2016/04/08 - 2016/04/12
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binchanさん
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4月10日日曜日、北迴線全駅めぐりが続きます。
新城站から乗った区間車が満席だったので、空いている席をさがして車内を歩いていたら日本語が聞こえてきました。台北以来初めて日本人に遭遇しました。バックパッカー風の若い女性2人組で、この後は九份の方へ向かうつもりとのこと。東部幹線を区間車で移動するなんて、交通手段を選ぶ目があるわね。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
12:29武塔站で下車。
北側にはホームからトンネル(新武塔隧道)の入口が見えます。 -
ホームの反対側に不自然な空き地があります。たぶん以前は待避や交会のための線があったんだと思います。トンネルだらけの北迴線は、どの駅もみな何かしら信号所のような役割を担っていたのでしょう。
北迴線には2つの無人駅がありますが、その一つが武塔です。もう一つは景美ですが、あちらは簡易站でこちらは招呼站。簡易站は管理駅の駅員さんが派遣されて列車の待避などを行う可能性がありますが、招呼站はその可能性もありません。 -
ここで下車したのは私だけ。武塔集落が近いですが、乗降客はそれほど多くなく、北迴線中最も少ない10,426人(2014年年間)です。
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跨線橋で駅の外へ。駅舎はありません。
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無人駅なのでやはり「夜間女性一人での乗降は避けましょう」の警告が。
ここでの夜間の乗降は、暴漢がいなくてもちょっと怖いかも。周囲は真っ暗にちがいない。警告文の最後は「狼の出没に注意」(日本語にするとちょっと緊迫感がない…)となっていますが、本当に野生動物にも気をつけた方がよさそう。 -
跨線橋から北側の眺め。トンネル、鉄橋と続きその先は南澳站です。
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反対側(南側)では道路工事の様子が見えました。
台風や大雨のたびに通行止めになる台9線(蘇花公路)ですが、実はバイパスの建設が進められています。
http://suhua.thb.gov.tw/default.aspx
5号快速公路雪山トンネルの開通で、台北から宜蘭・羅東へのバスが激増したように、台9線バイパスの開通で花蓮への交通状況に大きな変化がありそうですね。 -
出站(出札)します。
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武塔站外観。駅舎はなく、跨線橋の途中にカード改札機があるだけです。
北迴線唯一の招呼站 by binchanさん武塔駅 駅
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駅前にバス停。
南澳朝陽漁港、南澳站、金岳、武塔、金洋を往復しています。
http://www.nanao.e-land.gov.tw/content_edit.php?menu=2542&typeid=2544 -
駅前にお店が。
どうせならここで食べたかったな、お昼ご飯。でも新城のビジネスライクなバイキングでおなかいっぱいです。 -
派出所のある交差点まで歩いてきました。振り向いて撮影しているので、駅は写真奥です。
武塔集落に向かうなら反対方向へ歩かなくてはいけません。 -
現在の武塔村は、ここから24キロ離れた山中にあったタイヤル族の村が、1954年に移転してきてできました。
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ここにもやはり原住民族の生活の様子が。
いざり機での機織りは太魯閣族と似ていますね。 -
派出所から台9線を右折するとすぐに大きなドライブインがあります。
観光バスが停まっていて、中は結構賑わっています。 -
武塔には「莎韻之鐘」(サヨンの鐘)があるというので、それを探して歩いています。
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ドライブインの横の空き地にありました。
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西暦1938年(昭和13年)秋、利有亨社(原住民集落の名前)の少女「莎韻(サヨン)」は恩師の出征を見送るため山道を歩き、不幸にも暴風雨に遭遇し吊橋で足を滑らせて南澳南溪(溪谷)に落ち落命しました。当時の台湾総督は莎韻の出来事を表彰し鐘を利有亨社に送りました。これを紀念しこの鐘を「莎韻之鐘」と言うのです。(碑文を私訳。一部補ったり省略しています。またこの話には、見送ったのは村の巡査であるなどの異説もあります。)
この話は戦前に映画や歌になり、当時は有名な逸話だったようです。
現在この鐘がある場所は、莎韻が住んでいた利有亨社からはかけ離れた場所です。利有亨社も現在移転しており、移転先は金洋村という隣の集落です。ただ、村が移転した当時は武塔と金洋は一つの村だったのでここに鐘が移設されたのでしょう。 -
ちゃんと鐘がありますね。残念ながら鳴らすことはできないみたいです。
莎韻が暮らした旧利有亨社を訪れた台湾の方のブログを見ると、そこは大変な山奥で、そこへ行く道はもう完全に「登山」です。よくもそんなところに村をつくったものです。タイヤル族は山の民ですから驚くに値しないかもしれませんが、そこにやってきた日本人が警察や学校を作っていたのが驚きです。 -
こちらが正面のようです。
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よく見たらドライブインの駐車場から直接行けました。こちら側には鳥居まである。
こことは別に、武塔集落の中に「莎韻的遭難之地」という古い石碑もありますが、それも武塔村がここに移転した1954年以降に建てられたものです。遭難之地碑は具体的にいつ建てられたかわからないそうですが、摩耗状態から見てこの鐘よりは古いようです。当時は遭難之地と刻むのが精いっぱいだったのでしょう。鐘の碑文が「1998年」というのも、台湾の政治変遷を思わせます。意外な場所にあります by binchanさん莎韻紀念公園 広場・公園
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莎韻紀念公園前にもバスは止まります。
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バス停から見た莎韻之鐘。
莎韻の話は真実なのか、ただのプロパガンダなのか…。
私は莎韻の真心を信じます。植民地経営はきれいごとだけではありませんが、こと教育の現場では純粋に、建前である素晴らしい発展を語っていたのではないでしょうか。子供は純粋にそれを信じ、出征する恩師を心から慕っていたのだと思います。そういう純粋な気持ちが踏みにじられるのが現実なんですけれど。 -
莎韻紀念公園をあとにして、南澳站までは徒歩で向かいます。
この区間は鐵路でも道路でも3.7キロ。歩きやすい道ではありませんが、次の列車は14:08、歩いた方が早いんですよ。
頭上に新たな台9線が建設されています。 -
工事終了予定の数字を差し替えられるようになっているところが秀逸。
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旧鐵路のトンネルを発見。
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武塔一號隧道。
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サイクリングロードの表示があるけど、何の措置もされていないので結構怖い。
その上歩行者(私のこと)までいて、ずいぶん迷惑な話です。でも通り過ぎるサイクリストに手を振るとみなさん応えてくれました。 -
ここに台9線バイパスのインターができるらしい。本線は拡幅しないのだろうか。
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武塔二號隧道発見。
一號二號隧道は、駅のホームから見えた新武塔トンネルにとって代わられています。 -
道端に頁岩の岩肌が露出していました。
薄くて脆い層です。 -
金岳村への分岐点までやってきました。
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南澳北溪にかかる台9線バイパスの橋。
この500メートルほど下流で南澳南溪と合流します。南澳南溪のはるか上流に莎韻遭難の地があります。 -
奥に見えるのは旧鉄橋。現在の鉄橋はもう少し上流にあります。
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現在の台9線の橋。欄干が低くて渡るのが怖い。
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橋の上から一枚。
次回訪れるときは、あの新しい橋をバスで渡れるんだろうか。
ここまで徒歩約30分。南澳站まではあと1.5キロ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ハイペリオンさん 2016/06/01 12:33:45
- 懐かしく拝見しました
- 北廻線全駅めぐりの一大叙事詩(?)の途中まで来まして、自分が
行った武塔駅が載っていて、大変懐かしい思いで読ませていただき
ました。
旅の前にみっちり調べられていることにとても感心しています。
周囲にあるのはセメント工場なんですね。採石場だとばかり思って
いました。
駅を出たところの檳榔屋兼食堂も懐かしいです。マイルドヤンキー
風若夫婦は元気かなあ。いい夫婦でした。
「サヨンの鐘」はドライブインから少し離れたところにあるのですか?
私はなんの知識もなかったので、村はずれにある「遭難之地」の碑
しか見つけられませんでした。
もっとも、実際に川に落ちたのは別の場所だそうですが。
binchanさんの旅行記を読んで、電車の時間がたっぷりあったのだか
ら、もっといろいろと見て回ったほうがよかったなあと少し後悔し
ています。
廃線跡もあるし、タイヤル族の頭目の墓も見つけられなかったので
もう一度行ってみようかなと思っています。
私も東海岸を途中下車しながら旅してみたいと思っているのですが、
台湾には「青春18きっぷ」みたいな周遊券はないんでしょうかね。
- binchanさん からの返信 2016/06/02 18:06:06
- RE: 懐かしく拝見しました
- ハイペリオンさん、コメントありがとうございます。
ハイペリオンさんの旅行記はもちろん読んでから出かけたんですけど(武塔村に日本語のお墓がある件はその旅行記の受け売りデス)、また改めて読んでみたら、マイルドヤンキーさんはあのお店の方だったんですね!そして休憩されたのはあのドライブインだったとは。いや〜、最初とはまた違う面白さで旅行記を読みました。サヨンの鐘はドライブインのすぐ隣ですよ(大きなドライブインはたぶんあそこだけなので…)。
私としてはハイペリオンさんが見てこられたサヨン遭難の碑が興味深いです。鐘の方はちょっと大げさになってて、政治的に感じてしまいます。
台湾では結構鉄道に乗っていますが、周遊パスなどについては全く詳しくありません。今回これだけ乗り降りしても台鐵に支払ったのは全部で639元(2,500円くらい)なので、周遊パスがあっても私のように普通電車ばかり乗る人には元はとれそうにないです(^^ゞ。最近は悠遊カード対応路線が増えて切符買う手間もありませんしね。
では、武塔再訪の際はぜひマイルドヤンキーさんのお店でご飯食べてください!(^^)!
binchan
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