2017/09/06 - 2017/09/10
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三峯霧美さん
京都の旅、今回の四日目は、京都の南西側へ。
前日以上に快晴で真夏のような陽射しが降り注ぐ、暑い一日でした。
当初、旅の予定は三泊四日で土曜のこの日に帰るつもりでした、Webで新幹線の予約を日曜帰りに入力してしまい、四泊五日の旅になってしまったのです。
最近、どうも、こういうケアレスミスが多くなりました。
そのおかげで、行きたかった場所に行くことができたので、結果的にはよかったかと。
その行きたかった場所の一つが苔寺。
4日目の土曜の午前中は苔寺とその周辺を廻ります。
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旅の四日目、6時半過ぎに目が覚めました。
充分な睡眠で元気を取り戻し、部屋の引き戸を開けて外を見ると、雲ひとつない快晴。
よっしゃ~~!気分も上々です。でも、今日も暑くなりそうだ。
この夜も参集殿に泊まるので、受付で「行ってきま~す」と鍵を預けて出発です。 -
7:43 朝の清々しい空気の中、まずは伏見稲荷の本殿にお参り。
今回もお世話になりますとご挨拶して、旅の安全と家内安全を祈願しました。伏見稲荷大社 寺・神社・教会
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さて、サクッとお参りを済ませて、京阪の伏見稲荷駅から京阪電車に乗って、祇園四条駅へ向かいます。
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8:08 京阪の祇園四条駅から歩いて鴨川を渡ります。昼間の気温を想像しただけで暑そうな青空です。いや、すでに暑い。
阪急の河原町駅へ乗り換えです。四条大橋 名所・史跡
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小さな運河になっている高瀬川のすぐそばに阪急の駅に降りる階段があります。
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何度か京都に来てますが、阪急に乗るのは初めてのような気がする。よくおぼてないけど・・・河原町駅から桂駅へ。
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8:37 桂駅で乗り換えて上桂駅到着、ここからは徒歩。
苔寺はバスが近くまで行くので、バスが王道のルートなのですが、伏見稲荷からだと不便で、時間がかかります。
上桂駅から歩いて行っても、電車の方が早いとふんで、電車ルートにしました。上桂駅 駅
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駅から観光とかけ離れた普通の街並みを歩いて行きます。
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真っすぐ東に向かう道はゆっくりと上り坂になって、道は狭くなり緑が増えてきました。
ウォーキングウェアのカップルに追い越されました。山に向かっているようです。 -
カップルが向かった先が「唐櫃越(からとごえ)」というハイキングコース。
昔から山城国と丹波国を結ぶルートで山陰道より標高が高い稜線を歩くので、とても景色がいいそうです。
信長を襲撃するために明智光秀が使ったという伝説が残る道。
私はハイキングはしないので、道しるべにある「地蔵院」に向かいます。 -
角を曲がると道は木々に挟まれた場所に入ります。
そこが地蔵院の入り口です。 -
8:56 衣笠山 地蔵院 竹の寺
拝観は9時からなのでちょっと待ちます。
その間に二組ほど、拝観者がやってきました。ぼーっと突っ立ってると蚊の餌食になりそうな雰囲気。でも大丈夫、虫よけと日焼け止めをたっぷり塗ってきました。地蔵院(竹の寺) 寺・神社・教会
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地蔵院は方丈の修理中なので、庫裏の玄関と仏間が特別公開となっています。
方丈と庭園が見れないのは残念ですが、今後、この周辺に来ることは無いと思うので、参拝することにしました。 -
9時になり、フェンスが開かれて受付開始。
受付で方丈は修理中で拝観できないと説明がありました。
でも、このお寺の魅力はやはり竹林とモミジと苔でしょう。 -
受付を入ると、左手は朝日を浴びる竹林。ゆっくりと上り坂の参道を歩いて行きます。
竹の青緑と紅葉の緑、ありとあらゆる緑があふれています。体が緑に染まるような美しさです。
秋にもみじが赤く染まると綺麗でしょうね。「もみじの隠れた名所」とか「美しいもみじの穴場」とか、紹介されています。 -
参道の突き当りに本堂 地蔵堂 ご本尊は地蔵菩薩
お寺の創建は1368年、細川頼之が夢窓国師の高弟宗鏡禅師を招請して伽藍を建立。
北朝系の天皇の御願寺に準ぜられ、境内が17万㎡、末寺26寺、領地を54カ所も持つ大きなお寺になりました。 -
応仁の乱で堂宇は焼け落ち、江戸時代には末寺が二つ残るだけになってしまいます。
その後、皇室と細川家の援助により1686年に方丈が再建されます。
なのでこの本堂にはお地蔵様と、夢窓国師と、宗鏡禅師、細川頼之公の像が安置されています。
今回は見ることができませんでしたが、方丈庭園は十六羅漢の庭と呼ばれる枯山水庭園なんだそうです。 -
青もみじがとても綺麗
苔寺の予約が10時なので、それまで9時から拝観が始まるお寺に参拝しようと考えました。
候補になったのは苔寺の近くにある二つのお寺、地蔵院と某虫の音が有名なお寺。 -
両側が美しい苔の道の奥に中門が見えてきました。
苔寺の予約まで1時間しかないので、参拝できるのは一つだけ、散々迷った末に、地蔵院参拝を決めました。
正解だったな!と自画自賛。 -
中門の奥に庫裏の玄関があり、仏間の公開が行われていました。
毘沙門天、韋駄天像をお参りして、細川護熙氏の襖絵も見ることができました。 -
木漏れ日を受けた苔は明るく輝き、影の部分はしっとりとした深い緑。
ある一定の年代の方には「好き好き好き好きすきっすきっ♪」で始まる主題歌が印象深いアニメの一休さん。
その一休さんは幼児期をこの地蔵院で母と過ごしました。
母は後小松天皇の寵愛を受けた女官で、一休の父は後小松天皇らしいのですが、母は宮中で居場所をなくし、宮中を去り、地蔵院の近くの家で一休を産んだそうです。 -
一休は6歳で安国寺に入門します、アニメの一休さんは安国寺での少年期が舞台です。
本堂の奥に2017年に造られた「一休禅師母子像」がありました。
6歳は小学校一年生、まだまだ母親を必要とする年齢です。母はどんな思いで息子を手放したのか、一休さんは母が恋しかったことでしょう。 -
地蔵院では門前に観光目的の入山お断りのメッセージが置いてあります。
帰りしな参道を歩いていると、中国人の若い女性が二人、迷い込んできたようで、
拝観せずに帰っていきました。メッセージを読み取れてるとは思えませんが、雰囲気が違うと思ったのでしょうか。彼女たちは鈴虫寺に行くのかな? -
御朱印は受付で書置きを頂きました。
竹林精舎
竹の寺という印象のままの御朱印です。 -
9:24 そろそろ苔寺に向かいましょう。
ここまで3組の拝観者、静かに景色を楽しむ贅沢な時間を持てました。 -
9:29 地蔵院から苔寺への道は途中で石段に変わります。バス停に出たところを振り向くと、地蔵院の看板がありました。
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苔寺の受付時間は10時。まだ30分あるし、茶店に寄るほどお腹もすいてないし。
じゃ、ちょっと鈴虫寺の様子でも見に行ってみよう。 -
9:30 駐車場の角を曲がって歩いて行くと、人がぞろぞろ歩いてくる、その先が鈴虫寺。
まだ行列は少ないようです。
鈴虫寺の拝観は全員が鈴虫の音を聞きながら住職の説法を拝聴します。
この日は苔寺の受付時間があるので、参拝を見送りました。 -
石段の下まで行くと、おお~っと、やっぱり並んでるじゃん。
40年近く前から有名なお寺なので、友人に「行ったことあるよ」というのが数人います。
残念ですが、やっぱり時間的に厳しかったな~と、苔寺に引き返しました。 -
9:35 苔寺のバス停を過ぎると、門が見えてきました。
ここは正面の門(総門)らしいのですが、閉鎖中。
苔寺は西芳寺といいます。
なんだかすっかり秋色になったもみじがありました。
先を急ぎましょう。 -
衆妙門 入り口はここから。 くぐり戸から入ります。
苔寺は完全予約制の拝観です。
事前に往復はがきで希望日を提出すると、拝観日時を指定して返信が来ます。この旅を企画した時点ではお寺の公式HPは無く、webを徘徊してはがきの書き方を調べて送りました。
実は前日の金曜に希望したのですが、この土曜の10時からの指定でした。西芳寺(苔寺) 寺・神社・教会
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こちらが本堂、西来堂。1969年(昭和44年)に再建されたもので、ご本尊は阿弥陀如来。
襖絵は堂本印象氏の抽象画。春に法然院の方丈で見た(20世紀の作品と言われたあの)障壁画に似て、一連の作品の一つのようです。
冥加料三千円以上を納めます。お庭の拝観の前に必ず本堂で仏事に参加します。
受付の周辺で皆さん本堂への案内を待っています。御朱印帳を預けると、大きな荷物は貴重品を除いて棚に置くように言われます。
それもそのはず、案内された本堂は足が崩せないほどキッチリ文机が並べられていてバッグは膝の上に置くからです。 -
まだ膝の調子が本調子ではなく、長時間の正座はキツイのですが、テーブル席はお年寄りや体の不自由な方に譲るようにアナウンスがあるので、とても座れるような雰囲気じゃなく、自分の膝にお願いしながら正座していました。
参加必須の法要は写経と聞いていましたが、法話のあとに般若心経を3回(ぶっ飛ばすように)超高速で唱えて、願い事をお札に書いて納めて終わり。 -
御朱印は達磨さん、本尊阿弥陀仏 話題の見開き御朱印なんだそうで、500円納めました。
西芳寺の寺名が達磨さんによる「祖師西来」「五葉聯芳」に由来しているためでしょう。
この後、係の方の説明があって、お庭の拝観です。 -
お庭は上段と下段に別れ、苔で覆われているのは下段。
黄金池(おうごんち)という心字池の回遊式の庭園で、いたるところが苔に覆われています。
嵐山の天龍寺の境外塔頭で、通称は苔寺。 -
飛鳥時代は聖徳太子の別荘、奈良時代に行基が別荘から西方寺に改めたと言われてます。
平安時代には弘法大師が入山、鎌倉時代には法然によって浄土宗に改宗されます
その後荒廃。 -
室町時代に松尾大社の宮司により夢窓疎石を招請して禅寺として再興。西芳寺と名を改めます。
時の天皇や足利尊氏などが行幸し、足利義満は西芳寺を模して鹿苑寺を創建。
応仁の乱で焼失しますが再興し、足利義政は西芳寺と鹿苑寺を模して銀閣寺を創建。
その後洪水や兵乱で焼失し、織田信長によって再建されます。 -
湘南亭 重要文化財 千利休の次男 千少庵によって再興。幕末は岩倉具視がかくまわれていたそうです。
木に隠れていますが向かって左手には月見台が張り出しています。
みんな通路をぞろぞろと歩いて、思い思いのところで写真撮影しています。
私の後ろは、欧米系の年配者の団体で、日本人のガイドが仕事熱心で、ずっと参加者に英語で話しかけてて、それがあまりにどうでもいい話なので、かなりうるさい。
あれじゃ、話しかけられてる方もいい迷惑なのでは?と思うほど。
カメラを覗き込んで構図を探すふりをして、追い越してもらいました。やれやれ、やっと静かになったぞ。 -
江戸時代も2回の洪水(たぶん土石流ってやつでしょう)で荒廃し、江戸末期には枯山水だった庭が苔でおおわれます。
神仏分離で境内が狭められてまた荒廃、1878年(明治11年)に再興。
苔で覆われたのは、ここが湿気の多い土地だからでしょうが、江戸時代に「放置」してたのも一因なのか?なんて思ったりするわけです。 -
1828年(昭和3年)から観光寺院として庭園が一般公開されました。
戦後の観光ブームにより、観光客が増加しゴミや自動車の排気ガス、騒音などが問題になり、1977年から事前申し込み制になりました。 -
30年くらい前の京都を紹介した雑誌に、このアングルの写真が掲載されていました。当時のプロのカメラマンのショットは私を京都に誘うほどの力を持った素晴らしい写真でした。
長い年月を経て苔寺へ来て、この景色に出合いました。
お庭を廻って見て気づいたのは、ここが数少ない撮影ポイントの一つだったことです。
もちろん、私の写真では、だれかを京都に誘うなんてとても無理ですが。 -
この門をくぐり自然石の石段を上がると上段の庭。
ここでも後ろから、関西弁のおばちゃん二人がお知り合いの方の悪口(愚痴ともいう)を機関銃のように話しているので、先に行ってもらいました。
見ると足元の石段だけを見て、ひたすらしゃべり続け、お庭を眺める暇もない様子。ランチタイムのファミレス話題だぁね。 -
指東庵 しとうあん 開山堂
このあたりから上段の庭になります。
自分の写真の腕が未熟で、この庭はポイントになる部分が本当に少なく、とても難しい被写体でした。 -
枯山水 夢窓疎石が1339年に築いた日本最古の枯山水の石組です。
以前はこの山の上に休憩所があり、桂川や庭園を見下ろすことができたそうです。
そういえば、この庭を模して造ったという銀閣寺の庭園も奥に山があり枯山水の庭を見下ろすことができます。
金閣寺も山があったわ・・・入れなかったけど。 -
いろんな人に追い越してもらって、最後の方になりました。
苔寺は、ゆっくりしたかったので、たっぷりと時間を取ってあってよかった。
上段の庭を降りていきます。さすがに2周はしませんが・・・(できそうでした)、庭の拝観は行列の最後の方が良いようです。 -
石畳の小径(進入禁止です)がとても綺麗です。
20代のころ雑誌の写真を見て、行ってみたいと思っていた場所が苔寺だったとは。
拝観を念願していたわけではありませんが、訪れてよかったと思います。 -
日差しが強くなってきました。
門の前には頑丈そうな金属製のゲートがあって、ここはずっと閉まったまま。
脇の通用口から出入りします。 -
11:14 先ほどの総門の色づいたもみじを写真に納めて、松尾大社方面に歩きます。
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