2015/09/26 - 2015/10/09
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旅人のくまさんさん
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名古屋駅に近い名駅2丁目にある、前週の曹洞宗のお寺、大光山・桂芳院の紹介です。名駅島崎地蔵尊やマスコミにも登場した愚痴聞き地蔵尊の名前でも呼ばれています。
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イチオシ
禅宗の曹洞宗のお寺、大光山・桂芳院の山門光景です。山門の左手に、六地蔵尊がありました。六地蔵尊は、『地獄』、『餓鬼』、『畜生』、『修羅』、『人間』と『天』の六道を行脚される地蔵菩薩とされますが、こちらの六地蔵尊は、少し形態が異なっていました。一体が少し奥まった場所にある座像の『愚痴聞き地蔵尊』、五体が表通りに面した場所にある、それぞれ名前が付けられた立像でした。
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大光院・桂芳院の表通りに面した側面光景です。周りはビルが立ち並ぶ名古屋駅に近い場所に立地するお寺です。現在の町名は、中村区の名駅2丁目です。
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通りに面して並んだ、六体の地蔵尊の光景です。右奥に『愚痴聞き地蔵尊』、その左側の五体の立像は、右から『延命息災地蔵尊』、『子育て健康地蔵尊』、『身代わり地蔵尊』、『守護水子地蔵尊』と『合格満願地蔵尊』の五地蔵尊です。後ほど。個別に紹介します。
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『名駅島崎地蔵尊』の文字が刻まれた、まだ新しい石標の光景です。『名駅』は、戦後の区画整理で誕生した新町名、『島崎』は同地の旧町名です。1901年(明治34年)4月、名古屋市広井の一部により、同市島崎町として成立しましたが、1978年(昭和53年)10月、名駅二丁目に編入され消滅した町名です。
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同じ石標の光景です。側面に赤い梵字が刻まれていました。その振り仮名は、『オンカァカァカビサンマエイソリカ』でした。邦訳すれば、『オーン、ha・ha・ha(地蔵菩薩の種子を3回唱える)、希有なる御方よ、スヴァーハー』となるようです。地蔵菩薩真言として、『オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ』とも表記されるようです。
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『曹洞宗・大光山桂芳院』の文字が記された、まだ新しい扁額の光景です。桂芳院は、『もともとは栃木県にあり、1909年(明治42年)に、現在の場所に移って入仏式が営まれた。愚痴聞き地蔵(高さ75センチ)の開眼供養は1996年(平成8年)10月、同時に延命息災、子育て健康、身代わり、守護水子、合格祈願,厄除け交通安全の六体(それぞれ高さ約90センチ)が、道路に面した場所に祀られた』とのネット情報がありました。
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『曹洞宗・大光山桂芳院』の本堂の正面光景です。ネット情報を調べてみましたが、桂芳院の縁起に関する詳しいことは分かりませんでした。
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『曹洞宗・大光山桂芳院』の本堂の屋根のズームアップ光景です。屋根瓦に、『桂芳院』の表示がありました。裏付けは取れませんでしたが、この場所に1909年(明治42年)に創建されたのであれば、その後に再建された本堂のようです。
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山門の下から眺めた本堂の光景です。山門から本堂に向かって、石畳の参道が伸びていました。
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本堂に向かって左手方面の境内光景です。手入れをされた庭木が参道脇にありました。赤い幟の文字は、『奉納・秘密・愚痴聞き地蔵尊』でした。
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真新しい造りのように見えた、五重石塔の光景です。石塔の原点は、インドのストゥーパにあると考えられています。釈迦の舎利を納めたとされ、日本では、奇数に積み上げる層塔の形式で伝来し、木造建築と共に多くの石造多重塔が造立されました。庭の飾りとしても多く用いされています。
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本堂に向かって左手側の境内光景です。石畳の参道の先に、石塔などが見えていました。
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中々凝った石造りの線香立のようです。雨除けらしい、金属製の多いが設けられていました。下部には柱に巻き付く流、上部には雲のような文様がありました。雲龍図のようです。
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凝った石造りの線香立の背後に見えていた、立派な台座の上に置かれた大型の石塔光景です。裳階を持った三重石塔か、五重石塔のようでした。舎利塔でしょうか、中央に仏座像、その左右に『全身舎利』と『常在塔中』の陽刻の文字がありました。
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コンパクトな造りの枯山水の庭の光景です。小石を敷き詰めた川に架かる石橋や、河畔には雪見灯篭の姿がありました。
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庭の片隅に置かれていた、鉢植えの植物類と、置物の光景です。置物は、リラックスした姿の狸さんやカエルさんたちでした。
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『曹洞宗・大光山桂芳院』の山門光景です。常住されているお寺らしく、正装が行き届き、自転車なども置かれていました。
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通りに面して並んだ、5体の地蔵尊の光景です。右から『延命息災地蔵尊』、『子育て健康地蔵尊』、『身代わり地蔵尊』、『守護水子地蔵尊』と『合格満願地蔵尊』の五地蔵尊です。この後、それぞれに紹介します。
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一番右の『延命息災地蔵尊』です。大乗仏教の地蔵菩薩に関する代表的な経典である『地蔵菩薩本願経』には、善男善女のための二十八種利益と天龍鬼神のための七種利益が説かれています。その中には、『疾疫不臨(疫病にかからない)』、『離水火災(水難や火災を免れる)』などがあります。
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右から二番目の『子育て健康地蔵尊』です。地蔵菩薩は、際立って子供の守護尊とされ、『子安地蔵』と呼ばれる子供を抱く地蔵菩薩等もあります。日本での中世以降は、地蔵菩薩が賽の河原で地獄の鬼のいじめから子供を守るとされ、子供の供養において地蔵菩薩の信仰が各地に広がりました。
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右から三番目、中央の『身代わり地蔵尊』です。地蔵菩薩は、人々の苦難を身代わりとなり受け救う、代受苦の菩薩とされました。
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右から四番目の『守護水子地蔵尊』です。各地でよく目にする地蔵尊の姿の一つです。手に大きな数珠を持った姿でした。
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一番左の『合格満願地蔵尊』です。善男善女のための二十八種利益には、『聰明利根(聡明で利発になる)』があります。先に紹介した「愚痴聞き地蔵尊』を入れて、六地蔵尊です。
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最後に紹介するのが、『愚痴聞き地蔵尊』です。仏教が教える三毒は、克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩を指します。その煩悩は、『貪・瞋・癡(とん・じん・ち)』を指し、煩悩を毒に例えたものです。『癡(ち)』は、『愚痴』、『我癡』や『無明』とも呼ばれ、 万の事物の理にくらき心をさします。仏教で人間の諸悪・苦しみの根源と考えられている三毒の一つです。
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イチオシ
『愚痴聞き地蔵尊』のお顔のズームアップ光景です。お顔を見ていると、煩悩の一つである『愚痴』は消え去り、『癒し』に転化してしまいそうな雰囲気です。
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旅行記グループ 2015年、尾張の寺社巡り(その3)
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