2016-４月　台湾北東バス鉄旅　12　北迴線全駅めぐり⑤和仁站

2016/04/08 - 2016/04/12

　４月１０日日曜日、順調に駅めぐりをしています。

　和仁は幸福水泥（セメント）という会社の専用駅といっても過言ではないくらい、セメント工場に近い駅です。自動積みこみ装置まであるらしい。
　2014年の貨物積み出し量は5,098,307トン。台鐵全駅でダントツの一位です。ちなみに積み下ろしは2,215トン。積み下ろし一位は花蓮港站で4,627,640トン。採掘場がある駅から港のある駅へ、荷が移動しているんですね。
　ちなみに、台鐵が運ぶ貨物のうち約81パーセントがセメント、石灰、砂利類です（重量ベース）。

　周囲に大きな集落もないこの駅の、年間34,939人（2014年）の乗降客はほとんどがこの会社への通勤客と思われます。

　

エリア 花蓮(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

　区間車にも電光表示がある車両があります。英語表示も出ます。

　アナウンスも國語（華語）、台湾語、客家語（もしかしたら違うかも）、英語の順で流れます。英語は例えば和仁なら「The next stop is Heren.」と流れますが、和仁（Heren）のイントネーションは華語の声調とは異なり、ちょっと間延びした感じで発音されます。それが現地の人には奇異に聞こえるらしく、発音をまねてつぶやく人が少なからずいました。本当にいろいろな駅で、いい大人もつぶやいてました。特に子供は何度も発音して、面白がってましたね。

　6：30漢本発の区間車で6：41和仁到着。漢本から花蓮方面へ２駅です。

　和仁站ではこんなに傾斜して停車します。
　こういう駅って日本でも時々見かけますが、なにか理由があるんでしょうか。

　和仁站はホーム上に切符売り場などの事務室があります。

　なので地下道の先に改札があると勘違いして、乗り越し清算せずに出ていかないでねと注意書き。

　ホームは２つあるので、窓口のないホームで乗る人はわざわざこっちに切符を買いに来ないといけない。

　ホームの幅が広いです。これも貨物扱いが多いことと関係があるんだろうか。屋根の上に登れるようになってるのもなぜ？

　ディーン・フジオカ似の駅員さんが、「写真撮りましょか」と声をかけてくれました。
　
　この駅に停まる列車は少ないけれど、通過車両は多いので駅員さんは結構忙しいです。３人の駅員さんを見かけましたが、働いていたのはこの人だけだったような…。いやいや、きっと交代で働いているに違いない。

　駅のホームから見えるのはセメント工場。

　これは花蓮方向を撮影していますが、次の駅「崇徳」までの間に３つのトンネルが連なります。列車が和仁を出て、一つ目のトンネルに入る直前、前方のかなり高い位置に道路のトンネルが見えます。海にせり出した山の中腹に、ぽっかりと穴が開いていて不思議な光景でした。もしかしたら旧道の清水断崖なのかも。角度的にあり得るんでしょうか。ご存じの方教えてください。

　こちらは逆方向。ホームから蘇花公路のトンネルが見えます。

　ホームで見かけた待避の予定表。複線化した現在は交会のための停車はありません。

　地下道を通って駅の外に向かいます。

　カード改札機は地下道にあります。これなら１番ホームに行く人も２番ホームに行く人もカバーできますね。

　そして長い地下道。ここは見どころ写真もなく殺風景。床も石灰で汚れたまま。

　じゃ〜ん。出口からいきなりこの光景。

　幸福水泥の貨車も目の前に。

　採掘場（たぶん石灰石の）からの長いコンベア。

　駅の入り口はここだけ。

和仁駅 駅

　奥の方へ行ってみました。

　採掘した何かを貨車に積む設備っぽい。これが自動積みこみ装置？

　壮大な眺めです。

　駅入口の方へ戻ります。

　日曜の朝だというのにセメント工場の方から次々とトレーラーやダンプが出てきます。

　ゲートで横からシャワーが浴びせられ、

　道路に出る前のところにも水が撒かれています。公道を汚さない配慮と思われます。

　おかげで駅前は地面がデロデロ。なので駅の地下道も石灰らしきもので汚れまくってます。

　工場から出てきた車が宜蘭方面へ向かうには、駅前で一度きり返す必要があります。
　何台もの車が切り返すのを面白く眺めてました。運転手さんからしたら変な人だよね。

　車が出ていく先はやはり台９線（蘇花公路）。ああいう大型車がバリバリ走ってます。

　おや、少し晴れてきました。このまま天気がよくなってくれるといいんですが。

　山には古そうな樹。

　漢本とはまた違う山肌。

　再び長い地下道を通ってホームに戻ります。

　あまりの長さにめげないように、乗車月台（ホーム）はこっちと励ましの張り紙。

　この人がディーン・フジオカ似の駅員さん。イケメンなだけでなく働きものなんですよ。

　7：18の区間車で崇徳に移動します。