還暦一人旅フランス巡礼路(巡礼4日目）歩いても歩いても遠い道ー曲がり角の向こうには何がある？

2015/07/01 - 2015/07/20

写真は平坦な巡礼路である。

牧草地に沿ってゆるくカーブしている。
あのカーブを曲がると巡礼の仲間に会える
ような気持になる。

「けふもいちにち風をあるいてきた」（山頭火）

４日目はLe Villeret d'Apcherm村から２０．４キロ離れた
Sain-Alban sur-Limagnole町まで歩く予定を立てた。

今日の巡礼路は私より早く出発していった
スペインのバスク人の二人以外に
フランス人の巡礼夫婦と前後して歩いた。

彼らが私より後になるのは２人が道端の木陰で
お茶を楽しんでいる
ためだ。
私のようにひたすら歩き続けるのも良いが、
巡礼路で夫婦だけの
ゆっくりした時間を楽しんでいる姿も
和やかな空気に包まれて
とても良かった。

私にも「少し休んで一緒にお茶を飲んで行きませんか。」と声をかけて
頂いたが
折角の大切な２人だけの時間を
お邪魔するようで遠慮した。

途中で道の真ん中で立ち話をしている
巡礼達のそばを通り過ぎたが、
そのなかの一人が
「今日は暑すぎるので歩くのは止めにする」
と言っているのが聞こえてきた。

先に歩いていたバスク人たちも
木陰で休憩していた。
やはり暑すぎるので日中は歩くのを
避けているのであろう
と思った。

私は歩く速度が遅いので足を止めずに歩き続けた。

自己紹介するときに私のことを
「J suis monsieur Ｅscargot.」
（私は”でんでんむし”です。）
と紹介していた。

ゆっくり歩くが
途中で足を止めなければ
最終的には他の仲間たちに
余り遅れずに
次の町までたどり着く
ことができた。

しかし翌日の５日目は
そういう訳にはいかないことを
痛感させられる事態が発生した。

これは明日、詳しく説明したい。

エリア フランス

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

炎天下に巡礼路がまっすぐ続いている。
道は白く乾燥していた。

巡礼路がカーブしている。

あの曲がり角の向こうにはなにか
良いことが待っているような気持
になることがある。

新しい出逢いがあるかもしれない。

木陰も何もない道では強い日差しが
長袖のシャツを貫いて
痛く感じることもあった。

巡礼標識の向こうに牛が群れている。

あまり暑いときは牛たちも森陰に集団避難
している光景をみたことがある。

木陰がないときは団子のようになって自ら
日影を作っていた。

午後になり暑さのため私も大分ばて気味だ。

のろのろ歩く姿が”でんでんむし”に
見えてくる。

Saint-Alban sur-Limagnoleの町では旧市街中心部の
Hotel-Restaurant du Centre Giteに宿泊した。

昨日、同宿したバスク人も同じホテルに泊まった。

私の部屋の窓からは教会の鐘楼が見えた。

時刻を告げる鐘の音が良く聞こえて風情があった。

明日の朝、寝坊することはないであろう。

この写真は旧市街の中央を走る道路からホテルの外観を
撮ったもの。

道向かいにはレストランのテラスがあった。

外は暑いのに巡礼達はここで食事をしていた。

私はレストラン内で夕食を食べた。

洗濯を終えた後、ホテルのレストランで
夕食を食べた。

前菜のサラダから始まって

主菜の肉がたっぷりある料理
（左奥にも一皿ある）

デザートのアップルパイ

ビール２杯を飲んだ。

宿泊費用を入れて合計44ユーロであった。

ここのコストパフォーマンスは良かった。

デザートのアップルパイ。

大きくて食べごたえがあった。

今日は栄養をたっぷり取った。

あとは寝るだけだ。

今日の太陽は午後９時半ごろ眩い火の玉のような
残照を残してホテルの窓の向こうに沈んでいった。

時刻を告げる鐘の音が聞こえてくる。

明日も暑くなりそうだ。