2009/12/07 - 2009/12/15
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jijidarumaさん
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<ドイツのクリスマス・第4日12月10日(木):Waldenburgヴァルデンブルク、Schwaebisch Hallシュヴェービッシュ・ハル、Kirchberg a.d.Jagst キルヒベルク・アン・デア・ヤークスト、Rothenburg ob der Tauberローテンブルク・オプ・デア・タウバーを巡る>
ドイツのクリスマス :2009年12月7日(月)~15日(火)
12月10日(木);小雨模様の寒い一日、5.5~7.5℃、162km
キルヒベルクの町からは、一気にL?・A6・A7・L? 61kmを走り、本日の終点となる古城街道・Rothenburg ob der Tauberローテンブルク・オプ・デア・タウバーには14:25に 到着した。
古城街道はこの“活きている中世都市”ローテンブルクでロマンチック街道と交差する。
その昔、駐在時に何度か訪れている。
今年の春も訪れたにも拘らず、タウバー川の近辺にまで行った事が無い。
今回初めて、シュピタール門から坂道を下り、二重橋から渓谷沿いにトップラー別荘まで車を走らせ、この町の観光をスタートした。
写真は聖ヤコブ教会(聖血の祭壇・・リーメンシュナイダー作)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
≪ローテンブルク観光≫ ; 14:25〜16:00
http://www.rothenburg.de/
城塞都市、二重橋、トップラーの別荘、聖ヤコブ教会(聖血の祭壇・・リーメンシュナイダー作)、クリスマス市。
写真は二重橋からの眺め -
このフランケン地方に残る“中世の宝石”と称される町は人口12千人と小さな町である。
旧市街の周辺をぐるりと高い市城壁が囲み、3つの門、北と南に2つの稜堡、城壁に沿った数々の塔を持ち、その姿は見事な城塞都市である。
今は美しい庭園・教会がある場所はこの町の基礎となったホーエンシュタウフェン王家の帝国城塞があった所だ。
この町は第二次大戦の被災で旧市街の40%を失ったが、赤レンガ屋根の建物も昔のままに再建されている。
写真は二重橋からの眺め -
町の歴史:
960年、タウバー渓谷地区に最初の集落の出現。
1142年、ホーエンシュタウフェン家の国王コンラート三世によって、帝国城塞が築城。
1274年、国王ルドルフ・フォン・パプスブルグによる、帝国自由都市の承認。
1525年、農民戦争では反乱軍と同盟。町の衰退が始まる。
1544年、宗教改革の影響。
1618~48年、三十年戦争では、新教派のこの町は何度も旧教派によって占領される。
1631年、有名なMeistertrunk “見事な一気飲み・マイスタートルンク”が行われ、
町が救われる。
≪30年戦争にまつわる伝説:その①ローテンブルク“見事な一気飲み”≫
http://4travel.jp/travelogue/10940420
1802年、バイエルン王国の治世下に入る。
写真は二重橋からの眺め -
Spitalbasteiシュピタール稜堡; 14:25
最も町が防御に力を入れた南口には、シュピタール稜堡(17世紀、2つのZwinger城塔、7つの門)がある。ここから左手に九十九折りに坂道を下って行くと、視界が開けてくる。
写真は二重橋からの眺め -
Doppelbruecke二重橋; 14:30〜35
タウバー川の清流にかかる二重橋は14世紀のもの。川沿いに教会、村落がたいへん絵になる形で、立っているのが、橋の上から見る事が出来る。この西の谷となるタウバー川から80m上の町を見上げると、城塞都市の違った風景が見える。遠く、帝国城塞(Burggarten)のBurgブルク門や、城壁下の斜面にはブドウ畑が見える。
この景観を、ドイツ人は“縁なし帽子のとんがり“と呼ぶと言うが、なんとなくわかる気がする。
写真は二重橋からの眺め・“縁なし帽子のとんがり“ -
Topplerschlosschenトップラー別荘;14:36〜40
1388年に町の実力者トップラー市長の夏の別邸として作られた、小城とも称される6階建ての奇妙な建物である。
写真はトップラー市長の夏の別邸、実に奇妙な建物 -
春には帝国城塞(Burggarten)の公園テラスから見下ろしたが、今回は狭い道際に車を停め、塀から覗き込んでみた。
小雨模様になって、誰も見かけないので、博物館らしい中には入らずに旧市街に向かった。
写真はトップラー市長の夏の別邸 -
予約したBurg-Hotelブルクホテルの前では、近くの家が建て替え工事中で、道路が車輛進入禁止となっている。小雨模様のローテンブルクの街で困った。
地図を目当てにぐるりと回り、2度ほど進入路を捜したが難しい。仕方なく先ほどの禁止の看板まで来ると、工事責任者と思われる青年が、道を教えると言う。同乗してもらうのが一番と思い、お願いすると快く同乗し、簡単にホテル前の駐車場に案内してくれた!
ホットした思いで、15時にホテルのチェックインを済ませ、少し休憩を取った。
写真はBurg-Hotelブルクホテル
(1泊)Burg – Hotelブルクホテル
D-91541 Rothenburg o.d.Tauber、Klostergasse 1-3
Garni−Hotel 全15室・3-S星
Euro135(3F・14号室;庭園側)
Tel:49(0)9861-94890 FAX:−948940
http://www.burghotel.eu/
ブルグ-ホテルのクチコミ;
http://4travel.jp/os_hotel_tips_each-11179625.html -
St.Jakobs-Kirche聖ヤコブ教会; 15:40〜16:00 珍しく有料。
ゴシック様式の教会は1448年、建設に凡そ100年を費やして完成したと云う。
長方形の教会には東西に祭壇がある。
写真は西の祭壇 -
東がHochaltar主祭壇で、1466年の十二使徒祭壇と呼ばれ、実力者トップラー市長の寄進だ。
十字架上のキリストを十二使徒が見上げる形で彫刻されている。シュヴァーベンの彫刻家の手になるものだ。
写真は東の十二使徒祭壇 -
西の上階にあるのがリーメンシュナイダー作の“Hl.Blut-Altar聖血の祭壇”で、この春の旅では見忘れたので、旧市街観光の最初に訪れた。
何度見ても素晴らしい。
写真は“Hl.Blut-Altar聖血の祭壇” -
イエスの血の聖遺物を納める為に、市から注文されたリーメンシュナイダーは1499〜1505年にかけて完成させている。
中央の場面は最後の晩餐、左がイエスのエルサレム入城、右はオリーブ山での休息するイエスと使徒を彫ったものだ。
写真は“Hl.Blut-Altar聖血の祭壇” -
500年の歳月を感じさせない力強さである。
群像の彫刻は個々の彫像に迫力でも勝り、リーメンシュナイダー作品の素晴らしさを再認識した。
写真は“Hl.Blut-Altar聖血の祭壇” -
写真は何故か教会内にあった黒人の木彫り
-
町一番のホテルEisenhutアイゼンフート(鉄兜);
町一番の歴史あるホテルの前に出た。次女も新婚旅行でここに泊まりましたが、私共は何時も外観だけ、不思議にレストランにも入っていない。
ダイヤモンド社のドイツの古城ホテルにも掲載されているのだが・・・。
15〜6世紀の貴族の館を改造したホテル内のレストランにはローテンブルクの逸話マイスタートルンクの場面の絵が掲げられているとか・・・。
今回は城壁傍のBurg‐Hotel(朝食のみ)に泊まり、城壁外のレストランで夕食を楽しむ予定にした。
鉄兜が目だったホテルもレストランの第一候補にしたのだが、他に興味のあるレストランが見つかり、そちらに変更した。
アイゼンフートのクチコミ;
http://4travel.jp/os_hotel_tips_each-11390716.html
写真はホテル”鉄兜” -
≪Rothenburgのクリスマス市≫ ; 16:00〜16:50
“Reiterlesmarktライターレスマルクト”と呼ばれるクリスマス市です。
この呼称があるとは知りませんでしたので、調べてみると、"Reiterle"の名はゲルマンの伝説に起源するらしい。
Weihnachtsmannバイナハツマン(サンタクロース)と同じように、人々に幸福を運んでくると信じられていて、人々はその訪れを待ち、其の来訪を喜ぶのだと・・・。
ライターレの訪れる間、町々の通りにその印をつけ、人々に公正と平和を与え、人々はその一年を静かに、反省をもって振り返ってみる。
冬のローテンブルクはクリスマスの季節、その美しさを復活させる。
市庁舎と聖ヤコブ教会の間で開かれるライターレスマルクトはこの地方で最も魅力のあるものと云われる。
営業時間 :2009年11月27日 - 2009年12月23日
月 - 木 11:00 - 19:00 金 11:00 - 20:00 土 10:30 - 20:00 日 10:30 - 19:00
写真はKaethe Wohlfahrtケーテ・ヴォールファールト -
Kaethe Wohlfahrtケーテ・ヴォールファールトはクリスマス市を一年中常設する店だ。
クリスマス用品とドイツの民芸品を商う店で、昔貰ったパンフレットには700?の店内に一万点の民芸品を展示していると書いてあるが、当時とは違って、華やかで、大きくなったようだ。
一年中、日本人だけでなく、世界中の観光客が入るので、大発展したようだ。道の反対側にも支店が出て、ニュルンベルクでも見かけた。
http://www.p-garten.co.jp
写真はKaethe Wohlfahrtケーテ・ヴォールファールト -
写真はギフト・お土産のお店
-
マルクト広場を中心にクリスマスマーケットがあり、大きなクリスマスツリーが市参事会員酒場の前に立っているのが見える。
まだ明るい為にツリーに付いた明かりも柔らかい光だ。さすがに午後3時を過ぎたので、仕掛け時計は8時まで待たねばならない。
写真はマルクト広場のクリスマスマーケット -
市庁舎前で子供たちがクリスマスの歌を歌い、彼らが作った提灯風蝋燭立を配っている。子供たちは色とりどりの帽子をかぶり、元気に歌う。何の歌なのか!
写真は子供たちの合唱 -
フランケン地方のオーナメントの屋台には後の壁にフランケンの文字が見える。
お土産にも、クリスマスに自宅で飾っても素敵な小物だ。
ドイツで見る、こうした細工品はドイツ人のイメージとは、とても違って思えますが、その芸術性は見事なものです。
写真はオーナメントの屋台 -
グリューワインを頂く ; 16:25〜50
市庁舎裏の路地にグリューワインの店があった。
もう夕闇が訪れて、寒々としてきたので、一つ頼んだ。ワインの入ったカップは絵柄も違って、面白い。
ここは黒がベースの色、Reiterlesmarktライターレスマルクトと書かれ、星印、左右にローテンブルク一番の光景・Ploenleinプレーンラインが色違いで描かれていた。2009年・0.2L・町の名前も。(Euro3.5)
ドイツ人老夫婦にグリューワインを飲んでいる所を撮って頂いた。
彼らは奥様の誕生日祝いでHeilbronn am Neckarハイルブロンの近郊から小旅行に来たのだと言っていました。
結婚して43年、子供が二人、孫が5人と、私共と全く同じ環境に親しさを感じて頂いたようです。
ご主人は日本にも14日間の旅行に行った事もあるとのことで、懐かしげでした。たまたま年齢に話が飛びました。御夫人と私共が同じ年でしたので、ご夫妻はビックリしたのです。白髪の私はともかくとして、やはり黒髪の家内が同じ年だとは信じ難い、日本人は若い!とのコメントでした。
寒い日に嬉しかったのはグリューワインであり、ご夫婦と弾んだ会話でした。
写真はグリューワインの店で -
ロマンチック街道にある最も有名な城塞都市だけに、駐在時代は休暇の行き帰りなどに度々訪れている。ただし、泊まったことはない。
この旅では暗くなってからのクリスマスマーケットを楽しみたいと思い、この町に泊まる事とした、ホテルはGarniで夕食用のレストランが無い所を選んだので、ミシュラン星付きレストランの夕食の機会を得た。
写真はレストランの店内 -
18:50タクシーでレストラン向かう。(往復タクシー ; Euro5X2=10)
≪夕食:Villa Mittermeier ・ Restaurant Mittermeierミッテルマイアー≫
D-91541 Rothenburg 、Vorm Wuerzburger Tor 9
町の外郭にあるホテルで町一番のレストランRestaurant Mittermeierがある。
ローテンブルクのクチコミ;
ミシュラン1星Villa Mittermeier ヴィラ ミッテルマイヤー -
http://4travel.jp/overseas/area/europe/germany/rothenburg/tips/11188539/
XXX
写真はメイン・肉料理は鹿の背肉、森の茸、パセリ、シナモン、ブラウンソース。
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この旅行記へのコメント (2)
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- のまどさん 2014/11/17 20:38:58
- リーメンシュナイダー
- jijidarumaさん、こんにちは。
いつも興味深いコメントをいただき、ありがとうございます。
リーメンシュナイダーの聖血の祭壇、見事ですね。中央の人物は裏切り者のユダなんですね。キリスト教では悪者なのにイエスを差し置いて主人公のように真ん中に据えたのは興味深いです。先ほど検索してみたのですが、リーメンシュナイダーはヴュルツブルクにアトリエを構え、亡くなったのが聖キリアンの日というのは何とも奇遇だと思いました。
クリスマーケット旅行記はまさにタイムリーですね。一昨日恒例のデュッセルドルフに行って参りました。今週の木曜日からスタートですが、準備を始めているお店がたくさんありました。一軒、木製玩具の店がほぼ準備完了で、中は幻想的でした。クリスマスマーケットはやはりドイツが圧巻です。
では、また。
- jijidarumaさん からの返信 2014/11/18 01:15:26
- リーメンシュナイダー
- のまどさん
いつもお立ち寄りとご投票・コメントありがとうございます。
リーメンシュナイダーの聖血の祭壇、見事ですね。これを見るためにローテンブルクを訪れる価値があると思うほどです。近くのクレクリンゲンのヘルゴット教会の作品・聖母マリアの昇天の祭壇、デトヴァンクの教会にある聖十字架祭壇も見られれば、ベストでしょう。
2009年は春のフランケン地方、そして冬のクリスマスの旅を楽しんだ年で、とりわけリーメンシュナイダー、ノイマンの作品群を楽しんだ旅でもありました。
古城街道の走るフランケンはワインもさることながら、古城群(古城ホテルも素晴らしいのがありました。)、陶磁器・ガラス街道といった見どころも多く、大好きな場所なのです。
クリスマスの旅はニュルンベルク、フォルヒハイムとまだ続きますが、”フランケンのスイス”の入口でもあるフォルヒハイムも小さい町ながら魅力的でした。
おっしゃるようにそろそろクリスマーケットもはじまりますね。
クリスマスマーケットはドイツが一番です(笑い)。
そうそう、デュッセルドルフにお出かけの節はカフェ・ハイネマンでお土産を!(ベルギーのチョコも良いですが、こちらもお勧めです。)
jijidaruma
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