2016/04/08 - 2016/04/12
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binchanさん
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4月10日日曜日、北迴線全駅めぐりもいつの間にか後半となっております。
蘇澳新站のところでも書きましたが、2010年の土砂崩れ事故に端を発し、現在、旅客を乗せた観光バスが蘇花公路を走行することはできなくなっています。
そのため日本の旅行社の台湾周遊ツアーは台中→高雄→台東と反時計回りにバスで移動し、花蓮から台北に直接列車移動するパターンが多いようです。花蓮から台北へは、台湾鉄路が誇る特急列車をご堪能くださいという趣向のようです。それに対して大陸からの団体ツアーは、列車の移動を極力短くする傾向があるようです。
そんな需要に応えるため臺灣鐵路は、蘇花公路の区間を団体旅行客専用列車を走らせています。蘇花公路の南でバスから列車に乗り換え、北側の蘇澳で再びバスに乗りこむのです。団体列車は花蓮発と新城発があり、北埔に停車するものあります。ツアーは反時計回りがほとんどなので、花蓮、北埔、新城では乗車人数が下車数を大きく上回ることになります。2014年のデータでは花蓮が742,095人の乗車過多、北埔が146,840人、新城が639,793人。逆に北側の蘇澳新では1,510,426人の下車過多となっているので、プラスマイナスの人数もほぼ合いますね。
データ上の数字では花蓮で乗り換える人が多いことになりますが、これは日本型のツアータイプが含まれるので、実際には新城での乗り換えが最も多いと思われます。太魯閣最寄りの駅である新城は格好の乗り換え場所ですし、2015年に駅が改築され(一部は2016年4月でまだ工事中)団体客の需要に応えるべく進化していますから、今後は新城乗り換えの比率がもっと高まっていることでしょう。
団体列車は団体客優先ですが、乗車12日前(乗車日含む)以降空席があれば一般でも予約ができます。一部無座での乗車を認めていない車次もあります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
10:56、徒歩にて新城站到着。
スタイリッシュな駅舎です。北迴線に2つある二等站の一つです。新城駅 駅
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2007年に一度「太魯閣站」と改名したのですが、現在は「新城(太魯閣)站」という名前に落ち着いたようです。台鐵の時刻表は新城となっています。
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団体列車の発車まで間がないのでそれに乗るツアー客らが並んでいます。
ツアー客は整然としていました。添乗員さんの指示に従って通路をふさがないように間をあけています。観光旅行なんですからおしゃべりはしていますが声も大きくなかったです。 -
さて、駅前でご飯…、と思ったら駅前に何もない!
そうだった、貓鐵さん(台湾の鉄道マニアさんのブログ)も、かつてあった売店などは駅の改築とともに一掃されていると書いてたっけ。とにかく広大な駐車場が広がり、遠くに一軒だけ店があるような…。 -
よかった、一軒だけレストランがあった。
しかし、店の前には団体客が列をなしています。どうやらツアー用の大型レストランらしい。個人客も入れるんだろうか…。
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ん?入口に何か書いてあるけど、なんとなく団体とは別に食べるところがありそうです。
もうこうなったら入ってみるしかない。 -
受付カウンターでこの券を買ってバイキング方式のホールへ。
250元しました。 -
きれいな食堂で、なかなか品ぞろえもいいです。
一番おいしかったのは魚団子のスープだったかな。おかずの味は普通でした。 -
入口の表示をよく読めばわかることですが、ここはツアーの運転手さんとガイドさんが食事をとる場所なんですね。だから私以外もほとんどが一人客で、おじさん(運転手さんらしい)とおばさん(ガイドさんらしい)ばっかり。私もおばさんなので落ち着けました。
後から来る人のためにお持ち帰りはご遠慮ください、という張り紙も見かけましたよ。
この後運転手さんとガイドさんはカラのバスで蘇花公路を爆走するんでしょうね。元気をつけとかなくっちゃ! -
食事を終えて駅へやってきました。
外観もスタイリッシュですが、中も素敵です。 -
天井にはこんなアートが。
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天井のアートの説明。
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ステンドグラスアートもあります。
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ステンドグラスアートの説明1。
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ステンドグラスアートの説明2。
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改札は団体が整列して並べるような作りになっています。
行李房やロッカーは見当たりませんでした。一部工事中だったので今後はできるかな?団体客フレンドリーな改築をしてますので期待できないですが、ここに荷物預けて太魯閣観光というのも便利そう。 -
私は11:54の区間車に乗る予定。ホームは3Aだな。
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1番ホーム。
ホームは昔のままみたいです。 -
地下道で3Aホームへ。
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おお〜、大理石の地下道だ。さすが太魯閣のお膝元。
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地元産だよね?
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エレベーターが大きい。
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ホームにて。
Xinchengの部分だけ新しいのは、たぶんウェード式表示からピンイン式に変えたせいでしょう。Tarokoも富世集落ではTrukと書いてありました。その方が太魯閣語の発音に近いんでしょう。 -
新城站には太魯閣號も停車するのでこんな表示が。
太魯閣とか普悠瑪といった名前のついた特急列車は、座席指定がない「無座」での乗車ができないことになっています。もし座席指定のないまま乗車していると5割増しの料金を支払うことになります。
この表示では「加収」という表現になっていますが、この制度が始まった時の台湾ヤフーニュースには「罰金」という表現が使われていました。罰となると違法な感じがしますよね。台湾鉄路はそういった表現は使っていませんが、つまりそれくらい「やめてほしい」と思ってるんでしょう。
でも、東部幹線は太魯閣・普悠瑪が増える一方で、それ以外の列車が少ないんです。それでいて太魯閣や普悠瑪は当日なんて座席は残ってないので、結局長い時間列車を待つ羽目になる。無座では危険だからというのと、ちゃんと座席指定の切符を買っている人が不公平だから、というのが無座での乗車不可の理由らしいですが、高速鉄道ですら自由席があるのに危険ってことはないでしょう。無座客にペナルティを課す前に、その辺どうにかしてよ。
と、台湾に住んでるわけでもないのに文句をたれてしまいました…。台鐵さんごめんなさい。決して悪口を言ってるんじゃないですよ。台鐵大好きですし。 -
3番ホームにやってきました。
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反対方向へ行く11:48発の自強416が入ってきました。
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粉っぽいものを運ぶ貨車が停まってます。もちろん亜洲水泥公司の貨車です。
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私の乗る区間車がやってきました。
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ここで区間車に乗って二つのことに驚きました。
第一は、最初に乗った車両が自転車だらけということ。区間車の最後尾車両は折りたたんでいない自転車の持ちこみがOKなんだそうです。乗っているうちにこの車両に15台もの自転車が。恐るべし自転車ブーム。
台湾では島をぐるっと一周する自転車旅がブームです。しかし太魯閣から蘇澳までの幹線道路は台9線(蘇花公路)だけ。片道1車線の対面通行で、そこをトラックや大型車がビュンビュン走っています。しかも海側は断崖絶壁でトンネルや坂も多いため、この区間は公共交通機関でスルーしようというのでしょう。とにかく自転車だらけ。
ほかの車両は空いているのかな、と移動してみたら、そこで第二の驚き。
どの車両も満席なんです。
かねてから私は、東部幹線はのんびり区間車で移動するのが正解、と言い続けてきました(←誰に?)。沿線は景色もいいですし、区間車の方が快適だと思うので。
ところが新城→蘇澳新の区間は、団体列車に乗り切れなかったツアー客でいっぱいなんです。新城ではこれほどの人数が乗車していないので、花蓮か北埔から乗っているのでしょう。みなお揃いのバッヂをつけているのでツアー客に間違いないかと…。
観光に適した昼間はほぼこの状態。早朝は空いていましたが、朝夕は別の区間が別の理由で混んでいるんです(それはまた後の旅行記で出てきます)。日曜だったので、海外からのツアー客だけでなく地元のレジャー客が多かったのも混雑の理由かもしれません。(自転車の人たちはたぶん台湾人ですから)
ツアー客は車内では大変静かに過ごしていました。ツアーの団体客が無表情でロングシートに並んでいる姿はちょっと不思議な光景です。ツアーの移動手段が普通列車ってユニークですよね。
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この旅行記へのコメント (2)
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- へけけさん 2016/05/06 19:24:19
- 色んな駅の駅名標、素晴らしいです。
- binchanさん 今晩は。
フツーの人がまず訪れないような駅ばかり。本当に凄い(笑)セメント工場ばかり。コンビニも無い。
和仁站に傾いて停車する電車、多分ホームがカーブしてるんじゃないでしょうか?カントって言います。
悠遊カードの読み取り機、自分も使い方が分かりません。自分の悠遊カードも調子悪くて改札で良くエラーでひっかかっちゃうんですよ。コンビニ、バスは大丈夫なんですけどね。
治安の良い台湾でも悪い狼がいるんですね、binchanさんも辺鄙なところばかり行ってるので気をつけて。襲われたら死んだふり(笑)
へけけ
- binchanさん からの返信 2016/05/07 12:53:11
- RE: 色んな駅の駅名標、素晴らしいです。
- へけけさん、こんにちは。
カントの件、ありがとうございます。さっそく航空写真で和仁站を見てみたら、たしかにカーブしてます。でもあの程度のカーブでもあんなに傾斜が必要なんですね。乗ってる時はあまり気づいてませんが、列車って傾きながら走ってるんだ。
本日武塔站編が完成しました。これでへけけさんが狙っている駅全部まわれてますよね。
この後も狼や蚊に気をつけて台湾を楽しみま〜す。
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