2009/12/07 - 2009/12/15
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jijidarumaさん
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*クリスマス時期になりました。いくつか写真を加えて
≪様々なサンタクロースについて≫を更新しました。
我が家もちょっぴりクリスマスモードです。
・・・・・
ドイツのクリスマス :2009年12月7日(月)~15日(火)
≪様々なサンタクロースについて:その起源と変遷≫
第二次大戦後、私共が見聞きする“Santa Clausサンタクロース”はアメリカ産ですが、その起源や変遷を知ると、その多様さに驚きます。
日本では子供たちに贈り物を届ける、授ける役を、一般にサンタクロースと呼んでいる。
サンタさん、つまりアメリカ産Santa Clausサンタクロースであるが、ドイツでは同じ役割を持ちながら、違った呼び方が様々にある。
写真はアメリカ産“Santa Clausサンタクロース”はコカ・コーラと共に
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
イチオシ
ドイツのシュトレンを今年はWebで、0.75kgを二つ買いました。
その他、レープクーヘン、シナモンスター(ツィムトシュテルネ)、
ドミノシュタインやハライコ(hareico)社ドイツソーセージ缶詰300gx12缶、
ゼクト・ワイン類、チーズ類も例年のように準備しました。
今年は娘家族が日帰り(孫娘の大学受験や、高校の授業の開始が早い)
になりそうで(例年のように泊まる事もない)、お節料理もクリスマスの
目玉シュトレンなども持ち帰りになりそうだと思っていたら、
武漢ウイルス禍が落ち着かず、東京の娘家族が一寸考慮中とのこと、
どうなることやら・・・。
ともあれ、気分はクリスマスと家内が飾りだしました。
写真は2020年のクリスマスの装い:ピラミッドやくるみ割り人形などを飾ります。 -
写真は2020年のクリスマスの装い:様々なクリスマスの小物の御出まし。
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写真は2020年のクリスマスの装い:ロウソクやサンタの楽隊も出番に。
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写真は2020年のクリスマスの装い:ロウソクと、珍しくドイツ製磁器Rosentahlローゼンタールの皿・classic roseも加えて。
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イチオシ
写真は2019年の土産:シュトレン、ブレーマー・クラーベンシャイベ。
-
写真は2019年の土産:レープクーヘン、
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写真は2019年の土産:クッキー、蜂蜜の瓶、レープクーヘン、
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写真は2019年の土産:様々な紙ナプキン
-
2019年のクリスマスは
クリームシチューに蜂蜜をぬったパン、
ハライコのソーセージ、
デザートにシュトレンを食べました。
古い、10年前の写真ですが、多分、今年のクリスマスも
こうしたものでしょう。
写真は2009年のクリスマス:ローテンブルク -
ドイツではHeiligen Nikolaus聖ニコラウスとWeihnachtsmannバイナハツマンが、更にイエスの使いであるEngel天使がいて、今日では、いずれもクリスマスプレゼントを子供たちに与えてくれる楽しい存在になっている。
写真は13世紀のHeiligen Nikolaus聖ニコラウスの絵
聖ニコラススには伝説が残る。
「ある日ニコラウスは、貧しさのあまり、三人の娘を嫁がせることの出来ない家の存在を知った。ニコラウスは真夜中にその家を訪れ、金貨を投げ入れる。
このとき暖炉には靴下が下げられていたため、金貨は靴下の中に入っていたという。この金貨のおかげで娘の身売りを避けられた」という。
この逸話が由来となり、「夜中に家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という今に至るサンタクロースの話に繋がるのだ。 -
白い髭を生やし、赤いマントを着て、杖を持った子供の“守護聖人”を“Heiligen Nikolaus聖ニコラウス”として、ドイツなどで広く崇拝されてきた。
中世以来、聖ニコラウスが良い子たちに、12月6日・聖ニコラスス祭の日に贈り物をあげていたと云う事になっていて、大人の間でもこの日に贈り物を贈りあう習慣ができていた。
子供の通う幼稚園ではこの日に聖ニコラウスがお菓子と共におでましになった。
写真は12月6日・聖ニコラスス祭の日の聖ニコラウス -
宗教改革者マルティン・ルターは1545年に、子供たちに贈り物を授ける役をHeiligen Christkind聖なる幼児キリストとした。
これはプロテスタント新教派がカトリック旧教派のシンボルでもある、聖ニコラウスを排除しようとしたらしい。つまりカトリックの聖人の日を祝う事を嫌った事による。
写真はHeiligen Christkind聖なる幼児キリスト・1893年 -
その後、年を経て、幼児天使が出現してくる。
16?17世紀にはヨーロッパのプロテスタントは子供たちへの贈り物を授ける役を、聖ニコラウスから“Christkind ・Christkindle幼児天使クリストキンドル”へ切り替えたのである。
しかも贈りものを授かる日を12月6日から12月24日のクリスマスイブにした。
写真はニュルンベルクの“Christkind ・Christkindle幼児天使クリストキンドル” -
写真は2009年Nuernbergで登場したChristkind幼児天使とクリスマスの開会宣言
-
“Weihnachtsmannバイナハツマン”はChristkindよりも200年以上も遅れて登場する。
1847年、ドイツの当時の人気挿絵画家Moritz von Schwindモーリッツ・フォン・シュビントが描いた絵本に頭上に柊の冠を付け、長いマントに、白い長い髭をした・・現在のサンタクロースの原型ともいえる姿を描いた。
しかも、モミの木に蝋燭を立てて歩いているその姿に、別の作家が翌年、贈り物を詰めた袋を持たせた事から、バイナハツマン(Herr Winterヘル ヴィンター (冬男) ; 聖ニコラウスの代用人物!=>聖ニコラウスの別ヴァージョンとして)はモミの木と贈り物を持つ姿で、ドイツの社会に定着していった。
写真はバイナハツマン(Herr Winterヘル ヴィンター (冬男) ; 聖ニコラウスの代用人物!) -
面白い事に19世紀になると、Christkind幼児キリストがカトリックの地域まで浸透し、一方ではプロテスタント地域に徐々に、聖ニコラウスの別ヴァージョンでもあるWeihnachtsmannバイナハツマンが使用されるようになる。
現在ではドイツの南・カトリック地域でChristkind幼児キリストが、中央から北・プロテスタント地域でWeihnachtsmannバイナハツマンが多く見られると云われている。
写真はバイエルンの12月6日に見られる聖ニコラウスとお供(悪い子にお仕置きをする役) -
クリスマスマーケットの呼び名も様々で、ドイツの主な町で次のように分かれている。
<Christkindlesmarkt>
Nuernberg、Karlsruhe
<Christkindlmarkt>
Regensburg、Muenchen
<Weihnachtsmarkt>
Stuttgart、Bonn、Bremen、Koeln、Hamburg、Frankfurt
Christkind幼児キリストを唱える世界の地域はドイツ以外ではオーストリア、イタリア、ハンガリー、スイス、チェコ、リヒテンシュタイン、スロヴェニア、スロヴァキア、アメリカの一部(ヒスパニック系)、ブラジル南部(ドイツ系)と驚くほど多い。
写真は幼児キリスト -
クリスマスはカトリックの地域が盛んだと云う印象が強いが、意外にプロテスタントの地域もこぞって祝っているようだ。もう地域に根付いた伝統の宗教行事になったと言えよう。
クリスマスのプレゼントを贈りあう事にしても、元々、カトリックの習慣を排除する立場であったプロテスタント教会は好ましくないとしていたが、一般民衆はこれには従わなかったと云う。
あの厳格な宗教改革者ルターでも、彼の金銭出納簿にクリスマスプレゼントにいくら出費したと記帳しているとか・・・。
写真はオーストリアのSalzburgザルツブルク・Niikolausabendニコラウスの夕べ -
現在、Christkind幼児キリストはTVや雑誌のCMなどに頻繁に出てくるWeihnachtsmannバイナハツマンのアメリカヴァージョンであるSanta Clausサンタクロースの登場で、その存在も脅かされていると言えるかもしれない。
写真はお土産Schneekugel_Nikolaus雪玉ニコラウス -
XXX
<Rothenburgローテンブルクの"Reiterleライターレ>
この町はReiterlesmarktライターレスマルクトと、特別に呼ぶクリスマス市を催す。
この呼称・"Reiterleライターレ"の名はゲルマンの伝説に起源するらしい。
Weihnachtsmannバイナハツマンと同じように人々に幸福を運んでくると信じられていて、人々はその訪れを待ち、其の来訪を喜ぶのだと・・・。
ライターレの訪れる間、町々の通りにその印をつけ、人々に公正と平和を与え、人々はその一年を静かに、反省をもって振り返ってみるのだと云う。
<Nuernbergニュルンベルクの”Christkindle幼児天使クリストキンドル“ >
ニュルンベルクは“世界一有名なクリスマス“と言われる。
旧市街のHauptmarktハウプトマルクト(中央広場)で催されるクリスマスマーケットは正式にはChristkindlesmarktクリストキンドレスマルクトと言われる。
その主役は”Christkindle幼児天使クリストキンドル“と称し、子供たちにプレゼントを持ってくる天使として、クリスマスマーケットのシンボルになっている。
クリストキントは1933年から1968年までは、女優さんが役を務めていたが、1969年以降は2年に一度、16?19歳のニュルンベルク生まれ若しくは育ちの女の子から選ばれる。
クリストキントは金髪の髪を縮らせ、金色の王冠をかぶり、白と金色の天使の衣装を着て、クリスマスマーケットの開幕宣言(11月27日17時30分)を行う。
しかもSchwaebisch Hallなどフランケンの諸都市を訪ね、クリスマスマーケットを祝う。
<Dresden ドレスデンの“Striezelmarktシュトリーツェルマルクト”>
ドイツ・オーストリアの菓子パンStriezelシュトリーツェルをマーケットで売った事が起源と云われている。
XXX
(参考Wik他:2010.02.18.編集・加筆)
写真は現代の一般的なサンタさん
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この旅行記へのコメント (2)
-
- kawakoさん 2019/12/29 19:42:13
- なるほど~
- スイスでは一般的に聖ニコラウスのことをサミクラウスもしくはザミクラウスと呼びます。
が、意外と言葉の地域差の大きいスイス。バーゼルではサンティクラウスと言うそうですし、多分もっと色々と別バージョンがあるのではないかと思います。
ヴァイナハツマンはサミクラウスのまたの名として通ってます。
聖人名を伏せることで、宗派を超えて受け入れやすくなってるんでしょうねぇ。
聖ニコラウスの日は12月6日、クリストキントが来るのはイブの夜とカッチリ分けることで、上手く棲み分けに成功したように思います。
- jijidarumaさん からの返信 2019/12/29 23:21:59
- Re: なるほど~
- Kawakoさん、
今晩は。コメントありがとうございました。
私の子供の頃は貧しくて、クリスマスやクリスマスプレゼント
なんてことは皆無でした。長じて、会社員になり結婚して子供が
出来た時はもう東京はクリスマスはケーキを買って帰るのが、
普通になりました。そんな頃に、ドイツに駐在する事となり、
ドイツの様々なクリスマスやそれを司る人(聖人)などを
知るようになりましたが、あまり系統だって知らなかったので、
このような形で纏めてみましたが、ほんと様々です。
カトリック、プロテスタント、国別、地域別、都市別と
面白いほど、変化に富んでいますね。
今年の旅でも宗教改革者ルターの大きな銅像を見ましたが、謹厳で
あった彼でも出納簿にプレゼントを購入した旨の記載があったとか、
興味深いものです。
クリスマスの時期にまたいろいろな場所を訪ねてみたいものです。
それではまた、良いお年をお迎えください。
jijidaruma
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