2015/07/01 - 2015/07/20
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2013tomoさん
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写真は早朝出発後、巡礼路に映る私の影を撮影したもの。
東から登る朝日に私の影は西に向かって長く伸びる。
この方向にスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ
がある。
3日目は昨日宿泊したMonistrol-d'Allierから
Saurguesを経由して
Le Villeret d'Apccher村までの18.8㎞を歩く予定。
無理をせず1日20㎞前後を歩くことにした。
暑さ対策として
巡礼路を時々吹き抜ける
涼しい風を味方にしたおかげで
何とか日中の暑さもしのげるようになった。
『風たちぬ、いざ歩めやも!』は
「Le vent se leve, il faut tenter de vivre(生きる).」
(「風立ちぬ、いざ生きめやも」)ポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』
の最後の言葉を入れ替えたもの。
「Le vent se leve, il faut tenter de marcher(歩く).」とでも
表現するのでしょうか。
足の豆の治療が終わった後、
リュックサックの減量対策に取り掛かった。
次の条件でリュックの持ち物の見直しを行った。
①不要、他のもので代替できるもの
→日本でかなり絞り込んでいたので対象は少なかった。
②あったら便利だが使用頻度の低いもの
→対象は多かったが決断が
必要だった。
本(たとえば辞書や会話集、読書用の本等)5冊、
靴下、下着等2組だけ残す、
電池式髭剃り、粉末スープの素3個、
画面が変わらなくなってしまった電子手帳もホテルに捨てた。
※本で残ったものは森本哲郎氏の「そして、自分への旅」と
ドナルド・キーン氏訳の「おくのほそ道」の2冊だけとなった。
「断捨離」ではないが整理するのに
かなりの決断が必要だったが
終わってみると2キロ程減量でき
気持ちがすっきりした。。
途中で一番不要なものは
長い生活習慣で私の体に蓄積してしまった
不必要な体重であることに気付く。
急激な減量は危険だが様子を見ながら
徐々にダイエットに取り組む
ことにした。
私は2013年のスペイン巡礼路では「歩き」を楽にするために
①朝食はパンとコーヒーを少な目に食べる。
②昼食はジュース等で水分補給するだけにする。
③夕食は前菜、主食、デザート、ワイン(ビール)と
しっかり食べて一日の栄養を補給する。
④間食は一切しない(念のためにチョコレートは携帯)。
という食生活を行って特に問題はなかった。
こんどのフランス巡礼路でも
同様の食事パターンをとることにした。
成果はフランス巡礼路の3週間で
5㎏程度は減量でしたと思う。
(日本出国時は163センチで70キロ位。)
おかげでスペイン国境のピレネー山を越えた後
ZubiriからPamplonaを通り、
難所のAlto del Perdon山を越えて
麓のUtergaまでの約39㎞を
10時間程度で歩くことも可能になった。
また日中の巡礼中に空腹で困ったり、
体力がなくなるということは1度も
なかった。
夕食をしっかり食べて
無理せずに減量することができた。
まず不要で改善すべきものは
自分自身の食生活(生活習慣)に
あったことに気が付いたのである。
巡礼路では「少欲知足」
(英語で「Getting to"Just Enough"」と表現されるらしい)の
考え方が少し身に着いたように思う。
しかし、帰国後は体重が徐々に
原状復帰してきたので困っている。
3日目、4日目は比較的順調な巡礼を
することができたが5日目に問題はやって来た。
人生と同じで
巡礼路は私にとっていつも想定外である。
これから順次3,4日目の巡礼概要を報告し、
5日目の出来事と背景、対策等について説明したい。
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
Monistrol-d'Allierの町を出発し8キロ程来ると次の町である
Sauguesまであと4.5キロと示した標識があった。
見晴らしが良いので歩きやすい。
リュックサックも少しは軽くなり背負うのが楽となる。
荷物も体も心もダイエットが大切だ。
途中で同年代のフランス人男性巡礼者としばらく一緒に歩いた。
彼はテントでキャンプしながら巡礼を続けていた。
その時の会話
彼は「今度の日曜日に女性サッカーの世界大会があるが、
日本の女性チームは強いなあ」
とほめてくれた。
私は「彼女たちは3つのPを持っているからなあ」と言うと、
「その3つのPって何だい?」と質問してきたので
「Paciencia(忍耐)、Persistentencia(根気)、Pasion(情熱)
の3つです。」とスペイン語で答えた。
これはある大学のスペイン語の授業でたまたま覚えていた言葉である。
気に入った言葉なので記憶していた。
スペイン語だが彼は理解してくれたようである。
巡礼仲間とのこんなちょっとした交流が楽しい。 -
巡礼路では自分の影が同伴者だ。
自分が歩いている姿勢も地面に映っている。
「風は初夏の、さっそうとしてあるけ」(山頭火)
という気分になる。 -
巡礼路の向こうにSauguesの町が見えてきた。
近くに見えるが、ここから歩いて1時間はかかりそうだ。 -
Sauguesから更に11キロ程歩いたLe Villeret d'Apcherの
村に到着する。
ここのジットに宿泊することにした。
おしゃれな雰囲気を持ったジットだ。
オーナーの趣味が反映されているようだ。
夕食もここの郷土料理が
中心であり美味しかった。
ワインも美味しかった。
朝食はパン、コーヒー、サラダにヨーグルトが付いた。
宿泊代もいれて30ユーロなのでコストパフォーマンスは
良いと思う。
オーナーのマダムは英語はあまり話せない。
フランス語が会話の中心となる。
(もっと勉強しておけばよかったと反省した) -
このジットでスペインのバスク地方(サン・セバスチャン)から来た
男性二人連れの巡礼者と同宿となる。
定年退職を機会に巡礼を本格的に始めたとのこと。
四国遍路にも関心があり、いつか日本行きたいと言っていた。
私は昨年末歩いた熊野古道と
北スペインの巡礼路が姉妹関係にあることを
説明した。
その後巡礼することの意味について語り合った。
久しぶりでスペイン語を使えたのでうれしかった。 -
翌日の早朝にジットを出発した。
目の前から巡礼路が始まっていた。
この坂道を下って川を越えれば次の町
Saint-Alban sur-Limagnoeまで20.5キロの
巡礼路が続いている。
3日目は順調な巡礼をすることができたので
うれしい。
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