Berlin Nr.3 / ボーデ博物館

2015/05/20 - 2015/06/01

再訪：戦前の「フリードリッヒ皇帝博物館」Kaise Friedrich Museum

　初期キリスト教・ビザンチンコレクション（イタリアのラヴェンナ、聖ミケーレ教会からのモザイク/コプト芸術。　中世の宗教彫刻　ナウムブルクの13世紀のキリスト磔刑像　イタリア・ルネッサンスの彫刻。13〜18世紀のルネッサンス及びバロック期の　伊・独・蘭　の絵画。そして膨大な12世紀から現代迄のコインとメダルのコレクション。等々　大変興味深い博物館。

エリア ベルリン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

1830年　フリードリッヒ・ヴィルヘルム4世(1795/1861:Friedrich Wilhelm 4.)に依って計画された。

1897/1904年　ベルリンの建築家　エルンスト・フォン・イーネ（Ernst Eberhard von Ihne)に依って建築さ、フリードリッヒ三世（ブランデンブルク選帝侯・初代プロイセン国王・フリードリッヒ一世）にちなんで”皇帝フリードリッヒ博物館”と命名


1956年　創設者並びに初代館長である　Wilhelm von Bode (1845/1929)にちなんで”ボーデ博物館”と命名。　
王立プロイセン博物館の古典部門の統括官　最も有名な独逸の美術史家、近代博物館組織の専門家。

訪問した時の企画展テーマは”Ein Gott : Abrahams Erben am Nil" （一人の神：ナイル河畔のアブラハムの遺産）

※　このテーマ　"Gott"　或いは "Der Gott"　とどう違うのか？？　独逸語に堪能な方にお伺いしたい。

エントランスにある　Kaiser Friedrich Wilhelm der Grosse Kurfuerst (1620/1688)　の騎馬像

ブランデンブルク大選帝侯　ホーエンツオレルン家の領土拡大。プロイセン王国発展と絶対主義の基礎を築く。

正面　二階へ上がる踊り場　ドームの直下

3人のプロイセン国王の彫像

Mosaikikone

1135年　Christus dem Barmherzigen　（慈悲深いキリスト）

以下のコメントのない美術品は、書籍やインターネット等で調べるも詳細不明（小生の調査不足）　いつもヨーロッパに来て感ずるのは、中世の美術品を展示した美術館見学には、ラテン語の初歩的知識が必要と痛感！！

1478年　Alvise vivarini retablo della pentesoste

おそらくラテン語？？

Fluegeretabel mit Muttergottes und Heiligen (両開きの祭壇）
1510/1520　年頃　チューリンゲン製

ヨーロッパ中世の少しばかりオドロオドロした雰囲気を感じさせる美術館である。

Apsisnosaik aus Rovensa 6世紀　（教会後陣のモザイク？　ロヴェンサ製）

Andrea della Robbia 1435/1525 伊太利の彫刻家

Cristus als Eselreiten ロバに乗りエルサレムに入城するイエス　1520年頃　フランケン製

彼らエルサレムに地かずき、オリーブ山の辺なるペテバゲに到りし時、イエス二人の弟子を遺さんし言う給ふ「向の村にゆけ、やがて繋ぎたる驢馬のその子と共に在るを見ン。解きて我に索ききたれ。誰かもし汝らに何とか言はば「主の用なり」と言へ、さらば直ちに之を遺さん」　この事の起りしは、預言者によりて云はれたる言の成就せん為なり、曰く

シオオンの娘に告げよ「視よ　汝の王　汝に来り給ふ。柔和にして驢馬に乗り、軛を負ふ驢馬の子に乗て」

遂にエルサレムに入り給へば、都挙りて騒立て言ふ「これは誰なるぞ」　群衆いふ
「これガリラヤのナザレより出でたる預言者イエスなり」
マタイ伝：21章

ゴリアトの首を持つダビテ

サムエル記上　17章41〜47節

12世紀から現代までの膨大な貨幣とメダルのコレクションで有名

コイン・コレクターには必見の博物館であろう。