2016/04/08 - 2016/04/12
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binchanさん
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4月9日土曜日、ここから旅のメインである北迴線全駅めぐりが開始します。
台湾鐵路北迴線は蘇澳站と花蓮站を結ぶ路線であり、いわゆる東部幹線の一部です。
ほんの40年ほど前までは、台北から台東までを鉄道で移動することはできませんでした。台湾東部の鉄道は花蓮・台東と、台北方面から蘇澳の間のみで、その間はつながっていなかったのです。
花蓮と台東の間は内陸に花東縦谷という平坦な土地があり、北から蘇澳までは海岸線に鉄道が通せる程度の平地があります。しかし蘇澳花蓮間の海岸は切り立った崖で、内陸は急峻で硬い山塊だらけ。なので近年になるまで鉄道を通すことができずにいました。当時蘇澳から花蓮へ陸路で向かうには道路を利用するしかなかったのですが、その道は海岸の断崖にへばりつくように通っており、台風などの災害があるたびに通行止めになるような厳しい道です。
そんな東部の交通事情を改善すべく1980年、日本時代に開鑿を試みた部分も利用して鉄道北迴線が開通しました。トンネルや橋梁を多用して、かなり内陸を、比較的直線的に貫いています。これによって蘇澳・花蓮が鉄路でつながり、台北から台東まで鉄道で移動ができるようになりました。
現在では北迴線も全線複線化・電化を成し遂げ、多くの快速列車が行き来する東部交通の大動脈となっています。
それにしても、どうして北迴線と言うんでしょうね。地図で見る限りはぜんぜん北をまわってないです。どちらかと言うと宜蘭線の方が北をまわってる。おそらく同時代に開通を目指していた南迴線と呼応しているんだとは思いますがどうなんでしょう。
全駅めぐりはダイヤの都合上、駅の並び順に訪問していません。念のため北から順に並べておきます。
蘇澳新・永楽・東澳・南澳・武塔・漢本・和平・和仁・崇徳・新城・景美・北埔・花蓮
(台湾の幹線鉄道は台北から左回りが順行とされていますので、本来なら花蓮が北迴線の起点、蘇澳新からは宜蘭線ということになります。今回は自分が蘇澳新から駅めぐりを始めたので、北から順番にしています。)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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13:51羅東発の区間車で蘇澳新站へやってきました。14:02着、時刻表ぴったりです。
タイトル写真の站牌にもデザインされている駅舎の屋根がかっこいい。宜蘭線と北迴線の分岐駅です by binchanさん蘇澳新駅 駅
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ホームに下りると、いやでもこの「信大水泥(セメント)」の工場が見えます。
蘇澳新站はこのセメント会社の要請によって1968年に設置されたんです。開業当初は南新城站といいました。(1975年南聖湖站と改称、1982年に現在の名称に)
セメント産業は宜蘭県南部から花蓮県北部にかけての一大産業で、北迴線の駅の多くがその貨物取扱によって成り立っています。 -
閑散としていますが、一等站です。
台湾鐵路東部幹線はここで花蓮方面へと向かう北迴線と、宜蘭線の終点蘇澳站への線にわかれます。蘇澳新站から蘇澳站は一区間3.4キロ、どうせなら蘇澳で北迴線を接続させればよかったのにと感じますが、少しでも路線を短くしたかったのでしょうか。
蘇澳新站が一等站になったとき(2014年)、入れ替わりに蘇澳站は二等站となりました。それでも極々一部の自強・莒光のほかは区間車しか発着しないのに二等というのはそれでも破格です。やはり終着駅というのはそれだけ格が高いのでしょうか。(←こう書きましたが、改めて台鐵HPで確認したところ現在は二等站になっていました。) -
階段を登って駅舎へ。
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線路を跨ぐ二階部分が駅舎になっています。
北迴線はほとんどの駅が、貨物車両の待機や積みこみに利用されています。したがって線路の本数がすごく多い。なので跨線橋や地下道がやたら長いです。 -
この駅はちゃんと改札内にエレベーター。
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北迴線は2016年3月からICカードの利用ができるようになりました。
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広いコンコースにはお土産屋さん。
なぜか台湾全土の土産物を扱っています。日月潭の絵ハガキとかね。
2010年の豪雨で蘇花公路を走行していた観光バスが土砂崩れに巻き込まれ大陸観光客に多数の死者が出ました。その対策として、現在「旅客を乗せた」バスが蘇花公路を走行することは禁止されているのだそうです。なので花蓮方面から来た団体観光客は、太魯閣最寄りの新城站から列車に乗り換え、蘇花公路をカラで走ってきたバスに、ここ蘇澳新站で再び乗りこむのだそうです。まさに、蘇花公路の代替手段としての面目躍如といったところ。
つまり、これらの土産屋さんは外国人を相手にしているので、おおざっぱに「台湾土産」を扱っているわけです。 -
おっと、そんなことを言っていたら団体さんがやってきました。
蘇澳新站はそもそもセメント会社の貨物を扱うためにつくられたので、周辺の集落からは離れています。旅客のほとんどがこういった団体観光客。それも北上してくるパターンが圧倒的に多いので、下車する旅客数が乗車数を大きく上回る(三倍以上)というという状態が発生しています。
2014年の台鐵統計によると、年間乗降客数合計は2,685,404人で北迴線では花蓮に次ぐ人数です。(一般に蘇澳新站は宜蘭線とされますが、北迴線の終点であるとも考えられるので、ここでは北迴線の一部としておきます。) -
地元のヒノキ(実際は太平山とかのものかな?)製品も売っています。
タクシーの運転手さん情報では、駅の店は街の店の数倍の値段をつけて売っているそうな。
ほかに化粧品屋さんが2件もありました。これも大陸客の需要? -
さて、駅の外へと向かうことにしましょう。
跨線橋から線路を見ると、水色の客車が見えました。
40SPK2000復興號型という車両のようです。乗ったことはないのですがデザインがいいですよね。
今ではすっかり少なくなってしまった復興號ですが、それはすべてこの客車で運行されているのでしょうか?ご存じの方、教えてください。 -
横からも撮ってみました。
ずっと停まっているので、16:22蘇澳新始発の復興號団体列車686かな。
団体列車というのは、前述したバスから乗り換える団体旅行客優先の列車のことです。 -
貨物の占める領域が広い!
コンテナがいますね。北迴線で見かけるのはほとんどが無蓋車なんですが。 -
こちらは後站(駅裏)に向かう階段。最寄りの集落へはこちらが近いです。
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改札外の待合所。
この駅舎ができたのは2003年で、団体客が乗り換えをするようになる以前なのに、それを見越したかのような大きめな造りです。 -
外へ出てみます。
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こちらが前站(駅前)。駅舎の外観は撮影し忘れました。
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駅前にバス停があります。
國光1766、1767。宜蘭縣市區公車121、241、242、紅2が停まります。
紅2路線は宜蘭発で羅東も通るし本数もあるので、これで来ればよかったなあ。まだまだ研究不足。 -
駅前の道は台湾省道9号線(台9線)。台北から屏東まで、台湾東部を縦走しており、蘇澳から花蓮の区間を「蘇花公路」と呼びます。
この南数キロのあたりから花蓮にかけては、台9線以外に大きな道がないので、ダンプもトラックも、乗用車もバイクもみんなこの道を走ります。 -
駅コンコースがある2階に戻ってきました。
この駅は2階に直接車がつけられるんです。だから、バスに乗りこむ団体客も便利ですね。
今日はもう一つ「永楽」という北迴線の駅を訪問する予定ですが、列車の本数が少なすぎるのでタクシーを利用します。ついでにこの周辺も少しだけ観光。
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