2012/05/17 - 2012/05/24
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kojikojiさん
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タ・プロームの余韻に浸る間もなく車はタ・ケウに向かいます。タ・ケウは10年前にも来たことがあるのですぐに思い出しました。遺跡の祠堂は未完成のままなので突き上げた石から建築手法が分かるようです。私にはマジンガーZの頭部に見えました。ここは特に彫刻まで行きついていないので、妻は外観だけ見て車の中で待っていると言い出しました。ちょうど中国の調査団が修復工事を行っていて、以前は登れた南側の階段からは入れず、東側から見学を始めます。上まで行き着つくと10年前の事を思い出しました。その時一緒だった弟がいない事がちょっと寂しく思えました。唯一1人で見学したせいもあるのかもしれません。続いて見学したトマノンはチャウ・サイ・テボーダと対になった感じの遺跡です。森に囲まれて小規模な伽藍なので非常に美しく見えます。ここはフランス極東学院が修復を終えたそうで、通りの反対側のチャウ・サイ・テボーダは中国が修復したものです。以前テレビで見た記憶があるのですが、その修復方法はこれで良いの?と疑問を感じずにはいられません。周囲と石の素材(色)が違うし、明らかに継接ぎでちょっと残念な遺跡でした。その後はアンコール・トムに入れば帰るのに近いのですが、バンテアイ・クディとスラ・スランまで戻ってプラサット・クラヴァンで見学は終わりです。レリーフが美しいと評判の遺跡でした。確かにレリーフは素晴らしかったけれど、煉瓦造りの建物自体はあまりに綺麗に修復されていてちょっと興醒めでした。まあ煉瓦と言う素材なので数年すればカンビジアの気候では自然に馴染んでしまうかもしれませんが。この日も灼熱の炎天下の中よく観光しました。もう思い残すことは無いという気持ちになりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩 バイク 飛行機
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
タ・プロームの余韻に浸る間も無くタ・ケウに到着です。駐車場に車を停めると正面の階段にはロープが張られています。
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中国の調査団が入っていて修復を行っているようです。矢印に従って右手にある東側の階段へ向かいます。
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あまり人気が無いのか観光客の姿はほとんど見られません。妻も車の中から遺跡を見上げて残ることにしました。私にとっては10年前に来た思い出の場所なので見学します。
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タ・プロームの雨が嘘のように上がってしまい、灼熱の日差しが戻ってきました。当然湿度も急上昇です。
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この大きさの割には基壇に回廊が設けられていないので真っ直ぐ登るだけです。中央祠堂を仰ぎ見ます。
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この遺跡を初めて見たときはマジンガーZの頭部に見えました。10年経ってもう一度見直すと、祠堂の建築方法として一度荒彫りして積み上げてから彫刻を施したのだろうと感じます。一度どこかで仮組みして彫刻したものをバラして積むなんて考えられませんよね。養生とか梱包とか考えるとは思えません。
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この部分だけを見ていると中南米のユカタン半島に残る遺跡みたいです。今回はそう思えました。
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中央祠堂の中には後年になって置かれたであろう仏様が安置してあります。線香をもらって手を合わせます。
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私の祈りはここから天へ届くのでしょうか。運転手のソテアさんばかりか妻まで待っているので速足の見学になります。お布施をしましたがお経はあげてもらいませんでした。
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良く見ていくとこのまま柱や壁面を彫刻していくと入り隅で隙間が出来てしまいます。そう考えると後からの彫刻は考えていなかったのでしょうか?多分専門家の方でも意見が分かれるのはそういった辻褄の合わない事が他にもあるのでしょう。仕事柄そんな事を考えてしまいます。
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360°見回しても周囲には森しか見えません。こんな所まで弟と一緒に旅したのだなと感慨に耽ります。そんな事を考えていると毎日のように出会っているアメリカ人兄弟の事も理解できるような気がします。
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続いてトマノンへ移動しました。アンコール・トムの北門を抜けたプリア・カンから始まったこの日の遺跡見学も東バライを廻って勝利の門の近くまで戻ってきました。
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森の中のこじんまりした瀟洒なヒンドゥー寺院といった印象です。木々に囲まれた分先ほどのスコールの影響でしっとりしています。
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周囲の塔門は残っていますが周壁は基礎の部分を残しているだけです。ガイドブックの図面を見ると壁があるように思えますが、実際に来てみると印象が違います。
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レリーフが綺麗に残っているので、今見てきたタ・ケウを思い出して彫刻を見入ってしまいます。
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こうやって見ると彫刻したものを組み立てているとは考えられません。
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アプサラーは今も踊るだけで何も教えてくれません。
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中央祠堂へ向かうと雨の当たった砂岩が美しいです。
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美しデバターが残されています。今回はそれよりも入り隅の収まりに目が行ってしまいます。
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岩が割れているのでは無く積み上げられた石がずれています。
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積み上げた石の中からこの素晴らしい意匠を彫り出すパワーはどこから来るのでしょうか。それとも芥川龍之介の「夢十話」の仁王を彫る運慶の話のように、岩の中に埋まっている伽藍が元々あったのでしょうか?
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この旅行に出る数日前に知念玲子さんという琉球紅型の作家さんの展覧会を近所のギャラリーへ見に行きました。その作家の方が旅先で見たビザンチンのモザイクを紅型の技法で作品にしているのですが素晴らしい物でした。お話を聞いているとその方の息子さんが友人だったことが分かりました。夢十話の話はその友人から教わった話でした。
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トマノンのすぐ南側に道路を挟んで対のように建つチャウ・サイ・サボーダがあるので一緒に見学しました。
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こちらも週壁が基礎部分だけしか残っていませんが、かえって解放感があってよいです。
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修行者のおばあさんが線香を持ってきました。ここも時間があまりないのでお経はあげてもらいませんでした。
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祠堂の中を見学します。ここの寺院は中国の調査団が修復したそうです。以前何かのテレビ番組でその修復方法について語られたものがありました。
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こちらも小さく纏まった美しい寺院です。
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この部分の修復は如何なものかと思いました。
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石の素材も違うし取って着けたような感じがします。中国国内の寺院や石窟ではこんなことはしていないと思いますが。
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パッチワークのようにも見えてちょっと残念な気もします。ここからアンコール・トムの勝利の門は目の前なのですが、最後に行きたかったプラサット・クラヴァンへ向かってもらいます。
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ドライバーのソテアさんは一度通り過ぎてしまい「いけないいけない。」とUターンして戻ります。それくらい小さな遺跡です。
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イチオシ
近づくにつれて中央の祠堂以外がほとんど残っていないことに気が付きます。良く見ると煉瓦積なのが分かります。
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まだ修復は続いているようでした。肝心なヴィシュヌ神は中央祠堂に納まっています。
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祀られているのはヴィシュヌ神で八臂の姿をしています。手に持つものとかが判別できません。通常四臂の姿で法螺貝と輪宝と棍棒と蓮華を持っていますが、8本の腕の場合は何を持つのでしょう。それとも4本の腕の動きを表しているのでしょうか?
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こちらはよく見る四臂なので持ち物も基本形です。歩く姿は世界を三歩(天・空・地)で跨ぐ逸話を現しているそうです。
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こちらはガルーダに跨がるヴィシュヌ神です。
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ガルーダの姿も鳥と言うよりも人間のように見えます。
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典型的なヴィシュヌの姿です。
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周囲には合掌した人で埋め尽くされています。
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薄暗く狭い中に迫力のあるヴィシュヌ神が三面に彫られています。広角の16ミリのレンズで撮ってもこの程度しか見えません。
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一つ失敗したのはヴィシュヌ神の妻クリシュナーのレリーフの残る祠堂を見忘れたことです。
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煉瓦と言う特質から仕方ないのかもありませんが、外観があまりに綺麗になってしまっているのでちょっと興醒めします。内部のレリーフは見応え十分です。1日かけてアンコール・トム周辺の遺跡を見ましたが、暑さのせいもあって非常に疲れました。たくさんの遺跡を見たせいで頭の中が混乱しています。
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