ログローニョ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
写真はLos Arcosのアルベルゲに到着した時、男性オスピタレロが<br />「Tomo、君にプレゼントだよ。」と言いながら針金で器用に作って<br /> くれた作品。<br /><br />巡礼者の歩く姿と私のカミーノの名前”Tomo&quot;が見える。<br /><br />巡礼のシンボルである貝殻は私が2012年の秋、2013年の早春、晩春に<br />バックパックにぶら下げて一緒に歩いたもの。<br /><br />今回はバックパックの中に入れて持って行った。<br /><br />7月25日(巡礼25日目)はEstellaからLos Arcosまでの約22キロを歩いた。<br /><br />巡礼仲間から今夜にLos Arcosでサンチャゴ祭りがると聞いていた。<br /><br />特大のパエリア鍋が作られ私達巡礼者に無料で振るまわれるとのことだ。<br /><br />私もサンチャゴのおこぼれを頂きたいという気持ちで足を早めた。<br /><br />このカミーノ(巡礼路)でも印象に残る出逢いがあった。<br /><br />また、Los Arcosの祭りはとても楽しかった。<br /><br />以下で内容を説明する。<br /><br />明日はログローニョだ。<br /><br />今回の私の巡礼最終地である。<br /><br />次回はログローニョのサンタ・アナ祭りと<br />仲間とのピンチョス・ハンティング、<br />そして最後の出逢いと別れについて説明する。<br />

還暦一人旅スペイン巡礼路(巡礼25日目)サンチャゴ巡礼者祭りー特大パエリア鍋Los Arcosにて

31いいね!

2015/07/23 - 2015/07/27

3位(同エリア22件中)

2013tomo

2013tomoさん

写真はLos Arcosのアルベルゲに到着した時、男性オスピタレロが
「Tomo、君にプレゼントだよ。」と言いながら針金で器用に作って
 くれた作品。

巡礼者の歩く姿と私のカミーノの名前”Tomo"が見える。

巡礼のシンボルである貝殻は私が2012年の秋、2013年の早春、晩春に
バックパックにぶら下げて一緒に歩いたもの。

今回はバックパックの中に入れて持って行った。

7月25日(巡礼25日目)はEstellaからLos Arcosまでの約22キロを歩いた。

巡礼仲間から今夜にLos Arcosでサンチャゴ祭りがると聞いていた。

特大のパエリア鍋が作られ私達巡礼者に無料で振るまわれるとのことだ。

私もサンチャゴのおこぼれを頂きたいという気持ちで足を早めた。

このカミーノ(巡礼路)でも印象に残る出逢いがあった。

また、Los Arcosの祭りはとても楽しかった。

以下で内容を説明する。

明日はログローニョだ。

今回の私の巡礼最終地である。

次回はログローニョのサンタ・アナ祭りと
仲間とのピンチョス・ハンティング、
そして最後の出逢いと別れについて説明する。

旅行の満足度
4.5
ホテル
4.0
グルメ
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 6:30にLos Arcosへ出発した。<br /><br />町の通りはまだ暗い。<br /><br />アルベルゲで他の巡礼達は早朝から出発の準備に<br />忙しい。<br /><br />中には40キロ程離れたログローニョまで歩く巡礼者もいた。

    6:30にLos Arcosへ出発した。

    町の通りはまだ暗い。

    アルベルゲで他の巡礼達は早朝から出発の準備に
    忙しい。

    中には40キロ程離れたログローニョまで歩く巡礼者もいた。

  • 今日も朝焼けが美しい。<br /><br />巡礼路は良い天気だろう。<br /><br />Los Arcosの祭りも楽しくなりそうだ。

    今日も朝焼けが美しい。

    巡礼路は良い天気だろう。

    Los Arcosの祭りも楽しくなりそうだ。

  • Estellaの町を出発してしばらく歩くと”ワインの泉”があった。<br /><br />イラーチェ修道院の酒蔵所が無料のワインを提供してくれる。<br /><br />朝から大勢の巡礼者が訪問していた。<br /><br />それぞれコップで無料のワインを楽しんでいた。<br /><br />中にはペットボトルに並々とワインを入れている巡礼者もいた。<br />(途中であんなにたくさん飲むと酔っぱらってしまうのに)<br /><br />

    Estellaの町を出発してしばらく歩くと”ワインの泉”があった。

    イラーチェ修道院の酒蔵所が無料のワインを提供してくれる。

    朝から大勢の巡礼者が訪問していた。

    それぞれコップで無料のワインを楽しんでいた。

    中にはペットボトルに並々とワインを入れている巡礼者もいた。
    (途中であんなにたくさん飲むと酔っぱらってしまうのに)

  • 2013年の早春にここを訪問した時は<br />私と米国から来た男女カップルの<br />巡礼の2組しかいなかった。<br /><br />今回はシーズンなのかワインの順番待ちの行列が<br />出来ていた。

    2013年の早春にここを訪問した時は
    私と米国から来た男女カップルの
    巡礼の2組しかいなかった。

    今回はシーズンなのかワインの順番待ちの行列が
    出来ていた。

  • 私も記念に他の巡礼者にお願いして<br />写真を撮ってもらった。<br /><br />巡礼途中に無料の”ワインの泉”があるのは<br />ありがたい。<br /><br />私はワインを少しだけ頂いた。<br /><br />2012年の秋に巡礼路を歩いた時、昼間にワインを<br />飲みすぎてほとんど歩けなくなった<br />経験があったのでここは我慢した。

    私も記念に他の巡礼者にお願いして
    写真を撮ってもらった。

    巡礼途中に無料の”ワインの泉”があるのは
    ありがたい。

    私はワインを少しだけ頂いた。

    2012年の秋に巡礼路を歩いた時、昼間にワインを
    飲みすぎてほとんど歩けなくなった
    経験があったのでここは我慢した。

  • 私に少し遅れてSaint-Jean-Pied-de-Portのアルベルゲで<br />同宿した米国の巡礼夫婦がやってきた。<br /><br />「虹色のオーラ」を持ったカップルだ。<br />仲良くワインを詰めている。<br /><br />彼等とは一緒に歩くわけでもないのに<br />その後も何度も会うことになる。

    私に少し遅れてSaint-Jean-Pied-de-Portのアルベルゲで
    同宿した米国の巡礼夫婦がやってきた。

    「虹色のオーラ」を持ったカップルだ。
    仲良くワインを詰めている。

    彼等とは一緒に歩くわけでもないのに
    その後も何度も会うことになる。

  • カミーノ(巡礼路)の空気は澄んでいるので遠くまで見晴らせる。<br /><br />雲が太陽を隠すと明暗のコントラストが明確にできる。<br /><br />絵画を見ているようだ。

    カミーノ(巡礼路)の空気は澄んでいるので遠くまで見晴らせる。

    雲が太陽を隠すと明暗のコントラストが明確にできる。

    絵画を見ているようだ。

  • 写真はFuente del Moro<br />(「モスリム人の泉」と呼ぶのだろうか)である。<br /><br />建物の中には透き通った水が湛えられていた。<br /><br />「昔の巡礼はこの水を飲んだのだろう。」と思っていると<br />あとから来た巡礼がこの水を飲んでいた。

    写真はFuente del Moro
    (「モスリム人の泉」と呼ぶのだろうか)である。

    建物の中には透き通った水が湛えられていた。

    「昔の巡礼はこの水を飲んだのだろう。」と思っていると
    あとから来た巡礼がこの水を飲んでいた。

  • 巡礼者の中には小さなリュックを背負い<br />軽装で歩くグループもいた。<br /><br />子どもを連れた家族連れもいたので休日の<br />ウォーキングを楽しんでいるのかもしれない。

    巡礼者の中には小さなリュックを背負い
    軽装で歩くグループもいた。

    子どもを連れた家族連れもいたので休日の
    ウォーキングを楽しんでいるのかもしれない。

  • 途中で出逢ったフランス人巡礼者のセルディエンヌさん。<br />彼女は英語が話せる。<br /><br />フランス大手のメーカーの研究員として働いている。<br /><br />日本にも研修で来たことがあると言っていた。<br /><br />彼女は巡礼で自然の中を歩いていると<br />涙が流れてくると言う。<br /><br />「頭がおかしくなったのかしら。」というので、<br /><br />「あなたの体と心が自然と対話ができて喜んでいるからです。<br /><br />カミーノ(巡礼路)を歩いていると心も体もオープンシステム<br />になって自然と交流することがあります。<br /><br />仏教の考え方で「感応道交(カンノウドウコウ) 」(これは音訳だけでした)があります。<br /><br />英語で言うと人間と自然の間で&quot;Mmutual sympathy between the two。”<br />という関係が生まれる状態です。<br />                             <br />人間と自然の垣根が低くなり相通じて融合することで<br />あなたの体と心が喜んでいるのでしょう。<br /><br />涙は悲しいときだけでなくうれしいときでも流れるものです。」<br />と説明した。<br /><br />この説明を受けて彼女も少し安心したようで、<br />「素敵な考え方ね」と言っていた。<br /><br />私が<br />「私も同じです。<br /> <br /> カミーノ(巡礼路)を歩いていて<br /> 美しい木や花を見たとき、<br /> 白い雲を見たとき、<br /> 涼しい風を体に感じたときには<br /> 涙が流れることがあります。<br /><br /> 歩くことで自分らしくなっていく<br /> ような気がしています。<br /><br />”Je marche,donc je suis.&quot;(我歩く 故に我あり)<br />という事ですかね。」<br />と言うと、<br /><br />彼女は<br />「デカルトね。<br /> <br /> 私もその言葉に賛成です。」<br />と言っていた。<br /><br />国籍や住む場所が異なっても人間が<br />感じることは同じだと思った。<br /><br />またセルディエンヌさんとの間で次のような<br />会話があった。<br /><br />人生における「お金」の位置づけという<br />テーマである。<br /><br />私はチャーリー・チャップリンの言葉を引用して<br />お金の位置づけを説明しようとした。<br /><br />「彼は映画の主人公に次の言葉を言わせています。」<br /><br />「この辛い人生を生きるためには3つのことが必要だ。 <br />それは『勇気』と『希望』と『Some money』だ。」と。<br /><br />これを英語で説明しようとした私の発音が悪かったのだろう。<br />最初の『勇気』を英語で「Courage」と言ったつもりが「R]の発音が<br />弱くて彼女には『Cabbage(キャベツ)』に聞こえてしまったようだ。<br /><br />彼女は怪訝な顔をして<br />「最初に必要なものは『キャベツ』なの?」と言うので私は間違いに<br />気が付いた。<br /><br />「いえ、いえ。人生を生きるために必要なものは<br />『キャベツ』と『ピーマン』と『トマト』ではありません。<br />『勇気』と『希望』と『Some money』で、お金は3番目に<br />位置でけられています。」<br />と私が言うと彼女は笑って納得してくれた。<br /><br />もう少しでセルディエンヌさんに<br />「Tomoにとって人生に大切なものは『キャベツ』と『ピーマン』と<br />『トマト』なんだ。」と誤解を与え、<br />Tomoは菜食主義者と思われるところだった。<br /><br />こんな誤解は日常生活でも平気でやっているのかもしれない。

    途中で出逢ったフランス人巡礼者のセルディエンヌさん。
    彼女は英語が話せる。

    フランス大手のメーカーの研究員として働いている。

    日本にも研修で来たことがあると言っていた。

    彼女は巡礼で自然の中を歩いていると
    涙が流れてくると言う。

    「頭がおかしくなったのかしら。」というので、

    「あなたの体と心が自然と対話ができて喜んでいるからです。

    カミーノ(巡礼路)を歩いていると心も体もオープンシステム
    になって自然と交流することがあります。

    仏教の考え方で「感応道交(カンノウドウコウ) 」(これは音訳だけでした)があります。

    英語で言うと人間と自然の間で"Mmutual sympathy between the two。”
    という関係が生まれる状態です。
                                 
    人間と自然の垣根が低くなり相通じて融合することで
    あなたの体と心が喜んでいるのでしょう。

    涙は悲しいときだけでなくうれしいときでも流れるものです。」
    と説明した。

    この説明を受けて彼女も少し安心したようで、
    「素敵な考え方ね」と言っていた。

    私が
    「私も同じです。
     
     カミーノ(巡礼路)を歩いていて
     美しい木や花を見たとき、
     白い雲を見たとき、
     涼しい風を体に感じたときには
     涙が流れることがあります。

     歩くことで自分らしくなっていく
     ような気がしています。

    ”Je marche,donc je suis."(我歩く 故に我あり)
    という事ですかね。」
    と言うと、

    彼女は
    「デカルトね。
     
     私もその言葉に賛成です。」
    と言っていた。

    国籍や住む場所が異なっても人間が
    感じることは同じだと思った。

    またセルディエンヌさんとの間で次のような
    会話があった。

    人生における「お金」の位置づけという
    テーマである。

    私はチャーリー・チャップリンの言葉を引用して
    お金の位置づけを説明しようとした。

    「彼は映画の主人公に次の言葉を言わせています。」

    「この辛い人生を生きるためには3つのことが必要だ。 
    それは『勇気』と『希望』と『Some money』だ。」と。

    これを英語で説明しようとした私の発音が悪かったのだろう。
    最初の『勇気』を英語で「Courage」と言ったつもりが「R]の発音が
    弱くて彼女には『Cabbage(キャベツ)』に聞こえてしまったようだ。

    彼女は怪訝な顔をして
    「最初に必要なものは『キャベツ』なの?」と言うので私は間違いに
    気が付いた。

    「いえ、いえ。人生を生きるために必要なものは
    『キャベツ』と『ピーマン』と『トマト』ではありません。
    『勇気』と『希望』と『Some money』で、お金は3番目に
    位置でけられています。」
    と私が言うと彼女は笑って納得してくれた。

    もう少しでセルディエンヌさんに
    「Tomoにとって人生に大切なものは『キャベツ』と『ピーマン』と
    『トマト』なんだ。」と誤解を与え、
    Tomoは菜食主義者と思われるところだった。

    こんな誤解は日常生活でも平気でやっているのかもしれない。

  • セルディエンヌさんと話しながら歩いていると<br />道端にサングラスをかけた女性が座っているのが<br />見えてきた。<br /><br />疲れているようで一人で寂しそうな様子である。<br /><br />更に近づいて<br />私が<br />「マダム、どうされたのですか?」と聞くと、<br /><br />その女性が私に、<br />「Tomo?Tomoなの?」と言っている。<br /><br />セルディエンヌさんが、<br />「そう、Tomoよ。」<br />と言うと、<br /><br />その女性は、<br />「Tomo!Tomo!」と言いながら私に抱きついてきた。<br /><br />7月20日の朝、ピレネー越えで別々に別れた<br />ジャニーヌさんだ。<br /><br />「君のお友達はどうしたの?」<br />と私が聞くと、<br /><br />「彼女とはパンプローナで別れたの。<br /> フランスに帰って行ったわ。」<br />と言う。<br /><br />「君はどこまで行くつもり?」と尋ねると、<br /><br />「コンポステーラまで行くわ。」と言う。<br /><br />(こんな調子で、一人で大丈夫かなあ・・・?)<br /><br />私とジャニーヌさんが熱心に話していると<br />セルディエンヌさんは気を利かせたのか<br /><br />「私は先に行くから。」といって歩いて行った。<br /><br />(誤解されたら困るなあ。<br /> 僕とジャニーヌさんはそんな関係ではないんだけど)<br /><br />ジャニーヌさんは<br />「Tomo、私は一人で大丈夫。<br /> 先に歩いて行って。」と言う。<br /><br />結局私は一人で歩くことになった。<br /><br />ジャニーヌさんとピレネー越えで1日の差が生じていたのだが<br />私の歩く速度が早くなったのでこの5日間でジャニーヌさんとの<br />1日差を短縮していたのだ。<br /><br />

    セルディエンヌさんと話しながら歩いていると
    道端にサングラスをかけた女性が座っているのが
    見えてきた。

    疲れているようで一人で寂しそうな様子である。

    更に近づいて
    私が
    「マダム、どうされたのですか?」と聞くと、

    その女性が私に、
    「Tomo?Tomoなの?」と言っている。

    セルディエンヌさんが、
    「そう、Tomoよ。」
    と言うと、

    その女性は、
    「Tomo!Tomo!」と言いながら私に抱きついてきた。

    7月20日の朝、ピレネー越えで別々に別れた
    ジャニーヌさんだ。

    「君のお友達はどうしたの?」
    と私が聞くと、

    「彼女とはパンプローナで別れたの。
     フランスに帰って行ったわ。」
    と言う。

    「君はどこまで行くつもり?」と尋ねると、

    「コンポステーラまで行くわ。」と言う。

    (こんな調子で、一人で大丈夫かなあ・・・?)

    私とジャニーヌさんが熱心に話していると
    セルディエンヌさんは気を利かせたのか

    「私は先に行くから。」といって歩いて行った。

    (誤解されたら困るなあ。
     僕とジャニーヌさんはそんな関係ではないんだけど)

    ジャニーヌさんは
    「Tomo、私は一人で大丈夫。
     先に歩いて行って。」と言う。

    結局私は一人で歩くことになった。

    ジャニーヌさんとピレネー越えで1日の差が生じていたのだが
    私の歩く速度が早くなったのでこの5日間でジャニーヌさんとの
    1日差を短縮していたのだ。

  • 午後の早い時間にLos Arcosの町に到着した。<br /><br />直ぐにアルベルゲにチェックインした。<br /><br />受付の女性オスピタレロ(※)はラテン系の人だ。<br /><br />聞いてみると南米のコロンビアから来ていると言う。<br /><br /><br />※オスピタレロはカミーノ(巡礼路)のボランティアの<br />お世話がかりで様々な国から来ていることがある。<br /><br />通常はスペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語等、<br />数か国語が堪能である。<br /><br />ポルトガル語、韓国語ができる人もいたが日本語ができる人は<br />少なかった。<br /><br />私も将来は可能であればオスピタレロにチャレンジしてみたい。<br /><br /><br />男性のオスピタレロが<br />「あなたの名前はTomoというのか。<br /> 記念にプレゼントを作ってあげるよ。」<br />と言って<br />針金を器用にペンチでひねりながら表紙の写真のような<br />巡礼者姿と私の名前の飾りを作ってくれた。<br /><br />暫くするとジャニーヌさんがこのアルベルゲを訪ねてきた。<br /><br />ジャニーヌさんと同じアルベルゲに宿泊することになった。<br /><br />

    午後の早い時間にLos Arcosの町に到着した。

    直ぐにアルベルゲにチェックインした。

    受付の女性オスピタレロ(※)はラテン系の人だ。

    聞いてみると南米のコロンビアから来ていると言う。


    ※オスピタレロはカミーノ(巡礼路)のボランティアの
    お世話がかりで様々な国から来ていることがある。

    通常はスペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語等、
    数か国語が堪能である。

    ポルトガル語、韓国語ができる人もいたが日本語ができる人は
    少なかった。

    私も将来は可能であればオスピタレロにチャレンジしてみたい。


    男性のオスピタレロが
    「あなたの名前はTomoというのか。
     記念にプレゼントを作ってあげるよ。」
    と言って
    針金を器用にペンチでひねりながら表紙の写真のような
    巡礼者姿と私の名前の飾りを作ってくれた。

    暫くするとジャニーヌさんがこのアルベルゲを訪ねてきた。

    ジャニーヌさんと同じアルベルゲに宿泊することになった。

  • 写真はLos Arcosのカテドラルである。<br /><br />今日はサンチャゴ祭りなので夕方にミサが行われた。<br /><br />地元住民と巡礼者を合わせて300名以上の人が参加<br />していた。<br /><br />昨夜、Estellaで夕食パーティに参加した巡礼仲間達<br />の何人かも出席している。<br /><br />「虹色のオーラ」をまとった米国人巡礼カップルも<br />参加していた。<br /><br />ミサが終わった後に巡礼者が礼拝の祭壇前に集められた。<br /><br />巡礼者の祈りを各国で読み上げるため<br />それぞれの国の言葉で書かれた<br />表にサンチャゴ像の写真があるカードを頂けるそうだ。<br /><br />司祭の方が私の顔を見て<br />「韓国からか?」<br />と聞くので<br />「日本からです。」<br />と言うと<br />「日本語のカードはないなあ。<br /> 英語でいいかい。」<br />と言いながら英語バージョンのカードを<br />くれた。<br /><br />まだ日本人巡礼者が少ないので日本語バージョンの<br />カードを作成していないのだろう。<br /><br />帰国後にこのカードに関して私と孫娘の間で楽しい会話が<br />ありましたので紹介いたします。<br /><br />3歳の孫娘がこの祈りのカードを見つけて、<br />「ジジ?。これどこでもらったの?」<br />と尋ねてきました。<br /><br />私はLos Arcos(ロスアルコス)の名前を忘れていたので適当に<br />「サンマルコでもらったのかなあ。」<br />と応えました。<br /><br />すると3歳の孫娘は少しの間考えて、<br />「ジジ?。205(号)(ニーマルゴ)<br />じゃないの。」といいます。<br /><br />彼女は私がこのカードをマンションの<br />305号(サンマルゴ)でもらったと思ったようです。<br /><br />孫娘とのちょっとしたすれ違いの会話が思いがけなくて<br />楽しくなりました。

    写真はLos Arcosのカテドラルである。

    今日はサンチャゴ祭りなので夕方にミサが行われた。

    地元住民と巡礼者を合わせて300名以上の人が参加
    していた。

    昨夜、Estellaで夕食パーティに参加した巡礼仲間達
    の何人かも出席している。

    「虹色のオーラ」をまとった米国人巡礼カップルも
    参加していた。

    ミサが終わった後に巡礼者が礼拝の祭壇前に集められた。

    巡礼者の祈りを各国で読み上げるため
    それぞれの国の言葉で書かれた
    表にサンチャゴ像の写真があるカードを頂けるそうだ。

    司祭の方が私の顔を見て
    「韓国からか?」
    と聞くので
    「日本からです。」
    と言うと
    「日本語のカードはないなあ。
     英語でいいかい。」
    と言いながら英語バージョンのカードを
    くれた。

    まだ日本人巡礼者が少ないので日本語バージョンの
    カードを作成していないのだろう。

    帰国後にこのカードに関して私と孫娘の間で楽しい会話が
    ありましたので紹介いたします。

    3歳の孫娘がこの祈りのカードを見つけて、
    「ジジ?。これどこでもらったの?」
    と尋ねてきました。

    私はLos Arcos(ロスアルコス)の名前を忘れていたので適当に
    「サンマルコでもらったのかなあ。」
    と応えました。

    すると3歳の孫娘は少しの間考えて、
    「ジジ?。205(号)(ニーマルゴ)
    じゃないの。」といいます。

    彼女は私がこのカードをマンションの
    305号(サンマルゴ)でもらったと思ったようです。

    孫娘とのちょっとしたすれ違いの会話が思いがけなくて
    楽しくなりました。

  • ミサが終わるとカテドラル近くの広場でLos arcosの<br />サンチャゴ祭りが開かれた。<br /><br />会場では特大鍋でパエリアが準備されていた。<br /><br />会場のオスピタレロが<br />「今年は巡礼の参加人数が去年より少ないから<br /> いくらでもお代わりができるぞ」<br />と言っている。<br /><br />「ワインも飲み放題かなあ・・・?」と思ったが<br />これは聞けなかった。

    ミサが終わるとカテドラル近くの広場でLos arcosの
    サンチャゴ祭りが開かれた。

    会場では特大鍋でパエリアが準備されていた。

    会場のオスピタレロが
    「今年は巡礼の参加人数が去年より少ないから
     いくらでもお代わりができるぞ」
    と言っている。

    「ワインも飲み放題かなあ・・・?」と思ったが
    これは聞けなかった。

  • 飲み物は「ワイン(赤、ロゼ、白)、ビール、ジュース等の<br />すべてが飲み放題であった。<br /><br />パエリアは中身も海鮮物を中心に具だくさんである。<br />何度もお代わりできる。<br /><br />他にもサラダ、チーズ、デザートのケーキ類と次から次と<br />出てくる。<br /><br />今夜はとてもうれしいLos Arcosのサンチャゴ祭りだ。

    飲み物は「ワイン(赤、ロゼ、白)、ビール、ジュース等の
    すべてが飲み放題であった。

    パエリアは中身も海鮮物を中心に具だくさんである。
    何度もお代わりできる。

    他にもサラダ、チーズ、デザートのケーキ類と次から次と
    出てくる。

    今夜はとてもうれしいLos Arcosのサンチャゴ祭りだ。

  • 私の両側にいるのはアルベルゲのオスピタレロの二人である。<br /><br />笑顔が素敵な女性のオスピタレロは日本語が少し話せた<br />(かつてこのアルベルゲで日本人女性が活動していたと言っていた)。<br /><br />男性オスピタレロが私を見ながら<br />「Tomoはなんだかロバート・デニーロに似ているね。」と<br />言うではないか。<br /><br />(私のどこを見て言っているのだろう?)<br />と思いながら、<br /><br />「僕がロバート・デニーロなら<br />あなたはショーン・コネリーですね。」<br /> と言うと彼は大笑いしていた。<br /><br /><br />またパーティの中で米国人カップルの奥さまから<br />次のような意見があった。<br /><br />彼女が<br />「Tomo、途中であったセルディエンヌがあなたのことを<br />素晴らし人だとほめていたわよ。<br />カミーノ(巡礼路)の哲学者とも言っていたみたい。」<br />と言う。<br /><br />私は<br />「いえ、いえ、私は「矛盾した(Contradict)、<br />混乱した(Confused)、<br />臆病な(Coward)老人に過ぎません。<br /><br />もし彼女が『素晴らしい人』という言葉を使ったならば、<br />それは彼女が素晴らしい人だからです。<br /><br />私はこのカミーノ(巡礼路)では『鏡』としての機能を<br />持っているに過ぎません。<br /><br />私はわたしの心に映った彼女の映像(Reflection)を<br />フィードバックしているだけです。<br /><br />もちろん若干の『勇気づけ』は付け加えていますが。」<br />と説明すると彼女は笑って理解してくれた。<br /><br />自分で自分の姿を直接見ることはできないが<br />巡礼仲間の目に映った自分の姿を見ることで「自分とは何か?」<br />という問いの答えが見えてくるような気がした。<br />

    私の両側にいるのはアルベルゲのオスピタレロの二人である。

    笑顔が素敵な女性のオスピタレロは日本語が少し話せた
    (かつてこのアルベルゲで日本人女性が活動していたと言っていた)。

    男性オスピタレロが私を見ながら
    「Tomoはなんだかロバート・デニーロに似ているね。」と
    言うではないか。

    (私のどこを見て言っているのだろう?)
    と思いながら、

    「僕がロバート・デニーロなら
    あなたはショーン・コネリーですね。」
     と言うと彼は大笑いしていた。


    またパーティの中で米国人カップルの奥さまから
    次のような意見があった。

    彼女が
    「Tomo、途中であったセルディエンヌがあなたのことを
    素晴らし人だとほめていたわよ。
    カミーノ(巡礼路)の哲学者とも言っていたみたい。」
    と言う。

    私は
    「いえ、いえ、私は「矛盾した(Contradict)、
    混乱した(Confused)、
    臆病な(Coward)老人に過ぎません。

    もし彼女が『素晴らしい人』という言葉を使ったならば、
    それは彼女が素晴らしい人だからです。

    私はこのカミーノ(巡礼路)では『鏡』としての機能を
    持っているに過ぎません。

    私はわたしの心に映った彼女の映像(Reflection)を
    フィードバックしているだけです。

    もちろん若干の『勇気づけ』は付け加えていますが。」
    と説明すると彼女は笑って理解してくれた。

    自分で自分の姿を直接見ることはできないが
    巡礼仲間の目に映った自分の姿を見ることで「自分とは何か?」
    という問いの答えが見えてくるような気がした。

  • ワインを飲んで、パエリアを食べて、デザートが<br />出てくるころには<br />サンチャゴ祭りが盛り上がってきた。<br /><br />アコーディオンの弾き語り演奏者も登場してきて<br />みんなの知っている歌を歌いながら演奏を始める。<br /><br />地元の人も巡礼者も一緒になって合唱する。<br /><br />そのうちリクエストに応えて各国の歌も演奏してくれる。<br /><br />イタリアの「ヴォラーレ」やフランスの「バラ色の人生」等が<br />その国の巡礼者たちによって歌われた。<br /><br />私は日本の曲を演奏者が知らないと困るからリクエストすることは<br />遠慮した(アカペラでも歌った方が良かったかなあ…。)

    ワインを飲んで、パエリアを食べて、デザートが
    出てくるころには
    サンチャゴ祭りが盛り上がってきた。

    アコーディオンの弾き語り演奏者も登場してきて
    みんなの知っている歌を歌いながら演奏を始める。

    地元の人も巡礼者も一緒になって合唱する。

    そのうちリクエストに応えて各国の歌も演奏してくれる。

    イタリアの「ヴォラーレ」やフランスの「バラ色の人生」等が
    その国の巡礼者たちによって歌われた。

    私は日本の曲を演奏者が知らないと困るからリクエストすることは
    遠慮した(アカペラでも歌った方が良かったかなあ…。)

  • サンチャゴ祭りもクライマックスに近づき<br />ますますヒートアップする。<br /><br />地元住民と巡礼が輪を作ってアコーディオンの曲に合わせて<br />踊り始める。<br /><br />私は明日が早い出発なので終了の少し前に会場を失礼した。<br /><br />楽しさの余韻が覚めないのでステップ(千鳥足?)しながら<br />アルベルゲに帰って行った。<br /><br />途中で子供連れの若い夫婦とすれ違ったので<br /><br />「この町の人たちは親切で好きです。<br /> とても良い街だと思います」<br />と言うと、<br /><br />「私たちも大好きです。」<br />という答えが帰って来た。<br /><br />夜空には美しい月が昇っていた。<br /><br />明日は最後のカミーノ(巡礼路)を<br />歩くことになるが<br />素晴らしい一日になることが予測される。

    サンチャゴ祭りもクライマックスに近づき
    ますますヒートアップする。

    地元住民と巡礼が輪を作ってアコーディオンの曲に合わせて
    踊り始める。

    私は明日が早い出発なので終了の少し前に会場を失礼した。

    楽しさの余韻が覚めないのでステップ(千鳥足?)しながら
    アルベルゲに帰って行った。

    途中で子供連れの若い夫婦とすれ違ったので

    「この町の人たちは親切で好きです。
     とても良い街だと思います」
    と言うと、

    「私たちも大好きです。」
    という答えが帰って来た。

    夜空には美しい月が昇っていた。

    明日は最後のカミーノ(巡礼路)を
    歩くことになるが
    素晴らしい一日になることが予測される。

この旅行記のタグ

31いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

スペインで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スペイン最安 373円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

スペインの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP