2015/06/22 - 2015/06/29
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2013tomoさん
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今回の旅ではシベリア鉄道を利用したことで
ロシアに対する認識が深まったと思う。
ロシア人の詩人チュッチェフの詩の中に次の
ような言葉がある。
「頭でロシアは分からない。ただ信じるだけだ。」
”Умом Россию не понять, В Россию можно только верить”
(You can't understand Russia with your brain,
In Russia you can only believe.)
7泊8日のシベリア鉄道の旅を通じてロシアを少しでも
感じることが出来たように思う。
ロシアがまた一歩好きになるような旅となった。
(最近、いつかモスクワからウラジオストックまでの
シベリア鉄道の旅をしてみたいと考えています。
西から極東への旅はどのような心理的変化を伴うのか
感じてみたいと思っています。2019年1月30日)
今回はシベリア鉄道での食事関連をテーマ
に書くことにしたい。
1.両替について
①成田国際空港の京葉銀行で3,000円を
ルーブルに両替
これはウラジオストック空港から市内へ
移動するときのバス代と
当日の夕食代の準備とした。
「換算レート」10円→2.8ルーブルで1000ルーブル
に両替(200円は両替不能でおつり)
②ウラジオストック駅近くの銀行
マリャークホテルから駅に向かう途中
で駅前広場への坂道の出口を左折、50m程
歩いた右側建物の2階にあった。
「換算レート」1ドル→53.3ルーブル
(1ドル125円として10円→約2.3ルーブル)
※その日の円/ドルの交換レートによるので
どちらで両替したらよいかは判断は難しい。
一般的には$/ユーロ以外は現地で両替した方が
交換レートは良いと言われている。
2.一般物価水準について
①6月21日 ウラジオストックに到着し、
ホテルマリャークにチェックイン後、駅前の
スーパーにてサンドイッチ(60ルーブル)、
ビール(68ルーブル)、ヨーグルト(17ルーブル)
合計145ルーブル
(換算レート2.3ルーブルとして日本円で約334円)。
日本のコンビニで買うよりも少し安い
という感触。
②6月22日 ホテルマリャークの朝食代
オムレツ、コーヒー、パンで106ルーブル
(日本円で約234円)でありホテルの朝食代
としては比較的安い感触。
3.駅前スーパーで食糧購入
①、②に基づいてこれをウラジオストックの
一般物価水準と判断して駅前スーパーにて
シベリア鉄道への持ち込み食料を購入。
<購入食料>
水2リットル、パン2ブロック、みかん、トマト、
チーズ、シチュー粉末、ウオッカ1本
※パン1ブロックは黒いカビが発生したので廃棄
(防腐剤なしのためか)、
チーズも腐ってきたようなので途中で廃棄、
シチュー粉末は使用せず(結局カミーノ途中で廃棄)、
ウオッカは車中禁酒のため友人のイワンが下車時
に彼にプレゼント。
4.日本から持参した食料
即席ラーメン、スープ類、インスタントコーヒー(スティック)、
煎餅、チョコレート、
青汁(スティック)、粉末ポカリスエット 等
以上の食料を事前に準備した。
最初の2日は客車内で自炊したものの、
後はコーヒー、お茶等の
飲み物以外は食堂車で食事をするようになった。
この理由は後程「シベリア鉄道出逢い編」で
詳しく説明したい。
- 旅行の満足度
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
写真はウラジオストック駅広場前道路の対面
向こう側にあるスーパー。
ここでシベリア鉄道への持ち込み食料を買う。
営業時間は朝の6:00から夜の23:00まで。
店内は明るくきれい。
品揃えも多い(日本の中堅スーパー程度)
クレジットカードも使える。
ここで水2リットル、パン2ブロック、みかん、トマト、
チーズ、シチュー粉末、ウオッカを現金で購入。ウラジオストック駅 駅
-
客車内で自炊するときは
この給湯器(サモワール)が活躍する。
24時間100℃のお湯を供給してくれる。
乗客はそれぞれ持参してきた即席めんやスープ等を
これを使って準備していた。
私は列車が出発後2日間は即席ラーメン、スープ、
コーヒー等を
このサモワールを使て準備し、
座席に戻って食事をしていた。
しかし食事用のテーブルが一つしかなく
みんなが時間差で食事をとるのも大変なので
3日目からは遠慮して食堂車で食事をするよう
になった。
更に私の車両はアルコール飲酒禁止車両なので
食堂車に行けばビールが飲めるのというのも
食堂車へ行く大きな理由となった。 -
3等車では私は2段ベットの下段に
寝起きしていた。
写真の小さなテーブルがこの空間
(2段式ベッド2つ分で4人)
を利用する4人の共用テーブルであるため
食事をするときは時間差で取るような状態
であった。
また通路沿いの2段ベッドにもテーブルがある
がベッドの一部をひっくり返さなければいけない
ため我々のテーブルが空いていれば
彼ら2人も我々のテーブルを使用していた。
つまり一つのテーブルを6人が共用しかなりの
混雑状態にあった。 -
3日目の昼食から食事を食堂車で取ることにした。
いくつかの車両を通過してようやく食堂車に
たどり着くので他の車両の様子を
見学することができた。
驚いたのは同じ3等車クラスでも冷房がされている
車両があることだ。
その車両へのドアを開けると冷気が外へ流れ出してくる。
涼しい!
車両の温度計は23度を示している。
涼しいはずだ。
うらやましい!
客車の中も私の3等車と比べて静かで生活臭もあまりない。
乗客も平和な静かな顔をしているようだ。
子供たちもパンツひとつの上半身裸で走り回っている
という風景はない。
ここは料金も少し高いに違いない。
2等車のコンパートメントでも冷房ありと、なしの車両が
あった。
冷房なしの車両では乗客は暑さで疲労こんぱい状況であった。
食堂車の向こうには1等車両がありそうでオーストラリア人や
イギリス人のお金持ちそうなグループが反対側から食堂車に
来て食事をしていた。
写真の食堂車は昼食時(12時頃)に行って撮影したものだが
食事をしている乗客はほとんどいなかった。
ロシア人の一般乗客は持ち込み食料を食べていてここでは
食事をしないようである -
写真は食堂車の美人のウエートレスさん。
最初の2日間は知らないがウラジオストックから
モスクワまでずっと乗車していたと思う。
ロシア語しか話さない(話せない?)
ので注文するのに時間がかかった。
しかし、そんなに忙しいレストランではないので
ロシア語を勉強するつもりでメニューの内容を
できるだけわかりやすく教えてもらい注文楽しむ
ことができた。
彼女が私の注文を取るときはテーブルの前に座り、
私が注文の内容を理解しているかどうか
私の目の動きを確認しながら行うので
なんだかロシア語の先生に個人レッスンを受けている
ような感じだった。
また私が食事の時はいつもビールを注文するので
朝食のときは「ビールの注文はしないの?」と
冗談を言ってくるほどの良好な人間関係を作る
ことができた。
私の食堂ロシア語も次第に上達して、
ある時イギリス人のご婦人が
英語で「ミルクティーを下さい」と注文するのが
彼女は分からなくて二人とも困っていた。
私が注文内容をロシア語(簡単な)で説明すると
彼女は「ロシア語が話せるようになったの?」
と驚いていた。
私も「ほんとだ!」といって驚いて見せた。
その後でそのイギリス人のご婦人とも仲良くなり
1時間ほど食堂車で会話を楽しんだ。
その内容は後程「シベリア鉄道出逢い編」で
詳しく説明したい。
3等車にずっと座っていると息が詰まってくる
時もある。
食堂車は息抜きにも楽しく、食事も(ビールも)
美味しく楽しめるので
本当の貧乏旅行を目的としない限り
利用することをお勧めしたい。 -
朝食のメニュー
(朝食は食べないことが多かった)
コーヒー、サラダ、パンで軽い食事
お客が少ないのでゆっくりと車窓に
流れる景色を楽しみながら食事が
できる。
美人のウエートレスさんに
「朝はビールを注文しないの?」
と冗談を言われてしまった。
(本気だったのかなあ?)
値段は日本の高級ファミレスくらい。
でも1,000円はしなかったと思う。
29日の最後の朝食で食べた
カーシャマローネジャは少し
塩味の効いたお米のおかゆで
美味しかった。
久しぶりでお米を食べたので
元気が出たようだ。 -
昼食メニュー
ボルシチスープ、豚肉入りのパスタ、サラダ、パン、
それとなぜだか昼間からカンビールを注文。
すごくお金持ちになった気分がした。
値段は1,500円程度。 -
夕食のメニュー
肉、クリームチーズ入りの濃厚スープ、魚のソテーとマッシュドポテト、
サラダ、瓶ビール(私のお気に入りとなった「ドラゴンビール」)
値段は2,000円程度
夕食時は私の3等車の小さなテーブルは大変混雑する。
早めに帰ると私の座る場所はない。
そのため食堂車で夕食を取ったあとでは日記を書いたりして
時間を過ごしていた。
これもお客があまりいない食堂車だから可能なのだ。 -
食堂車で休憩中の女性スタッフ。
美人のウエートレスさんと歌手の中尾ミエさん似の
車内販売スタッフ。
彼女とも仲良くなって車内販売で私の3等車に来た
ときは飲料水等を購入していた。
仲良くなると事務的なサービスの向こうに
人間らしい笑顔が出てくるのがうれしい。
彼女たちの笑顔はシベリア鉄道のオアシスであった。
いつも笑顔をありがとう。 -
食堂車でいつも美味しい料理を作ってくれた
女性コックさん。
黒い瞳と長くて黒い髪が魅力的な女性である。
いつも調理室の熱い職場で汗びっしょりになって働いて
いる姿が印象的であった。
毎日美味しい料理をありがとう。 -
リラックスして中尾ミエさん似の車内販売スタッフ
と談笑するわたし。
でも実際はロシア語はあいさつ程度しか話せないので
微笑みコミュニケーションしかできなかった。
でもなんとなく良い人間関係ができたのでうれしかった。
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