はちのすけさんのクチコミ(31ページ)全3,565件

　散策するような広い境内を持つ大ぶりな寺院だ。６２６年の創建からはるか後年の作だが、周辺とマッチしている五重塔が目を引く。仁王門、本堂、大師堂のほか、いくつかの仏像も国県の文化財に指定されている。重森三玲の庭園があるほか、五重塔は昭和期に地元の篤志家が寄進したというから、現代も地元から厚い信仰を集めているのだろう。仁王門もいい。地元の街並みを受け止めるような厚みを持っている。

　おみやげ街道はＪＲ西日本のおみやげ店のニックネーム。「桃太郎」はＪＲ岡山駅新幹線構内にある土産物店だ。最大の特徴は岡山だけでなく、四国の瀬戸内側の土産物も扱っている点だろう。讃岐うどんやじゃこ天などが桃やブドウ、キビ団子と同様に店頭に並んでいるのだ。讃岐うどんは品ぞろえも豊かで、専用の醤油まで売っている。もちろん駅弁も瀬戸内の味だ。中四国の結節点らしいおみやげ店だ。

　表町商店街のアーケード内にある岡山県の観光アンテナショップだ。食や酒だけでなく、工芸品など特産品幅を広く紹介している。観光客をターゲットにすると、どうしても食が中心になりがちだが、備前焼など伝統的な産品、倉敷帆布、畳の耳という特別な生産品を活用した工芸品などの情報を発信している。手堅い作りで好感がもてる。

　この日はあいにくの雨。以前から奈良観光で雨の日はこの博物館に足を運ぼうと決めていた。訪れたときは「なら仏像館」と「青銅器館」が開かれており、ミュージアムショップと合わせて2時間ほどかけて鑑賞した。飛鳥時代から鎌倉時代にかけて奈良の寺院に伝わる仏像が一堂に展示されている。たまたまだが、吉野の金峯山寺仁王門にある金剛力士立像が展示してあった。仁王門は改修中で、令和10年度の完工まで同博物館で公開するという。約5メートルの高さがある巨像が2体。明るい展示室で見ると、ものすごい迫力だ。

　｢やすらぎの道」沿いにある寺院。有料駐車場と並立しており、自動車で来ると少し迷ってしまうので注意。椿はポトンと花が落ちるので「首が落ちる」と武士は嫌ったが、ここの椿は花びらが散るタイプで、武士椿の異名が。東大寺や白毫寺の椿と並び、三大椿と呼ばれている。奈良の戦国大名として知られた筒井順慶の菩提寺。

　地図を見ながら小塔院跡を探したが、正直、なかなかわからなかった。東側の山門から入ったが、参道の左側に鹿が3頭いて、近づくとすっくと立つので少しびびった。小塔院跡とおぼしきエリアにはお堂が建っており、前庭にはなんらかの跡地と思われる石組みが残っていた。観光地とは少し感じが違う場所だ。

　JR岡山駅前から東にのびるアーケード商店街だ。地元に伝わる桃太郎伝説にちなんでアーケード入り口には桃のオブジェが飾られているのが目印だ。駅前だが観光商店街ではなく大型店、飲食、パチンコ店、ホテルなど大小様々な店舗が同居している。ダイナミックな再開発が進行中で、完成後は北側のワンブロックはホテルを備えた高層マンションになる。

　辛口の日本酒として奈良を代表する「春鹿｣の醸造元だ。観光で奈良に通い始めた頃、飲食店ではよく「春鹿」を頼んだ。お土産で購入する際も、当たり前だが品揃えがいい。雰囲気のある酒蔵で日本酒を買い求めるのはいいものだ。周辺は奈良町、高畑町で一帯の散策も合わせても楽しい。

　鳥居はもともと木造だったといい、中世以降になって花こう岩で建立するようになった。葦森八幡神社の石鳥居には康安元（1361）年建立の刻銘があるが、これは建立時代が判明する石鳥居としては最古の部類に入るという。地域の神様風の神社だが、意外な歴史がある。

　笠岡市のほか、井原市、広島県福山市などでバスを運行している。笠岡市では笠岡駅発着で各地にバスネットワークを構築する。以前は別なバス会社が運行していたが、事業を停止したため、同社が事業継承した。中国バスの100％子会社で両備グループの一員でもある。言うまでもないが、井笠とは井原市と笠岡市のこと。外部客にとっては少しわかりにくいが。

　瀬戸内海に点在する小さな島々だった玉島が江戸時代の新田開発で港町となり、富が集中。虫籠窓や漆喰壁、なまこ壁をもつ商家や土蔵が軒を連ね、それが現代でも数多く残っている。1995年に岡山県が伝統的な町並みとして指定し、保存が始まった。かなり廃れた町並みもあるが、水路が縦横に走り、蔵造りの家が軒を連ねる様は散策していても楽しい。隣接する通町商店街も風情があるので立ち寄ってみてほしい。

　重要伝統的建造物群保存地区の宇陀松山にある牛丼店。牛丼店と書いたが、正確には大和牛（やまとうし）の丼という意味らしい。この日はそれこそ大和牛の丼をオーダー。コストパフォーマンスが高いメニューで、満喫した。別な店で大和豚のとんかつを楽しんでいるが、意外にも大和は牛も豚もおいしいのだとしみじみ思った。

　重要伝統的建造物群保存地区で知られる宇陀市松山地区にある施設だ。施設名に「まちなみギャラリー」とついているように、ギャラリーのあるイベントスペースという。案内パンフレットには休憩、打ち上げ、打ち合わせ、会議にと用途が記されているが、訪れた時は無料休憩所とトイレとして使われていた。

　重要伝統的建造物群保存地区で知られる宇陀松山にほど近い場所にある。うだアニマルパーク第二駐車場の横だ。営業日がとても少ないドーナツ店だが、運よく開店時に訪ねることができた。店先には「手ごね松山ドーナツ」の文字が。プレーン、シナモンのほか、この日は大和当帰のドーナツがあるという。三種類それぞれ買って、焼きたてをほおばった。ドーナツは外はサクサク、中はほっこりのタイプ。大和当帰のドーナツは輪を作らず、中にしっかり大和当帰を練り込んだ逸品だ。チラシをもらったが、材料すべての出自が書いてあり、ドーナツへのこだわりが浮き彫りになっていいた。

　この日は宇太水分神社や「奈良カエデの郷ひらら」を訪ねた後に立ち寄った。和菓子のお店だが、個人営業という感じではなく大ぶりな店舗だ。店内には各種大福など和菓子がずらりと並び、ギフト需要にも応えている。が、奥さんのお目当てはみたらし団子だ。ネットなどでは評判の一品らしい。その場で焼いてくれるから、いい。店内にイートインスペースはあるが、コロナ禍で閉鎖中。焼きたてを食べるため、やむなく車中で食した。うまい。くせになりそうな味とはこのことだ。焼きたてのこげが香ばしい団子、甘すぎないたれ。特に柔らかい団子は焼きたてならではのごちそうだ。宇陀、室生に行ったら、また買おうと思った。

　宇陀に本店を置く「森野吉野葛本舗」が直営する吉野葛の喫茶店だ。吉野葛やその加工品を販売する「葛の館」内にある。葛の館は幹線道路沿いにあり、駐車場もあり、車での寄りつきがいい。葛きり、葛餅、葛湯、抹茶のほか、賞味期限3分間をうたう、週末限定の「生珈琲葛饅頭」がある。この日は「生珈琲葛饅頭」をオーダーしようとしたが、すでに売り切れ。人気商品だけに、賞味期限だけでなく、注文できる時間も限られている。

　JR岡山駅西口にあるNHK岡山放送局の市民とNHKの「ふれあい」施設だ。子供の遊び場「キッズコーナー」や塗り絵、スタンプコーナー、写真撮影コーナーなどがあるが、コロナ感染拡大の予防もあってか使用できない機能も多い。

　変わった名前だが、大政奉還ゆかりの説話が残る商店街だ。アーケード、街並み、店舗は古い。古いが、味わいのある雰囲気に引き寄せられるようにカフェや雑貨などおしゃれなイマドキの店も並ぶ。今昔新旧の混ざり合った雰囲気がこの商店街の魅力だ。地元プロスポーツを応援するなど商店街の取り組みも面白い。

　日本の歴史公園百選に選定された「かもがた町家公園」のすぐそばにある神社だ。由緒書きによると、平安時代に京都加茂明神を勧請し創建された。数回の火災に遭い、現在の建物は明治末期の再建だという。地元には「鴨方には過ぎたものが三つある」という里謡があり、そのうちの一つに数えられるのがこの神社にある「宮の石橋」だ。石六枚をそらせた太鼓橋で、随身門の下にある。雰囲気のある境内で、町家公園へ寄った際は是非とも足を伸ばしたい。

　小田川沿岸にある岩で、ステージのように川に突き出ている。奈良時代に政治家として活躍した吉備真備はこのあたりの出身で、晩年、中秋の名月の夜にこの岩の上で琴を弾いた伝説が残る。この故事にちなんで、中秋の名月の夜に弾琴祭が現地である。地元の人々が岩上で琴や尺八を演奏して地元が生んだ偉人をしのんでいる。