悪魔との取引-ローマ水道橋伝説
- 5.0
- 旅行時期:2015/07(約10年前)
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by ウェンディさん(女性)
セゴビア クチコミ:9件
昔々、まだセゴビアが小さな村だったころのお話。
セゴビアの村があったのは丘陵地帯の丘の上で、水場が村から遠いのが村人たちの悩みの種でした。
そんなセゴビアの村に、一人の美しい娘がいました。
娘の美しさの評判は瞬く間に遠くまで広がり、ついには悪魔の耳にまで噂は届き、娘を見た悪魔は一目で恋に落ち、娘にある取引を持ちかけました。
「お前がオレの物になるならば、明日の朝、太陽が昇る前までに、お前の家の前に水路を引き、お前の家族が一生、水には困らない様にしてやろう…」と。
娘はこの取引を最初は拒みましたが、最後にはその条件をのみました。
悪魔は一晩中、必死になり石を積み上げ、15km離れた水場から村まで水を通す水道橋を作り上げました。
しかし、恋心を取引で勝ち取ろう…なんている悪魔の邪な心は太陽神に見破られ、悪魔が水道橋の最後の石を積み上げるその少し前に太陽が昇り、悪魔の尻尾の先を照らしだし、悪魔の取引計画は水の泡と消えてしまい、セゴビアの村は立派な水道橋を手に入れることが出来ました。
コレはセゴビアに伝わる水道橋にまつわる伝説で、この伝説から、水道橋は悪魔の橋と呼ばれるようになったそうです。
このお話には続編や異なるバージョンの伝説も有りますが、悪魔が橋を作ったという基本コンセプトは同じです。
ガイドブックには書いていないセゴビアの昔話。
知っていると、水道橋をより楽しめるかもしれません。
- 施設の満足度
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5.0
- 観光の所要時間:
- 半日
クチコミ投稿日:2017/06/18
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