2016/04/08 - 2016/04/12
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binchanさん
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4月10日日曜日、ついに北迴線全駅めぐり最後の駅です。
北迴線の復習。
1980年に開通した鉄道路線。宜蘭県蘇澳から花蓮県花蓮市までを結び、東部幹線の一部をなしています。開業当時は単線でしたが2003年、電化とともに全線複線化を成し遂げました(一部区間に問題があり2005年に完全複線化)。線区には台湾最長の鉄道トンネル「新観音トンネル」があります。
北から蘇澳新站で宜蘭線に接続し、永楽、東澳、南澳、武塔、漢本、和平、和仁、崇徳、新城、景美、北埔、花蓮の13駅。
最後に訪れたのは和平站。ここから南が花蓮県です。
訪問の順番は時刻表とにらめっこです。全ての駅に停車する区間車は1日8往復しかなく、それぞれの駅である程度滞在したいとなると、始発から夕暮れまでをフル活用しなくてはなりませんでした。
一度でも予定通りの列車に乗れないと、最後の駅は日没後の訪問になってしまうところでしたが、なんとか予定通りに到着です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
15:23和平站にて下車。
乗り換えをするツアー客が少ない割に、南へ向かう区間車も混んでいました。北迴線の日中の区間車は常に混雑していると考えた方がいいのかも。ただ、台北のMRTのような混雑じゃないですよ。座れないという程度のこと。
和平站のホームから、北側に見えるのは火力発電所。手前は和平港(工業港)です。 -
線路をはさんでセメント工場があり、和平港直結のコンベアが伸びています。
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駅舎へはやはり地下道。
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列車が通過するときは、駅舎から駅員さんがホームまで来て安全確認します。駅員さんは地下道を通らずに線路を越えて行くのですが、歩きついでに線路を確認しているのでしょうか。乗客が危ないなら駅員さんだって危なくない?
ついでに台鐵観察ネタ。駅員さんは白シャツ・ベスト・帽子というのが正装のようで、安全確認の際は必ずこのスタイル。でもほかの構内にいるときは黄色いポロシャツを着ていることが多いようです。
列車を待っているときってヒマなんで、いろいろなことを観察してます。 -
地下道には太魯閣峡谷九曲洞の写真。さすがの絶景ですね。
ここから太魯閣峡谷はちょっと遠いので、地元紹介というより写真コンテストって感じかな。 -
地下構内がやたら広い。
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地上の駅舎。改札も広いなあ。
年間乗降者数491,803人(2014年)、花蓮・蘇澳新・新城・南澳に次ぐ沿線第5位。でもまあ、設備立派過ぎ感は否めない。 -
窓口。
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駅に警察署があること多いですよね。
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駅前には南澳郷のコミュニティバス。
ここから5キロほど山に入ったところにある宜蘭県南澳郷澳花村へのバスです。この村からは宜蘭県の漢本站も近いのですが、あえて県境を越えて花蓮県にある和平站にバスを走らせています。和平の方がたくさん列車が停まるし、街も大きいですからね。臨機応変で助かります(と住民も思っているはず。)
駅に着いたころは雨が強くなっていて、周辺の徒歩観光が難しそうでした。
ここまで来て蘇花公路の絶景をスルーするのももったいないと気づき、タクシーがいたら清水断崖を見物がてら崇徳まで行けないものかとも考えました。しかし、駅前にタクシーの姿はありません。
このバスに乗って澳花まで往復ってのも考えたのですが、無料のコミュニティーバスに乗ってただ往復するだけというのは気が引けて…。(村で滞在する時間的余裕はないので。)
う〜ん、どうしたもんじゃろのう。 -
駅の外観の写真を撮ったり。
和平駅 駅
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駅前をぶらぶらして、
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北迴線竣工の碑を見たりして。
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功垂北迴。意味はなんとなくしかわからない。
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さっきホームから見えたセメント工場だ。
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台湾水泥公司の和平工場か。
グーグルアースで北迴線沿線を見ると、駅の近くにはセメント工場、背後の山中には石灰石などの採掘場があり、そこからつづら折りの輸送路、工場から駅、あるいは港には立体輸送のコンベアが伸びているのが見てとれます。あの大自然の景観の裏に、こんな姿があるとは驚きです。 -
雨が小康状態になってきたので、靴カバーをつけて散策することにしました。
通販で買って初めて使いましたが、歩きにくい!ゴムであと2か所くらい固定しないと。まだ何枚かあるから、次は工夫しよう。 -
向かう先は和平港。セメント材料の積み出し港です。
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コンベアの密林ってかんじ。
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北迴線ではよく見かける建物ですけど、具体的に何をする工場なんでしょう。採掘した石灰石を砕くとか?
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港に向けてコンベアがいくつも伸びています。
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15分ほど歩いて和平港入口に到着。
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日曜日だからかあまり活気がありません。
一応どこにも「入っちゃダメ」とは書いてないけど、あんまりウロウロしていると捕まりそうなので端っこで観察。
奥に見える煙突は火力発電所のもの。グーグルマップではあっちまで道があることになっています。行きませんが…。 -
港正面。
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南側にはコンベアが直結している埠頭が。船も停まってます。
工業港だなあ。こういう風景大好きです。 -
港北側。
かわり映えしないけど、苦労してここまで来たのでダメ押しの写真を撮っておく。 -
背後はこんな感じ。
では戻ります。 -
巨大なパイプコンベア。
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支える柱が何かの遺跡のよう。
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歩いてきた道です。
トラックは水しぶきをはね上げて行くわ、歩道は狭いわ、草ボーボーで舗装が剥がれてるわで、歩きにくいことは甚だしい。歩行者なんて普段は通らないんだろうね。バイクは時折走ってました。 -
工場の引き込み線。
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日曜ですが作業している人も見かけました。
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駅に停まっている貨車。
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駅に戻ったころには雨はほとんどやんでいました。
移動販売でソーセージ買い食い。一本30元。これもおいしかったです。
駅は工場に囲まれてるし、1キロほど先には和平の街もあるので、結構売れる?しかし100本売っても3,000元。原価率が気になる。
さて、これにて北迴線全駅めぐりはコンプリート。
16:39の区間車で花蓮へ帰ります。
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この旅行記へのコメント (4)
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- とのっちさん 2016/05/07 22:41:26
- はじめまして。
- binchanさま
はじめまして。とのっちと申します。
北迴線全駅めぐりシリーズ拝見させていただきました。台湾でこんなことしている(すみません、失礼な表現で…)旅行記を見たのは初めてで、とても興味深く読みました。
高鐡開業前に何とかして台湾に行かなければと思い、10年前初めての海外1人旅が台湾でしたが、何でもっとカメラでバシャバシャ撮っておかなかったのだろうと後悔ばかりです。北迴線はだいたい夜行列車で深夜に通過するばかりでしたので、各駅ごとにこんないい雰囲気だったとは…
福岡からLCCも飛んでいるようなので、いい加減台湾に行かねばと思っております。続編を楽しみにしています。
とのっち
- binchanさん からの返信 2016/05/08 17:11:49
- コメントありがとうございます。
- とのっちさん、ご訪問ご投票ありがとうございます。
訪問者の履歴でお名前を拝見していましたのに、鉄道旅行をされている方とも知らぬままで申し訳ございません。
国内、アジア全域と広範囲に鉄道旅行されていますね。まだ中国と台湾の一部しか拝見していませんが、夜行列車泊が多くこれはスジガネ入りの乗り鉄さんだなと感じています。
私は鉄道というよりどうやら「駅」に興味があるようです。その駅はどうしてできたのか、辺鄙なところにある駅の存在理由は?そんなことが気になってしまってこんな旅をしています。本当はバスでこれをやりたいんですが、民家も見当たらないバス停で下車して数時間後の次の便を待つってのは非現実的で…。
それにしてもいちいち駅で下りるのでちっとも先に進めません。台湾くらいの広さが(私の能力では)実行の限界なので、ほかの国ではやらないぞと自制しています(笑。
「台湾でこんなこと」、ぜんぜん失礼じゃないですよ。趣味ってほとんどの人が他人から見れば「こんなこと」ですもんね。
移動が多い旅行記を読むには土地勘が必要なので、とのっちさんの旅行記もわかるところから読んでいます。今後ともよろしくお願いします。
binchan
-
- へけけさん 2016/05/07 20:02:37
- 和平の煙突は火力発電だったんですね。前から気になってたんです。流石!
- binchanさん 今晩は。
カントの事、自分も気になって調べてみました。新幹線ではカーブの内側と外側のレールの高さは最大20センチまでとなっています。なのでそのような場所にホームが有った場合約8度傾斜します。結構、傾く。
武塔駅から次の駅まで歩く発想は凄い!効率よく全線各駅乗り降りする為にはその手が有ったか。
武塔村、金洋村はタイヤル族や少数民族が住んでて言語が違う為、共通語として日本語が使われてるって番組を10年前に見て行きたいなって思ってました。それと山田智美さんてジャーナリストが武塔村で嫁いで生活してるらしいです。温泉も有って素晴らしくて本当に自分も武塔村に嫁ぎたい(笑)
binchanさんの旅行記、時刻表を見ながら時系列を追って見てます。素晴らしい。無駄がない。今のところ、北廻り線全駅完全走破ですね。このまま何事もなく無事帰ってこれるのか楽しみです。(帰ってこれてるから書いてるんだけど)
へけけ
- binchanさん からの返信 2016/05/08 16:57:54
- RE: 和平の煙突は火力発電だったんですね。前から気になってたんです。流石!
- へけけさん、和平の煙突が気になっていたなんて、やっぱり見ているところが違いますわね。私はフツーの人なのでセメント工場の方が気になっていましたわよ。
カントの高低差って新幹線でも最大20センチもあるんですか。かなり傾きながら走ってるんですね。それにしては乗り心地いいですよね。鉄道技術ってすごい。
へけけさん、武塔だけでなく金洋についてもテレビで見たことがあるんですね。日本における台湾情報はすごいです。こんな辺鄙なところの話でも「聞いたことあるよ」ってコメントがいただけるとは。
4泊なのにビール3本しか飲んでないという健康的な旅行でしたから、もちろん無事に帰ってきますよ。暑くなかったというのと、フライトが深夜で飲む余裕がなくって…。
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