廻った後、京阪電車に乗って丸太町へ。
下御霊神社、革堂を廻って御朱印を頂き、前回時間が無くて行けなかった、念願のお土産を買い、きっと一生に一度しか味わわないであろう、極上の玉露を味わいました。
そして何度も見上げたことのある京都タワーに登ってみることにしました。
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15:33 鴨川にかかる丸太町橋
鞍馬から叡山電鉄と京阪電車を乗り継ぎ「神宮丸太町駅」に着くまで50分近くかかりました。
橋の向こう側に見える洋館は大正時代に建てられた電話局の局舎だったそうで、今は食品スーパーが入ってます。 -
何度も京都に来てるのに、鴨川べりを散策したことがない。橋で横断するだけです。
次に来るときは、ゆっくり散歩するくらいの余裕が持てるといいんですが。 -
15:41 下御霊神社 式内社の出雲井於神社ともいわれています。
丸太町通から寺町通を曲がるとすぐ。
鳥居と神門をくぐると、境内は修造中で職人さんが行き来してます。
敷地南側の土塀は湾曲していて、小型のシャベルカーがガーガー動いて土台をいじってました。下御霊神社 寺・神社・教会
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舞殿 祭神 吉備聖霊・祟道天皇・伊予親王・藤原大夫人・橘太夫・文太夫・火雷天神
平安時代、政権争いに巻き込まれて憤死した人達の関係者が、その後亡くなったり、都に疫病が流行るのは、、憤死した人たちの祟りだとされます。その人たちの霊を慰め、京都の安寧を願って創建されたのです。 -
本殿 創祀は865年に催された御霊会とされ、その後、上御霊神社の南側に創建されたので下御霊神社と呼ばれるようになり、幾度か遷座して、秀吉の時代に現在地に移転してきました。
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八幡宮・神明社・日吉社 敷石が波打っていて、かなり危うい感じ。
本殿も、何んとなく、傾いでる感じがする。
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御朱印を頂きました。
参拝者は私だけで、お参りしようとしたら、薄暗い本殿から神職さんが出てきて、お声をかけてお願いしました。 -
神社では修造の資金を奉賛金として募集されています。詳しくはHPにて。
どの祠も、なんとなく不安定で、見ると基礎がゆがんでいます、これは地盤改良工事から必要なのではないかと、素人でも思うほど。
15:50 土塀の修造工事を横目で見て、革堂に向かいます。 -
15:52 革堂 霊麀山 革堂 行願寺
西国三十三所 19番札所
洛陽三十三所観音霊場4番
京都七福神 寿老人
下御霊神社から歩いてすぐでした。行願寺 (革堂) 寺・神社・教会
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ご本尊は千手観音
1004年 行円によって一条小川にに創建されます。
行円は仏門に入る前に狩猟を生業としていました。
山で身ごもった雌鹿を射ると、そのお腹から子鹿が誕生するのを見て、殺生の非を悟り、仏門に入ります。
行円はその鹿の皮を常に身に着けていたところから寺の名前を革堂と呼ばれるようになりました。 -
正しくは行願寺 革堂は通称です。
何度か戦火や火災に合い場所を移動し、秀吉の都市計画によって寺町に移動しますが、そこでも1708年に大火にあい、現在地に移転。
本堂は1815年に造られました。 -
御朱印を頂きました。
これは西国三十三所霊場。 -
納経所で、御朱印を書いていただくのを待っていと、書き手の方が「大きなため息、どうされました?」というのです。
自分がため息をついたなんて、意識していなかったのです。
予定通りこの日最後の御朱印を頂いたという、安どの気持ちが大きなため息をつかせたのでしょう。
そんなに緊張していたとは思いませんが、肩の力が抜けたのか、自分の無防備さは観音様の慈悲の心からきているのかと思うわけです。 -
こちらが洛陽三十三所の御朱印
「今日は貴船から鞍馬を廻ってこちらが最後なので、気が緩みました」と言ったら、それはご苦労様でしたねとねぎらっていただきました。 -
本堂には奉納された沢山の額が飾られていました。
行願時には「幽霊絵馬」にまつわる悲しいお話があります。
江戸時代に革堂の近くの質屋に「お文」という少女が奉公していて、革堂の御詠歌を覚えて、子守唄がわりに歌っていると、奉公先の子供が覚えてしまいます。
質屋の主人は熱心な法華信者で、それを咎めてお文を折檻して死なせてしまいます。慌てた主人は土蔵に亡骸を隠し、お文の両親に男と一緒に出て行ったと知らせます。
両親は革堂で娘の無事を祈ると、お文の幽霊が現れて事実が明らかになり、主人は
捕らわれます。
お文の幽霊は母親から貰った手鏡も一緒に葬って欲しいと頼んだので、娘を不憫に思った両親はお文の子守り姿を絵馬に書き、手鏡を添えて革堂に奉納しました。
それが幽霊絵馬として残っています。
毎年8月21日~23日に絵馬の公開が行われます。 -
第二次大戦後、荒廃したそうですが、1969年に尼僧の中島湛海が入寺し再興されます。中島湛海さんは、尼僧で初めて天台宗の大僧正になられた方で、行願時の名誉住職でしたが、2006年に91歳で亡くなられました。合掌
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寿老人神堂
七福神巡りは、京都が発祥と言われてます。
でも、京都の七福神巡りは、あっちゃこっちゃに点在しているので、車じゃないと一日で廻るのは厳しそうです。
友人は七福神巡りのバスツアーに参加して廻ったそうです。 -
これが都七福神の寿老人の御朱印 その前のページが鞍馬寺の御詠歌で、御詠歌のページをご覧になった書き手の方が、「きれいな字ですね」と、ほめていらっしゃいました。(鞍馬寺の書き手の方~、褒められてましたよ~)
私も少しは綺麗な字が書けたらいいのに・・・仕事を引退したらお習字でも習ってみようかと、本気で思ったりするのです。 -
さて、本日予定の御朱印はコンプリートしたので、これからはお楽しみタイム。
私の旅は御朱印が最優先ですが、普通の京都旅行は寺社よりも、美味とお買い物が主流ですよね。
だから、主流に乗っていきますよ!
前回、六角堂の納経所で時間がかかりすぎて、行けなかった「UCHUWagashi」へ。
革堂から下御霊神社前を戻って、丸太町通を横断して進みます。
左手は御所の森。 -
UCHUWagashi。ウチュウワガシ
現代風にデザインした干菓子専門店で、可愛くておしゃれ、女性受けすることこの上ない商品を扱っています。
路面店は以前もう一か所あったのですが、今はここだけ。
実はこの後行く、京都タワーのショッピングモールに出店しています。ウチュウワガシ 寺町本店 グルメ・レストラン
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9月ですから、秋限定のFukiyose
プンプン怒っているリスとどんぐりの干菓子が金平糖の上にちりばめてあります。
エアパッキンで2重に押さえてあるので、振り回してもお菓子が偏らないようになっています。小さいし、お土産に最適! -
こちらは定番商品のOchobo
ほうじ茶・ジャスミン茶・抹茶の香りが楽しめます。
友人や同僚に、息子の彼女たちに、もちろん自分用に・・・やっぱ買いすぎてしまった。 -
寺町を南に、先ほど参拝した革堂を越えて歩いて行きます。
なかなか味のあるお店が並んでいます。 -
16:25 一保堂茶舗 京都本店
ここも前回、革堂の後に寄るはずだったお店。
お茶類は都内のデパートに出店しているので、買いません。荷物も増えてしまうので。一保堂茶舗 京都本店 専門店
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ここでの目的は、喫茶室嘉木で、日本一ともいわれる高級玉露を味わうこと。
なんとまあ、レギュラーメニューにない別メニューとなっている本店限定の特選玉露、そのお値段¥2300。
ええ、もちろん清水の舞台から飛び降りる覚悟で、オーダーいたしました。一保堂茶舗 喫茶室 嘉木 グルメ・レストラン
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ここではお茶は自分で淹れて楽しむので、お茶と道具類が一式運ばれてきて、係の方が説明してくださいます。
そしてまず、同じ特選玉露の水出しから。
口に含むと、出汁のような旨味と甘みが広がります、なに?これ?お茶だけど・・・ -
玉露は小さな急須に入れて、茶碗は四つ。まずは一つの茶碗にポットの熱湯を入れて、それを次の茶碗へ、最後の茶碗から急須に入れるときに玉露にちょうど良い温度になるんだそうです。
待つこと1分。急須の中のお茶をすべてお茶碗へ。
そして、急須の中の茶葉が蒸れないように蓋を少しずらしておきます。
今まで、お茶は狭山の深蒸し煎茶のどろりとしたお茶が好きでしたが、この玉露は目からうろこ、「お茶の旨味」というものを思い知ることになりました。
何に近いかというと「出汁」。そして上品なお茶の味。五煎目までしっかり美味しく頂きました。 -
お菓子は 京華堂の秋海棠(しゅうかいどう)そう、もう季節はすっかり秋なのです。
完全に「やられた!」という感想。いやいや、長く生きてきて、それなりに美味しいものも頂いてきたつもりでしたが、この玉露は、衝撃的でした。
一保堂さん、おみそれいたしました。 -
お茶の旨味の余韻に浸りながら、寺町通を南に歩いて行きます。
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こぎれいな今風の店舗があるなと近づいてみると、白鳳堂の京都本店
化粧筆(熊野筆)の名店でございまして、まあ、わたくしごときが、とても手にできない高額商品。
ここの筆でパウダーを顔に乗せたら、陶器肌が出来上がるとうわさがありましたが、自分が使っても悪あがきにしかならないだろうと、筆購入は数年前に諦めました。
だから今回も店前を素通りするのみ。 -
村上開進堂菓舗 こちらの東京の分家(?)も存じておりますが、こちらが本家。
明治時代から西洋菓子のお店です。
ロシアケーキって懐かしいなぁ、荷物になるから買わないけど。
というか、わたくし御幼少のみぎり、ロシアケーキって甘いだけで粉っぽくて嫌いでした。きっと今は違うんだよね? -
五色豆元祖「船はしや総本店」
豆に甘い衣をつけ、着色した、甘い豆菓子。これも小さいとき好きじゃなかった(すまぬ・・・)
その他豆菓子や金平糖も扱う、明治時代から続くお店です -
お店のカウンターの商品ディスプレイも、昭和から何も変わっていません。きっとお値段以外は。
さて、寺町散策はこの辺にして・・・というのもこの寺町、ずっと河原町まで続いているのですがこの先は、やたらと賑やかになっていくのです。
河原町二条まで歩いて、日銀前から京都駅行の市営バスに乗り、京都駅へ戻ります。 -
17:55 これ、どこの壁画だかわかります?
京都タワーに登るエレベーターの中の壁画、なんせ一人で乗ってたので、撮影し放題。 -
今回もJTBで新幹線と宿泊のパックを使いました。それに京都タワーのサービス券が付いていて、無料で登れたわけですよ。
少し曇っていますが、まずまずの視界。
東本願寺が見える北側。
ここは外国人率高いですね。でも、座って眺められるスペースが無いのがちょっと残念。京都タワー 名所・史跡
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何しろ朝からずっと歩いているので、休憩したいんだけど、座る場所がない。
東山方面、清水寺が見える。 -
こっちは東寺の先に数日後に行く、善峯寺方面。
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こんな神社もあったりしてね。
歩いては立ち止まり、景色を眺め、もう30分もすると夕景になるのですが、なんだか疲れてきた。
夜景を見るのはあきらめて、タワーを降りることにしました。 -
この後、タワーの下にできた京都タワーサンドにあるウチュウワガシの支店で追加のお土産を買い、サンドの飲食スペースをグルグルして「食べたいものがない」などと、わがままを言い、タコスとチキンの店でチキンを1ピース夕食用に買いました。
その後、いつものサブウェイでサンドイッチをテイクアウトして、京都駅へ。荷物を取り出して、本日の宿、ダイワロイネット京都八条口へ。(もう最近定番の宿) -
今回は「お部屋をアップグレードしました」と、独りなのにツイン部屋。
お部屋はいつもの通り快適、でも、いつも通り眺望悪いのでカーテン開けず。
で、ロティチキン&ジャッキータコスのチキンは脂でベトベト、食べにくいし高いわりに食べる肉が少なく、コスパ最悪だなと独りでブツブツ。
やっぱサブウェイは偉大だ、ローストビーフサンドを堪能して、明日も早いので早々に眠るのでした。そういえば、今まで無料だったペットボトルの水が無かった。ダイワロイネットホテル京都八条口 宿・ホテル
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