はちのすけさんのクチコミ(28ページ)全3,565件

　四条河原町で高島屋と並ぶ繁華街の顔だ。この場所はかつて阪急百貨店があったところだ。その後、京都マルイがキーテナントの商業施設となり、2021年5月からは家電量販店のエディオンがキーテナントとして入居している。少しおしゃれに改修したようだ。観光客にあまり関係ないかもしれないが、フードコートは健在なので、食事には使えそう。

　三条通沿いに建つビルのエントランスに飾ってあるグリーン色の石だ。一見したところ、エントランスを飾る庭石にしか見えないが、この辺りの地名が「弁慶石町」になっているところをみると、地元民にとっては有名な石なのだろう。この地に置かれているのは、弁慶がここに住んでいたという伝説に由来する。

　白河法皇、後白河法皇がこの地に院御所を構えた。1159年に源氏の棟梁だった源義朝はこの地を急襲し、後白河法皇を御所に連れ去って幽閉した。これが平治の乱の端緒となり、この後、源平合戦が続くことになる。院政の終わりと源平合戦の始まりという歴史的な場所だが、現在は烏丸通沿いの新風館の北側に石碑と説明板が残るのみだ。

　不思議な字を当てているが、全国にはこの字を社名にしている神社は多い。さらに字はいくつかあるが、「ヒメ」の中がつく神社は女性首長かそれに比肩する力を持った女性を祭神としたようだ。ここは、竜宮城に出てくる姫が祭神で、海に面したこの地らしい神様だ。さらに、この一帯は「玉の浦」と呼ばれた入り江であり、玉野の地名はそれが由来という。また、玉野の山には巨岩が目立つが、中でも突出した巨岩を霊岩と仰いでいるのがこの神社だ。玉野のいろんなことがこの神社にかかわっているような場所だ。交差点にある神社だが、何気なく、ぬうっと現れる巨岩には少し驚かされる。ここから飛び出した火の玉が西大寺と牛窓に飛んだというが、海辺の三つの町は交流があったのだろう。

　久しぶりに寄ったらコンビニが開設されていた。レストランはなくなったようだが、以前からあるフードコートはあり、以前食したことがある尾道ラーメンはメニューに残っていた。中国縦貫道全体にいえることだが、サービスエリアの内容が年々寂しくなっている。コロナ禍で衰退感は一気に増したかもしれない。ここもサービスエリアとはいえ、パーキングエリア的な規模感だ。

　JR浜田駅の出入り口付近に入居する浜田市の特産品ショップだ。そんなに広くはないが、各分野の代表的な品々がそろっている感じだ。特産の練り物「赤天」やノドグロなどの干物、石見神楽のお面やDVDなどだ。近くにあるコンビニでも観光みやげのお菓子を売っており、両方見て買い求めるのがいいかもしれない。

　JR浜田駅前にあるからくり時計。前回訪れたときは故障でストップしていたので、今回初めてからくりを目撃することができた。人形が石見神楽の演目「大蛇」を演じるもので、にぎやかな音楽が流れる中、コミカルな動きを見せて楽しませてくれる。三階に分かれてお囃子や大蛇がうねる様子が派手に展開され、えべっさんなど有名キャラクターも場を盛り上げる。最上部の屋根はあかい石州瓦だ。

　この辺りには多数の歴史の説明板があるが、これもそのひとつだ。埋蔵文化財法でビルの建て替えなど開発の際には埋蔵文化財の発掘が義務づけられているが、発掘を担った企業が発掘成果を説明板にしてわかりやすく残しているからだ。この説明板がある場所は平安京左京三条三坊十二町とされ、皇族や高級官僚の邸宅が軒を連ねていたという。政治の中心地だったのだ。現代はスタバのそばだが。

　現地には説明板があるだけで、初見はわかりにくい。「左京四条三坊」はある地点を示す記号であり、この場所には平等院などで見られるような寝殿造りの建築物があったことが発掘された遺物から判明している。開発に伴う発掘は原因者の負担になるが、ここの説明板もビル建築時の発掘成果を企業が記録したものだ。まちなかの発掘はこうした千載一遇のタイミングでないと実現しない。ただ、こうした看板が街のあちこちにあれば、生きた記録保存として多くの人の目にとまり、想像をかき立ててくれるのではないか。

　堀川通の寺院が多いエリアにある。門構えが洗練されており、素敵な寺院だ。境内、行事ともに開放されているが、あくまで信仰優先。観光目的の拝観や行事の参加は自粛するよう求めている。冬の時期に参拝したが、それでも木々の印象が強い。庭園造営や茶人として知られた大名・古田織部の建立という。

　決して気軽に入ることができる建物ではないが、観光客としても一見の価値がある。ある意味、日本を代表する京都御苑の隣接地にそびえる赤煉瓦の教会はとても存在感がある。烏丸通下立売の交差点。とても意匠が凝っていると思うが、表現するだけの知識を持ち合わせていない。しかし、御所と教会という風景は時の今昔、洋の東西が交差する京都を代表する風景の一つだ。

　1920（大正9）年に建てられた木造の洋館がベースだ。ちょうど世界恐慌が始まった頃という素晴らしい歴史を持つ建物をリノベーションして現代に生かしている。最近は古い建物を活用するよりも、立地の良さを生かしてコストがかからない駐車場にして稼ぐ例が多いが、ここはひと味違うようだ。テナントもパブやカフェ、きもの、箸など〝攻めて〟いる。

　近年、新幹線のコンコースは充実しているが、京都駅もご多分に漏れずだ。ここのコンコースはなんと言っても宝泉がいい。店舗に足を運ばなければ購入できない品々が並んでいるほか、隣接した茶店では、例えば秋限定の栗しるこなどが味わえる。京都観光の一つのポイントが体験できるほどの空間だ。土産物、弁当売り場も昔に比べてはるかに充実しており、やるなあ、といった感じだ。

　浜田城址から見るとよくわかるが、入り江が内陸に奥深く入った天然の良港だ。この地形を生かして北前船の西回り航路の風待ち港として重宝された。さらには瀬戸内海方面への中継点として栄え、江戸時代の浜田藩では最大の貿易港だった。現代は静かな港だが、沿岸にはそこここに往事の痕跡が残っている。

　浜田漁港を望む公園だ。浜田マリン大橋がとてもきれいに見える。この公園を有名にしているのは「烈女お初の碑」だ。お初（松田察）は江戸時代に江戸の浜田藩邸を舞台に起きた鏡山事件の主人公で、後年、歌舞伎や浄瑠璃の演目ともなった。詳しくは省くが、主人のかたきを討ったお初は罪を免れ、浜田で生涯を過ごした。現地にはお初の墓のほか、顕彰碑や説明板がある。

　三隅神社を参拝したとき、参道の斜面にうねるような木々が。地元には申し訳ないが、ここが中国地方屈指のツツジの名所である三隅公園とは知らなかった。ヒラドツツジなど約5万本も植わっているという。見頃はゴールデンウィーク。やはり神社とかかわりがあり、神社の参拝客が増えるようにと地元の人たちがツツジを植え続け、中国地方最大級になった。

出張中、自動車で通りがかって目に留まった神社だ。古くはないが、参道と灯籠が清新でいい。南北朝の争乱時、新田義貞や名和長年らに呼応して足利氏と戦い、山城国で戦死した三隅兼連を祭神とする。時代の要請なのだろう、明治維新以降に忠臣として注目され、1937（昭和12）年に神社が造営された。連なる灯籠、伸びる杉の木などが形成する雰囲気が、湊川神社や名和神社と共通する何かを感じさせる。

　七条大橋の橋のたもとにある小ぶりな神社だ。平成30年の台風21号で拝殿、本殿が被害を受けたが、粘り強い募金活動で令和3年に目標額を達成。修復を果たしたという。伏見稲荷の境外末社で、朱塗りの社殿が目印だ。境内には木食上人が掘り当てて寄付をしたという井戸のあとも。神社そのものは小さいが、現地の由来などを読むと、中身がぎっしり詰まったイメージだ。

　日蓮宗の寺院だが、新撰組の参謀で後に高台寺党を率いて新撰組を離脱した伊東甲子太郎が暗殺された場所として有名だ。坂本龍馬が暗殺された「近江屋事件」から三日後の出来事。門前や境内に石碑があり、そのことを現代に伝えている。油小路事件と呼ばれるが、それから数週間後に龍馬の仇討ちで新撰組が襲われる天満屋事件がそう遠くない場所で起きた。この辺り一帯は江戸時代末期の悲鳴のような事件が多発している。

　東本願寺の同朋会館や研修道場に宿泊し、お寺への奉仕や同朋らと交流して親交を深める善男善女が使う食堂や浴室などがある場所だ。2017年に新築したばかりで、一言で言えば清潔な印象だ。碑板が有名で、飛騨高山で有名な彫刻家である東勝廣氏によるもの。観光的な施設ではないが、信者にとっては本部での奉仕は念願の一つだけに、思い出の場所になるだろう。