サンクトペテルブルク旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 エルミタージュ美術館見学の後は、ロマノフ家の私的な礼拝所だった、『血の上の救世主教会』の見学です。次いで、ロシア正教の教会『イサク大聖堂』を見学しました。いずれも世界遺産の歴史的建築物です。

2009夏、ロシア旅行記(28/43):6月9日(3):サンクトペテルブルク、血の上の救世主教会、イサク大聖堂

28いいね!

2009/06/05 - 2009/06/10

304位(同エリア1810件中)

旅行記グループ 2009夏、ロシア旅行記(上巻)

0

30

旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

 エルミタージュ美術館見学の後は、ロマノフ家の私的な礼拝所だった、『血の上の救世主教会』の見学です。次いで、ロシア正教の教会『イサク大聖堂』を見学しました。いずれも世界遺産の歴史的建築物です。

交通手段
観光バス
  • ロシア旅行も終わりに近づいてきました。この写真は、まだワシ―り島の遠望です。2本のモニュメントの先端部分です。念願のエルミタージュ美術館の見学の後は、『血の上の救世主教会』の見学です。この建物も、世界遺産の建築群に含まれています。

    ロシア旅行も終わりに近づいてきました。この写真は、まだワシ―り島の遠望です。2本のモニュメントの先端部分です。念願のエルミタージュ美術館の見学の後は、『血の上の救世主教会』の見学です。この建物も、世界遺産の建築群に含まれています。

  • 同じく、『血の上の救世主教会』の尖塔光景です。名前の由来は、1881年3月13日(ユリウス暦3月1日)に、この教会が建つ場所でロシア皇帝アレクサンドル二世が暗殺されたことによります。

    同じく、『血の上の救世主教会』の尖塔光景です。名前の由来は、1881年3月13日(ユリウス暦3月1日)に、この教会が建つ場所でロシア皇帝アレクサンドル二世が暗殺されたことによります。

  • 尖塔の光景を続けます。ロシア皇帝アレクサンドル二世は、『解放皇帝』と呼ばれ、農奴解放を初めとする大改革を行いましたが、次第に反動化したとされます。このため、次第に台頭したニヒリズム、テロリズムの標的になったとされます。

    尖塔の光景を続けます。ロシア皇帝アレクサンドル二世は、『解放皇帝』と呼ばれ、農奴解放を初めとする大改革を行いましたが、次第に反動化したとされます。このため、次第に台頭したニヒリズム、テロリズムの標的になったとされます。

  • 少しずつアングルを替えての尖塔の撮影です。教会の建立は、アレクサンドル二世の後を継いだ、アレクサンドル三世によって先帝を弔うために行われました。テロは、女性革命家のソフィア・ペロフスカヤによって指揮された『人民の意志』のテロリストによる爆弾により行われました。

    少しずつアングルを替えての尖塔の撮影です。教会の建立は、アレクサンドル二世の後を継いだ、アレクサンドル三世によって先帝を弔うために行われました。テロは、女性革命家のソフィア・ペロフスカヤによって指揮された『人民の意志』のテロリストによる爆弾により行われました。

  • 教会の中間辺りのアップです。白い碍子を使った低圧配線が足下にありました。。工事は1883年に着工されましたが、アレクサンドル三世在位中には完成しませんでした。完成を見たのは、次代のニコライ二世の治世に入って13年目、1907年のことでした。

    教会の中間辺りのアップです。白い碍子を使った低圧配線が足下にありました。。工事は1883年に着工されましたが、アレクサンドル三世在位中には完成しませんでした。完成を見たのは、次代のニコライ二世の治世に入って13年目、1907年のことでした。

  • 同じ場所の絵のアップです。丘の上の光景ですが、十字架を背負ったキリストではなく、手に十字架を持ったキリスト像です。左手に羽根を持った天使が寄り添います。

    同じ場所の絵のアップです。丘の上の光景ですが、十字架を背負ったキリストではなく、手に十字架を持ったキリスト像です。左手に羽根を持った天使が寄り添います。

  • 教会の建物の1、2階部分の光景です。サンクトペテルブルクで観る他の教会とは、かなりイメージが異なる外観です。この教会の建築は、ロマンチックな要素を持つ、ロシア・ナショナリズムに基づく、中世のロシア建築の影響を色濃く受けているとの指摘もあります。

    教会の建物の1、2階部分の光景です。サンクトペテルブルクで観る他の教会とは、かなりイメージが異なる外観です。この教会の建築は、ロマンチックな要素を持つ、ロシア・ナショナリズムに基づく、中世のロシア建築の影響を色濃く受けているとの指摘もあります。

  • 外壁全面に施されたモザイクを用いた装飾です。その面積は7500平方メートルを超えるとされます。特異な外観となっている理由の一つでしょう。

    外壁全面に施されたモザイクを用いた装飾です。その面積は7500平方メートルを超えるとされます。特異な外観となっている理由の一つでしょう。

  • 正面の出入口に当たる部分でしょうか。入場待ちの行列が出来ていました。外壁の修復作業のためでしょうか、相場が組まれていました。

    正面の出入口に当たる部分でしょうか。入場待ちの行列が出来ていました。外壁の修復作業のためでしょうか、相場が組まれていました。

  • 足場が組んであった正面出入り口付近の光景です。足場がピンクに塗られているのは、その方がむしろ目立たないためでしょうか。ところで、モザイクの材料に使われているのは、トパーズ、ラピスラズリやその他の半貴石とされます。

    足場が組んであった正面出入り口付近の光景です。足場がピンクに塗られているのは、その方がむしろ目立たないためでしょうか。ところで、モザイクの材料に使われているのは、トパーズ、ラピスラズリやその他の半貴石とされます。

  • ドームの側面辺りの光景です。モザイク画の題材とされているのは、『キリスト教聖書』の中から、悲劇的な要素の強い主題が選ばれたとされます。ロマノフ家の皇帝の、悲劇の場所であるためです。

    ドームの側面辺りの光景です。モザイク画の題材とされているのは、『キリスト教聖書』の中から、悲劇的な要素の強い主題が選ばれたとされます。ロマノフ家の皇帝の、悲劇の場所であるためです。

  • 壁面のモザイク画のアップです。まるで美術館の展示会場のように、壁画が並びます。モザイク画ではない絵も、数多くありました。

    壁面のモザイク画のアップです。まるで美術館の展示会場のように、壁画が並びます。モザイク画ではない絵も、数多くありました。

  • 窓の部分の光景です。窓の両側には、紋章のようなものがあります。その数6段、6列で36個です。同じ紋章もあるかも知れませんが、多種であるのは間違いありません。

    窓の部分の光景です。窓の両側には、紋章のようなものがあります。その数6段、6列で36個です。同じ紋章もあるかも知れませんが、多種であるのは間違いありません。

  • この尖塔のデザインを見ますと、すぐに『葱坊主』の呼び方が頭を過ぎります。教会の建設には、当初360万ルーブルが予算として計上されましたが、結局460万ルーブルの巨費を費やしたとされます。

    この尖塔のデザインを見ますと、すぐに『葱坊主』の呼び方が頭を過ぎります。教会の建設には、当初360万ルーブルが予算として計上されましたが、結局460万ルーブルの巨費を費やしたとされます。

  • 教会の周りの新緑の光景です。『血の上の救世主教会』は、ロシア革命後は博物館、第二次賽銭中の野菜倉庫、その後、近くのオペラハウスの倉庫など、苦難の道を経て、復活しました。

    教会の周りの新緑の光景です。『血の上の救世主教会』は、ロシア革命後は博物館、第二次賽銭中の野菜倉庫、その後、近くのオペラハウスの倉庫など、苦難の道を経て、復活しました。

  • ウィキペディアで紹介されていた、教会内部のモザイク画などを参照しましたが、入場して見学する価値がある教会です。ロマノフ家の私的な礼拝所であった性格が強く、現在はモザイク博物館と見做されての見学が多いようです。

    ウィキペディアで紹介されていた、教会内部のモザイク画などを参照しましたが、入場して見学する価値がある教会です。ロマノフ家の私的な礼拝所であった性格が強く、現在はモザイク博物館と見做されての見学が多いようです。

  • 『血の上の救世主教会』の紹介はこれでお終いです。入場せずに、外観だけの見学でした。門柱と鉄柵の光景です。

    『血の上の救世主教会』の紹介はこれでお終いです。入場せずに、外観だけの見学でした。門柱と鉄柵の光景です。

  • 『血の上の救世主教会』から、イサク大聖堂に移動する途中での撮影です。建築様式が折衷されたような造りの建物です。

    『血の上の救世主教会』から、イサク大聖堂に移動する途中での撮影です。建築様式が折衷されたような造りの建物です。

  • 同じく移動途中での撮影です。建物の名前は分かりません。小さな金色の尖塔がありました。

    同じく移動途中での撮影です。建物の名前は分かりません。小さな金色の尖塔がありました。

  • イサク広場に建つニコライ一世の騎馬像です。ニコライ一世(1796年-1855年、在位:1825年-1855年)は、ロマノフ朝第11代ロシア皇帝、兼ポーランド立憲王国の第2代国王です。厳格な専制主義者だったとされます。

    イサク広場に建つニコライ一世の騎馬像です。ニコライ一世(1796年-1855年、在位:1825年-1855年)は、ロマノフ朝第11代ロシア皇帝、兼ポーランド立憲王国の第2代国王です。厳格な専制主義者だったとされます。

  • イサク大聖堂のドームです。高さは101.5メートルです。名称は、ピョートル大帝の守護聖人、ダルマチアの聖イサク(聖イサク・ダルマツキー)に由来します。1917年のロシア革命後、ソビエト政権化では博物館とされていました。

    イサク大聖堂のドームです。高さは101.5メートルです。名称は、ピョートル大帝の守護聖人、ダルマチアの聖イサク(聖イサク・ダルマツキー)に由来します。1917年のロシア革命後、ソビエト政権化では博物館とされていました。

  • イサク広場のニコライ一世像と、その背後のイサク大聖堂の光景です。現在の聖イサク大聖堂は、アレクサンドル一世の時代に建築されました。1818年から1858年まで、40年の長年月を要しています。

    イサク広場のニコライ一世像と、その背後のイサク大聖堂の光景です。現在の聖イサク大聖堂は、アレクサンドル一世の時代に建築されました。1818年から1858年まで、40年の長年月を要しています。

  • 建物外壁のブロンズ製のレリーフです。題材はキリスト教に基づくイメージです。推測ですが、幼子キリストの図でしょうか。中央に幼子が抱かれ、周りの祝福を受けています。

    建物外壁のブロンズ製のレリーフです。題材はキリスト教に基づくイメージです。推測ですが、幼子キリストの図でしょうか。中央に幼子が抱かれ、周りの祝福を受けています。

  • 同じく外壁のブロンズ像の紹介です。推測ですが、大天使ミカエルの図でしょうか。大天使ミカエルは旧約聖書に記され、ユダヤ教からキリスト教、イスラム教へと引き継がれた天使です。キリスト教ではラファエル、ガブリエル、ウリエルと共に四大天使の一人とされます。

    同じく外壁のブロンズ像の紹介です。推測ですが、大天使ミカエルの図でしょうか。大天使ミカエルは旧約聖書に記され、ユダヤ教からキリスト教、イスラム教へと引き継がれた天使です。キリスト教ではラファエル、ガブリエル、ウリエルと共に四大天使の一人とされます。

  • イサク聖堂内部の光景です。金色に輝く天井の光景です。天井画も見えます。中央の紐は、大きなシャンデリアのものです。

    イサク聖堂内部の光景です。金色に輝く天井の光景です。天井画も見えます。中央の紐は、大きなシャンデリアのものです。

  • 壁面画の紹介です。描かれているのは、キリストの昇天図のようです。ソ連崩壊後、大聖堂としての活動を再開し、祝祭日の祭礼が復活しているようです。

    壁面画の紹介です。描かれているのは、キリストの昇天図のようです。ソ連崩壊後、大聖堂としての活動を再開し、祝祭日の祭礼が復活しているようです。

  • アーチ形に造られた通路の光景です。外観は、ギリシャ十字の平面プラン、中央部に巨大ドーム、四方に小ドームを配置する従来のロシア・ビザンチン建築様式を基本として造られています。

    アーチ形に造られた通路の光景です。外観は、ギリシャ十字の平面プラン、中央部に巨大ドーム、四方に小ドームを配置する従来のロシア・ビザンチン建築様式を基本として造られています。

  • 天井光景です。外観はロシア・ビザンチン建築様式を基本として造られていますが、新古典主義の影響もあるとされます。新古典主義とは、18世紀後半にフランスで始まった、古代ギリシア・ローマ時代への回帰運動です。建物正面には、ギリシャ建築風のファサードが配置されています。

    天井光景です。外観はロシア・ビザンチン建築様式を基本として造られていますが、新古典主義の影響もあるとされます。新古典主義とは、18世紀後半にフランスで始まった、古代ギリシア・ローマ時代への回帰運動です。建物正面には、ギリシャ建築風のファサードが配置されています。

  • アーチ型の壁の光景です。壁画の中央に描かれているのは、説教をするキリストの像のようです。

    アーチ型の壁の光景です。壁画の中央に描かれているのは、説教をするキリストの像のようです。

  • キリストの生涯についての一部が表現されているようです。一番下がキリストの死、その上が、キリストの顔があらわれたとする布を示しているようです。遺体を包んだとされる聖骸布の真偽を巡って、今も論争や研究が続けられているようです。最近もあるTV番組で、作家のコメンテーターから紹介されていました。

    キリストの生涯についての一部が表現されているようです。一番下がキリストの死、その上が、キリストの顔があらわれたとする布を示しているようです。遺体を包んだとされる聖骸布の真偽を巡って、今も論争や研究が続けられているようです。最近もあるTV番組で、作家のコメンテーターから紹介されていました。

この旅行記のタグ

28いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ロシアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ロシア最安 422円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ロシアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP