2017/09/06 - 2017/09/10
3469位(同エリア4639件中)
三峯霧美さん
妙心寺の塔頭巡りは半日時間を取りました。後半は境内の北東にある、大雄院と桂春院。
まだ暑い日が続いてますが、暦は秋、桂春院を出るころには薄暮れはじめ、帰りのバス停は薄墨色の空気の中、高校生の下校と一緒でした。
今回の京都の旅は本格的に宇治茶を楽しんでみるというコンセプト、二日目は河原町の福寿園の本店で濃茶を堪能しました。
茶道が趣味だった義母のことを思い返すのでありました・・・やれやれ。
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14:45 妙心寺塔頭大心院を後にして、北に向かう参道は強制的に数度の直角曲がり、人の気配もなく、ポツポツと雨が降っています。
次の大雄院は15時に予約をしています。
拝観は予約のみで、月に数日、一日2~3回、毎回5名まで。 -
14:48 妙心寺 塔頭 大雄院
この写真は帰りに撮影したので門が開いていますが、到着した時はがっつり閉まってました。
う~んどうしようと迷っていたので、写真を撮るのを忘れました。
迷いつつ、チャイムを押して名乗ると、どうぞお入りくださいとのこと、あ~よかた。脇の小さな扉から境内に入ります。
ちなみにこの門、1603年の創建時のもので400年経っています。大雄院 寺・神社・教会
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雨にしっとりと濡れた道を進みます、手入れの行き届いた植木と掃除の行き届いた石畳が続きます。
中に入ると、前の回の方が御朱印の受け取りなどしてる様子。
手前のお座敷で待たせていただきました。 -
この時間の拝観者は4人、全員集まったところで、ご住職のお話を伺います。
大雄院の創建は1603年、石河紀伊守光元の菩提を弔うため、息子の光忠が創建しました。
本堂の庭は苔の庭、ところどころヒヨドリが苔をほっくりかえしたところがあり、「苔の下に何かいるんですかね?後で直さなくては」とご住職。
大きな庭、古い建物、維持は大変なご苦労でしょう。 -
本堂の障壁画は江戸末期から明治中期に活動した漆工、絵師の柴田是真の筆になる72面。1832年に是真が京都に遊学した折に書かれたもので、この後江戸に戻って、活躍したそうです。
漆器の作品集を見せていただきましたが、素晴らしい技巧の作品ばかりで、古臭さは感じません、欧米の方からの人気が高く、多くの作品が海外で保管されているそうです。
一部屋ずつご住職が丁寧に説明しながら案内してくださいます。 -
本堂の人物画、大雄院は襖絵プロジェクトが進行中。柴田是真が描いた花丸図案を現代の宮絵師、安川如風氏によって復活させるそうなのです。
是真の花丸図は、明治宮殿の天井を飾っていましたが、戦災で焼失してしまいました。その下絵をヒントに襖絵を描くのだそうです。 -
障壁画の題材としてはかなり珍しい向日葵。
夏の暑い陽射しに、少々うなだれ気味の葉と、頭の花が重たくて茎がまっすぐ立たない様子など、かなりリアルに描かれています。
はっきり言って、向日葵は全体像のバランスが悪くかっこ悪い花なので、絵にならないと思うのですが、あえてそれを描くという、チャレンジ精神を感じました。 -
ご住職から10月に領布開始のオリジナル御朱印帳の見本を見せていただきました。是真の花丸図の牡丹をデザインした美しいもの。
一緒に拝観された方は御朱印事情に詳しくて、「これは行列必須でしょう」。
住職は「え?そんなに並びますか?」
・・・といったやり取りを、目をぱちくりして聞いておりました。 -
この日の最後の拝観だったので、一周ご案内頂いた後、自由に拝観させていただけました。
休暇を取って旅をして頂く御朱印は、通常の御朱印で充分満足で、旅の大切な思い出です。
そんな旅先で特別御朱印がいただけたら自分の幸運に感謝して嬉しさ倍増で、旅の楽しい思い出となります。 -
書院の庭は池を中心にしたもので、妙心寺の中で池のある庭は珍しいのだそうです。また雨がポツポツ降り始め、ものすごい湿気です。
御朱印を書いていただいている間、書院で冷たいお茶とお菓子の接待を受けました。 -
ご本尊の御朱印 釈迦牟尼仏
柴田是真の作品の画集と写真集を見せていただきました。
どれも綺麗で目の保養になりました。 -
わらべ地蔵の仏心と わらべ観音の観自在 もう暦は秋、曼殊沙華の花の御朱印です。
2017年の冬の京都の旅の特別公開時に、このかわいい御朱印が大人気だったそうです。 -
そして、参拝した日から領布が始まった、襖絵プロジェクトの寄付をした人に領布される御朱印。まあかわいい!
是真の画集をゆっくり見ていたかったのですが、時間が無くなってきたので、お暇して、隣の桂春院に向かいます。
襖絵が完成したら、また拝観させていただきます。 -
16:40 妙心寺 塔頭 桂春院
創建は1560年頃 織田信長の孫、織田秀則によって「見性院」として造られましたが、秀則死後に荒廃し、江戸時代に石川(石河)貞政によって再興され、桂春院と名前が変わります。
大雄院のすぐ隣、江戸時代に造られたお庭が通年公開されています。
そろそろ日暮れが近くなり、うっすらと陰りを感じ始めました。
時間ぎりぎりですが、大丈夫かな?桂春院 寺・神社・教会
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受付に行って呼び鈴を鳴らすと、奥から係りの方がいらっしゃいました。
「ゆっくり見て行ってください」と温かいお言葉、ありがたいです。
実はこの前に、虫よけスプレーをたっぷり全身にかけておきました。準備万端。 -
庫裏と本堂の間にある「清浄の庭」渓流を表現しています。
このくらいのサイズの庭なら、なんとか自宅でも楽しめますが、いやいや、亡くなった親の家の庭だけでも手を焼いていますので、無理というものです。 -
まっすぐ進んで書院にある「佗の庭」青もみじが雨を含んでとても綺麗です。
陽射しに輝く緑も綺麗ですが、しっとりとした緑も光を乱反射しないので目に鮮やかに写ります。
インスタ映えする梅軒門を通って飛び石伝いに本堂脇の「思惟の庭」に通じています。(庭には出られません) -
この書院の奥に隠れるように建つ茶室があります。「既白庵茶室」といい、非公開。
修行の身である僧が茶道、華道、詩にふけるのは邪道とされたので、隠していたのだそうです。 -
青もみじが赤く染まる頃は、また違った美しさでしょう。紅葉の穴場と紹介されています。
紅葉の時期は行きたい場所がたくさんあって、旅人には誘惑の多い京都です。
今は書院の緋毛氈が緑の木々に鮮やかに浮かび、絵になる庭です。 -
渡り廊下を通って本堂へ(方丈)
本堂の横の「思惟の庭」
木々の配置で奥行きを感じさせます。
拝観時間ぎりぎりで、誰もいないお庭を独り占めの贅沢。 -
平日、夕方、雨まじりと三拍子そろっても、きっと金閣寺や清水寺はごった返し、同じ妙心寺の塔頭の龍安寺では拝観者が多いことでしょう。
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本堂正面の「真如の庭」
刈り込まれた植木が額縁のように庭を切り取ります。
広角レンズが欲しいけど、京都の旅の荷物は御朱印帳が寺社分の2冊、カメラに交換バッテリー、スマホの充電池、御朱印用の小銭と重たいものだらけで持ち歩くだけで重労働。これ以上の荷物は持てない。 -
自宅は畳の座敷がないので、神社仏閣に来ないと正座をしません。
一時、膝を痛めた時は正座も辛かった。
椅子があるって、素晴らしい!な~んて、年寄りの証拠です。
本堂の内部には狩野山雪の松の襖絵がありました。 -
本堂の脇からサンダルを履いて、庭の奥に行ってみましょう。
あら、植え込みって、こんなに大きかったんだ!と新たな発見。
つつじのようなので、花が咲いたら綺麗だろうなぁ。 -
雨が降り始めました。苔の庭が綺麗です。
写真は明るく写っていますが、かなり薄暗い感じで、モスキート音が聞こえてきます。
虫よけスプレーのおかげで、攻撃を食らわずに済んでます。 -
お地蔵様がいらっしゃる。モスキート音は絶好調です。
足下も危ないし、先に行こうかどうしよか・・・。行くだけ行ってみよう。 -
お地蔵さんの奥はポツンと井戸が。
この右手には織田秀則のお墓があります。 -
御朱印を頂きました。本尊薬師如来
門を出たのが、5時ちょうど。
たった20分の拝観でしたが、充実した時間でした。 -
さあ、さらに北に歩いて、バス停に向かいます。雨は降ったりやんだり。
妙心寺北門前のバス停で下校の高校生たちと一緒にバスを待ち、京都駅行のバスに乗りました。 -
17:43 夕方なので、各バス停に停車して、道路も混雑、時間がかかるわ~。
四条烏丸に着きました。河原町方面はアーケードがあるので傘を差さずに歩けます。
福寿園の本店へ向かいます。 -
お!あった!
福寿園京都本店、丸っと一つのビルがすべて福寿園。
前日は一保堂で超高額玉露を楽しみ、目からうろこ体験しました。
二日目は福寿園で濃茶をいただきます。福寿園 京都本店 専門店
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四階の京の茶庵へ。
ここは本格的な茶室があります。外国人の先客がいたので、テーブル席で、濃茶と京菓子(\1500)を頂きます。
菊の花、暦はすっかり秋ですものね。
お点前は若い女性で、ご自宅でもお茶を楽しまれますか?と問われました。
抹茶茶碗も持ってない・・・。 -
濃茶は「萬丈の昔」 とろりと濃厚、そして宇治茶のダシのようなお茶の旨味がとても強い。春先に亡くなった義理母が最も好んだ趣味が茶道。自宅に茶室をしつらえるほど。
お茶を点ててくださった女性は「まあうらやましい環境です」とおっしゃる。
・・・・そうなんですけどね。
しかし家事全般が苦手で、育児も実姉に任せ、趣味に生きる人でした。
お茶をやらない私に「日本文化よ」と言い放ちましたが、晩年は自慢の茶室も物置からゴミ貯めに変わり果てました。侘び寂び語る前に片付けろ!!と何度口から出かかったか。 -
お濃茶を飲み終わったら、薄茶に仕立てて、余すところなく味わいます。
義母の苦い思い出も、美味しいお茶でグッと飲み干しましょう。
この旅はお茶の「旨味」を知る旅となりました。
会計を済ませて一階に降りると、欧米人の団体さんが入ってきました。
テーブル席のほとんどが「予約席」となっていたのは、彼らの為だったようです。 -
18:20 錦天満宮 新京極通から一本入ったところにあります。
周りは人の多い商店街。有名な鳥居は両側の建物にめり込んでます。錦天満宮 寺・神社・教会
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元は菅原道真の生家地にあった菅原院、寺名を改称したり、お寺が移転したり、現在地には天正年間に秀吉によって移され、明治の神仏分離でお寺が移動して天満宮だけがここに残りました。
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繁華街にあるので、閉門が午後8時半。
なので、福寿園でお茶を頂いた後でも、安心してお参りできました。 -
御朱印は書置きに、日付を入れてくださいました。
新京極・・・中学の修学旅行でお土産を買ったのが新京極でした。 -
新京極で母にピンク色のお財布を買いましたが、使っているのを見たのは数回でした。
母が亡くなって遺品整理をしていたら、大切なものを保管していた引き出しにプラスチックのケースに入って、きれいなまま残されていました。
好みに合わなかったのかもしれませんが、大切にしてくれていたんだと思うと、今でも涙がこぼれます。お母さん、逢いたいよ。
ふたりの母を思い出した四条河原町、今日はこれでスケジュール完了。 -
錦天満宮からバスに乗るのも面倒なので、歩いてこの日の宿、からすま京都ホテルへ。
さすがにお腹が減ったし、一人で店を探して歩くのも面倒なので、チェックイン後にホテル内の中華レストランで夕食をとることにしました。
さすが出張向きホテル、窓際に一人用の席がたくさんあります。からすま京都ホテル 宿・ホテル
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オーダーはどこに行っても食べてしまう広東麺(じゃなくて五目麺だったかも)
どの店でも失敗がないメニューなので安心してオーダーできます。 -
一階にスタバがありますが、この時間からカフェインを取るとヤバイので、我慢。
お風呂に入って、ゆっくり疲れを取り、日付が変わる前に夢の中へ。
明日は、いよいよ比叡山へ向かいます。
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