春のチェコとウィーンを巡る（チェコ編）　３　２日目①　プラハ①　旧市街

2018/05/10 - 2018/05/10

２日目　２０１８年５月１０日（木）　晴れ

　 プラハは「百塔の街」や「建築博物館の街」と呼ばれ、この街を訪れた観光客は誰しもその美しさに魅了されると言われています。
　この美しい古都をヴルタヴァ川を境に２日に分けて歩くことにしました。今日はまず旧市街広場までの範囲をガイドブックに沿って一つ一つ丹念に見て回りました。旧市庁舎の天文時計こそ修理中で見れませんでしたが、素晴らしい建物に最初から感動の連続でした。
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【旅程】
　　１日目（５/０９）関空→プラハ（泊）
★　２日目（５/１０）プラハ（泊）
　　３日目（５/１１）クトナーホラ→コウジム→プラハ（泊）
　　４日目（５/１２）プラハ（泊）
　　５日目（５/１３）ロケト→カルロヴィ・ヴァリ（泊）
　　６日目（５/１４）プルゼニュ→チェスキークルムロフ（泊）
　　７日目（５/１５）チェスキークルムロフ→フルボカー城→チェスケー・ブディェヨヴィツェ（泊）
　　８日目（５/１６）チェスケー・ブディェヨヴィツェ→ホラショヴィッツェ→ターボル→チェスケー・ブディェヨヴィツェ（泊）
　　９日目（５/１７）テルチ→トゥシェヴィーチ→ブルノ（泊）
　１０日目（５/１８）ブルノ→シュテルンベルク→オロモウツ（泊）
　１１日目（５/１９）オロモウツ→クロムニェジーシュ→リトミシュル（泊）
　１２日目（５/２０）リトミシュル→キヨフ（泊）
　１３日目（５/２１）モラヴィアの大草原→キヨフ（泊）
　１４日目（５/２２）ストラージェニツェ→レドニツェ城→ブジェツラフ（泊）
　１５日目（５/２３）ミクロフ→ウィーン（泊）
　１６日目（５/２４）ウィーン→ワッハウ渓谷→ウィーン（泊）
　１７日目（５/２５）ウィーン→ザーンセスカンス（オランダ）→機中（泊）
　１８日目（５/２６）→関空

エリア プラハ(チェコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　２日目。７：００、隣のベッドのブラジル君はまだオヤスミです。そっと起き出し朝食に行きます。

　朝食のレストランにはまだ誰もいなくて準備中でした。準備のお姉さんに「ドブリー・デン」と声を掛けたら笑顔でOKのサイン。

　品数は豊富ではありませんが十分です。朝食代は１２５KC（６５０円）お安い！

　旅行中は朝一杯、昼軽くが流儀です。

　エレベーターには何時も彼が座っています。

　さあ、街歩きです。しかしその前に…。

　駅で明日のクトナー・ホラ行きの列車をチェックしておきます。

　プラハ中央駅はクラシックな街に似合わずモダンでした。

プラハ本駅 (プラハ中央駅) 駅

　８：０５発ブルノ行きのＩＣがちょうど入線してました。明日これに乗ってクトナー・ホラに行きます。

　ついでに明々後日にカルロヴィ・ヴァリに行く時のフローレンス・バスターミナルもチェックしておきました。このプラハ・マサリコヴァ駅の先でした。

プラハ マサリコヴォ駅 駅

これで明日以降の準備ＯＫ！本格的に街歩きします。今日はヴルタヴァ川の手前の旧市街と新市街を歩きます。
　マサリコヴァ駅から３００ｍで火薬塔です。１５世紀に造られた城壁の門の一つで、１７世紀には火薬倉庫として使用されたそうです。

火薬塔 (火薬門) 建造物

　火薬塔の隣は市民会館です。美しい新旧の対比を見せています。

　市民会館は１９１１年完成で当時流行したアールヌーヴォー様式で建てられました。プラハの春音楽祭の会場となるスメタナホールがあります。音楽祭は確か明後日が初日です。

市民会館 建造物

　ベランダの金属の手すりはブドウ畑を思わせる装飾が見られます。典型的なアールヌーヴォーです。

　エントランス部分の上には美しい絵が。

　内部にはミュシャを始めとする芸術家たちの華麗な装飾を施した部屋があります。まだ開館前なので後で来ることにしました。

　市民会館の建つ共和国広場は他にも美しい建物が並んでいました。

共和国広場 広場・公園

　火薬塔から少し行くとキュビズム様式の代表建築である「黒い聖母の家」がありました。キュビズムはピカソらの絵画で知られていますが、建築に取り入れたのはチェコだけだそうです。

【キュビズムとチェコ】
　キュビズムは、20世紀初頭に、ピカソやブラックが主導した切子を思わせる幾何学的なデザインが印象的な芸術運動。これが建築に適応されたのは、世界でもここチェコだけです。
　更に興味のある方はここをクリック→　http://otome.chips.jp/kawaii/2195

黒い聖母の家 建造物

　「黒い聖母の家」の名は建物外壁に置かれた小さな像に由来しますが、これは主役ではありません。

　主役は建物内にあるこの螺旋階段です。斜めのラインを立体駅に組み合わせるのがキュビズムの特徴です。

　この階段を上っていきました。

　螺旋階段を上がるとカフェがありました。ここのランプにもキュビズムが用いられていました。

　外に出て表のカフェテラスの椅子を見るとやはりキュビズム。いゃー、面白い。

黒いマドンナの家から少し入った場所にカレル大学本部がありました。

カロリヌム 建造物

　カレル大学本部はカロリウムと呼ばれ１３４８年カレル４世によって創設された中欧最古の大学です。

　創建当時の建物はほとんど残っていませんが、この大きな出窓は当時のもので聖ヴィート大聖堂やカレル橋を設計したペトル・パルレ－シュの手によるものだそうです。

　カロリウムの道を隔てた隣はエステート劇場です。

スタヴォフスケー劇場 (エステート劇場) 劇場・ホール・ショー

　この華麗な劇場で１７８７年にモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」が初演されました。

　向こうにｉがありました。ここで今日の聖ミクラーシュ教会のコンサートと明後日の国立マリオネット劇場の「ジョン・ジョヴァンニ」のチケットを買いました。各々４００Ｋｃ（２２００円）、５９０Ｋｃ（３２００円）でした。

観光案内所(プラハ) 散歩・街歩き

　王の道と呼ばれるツェレトゥナー通りに戻って旧市街広間へ向かいます。

王の道 旧市街・古い町並み

　ティーン聖母教会の塔が見えてきました。ティーンは関税の意味で、裏に関税があったことからこう呼ばれるようになりました。

　教会は狭い通りに面して建てられています。周囲を巡ってみました。

ティーン教会 寺院・教会

　１５世紀前半にはフス派の本拠地だったそうで、頑強な造りからその歴史がうかがえます。

　入口のタンパン　

　内部は意外に煌びやかでした。

　ティーン教会から旧市街広場に出た右手にキンスキー宮殿がありました。優雅なロココ様式です。

ゴルツ キンスキー宮殿 城・宮殿

　旧市街広場の中央にヤン・フスの銅像があります。
　かれはカレル大学の総長を務た敬虔なキリスト教徒でした。ルターの宗教改革の１００年前に教会の堕落を批判したため異端として１４１５年にこの場で火刑に処せられました。

ヤン フス像 モニュメント・記念碑

　フスの揺るぎのない表情が見て取れます。彼の死後彼の信奉者はフス派としてカトリック教会と戦争をします。フスの周りにフス派の戦士達も彫られています。

「地球の歩き方」に載ってる場所を丹念に見ています。キンスキー宮殿から少し路地を戻った先の「石の鐘の家」です。落ち着いた控えめな建物です。

石の鐘の家 建造物

　再び旧市街広場に戻ってぐるりと見渡します。右は旧市庁舎の塔です。

　聖ミクラーシュ教会。ニコラスをスラブ風に言うとミクラーシュになります。夕刻にここで教会コンサートを聞きます。

　広場から見るとやはりティーン教会の２つの尖塔が目につきます。教会の前の広場に面した建物はティーン学校です。

　旧市街広場ではストリートミュージシャンが賑やかな演奏をしていました。

旧市街広場 広場・公園

　旧市庁舎はいくつかの異なった色の建物の集合になっています。

プラハ旧市庁舎 建造物

　旧市庁舎の塔の天文時計は修理中
　昨夜見た時はプロジェクションマッピングかと思ってましたが精巧に描かれた絵でした。

天文時計 建造物

　市庁舎の塔に登って、百塔の街を眺めます。まず南方向。

プラハ旧市庁舎の塔 建造物

　西方向にはプラハ城が見えます。

　ズームアップ

　北方向。聖ミクラーシュ教会の先はこれから歩くパリ通りとユダヤ人地区です。

　そして東方向。

　ティーン教会は旧市庁舎と並ぶ旧市街広場の主役です。

　広場を見下ろしています。

　日本語説明書を借りて市庁舎のホールを見て回りました。

プラハ旧市庁舎 建造物

　市民ホール。ここで重要な問題が議論されました。

　最も古い市議会議員ホール。むき出しの壁の木柱が印象的です。

　この部屋は特に天井が美しかった。

　旧市庁舎を出てきました。旧市庁舎は建物を増築したり隣接する家を買い取って拡張しているのでどの範囲かわかりにくいですが、時計塔から左の黒っぽいスグラフィット装飾した建物の範囲です。

プラハ旧市庁舎 建造物

　「時計塔はこうして修理されています。見て頂けなくてゴメンナサイ」

　向かいに見える聖ミクラーシュ教会に行きます。

　主祭壇

聖ミクラーシュ教会 寺院・教会

　特に目を引いたのはボヘミアングラスの大シャンデリアと壁から天井に至る豪華なバロック彫刻と絵画でした。

　これからパリ通りをユダヤ人地区に向かいます。