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*:.。ブーシェの優美なロココから、ルブランの愛溢れる名作へ☆.。.:* <br /><br />今回の舞台は、ルーヴル美術館のシュリー翼3階(18世紀フランス絵画エリア)です。全32枚の写真とともに、華麗な宮廷芸術から新古典主義への変遷を巡るルートを3つの見どころでご紹介します。<br /><br />【前半】華やかなロココと、神聖な神話の世界(1~14番)「ルーム921」からスタート。シャルル=ジョゼフ・ナトワールの『バッコスの凱旋』や、フランソワ・ブーシェの『羊飼いの贈り物』、ユベール・ロベールによる壮大なローマ遺跡風景をじっくりと辿ります。<br /><br />【中盤】フラゴナールの軽妙な筆致と、情感豊かな風俗画(15~22番)「ルーム929」へ移動。ジャン・オノレ・フラゴナールによる『牛小屋の白い雄牛』や『水浴する女たち』をはじめ、ジャン=バティスト・グルーズの道徳的で心揺さぶる名作を堪能します。<br /><br />【後半】フランスの重厚な歴史ドラマと、母子の絆(23~32番)旅の後半は「ルーム932」から。グルーズの『牛乳売りの娘』や、ガブリエル・ド・サン=オーバンの歴史画、そして旅を優美に締めくくるヴィジェ=ルブランのあまりにも美しい『ジュリーとの自画像』を巡ります。<br /><br /><br />全体の大まかな行程は以下になります。<br /><br />今日は,★☆★です (^^)/<br /><br />4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒<br />4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光<br />4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光<br />4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光<br />4/17(木) ギートホルン観光<br />4/18(金) キューケンホフ観光<br />4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動<br />4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光<br />4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光<br />4/22(火) ハーグ観光<br />4/23(水) プラハへ移動とプチ観光<br />4/24(木) プラハ観光+コンサート<br />4/25(金) プラハ観光+コンサート <br />4/26(土) プラハ観光<br />4/27(日) プラハ観光<br />4/28(月) プラハ観光<br />4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光<br />4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動<br />5/1(木) パリへ移動,観光<br /><br />★☆★5/2(金) パリ観光<br /><br />5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光<br />5/4(日) パリ観光<br />5/5(月) 体調不良により観光無し<br />5/6(火) 体調不良により観光無し <br />5/7(水) パリ観光<br />5/8(木) シャルトルへ移動・観光<br />5/9(金) パリ観光<br />5/10(土) パリ観光<br />5/11(日) パリ観光<br />5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光<br />5/13(火) パリ観光<br />5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動<br />5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発<br />5/16(金) 成田着

314。*:.。オランダ,チェコ,フランス35日間の旅 ☆パリ-53 ルーブル-50☆.。.:* 

25いいね!

2025/05/02 - 2025/05/02

3127位(同エリア17282件中)

mitsu

mitsuさん

*:.。ブーシェの優美なロココから、ルブランの愛溢れる名作へ☆.。.:* 

今回の舞台は、ルーヴル美術館のシュリー翼3階(18世紀フランス絵画エリア)です。全32枚の写真とともに、華麗な宮廷芸術から新古典主義への変遷を巡るルートを3つの見どころでご紹介します。

【前半】華やかなロココと、神聖な神話の世界(1~14番)「ルーム921」からスタート。シャルル=ジョゼフ・ナトワールの『バッコスの凱旋』や、フランソワ・ブーシェの『羊飼いの贈り物』、ユベール・ロベールによる壮大なローマ遺跡風景をじっくりと辿ります。

【中盤】フラゴナールの軽妙な筆致と、情感豊かな風俗画(15~22番)「ルーム929」へ移動。ジャン・オノレ・フラゴナールによる『牛小屋の白い雄牛』や『水浴する女たち』をはじめ、ジャン=バティスト・グルーズの道徳的で心揺さぶる名作を堪能します。

【後半】フランスの重厚な歴史ドラマと、母子の絆(23~32番)旅の後半は「ルーム932」から。グルーズの『牛乳売りの娘』や、ガブリエル・ド・サン=オーバンの歴史画、そして旅を優美に締めくくるヴィジェ=ルブランのあまりにも美しい『ジュリーとの自画像』を巡ります。


全体の大まかな行程は以下になります。

今日は,★☆★です (^^)/

4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート 
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
5/1(木) パリへ移動,観光

★☆★5/2(金) パリ観光

5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光
5/4(日) パリ観光
5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し 
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 1 ルーヴル美術館 『シュリー翼3階・ルーム921』の縦並び壁面展示です。<br /><br />18世紀ロココ美術の神話歴史画と風俗画が上下にすっきりと2枚並んで飾られています。

    1 ルーヴル美術館 『シュリー翼3階・ルーム921』の縦並び壁面展示です。

    18世紀ロココ美術の神話歴史画と風俗画が上下にすっきりと2枚並んで飾られています。

  • 2  シャルル=ジョゼフ・ナトワール 『バッコスの凱旋』<br /><br />壁面上段に飾られていた作品の正面カットです。<br />お酒と豊穣の神バッコスの賑やかな祝宴を描いた、ロココ神話歴史画の傑作です。<br /><br />画面中央では、白い衣をまとった美しい女性が青い布の上にどっしりと横たわっています。<br />彼女は右手をすっきりと掲げ、頭上の小さな天使から差し出される葡萄の房を受け取ろうとしています。<br />足元には幼きキューピッドたちが戯れ、右上奥には戦車に腰掛ける酒神バッコス本人の姿が描写されています。<br />背景の豊かな木々と差し込む柔らかな光の明暗表現が、神話の世界を綺麗に引き立てています。

    2 シャルル=ジョゼフ・ナトワール 『バッコスの凱旋』

    壁面上段に飾られていた作品の正面カットです。
    お酒と豊穣の神バッコスの賑やかな祝宴を描いた、ロココ神話歴史画の傑作です。

    画面中央では、白い衣をまとった美しい女性が青い布の上にどっしりと横たわっています。
    彼女は右手をすっきりと掲げ、頭上の小さな天使から差し出される葡萄の房を受け取ろうとしています。
    足元には幼きキューピッドたちが戯れ、右上奥には戦車に腰掛ける酒神バッコス本人の姿が描写されています。
    背景の豊かな木々と差し込む柔らかな光の明暗表現が、神話の世界を綺麗に引き立てています。

  • 3  フランソワ・ブーシェ 『羊飼いの贈り物(あるいは、鳥の巣)』<br /><br />壁面下段に飾られていた作品の正面カットです。<br />のどかで平和な牧歌的日常を描いた、ロココ美術の巨匠フランソワ・ブーシェによる名作です。<br /><br />画面の右側では、ピンク色のドレスを着た美しい羊飼いの少女が、大きな木々のふもとにどっしりと腰掛けています。<br />少女の隣には若い男性が寄り添い、彼女が手にする小さな「鳥の巣」をすっきりと覗き込んでいます。<br />画面中央の下側では、もう一人の女性が地面に座り、傍らの白い羊たちと優しく戯れています。<br />背景の左奥に見えるのどかな川と霞む山々のパノラマ、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、甘美な風景を綺麗に引き立てています。

    3 フランソワ・ブーシェ 『羊飼いの贈り物(あるいは、鳥の巣)』

    壁面下段に飾られていた作品の正面カットです。
    のどかで平和な牧歌的日常を描いた、ロココ美術の巨匠フランソワ・ブーシェによる名作です。

    画面の右側では、ピンク色のドレスを着た美しい羊飼いの少女が、大きな木々のふもとにどっしりと腰掛けています。
    少女の隣には若い男性が寄り添い、彼女が手にする小さな「鳥の巣」をすっきりと覗き込んでいます。
    画面中央の下側では、もう一人の女性が地面に座り、傍らの白い羊たちと優しく戯れています。
    背景の左奥に見えるのどかな川と霞む山々のパノラマ、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、甘美な風景を綺麗に引き立てています。

  • 4  フランソワ・ブーシェ 『アイネイアスのための武器をヴィーナスに見せるウルカヌス』<br />ロココ美術の巨匠フランソワ・ブーシェによる1757年制作の傑作神話歴史画です。<br />画面中央では、湧き立つ白い雲のうえに美の女神ヴィーナスが優雅にどっしりと腰掛けています。<br />彼女の右隣には、浅黒い肉体の鍛冶の神ウルカヌスが座り、仕上げたばかりの鋭い剣をすっきりと彼女に差し出しています。<br />ヴィーナスの左足元には、仕上がった立派な兜で無邪気に戯れる二人の愛らしいキューピッドの姿が描写されています。<br /><br />画面の左奥を覗き込むと、暗雲の広がるパノラマのような空の下、火を囲んで残りの鎧や盾を打つサイクロプス(巨人の職人)たちのシルエットがダイナミックに表現されています。<br />差し込む柔らかな光の明暗表現が、神話世界の神聖な一幕を綺麗に引き立てています。

    4 フランソワ・ブーシェ 『アイネイアスのための武器をヴィーナスに見せるウルカヌス』
    ロココ美術の巨匠フランソワ・ブーシェによる1757年制作の傑作神話歴史画です。
    画面中央では、湧き立つ白い雲のうえに美の女神ヴィーナスが優雅にどっしりと腰掛けています。
    彼女の右隣には、浅黒い肉体の鍛冶の神ウルカヌスが座り、仕上げたばかりの鋭い剣をすっきりと彼女に差し出しています。
    ヴィーナスの左足元には、仕上がった立派な兜で無邪気に戯れる二人の愛らしいキューピッドの姿が描写されています。

    画面の左奥を覗き込むと、暗雲の広がるパノラマのような空の下、火を囲んで残りの鎧や盾を打つサイクロプス(巨人の職人)たちのシルエットがダイナミックに表現されています。
    差し込む柔らかな光の明暗表現が、神話世界の神聖な一幕を綺麗に引き立てています。

  • 5  今回は市民の感情や道徳をリアルに描いた、18世紀フランスを代表する画家ジャン=バティスト・グルーズの傑作が上下3枚ずつ、計6枚すっきりとバランスよく並んでいます 。<br /><br />ライトグレーの落ち着いた壁面と、それぞれの作品に差し込む柔らかな光の明暗表現が、室内に漂う豊かな人間ドラマの感情を綺麗に引き立てています。

    5 今回は市民の感情や道徳をリアルに描いた、18世紀フランスを代表する画家ジャン=バティスト・グルーズの傑作が上下3枚ずつ、計6枚すっきりとバランスよく並んでいます 。

    ライトグレーの落ち着いた壁面と、それぞれの作品に差し込む柔らかな光の明暗表現が、室内に漂う豊かな人間ドラマの感情を綺麗に引き立てています。

  • 6  シャルル=アントワーヌ・コワペル 『画家の弟フィリップ・コワペルの肖像』<br /><br />壁面左上段に飾られていた作品の正面カットです。<br />1732年に制作された、ロココ期の高名な宮廷画家シャルル=アントワーヌ・コワペルが、自身の弟であるフィリップを描いた洗練された肖像画です。<br /><br />画面中央には、ウェーブがかった上品なグレーの髪を後ろに結び、こちらを静かに見つめるフィリップの姿がどっしりと描写されています。<br /><br />最大の見どころは、首元を端正に飾る真っ白な「レースのフリル」と、黒いリボンの細密な質感表現です。<br />彼はゴールドのボタンが並んだダークブラウンの上着に、内側の鮮やかな赤色のベストをすっきりと覗かせています。<br /><br />衣服の下から覗く右手の指先には、18世紀のフランス紳士の典型である「歩行用の杖」が静かに添えられています。<br />漆黒の背景と、彼の知的な顔立ちに差し込む柔らかな光の明暗表現が、気品ある佇まいを綺麗に引き立てています。

    6 シャルル=アントワーヌ・コワペル 『画家の弟フィリップ・コワペルの肖像』

    壁面左上段に飾られていた作品の正面カットです。
    1732年に制作された、ロココ期の高名な宮廷画家シャルル=アントワーヌ・コワペルが、自身の弟であるフィリップを描いた洗練された肖像画です。

    画面中央には、ウェーブがかった上品なグレーの髪を後ろに結び、こちらを静かに見つめるフィリップの姿がどっしりと描写されています。

    最大の見どころは、首元を端正に飾る真っ白な「レースのフリル」と、黒いリボンの細密な質感表現です。
    彼はゴールドのボタンが並んだダークブラウンの上着に、内側の鮮やかな赤色のベストをすっきりと覗かせています。

    衣服の下から覗く右手の指先には、18世紀のフランス紳士の典型である「歩行用の杖」が静かに添えられています。
    漆黒の背景と、彼の知的な顔立ちに差し込む柔らかな光の明暗表現が、気品ある佇まいを綺麗に引き立てています。

  • 7  ジャン=バティスト・グルーズ 『ロトと娘たち』<br /><br />壁面上段中央に飾られていた作品の正面カットです。<br />旧約聖書に登場する、ソドムの街から逃げ延びたロトとその娘たちのエピソードを描いた宗教歴史画です。<br /><br />画面の右側では、酔い潰れて純白のシーツの上にぐったりと倒れ込む、髭を蓄えた年老いたロトの姿がどっしりと描写されています。<br />ロトの隣には、眠りについた父親の体に優しく寄り添いながら横たわる、一人の娘の姿がすっきりと配置されています。<br />画面の左奥を覗き込むと、もう一人の娘が岩肌に肘をつき、静かに二人の様子を見つめているポーズが表現されています。<br /><br />画面の右下には、彼らが使った豪華な金属製の「酒瓶」が静かに転がっています。洞窟の暗がりの中に差し込む柔らかな光の明暗表現が、聖書の重厚な人間ドラマを綺麗に引き立てています。

    7 ジャン=バティスト・グルーズ 『ロトと娘たち』

    壁面上段中央に飾られていた作品の正面カットです。
    旧約聖書に登場する、ソドムの街から逃げ延びたロトとその娘たちのエピソードを描いた宗教歴史画です。

    画面の右側では、酔い潰れて純白のシーツの上にぐったりと倒れ込む、髭を蓄えた年老いたロトの姿がどっしりと描写されています。
    ロトの隣には、眠りについた父親の体に優しく寄り添いながら横たわる、一人の娘の姿がすっきりと配置されています。
    画面の左奥を覗き込むと、もう一人の娘が岩肌に肘をつき、静かに二人の様子を見つめているポーズが表現されています。

    画面の右下には、彼らが使った豪華な金属製の「酒瓶」が静かに転がっています。洞窟の暗がりの中に差し込む柔らかな光の明暗表現が、聖書の重厚な人間ドラマを綺麗に引き立てています。

  • 8  アレクサンダー・ロスリン 『ジャン=フランソワ・マルモンテルの肖像』<br /><br />壁面右上段に飾られていた作品の正面カットです。<br />18世紀フランスで活躍したスウェーデン出身の宮廷画家アレクサンダー・ロスリンによる、著名な文学者・劇作家の洗練された肖像画です。<br /><br />画面中央では、頭に青とピンクの小粋な「ターバン」を巻いたマルモンテルがどっしりと座っています。<br />彼は光沢のある深い緑色の上着をまとい、顔を少し右側へと向けてすっきりと知的な微笑みを浮かべています。<br />彼の手元へと目を向けると、執筆中あるいは推敲中の大きな「原稿」を両手で大切に抱えています。

    8 アレクサンダー・ロスリン 『ジャン=フランソワ・マルモンテルの肖像』

    壁面右上段に飾られていた作品の正面カットです。
    18世紀フランスで活躍したスウェーデン出身の宮廷画家アレクサンダー・ロスリンによる、著名な文学者・劇作家の洗練された肖像画です。

    画面中央では、頭に青とピンクの小粋な「ターバン」を巻いたマルモンテルがどっしりと座っています。
    彼は光沢のある深い緑色の上着をまとい、顔を少し右側へと向けてすっきりと知的な微笑みを浮かべています。
    彼の手元へと目を向けると、執筆中あるいは推敲中の大きな「原稿」を両手で大切に抱えています。

  • 9  ルイ・トッケ 『ノット作りをするダンジェ夫人』 <br /><br />壁面下段左側に飾られていた作品の正面カットです。<br />1753年に制作された、18世紀フランスの洗練された肖像画家ルイ・トッケによる、当時の裕福な市民階級の女性を描いた名作です。<br /><br />画面中央には、繊細な白レースの室内帽をかぶり、上品な毛皮付きマントを羽織ったダンジェ夫人がどっしりと腰掛けています。<br /><br />最大の見どころは、彼女の手元で繰り広げられる、当時貴婦人の間で大流行した「ノット(結び目)作り」の細密な描写です。<br />彼女は右手に上品な装飾の施された「シャトル(糸巻き工具)」をすっきりと持ち、膝の上の美しい刺繍バッグから引いた糸を静かに結んでいます 。<br /><br />落ち着いた暗い背景と、彼女の白い肌やレースの襟元に真っ直ぐ差し込む柔らかな光の明暗表?が、気品あふれる日常の佇まいを綺麗に引き立てています。

    9 ルイ・トッケ 『ノット作りをするダンジェ夫人』

    壁面下段左側に飾られていた作品の正面カットです。
    1753年に制作された、18世紀フランスの洗練された肖像画家ルイ・トッケによる、当時の裕福な市民階級の女性を描いた名作です。

    画面中央には、繊細な白レースの室内帽をかぶり、上品な毛皮付きマントを羽織ったダンジェ夫人がどっしりと腰掛けています。

    最大の見どころは、彼女の手元で繰り広げられる、当時貴婦人の間で大流行した「ノット(結び目)作り」の細密な描写です。
    彼女は右手に上品な装飾の施された「シャトル(糸巻き工具)」をすっきりと持ち、膝の上の美しい刺繍バッグから引いた糸を静かに結んでいます 。

    落ち着いた暗い背景と、彼女の白い肌やレースの襟元に真っ直ぐ差し込む柔らかな光の明暗表?が、気品あふれる日常の佇まいを綺麗に引き立てています。

  • 10  ジャン=バティスト・グルーズ 『村の婚約』<br /><br />壁面下段中央に飾られていた作品の正面カットです。<br />1761年のサロンで大絶賛を浴びた、ジャン=バティスト・グルーズの最高傑作とされる横長の風俗歴史画です。<br /><br />画面中央では、純白のドレスをまとった恥ずかしげな花嫁が、並んで立つ婚約者の若い男性とすっきりと腕を組んでいます。<br />彼らの右側には、椅子にどっしりと腰掛け、婿に持参金を手渡して優しく語りかける年老いた父親の姿が描写されています。<br />画面の左側へと目を向けると、この旅立ちを深く悲しみながら、あるいは祝福しながら見守る母親や姉妹たち、大勢の家族のポーズがダイナミックに表現されています。<br />画面の右端には、公証人が書類を広げて静かに契約を記録しています。素朴な農家の室内に差し込む柔らかな光の明暗表現が、家族の温かい絆と人間ドラマを綺麗に引き立てています。

    10 ジャン=バティスト・グルーズ 『村の婚約』

    壁面下段中央に飾られていた作品の正面カットです。
    1761年のサロンで大絶賛を浴びた、ジャン=バティスト・グルーズの最高傑作とされる横長の風俗歴史画です。

    画面中央では、純白のドレスをまとった恥ずかしげな花嫁が、並んで立つ婚約者の若い男性とすっきりと腕を組んでいます。
    彼らの右側には、椅子にどっしりと腰掛け、婿に持参金を手渡して優しく語りかける年老いた父親の姿が描写されています。
    画面の左側へと目を向けると、この旅立ちを深く悲しみながら、あるいは祝福しながら見守る母親や姉妹たち、大勢の家族のポーズがダイナミックに表現されています。
    画面の右端には、公証人が書類を広げて静かに契約を記録しています。素朴な農家の室内に差し込む柔らかな光の明暗表現が、家族の温かい絆と人間ドラマを綺麗に引き立てています。

  • 11  ルイ=ミシェル・ヴァン・ルー 『ドゥニ・ディドロの肖像』<br /><br />壁面下段右側に飾られていた作品の正面カットです。<br />1767年に制作された、18世界フランスの著名な哲学者・思想家であり『百科全書』の編纂者として知られるディドロの肖像画です。<br /><br />画面中央では、光沢のある鮮やかな青紫色の室内着をまとったディドロが、椅子にどっしりと腰掛けています。<br />彼は右手に細い「羽根ペン」をすっきりと持ち、デスクの上の白い紙に今まさに思索を書き留めようとしています。<br />顔を少し左側へと向け、ふと視線を外しながら、何か新しいアイデアを閃いたような知的な表情を浮かべています。<br />デスクの手前には、インク瓶や古い書物のシルエットが細密に表現されています。

    11 ルイ=ミシェル・ヴァン・ルー 『ドゥニ・ディドロの肖像』

    壁面下段右側に飾られていた作品の正面カットです。
    1767年に制作された、18世界フランスの著名な哲学者・思想家であり『百科全書』の編纂者として知られるディドロの肖像画です。

    画面中央では、光沢のある鮮やかな青紫色の室内着をまとったディドロが、椅子にどっしりと腰掛けています。
    彼は右手に細い「羽根ペン」をすっきりと持ち、デスクの上の白い紙に今まさに思索を書き留めようとしています。
    顔を少し左側へと向け、ふと視線を外しながら、何か新しいアイデアを閃いたような知的な表情を浮かべています。
    デスクの手前には、インク瓶や古い書物のシルエットが細密に表現されています。

  • 12 クロード・ジョセフ・ヴェルネ 『トゥーロンの町と港』<br /><br />部屋は18世紀フランスの壮大な海洋・風景画が並ぶシュリー翼3階の「ルーム923」へと移りました。<br /><br />ルイ15世の命により制作された、国家的な大連作「フランスの港」の一大傑作です。<br />画面中央の遠く奥側には、穏やかな海と遠くに霞む山々、そして広大なパノラマの手法で「トゥーロンの美しい港町」が細密に表現されています。<br />画面の左側には、葉を豊かに生い茂らせた「一本の大きな木」が、頑丈な古い石造り建築のふもとにどっしりとそびえ立っています。<br />画面の下側へと目を向けると、広場で馬車を走らせたり、集まって会話を楽しんだりする大勢の市民たちの姿がすっきりと描写されています。<br /><br />画面の右側には、石造りの立派な記念碑のシルエットが配置されています。<br />夕暮れ時のパノラマのような空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、往時の活気ある港湾都市の風景を綺麗に引き立てています。

    12 クロード・ジョセフ・ヴェルネ 『トゥーロンの町と港』

    部屋は18世紀フランスの壮大な海洋・風景画が並ぶシュリー翼3階の「ルーム923」へと移りました。

    ルイ15世の命により制作された、国家的な大連作「フランスの港」の一大傑作です。
    画面中央の遠く奥側には、穏やかな海と遠くに霞む山々、そして広大なパノラマの手法で「トゥーロンの美しい港町」が細密に表現されています。
    画面の左側には、葉を豊かに生い茂らせた「一本の大きな木」が、頑丈な古い石造り建築のふもとにどっしりとそびえ立っています。
    画面の下側へと目を向けると、広場で馬車を走らせたり、集まって会話を楽しんだりする大勢の市民たちの姿がすっきりと描写されています。

    画面の右側には、石造りの立派な記念碑のシルエットが配置されています。
    夕暮れ時のパノラマのような空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、往時の活気ある港湾都市の風景を綺麗に引き立てています。

  • 13 ユベール・ロベール 『ポン・デュ・ガール』<br /><br />1787年にルイ16世の宮殿のために制作された、フランス南部にある高名な古代ローマの遺跡を描いた歴史風景画の傑作です。<br /><br />画面中央から左側にかけては、頑丈な大理石のアーチが3層に重なる巨大な「ポン・デュ・ガール」のシルエットがどっしりとそびえ立っています。<br /><br />画面中央の下側を覗き込むと、水辺に集まり洗濯をしたり語らったりする地元の女性たちの姿がすっきりと描写されています。<br />画面の左奥へと目を向けると、アーチをくぐり抜けて川面を静かに進む「小さな一艘の舟」の姿が細密に表現されています。<br /><br />背景に広がる夕暮れ時のパノラマのような美しい空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、往時のロマン溢れる遺跡風景を綺麗に引き立てています。

    13 ユベール・ロベール 『ポン・デュ・ガール』

    1787年にルイ16世の宮殿のために制作された、フランス南部にある高名な古代ローマの遺跡を描いた歴史風景画の傑作です。

    画面中央から左側にかけては、頑丈な大理石のアーチが3層に重なる巨大な「ポン・デュ・ガール」のシルエットがどっしりとそびえ立っています。

    画面中央の下側を覗き込むと、水辺に集まり洗濯をしたり語らったりする地元の女性たちの姿がすっきりと描写されています。
    画面の左奥へと目を向けると、アーチをくぐり抜けて川面を静かに進む「小さな一艘の舟」の姿が細密に表現されています。

    背景に広がる夕暮れ時のパノラマのような美しい空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、往時のロマン溢れる遺跡風景を綺麗に引き立てています。

  • 14 ユベール・ロベール 『ニームのメゾン・カレ、円形劇場、マニュ塔』<br /><br />ルイ16世のために制作された南フランスの古代ローマ遺跡シリーズの一枚です。<br /><br />画面中央には、美しい大理石の円柱が立ち並ぶ壮麗な古代神殿「メゾン・カレ」がどっしりとそびえ立っています。<br />画面の左奥を覗き込むと、頑丈な石造りの「円形劇場」のシルエットが細密に表現されています 。<br />画面の右上の丘の上へと目を向けると、荒々しい岩肌のふもとに、崩れかけた古代の「マニュ塔」の姿がパノラマのように描写されています<br />神殿の階段の手前には、遺跡の中で語らう小さな群衆のポーズがすっきりと配置されています。<br />背景の淡い白い雲が広がる空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、いにしえの歴史ロマンを綺麗に引き立てています。

    14 ユベール・ロベール 『ニームのメゾン・カレ、円形劇場、マニュ塔』

    ルイ16世のために制作された南フランスの古代ローマ遺跡シリーズの一枚です。

    画面中央には、美しい大理石の円柱が立ち並ぶ壮麗な古代神殿「メゾン・カレ」がどっしりとそびえ立っています。
    画面の左奥を覗き込むと、頑丈な石造りの「円形劇場」のシルエットが細密に表現されています 。
    画面の右上の丘の上へと目を向けると、荒々しい岩肌のふもとに、崩れかけた古代の「マニュ塔」の姿がパノラマのように描写されています
    神殿の階段の手前には、遺跡の中で語らう小さな群衆のポーズがすっきりと配置されています。
    背景の淡い白い雲が広がる空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、いにしえの歴史ロマンを綺麗に引き立てています。

  • 15  『シュリー翼3階・ルーム929』のフラゴナール壁面展示<br /><br />18世紀後半の軽妙で華やかなロココ美術が集まるシュリー翼3階の「ルーム929」(あるいはフラゴナールの部屋)へと移りました。<br /><br />前回の壮大な遺跡風景から続き、今回は巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールらの美しい名作が、上下3枚ずつ計6枚すっきりとバランスよく並んでいます。

    15  『シュリー翼3階・ルーム929』のフラゴナール壁面展示

    18世紀後半の軽妙で華やかなロココ美術が集まるシュリー翼3階の「ルーム929」(あるいはフラゴナールの部屋)へと移りました。

    前回の壮大な遺跡風景から続き、今回は巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールらの美しい名作が、上下3枚ずつ計6枚すっきりとバランスよく並んでいます。

  • 16  ジャン・オノレ・フラゴナール 『牛小屋の白い雄牛』<br /><br />壁面上段左側に飾られていた作品の正面カットです。<br />ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールによる、動物や農家の日常を素朴に捉えた名作です。<br /><br />画面中央では、立派な角を持つ一頭の「白い雄牛」が、暗い牛小屋の中でどっしりと佇んでいます。<br />雄牛の右隣には、山積みにされた大きな「藁」のシルエットがすっきりと描写されています。<br />画面の右端を覗き込むと、壁に立て掛けられた古い農具や、納屋の頑丈な石柱のシルエットが細密に表現されています。<br /><br />小屋の落ち着いた暗がりの中に、雄牛の白い肉体だけに真っ直ぐ差し込む柔らかな光の明暗表現が、動物の生命力を綺麗に引き立てています。

    16  ジャン・オノレ・フラゴナール 『牛小屋の白い雄牛』

    壁面上段左側に飾られていた作品の正面カットです。
    ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールによる、動物や農家の日常を素朴に捉えた名作です。

    画面中央では、立派な角を持つ一頭の「白い雄牛」が、暗い牛小屋の中でどっしりと佇んでいます。
    雄牛の右隣には、山積みにされた大きな「藁」のシルエットがすっきりと描写されています。
    画面の右端を覗き込むと、壁に立て掛けられた古い農具や、納屋の頑丈な石柱のシルエットが細密に表現されています。

    小屋の落ち着いた暗がりの中に、雄牛の白い肉体だけに真っ直ぐ差し込む柔らかな光の明暗表現が、動物の生命力を綺麗に引き立てています。

  • 17 ジャン・オノレ・フラゴナール 『メルクリウスとアルゴス』<br /><br />巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールが17世紀オランダの画家カレル・ファブリティウスの名作を模写・再解釈して描いた神話歴史画です。<br /><br />こちらも動物と神話が美しく融合しています。<br />画面中央では、旅の神メルクリウスの奏でる笛の音によって、100の目を持つ巨人アルゴスがすっきりと眠りに落ち、ぐったりと横たわっています。<br />アルゴスの左隣には、羊飼いに変装したメルクリウスが身をかがめ、静かに剣を抜こうとする緊迫のポーズがどっしりと描写されています。<br />アルゴスの背後を覗き込むと、ゼウスの愛人で牛の姿に変えられたイオと、それを見守る羊たちのシルエットが細密に表現されています 。<br /><br />背景の鬱蒼と生い茂る大きな木々と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、神話世界のドラマチックな暗殺の瞬間を綺麗に引き立てています。

    17 ジャン・オノレ・フラゴナール 『メルクリウスとアルゴス』

    巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールが17世紀オランダの画家カレル・ファブリティウスの名作を模写・再解釈して描いた神話歴史画です。

    こちらも動物と神話が美しく融合しています。
    画面中央では、旅の神メルクリウスの奏でる笛の音によって、100の目を持つ巨人アルゴスがすっきりと眠りに落ち、ぐったりと横たわっています。
    アルゴスの左隣には、羊飼いに変装したメルクリウスが身をかがめ、静かに剣を抜こうとする緊迫のポーズがどっしりと描写されています。
    アルゴスの背後を覗き込むと、ゼウスの愛人で牛の姿に変えられたイオと、それを見守る羊たちのシルエットが細密に表現されています 。

    背景の鬱蒼と生い茂る大きな木々と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、神話世界のドラマチックな暗殺の瞬間を綺麗に引き立てています。

  • 18 ジャン・オノレ・フラゴナール 『夜の情景、通称:乞食の夢』<br /><br />ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールによる非常に幻想的な風俗歴史画です。<br />画面の右側では、赤い帽子をかぶった女性が、愛らしい赤ん坊を優しく膝の上にどっしりと抱きかかえています。<br />彼女の隣には、もう一人の人物がすっきりと座り込み、彼らを見守るように寄り添っています。<br />画面の左側へと目を向けると、崩れかけた古代の巨大な大理石の「石柱」のふもとで、一人の貧しい男性が静かに腰掛けています。<br />中央の奥には、温かい火が灯る「暖炉」のシルエットが細密に表現されています。<br /><br />周囲を覆う不気味な夜の暗がりと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、夢と現実が入り乱れる不思議な世界観を綺麗に引き立てています。

    18 ジャン・オノレ・フラゴナール 『夜の情景、通称:乞食の夢』

    ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールによる非常に幻想的な風俗歴史画です。
    画面の右側では、赤い帽子をかぶった女性が、愛らしい赤ん坊を優しく膝の上にどっしりと抱きかかえています。
    彼女の隣には、もう一人の人物がすっきりと座り込み、彼らを見守るように寄り添っています。
    画面の左側へと目を向けると、崩れかけた古代の巨大な大理石の「石柱」のふもとで、一人の貧しい男性が静かに腰掛けています。
    中央の奥には、温かい火が灯る「暖炉」のシルエットが細密に表現されています。

    周囲を覆う不気味な夜の暗がりと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、夢と現実が入り乱れる不思議な世界観を綺麗に引き立てています。

  • 19  ジャン・オノレ・フラゴナール 『嵐』<br /><br />ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールによる、大自然の猛威をダイナミックに描いた風景画の名作です。<br /><br />画面中央では、たくさんの荷物を積んだ大きな「木製の荷馬車」が、ぬかるんだ坂道にどっしりと引っかかっています。<br />馬車のすぐ左側には、赤い上着を着て、必死に車輪を押し上げようとする男の姿がすっきりと描写されています。<br />画面の右下へと目を向けると、激しい嵐から逃れるように、身を寄せ合って坂を下る白い羊たちの群れが細密に表現されています。<br /><br />頭上には、画面を大きく覆う湧き立つ不気味な黒い暗雲と、左奥に広がるパノラマのような一瞬の青空が描かれ、差し込む柔らかな光の明暗表現が、緊迫したドラマを綺麗に引き立てています。

    19  ジャン・オノレ・フラゴナール 『嵐』

    ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールによる、大自然の猛威をダイナミックに描いた風景画の名作です。

    画面中央では、たくさんの荷物を積んだ大きな「木製の荷馬車」が、ぬかるんだ坂道にどっしりと引っかかっています。
    馬車のすぐ左側には、赤い上着を着て、必死に車輪を押し上げようとする男の姿がすっきりと描写されています。
    画面の右下へと目を向けると、激しい嵐から逃れるように、身を寄せ合って坂を下る白い羊たちの群れが細密に表現されています。

    頭上には、画面を大きく覆う湧き立つ不気味な黒い暗雲と、左奥に広がるパノラマのような一瞬の青空が描かれ、差し込む柔らかな光の明暗表現が、緊迫したドラマを綺麗に引き立てています。

  • 20  ジャン・オノレ・フラゴナール 『アルミーダの庭園のリナルド』<br /><br />ジャン・オノレ・フラゴナールによる筆致の素晴らしい神話歴史画です 。<br /><br />画面の右側では、きらびやかな羽飾りのついた兜をかぶり、黄色いマントをまとった十字軍の英雄リナルドがすっきりと歩みを進めています 。<br />彼の左側には、リナルドを誘惑して愛の虜にした美しい魔女アルミーダが優雅に寄り添い、彼を先導しています。<br />画面の左上へと目を向けると、豊かに生い茂る木々の合間に築かれた石造りの記念碑のふもとで、彼らの様子を見守る女性たちの姿がどっしりと描写されています。画面の右下には、美しい衣服や楽器などのシルエットが細密に表現されています。<br /><br />背景に広がる幻想的な空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、ロココ期独特の魅惑的な世界観を綺麗に引き立てています。

    20  ジャン・オノレ・フラゴナール 『アルミーダの庭園のリナルド』

    ジャン・オノレ・フラゴナールによる筆致の素晴らしい神話歴史画です 。

    画面の右側では、きらびやかな羽飾りのついた兜をかぶり、黄色いマントをまとった十字軍の英雄リナルドがすっきりと歩みを進めています 。
    彼の左側には、リナルドを誘惑して愛の虜にした美しい魔女アルミーダが優雅に寄り添い、彼を先導しています。
    画面の左上へと目を向けると、豊かに生い茂る木々の合間に築かれた石造りの記念碑のふもとで、彼らの様子を見守る女性たちの姿がどっしりと描写されています。画面の右下には、美しい衣服や楽器などのシルエットが細密に表現されています。

    背景に広がる幻想的な空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、ロココ期独特の魅惑的な世界観を綺麗に引き立てています。

  • 21 ジャン・オノレ・フラゴナール 『水浴する女たち』<br /><br />ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールによる、生命感あふれる傑作です。<br /><br />画面中央では、光に照らされた美しい女性たちの裸婦像が、湧き立つ白い雲と草むらの中で優雅にどっしりと戯れています。<br />彼女たちは両手をすっきりと掲げ、喜びにあふれたダイナミックなポーズを見せています。<br />画面の左下へと目を向けると、もう一人の女性が水辺に横たわり、うっとりと彼女たちを見上げる姿が描写されています。<br /><br />背後に生い茂る深く暗い森の木々と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、水辺の幻想的な一幕を綺麗に引き立てています。

    21 ジャン・オノレ・フラゴナール 『水浴する女たち』

    ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールによる、生命感あふれる傑作です。

    画面中央では、光に照らされた美しい女性たちの裸婦像が、湧き立つ白い雲と草むらの中で優雅にどっしりと戯れています。
    彼女たちは両手をすっきりと掲げ、喜びにあふれたダイナミックなポーズを見せています。
    画面の左下へと目を向けると、もう一人の女性が水辺に横たわり、うっとりと彼女たちを見上げる姿が描写されています。

    背後に生い茂る深く暗い森の木々と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、水辺の幻想的な一幕を綺麗に引き立てています。

  • 22 ジャン=バティスト・グルーズ 『アモルに導かれる「無垢」』<br /><br />画面中央では、古代風の純白の衣をまとった美しい「無垢」の象徴である女性が、戸惑うようにどっしりと佇んでいます。<br />彼女の右側からは、引き止めようとする侍女が、すっきりと彼女の右腕を優しく掴んでいます。<br />女性の左側へと目を向けると、松明を掲げて大きな羽を広げた愛の神アモルが、彼女を優位に先導するダイナミックなポーズをとっています。<br />足元には、彼女を引き止めようと必死にしがみつく、愛らしい無数の小さなキューピッドたちの姿が細密に表現されています。<br /><br />背景の右側にそびえ立つ神殿の壮麗な石造り建築の円柱と、左奥に霞む深く豊かな森、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、誘惑と道徳の間で揺れ動く寓意的なドラマを綺麗に引き立てています。

    22 ジャン=バティスト・グルーズ 『アモルに導かれる「無垢」』

    画面中央では、古代風の純白の衣をまとった美しい「無垢」の象徴である女性が、戸惑うようにどっしりと佇んでいます。
    彼女の右側からは、引き止めようとする侍女が、すっきりと彼女の右腕を優しく掴んでいます。
    女性の左側へと目を向けると、松明を掲げて大きな羽を広げた愛の神アモルが、彼女を優位に先導するダイナミックなポーズをとっています。
    足元には、彼女を引き止めようと必死にしがみつく、愛らしい無数の小さなキューピッドたちの姿が細密に表現されています。

    背景の右側にそびえ立つ神殿の壮麗な石造り建築の円柱と、左奥に霞む深く豊かな森、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、誘惑と道徳の間で揺れ動く寓意的なドラマを綺麗に引き立てています。

  • 23 18世紀後半フランスのドラマチックな神話歴史画と肖像画が4枚すっきりとバランスよく飾られています。<br /><br />

    23 18世紀後半フランスのドラマチックな神話歴史画と肖像画が4枚すっきりとバランスよく飾られています。

  • 24 ジャン=バティスト・グルーズ 『ミネルヴァとマリアス』<br /><br />壁面上段に飾られていた作品の正面カットです。<br />ローマ神話の戦いの神マルスと、知恵と正義の女神ミネルヴァの対立を描いた、ジャン=バティスト・グルーズによる神話歴史画です。<br />画面中央では、兜をかぶり白い衣に青いマントをまとった女神ミネルヴァがすっきりと立ち、左手を力強く伸ばして指差しています。<br />彼女の左側には、戦いに敗れて地面にどっしりと倒れ込み、天を仰ぐ甲冑姿のマルスが描写されています。<br />画面の右上へと目を向けると、湧き立つ白い雲の合間から彼らの様子を静かに見守る、愛らしい有翼の天使クピドたちの姿が配置されています。<br /><br />背景の荒々しい岩肌と差し込む柔らかな光の明暗表現が、神々のドラマチックな対決の瞬間を綺麗に引き立てています。

    24 ジャン=バティスト・グルーズ 『ミネルヴァとマリアス』

    壁面上段に飾られていた作品の正面カットです。
    ローマ神話の戦いの神マルスと、知恵と正義の女神ミネルヴァの対立を描いた、ジャン=バティスト・グルーズによる神話歴史画です。
    画面中央では、兜をかぶり白い衣に青いマントをまとった女神ミネルヴァがすっきりと立ち、左手を力強く伸ばして指差しています。
    彼女の左側には、戦いに敗れて地面にどっしりと倒れ込み、天を仰ぐ甲冑姿のマルスが描写されています。
    画面の右上へと目を向けると、湧き立つ白い雲の合間から彼らの様子を静かに見守る、愛らしい有翼の天使クピドたちの姿が配置されています。

    背景の荒々しい岩肌と差し込む柔らかな光の明暗表現が、神々のドラマチックな対決の瞬間を綺麗に引き立てています。

  • 25 ジャン=バティスト・グルーズ 『自画像』<br /><br />壁面下段左側に飾られていた作品の正面カットです。<br />18世紀フランスを代表する画家ジャン=バティスト・グルーズによる、晩年の洗練された自画像です。<br /><br />画面中央では、白髪を上品に蓄えたグルーズ自身が、静かにこちらを見つめてどっしりと佇んでいます。<br />首元を飾る真っ白な「フリル」が、すっきりと、あるいは端正に描写されています。彼は青い襟のついたダークトーンの上着をまとい、内側のシックなベストを綺麗に覗かせています。<br /><br />額縁の内側がオーバルにくり抜かれた重厚な金色の装飾額縁と、彼の豊かな表情に差し込む柔らかな光の明暗表現が、名高き画家の知的な品格を引き立てています。

    25 ジャン=バティスト・グルーズ 『自画像』

    壁面下段左側に飾られていた作品の正面カットです。
    18世紀フランスを代表する画家ジャン=バティスト・グルーズによる、晩年の洗練された自画像です。

    画面中央では、白髪を上品に蓄えたグルーズ自身が、静かにこちらを見つめてどっしりと佇んでいます。
    首元を飾る真っ白な「フリル」が、すっきりと、あるいは端正に描写されています。彼は青い襟のついたダークトーンの上着をまとい、内側のシックなベストを綺麗に覗かせています。

    額縁の内側がオーバルにくり抜かれた重厚な金色の装飾額縁と、彼の豊かな表情に差し込む柔らかな光の明暗表現が、名高き画家の知的な品格を引き立てています。

  • 26 ジャン=バティスト・グルーズ 『牛乳売りの娘』<br /><br />壁面下段中央に飾られていた作品の正面カットです<br />18世紀フランスを代表する風俗画家ジャン=バティスト・グルーズによる、素朴で愛らしい市民生活の一幕を描いた名作です <br /><br />画面中央では、純白のブラウスに赤いスカートを身にまとった美しい少女がすっきりと佇んでいます 。<br />彼女は穏やかな表情を浮かべながら、黒い大きな「馬」の首元に左腕を優しく預けて寄り添っています。<br />画面の左下へと目を向けると、彼女が運んできた大きな「水瓶」が、籠の中にどっしりと配置されています。<br /><br />見事なオーバルの金色の装飾額縁と、彼女の白い衣服に真っ直ぐ差し込む柔らかな光の明暗表現が、ロココ期独特の優雅で清らかな日常の美しさを綺麗に引き立てています 。

    26 ジャン=バティスト・グルーズ 『牛乳売りの娘』

    壁面下段中央に飾られていた作品の正面カットです
    18世紀フランスを代表する風俗画家ジャン=バティスト・グルーズによる、素朴で愛らしい市民生活の一幕を描いた名作です

    画面中央では、純白のブラウスに赤いスカートを身にまとった美しい少女がすっきりと佇んでいます 。
    彼女は穏やかな表情を浮かべながら、黒い大きな「馬」の首元に左腕を優しく預けて寄り添っています。
    画面の左下へと目を向けると、彼女が運んできた大きな「水瓶」が、籠の中にどっしりと配置されています。

    見事なオーバルの金色の装飾額縁と、彼女の白い衣服に真っ直ぐ差し込む柔らかな光の明暗表現が、ロココ期独特の優雅で清らかな日常の美しさを綺麗に引き立てています 。

  • 27 ジュリアン・ド・パルム 『自画像』<br /><br />壁面下段右側に飾られていた作品の正面カットです。<br />18世紀後半にフランスやイタリアで活躍した画家ジュリアン・ド・パルムによる、印象的な自画像です。<br /><br />画面中央では、頭に白い「作業帽」をすっきりと巻いた画家が、こちらを真っ直ぐ見つめてどっしりと佇んでいます。<br />首元には白いシャツの襟が端正に覗き、上から茶色いシンプルな上着を綺麗に羽織っています。<br /><br />額縁の内側がオーバルにくり抜かれた重厚な金色の四角い装飾額縁と、彼の落ち着いた表情に差し込む柔らかな光の明暗表現が、画家の知的な風格を綺麗に引き立てています。

    27 ジュリアン・ド・パルム 『自画像』

    壁面下段右側に飾られていた作品の正面カットです。
    18世紀後半にフランスやイタリアで活躍した画家ジュリアン・ド・パルムによる、印象的な自画像です。

    画面中央では、頭に白い「作業帽」をすっきりと巻いた画家が、こちらを真っ直ぐ見つめてどっしりと佇んでいます。
    首元には白いシャツの襟が端正に覗き、上から茶色いシンプルな上着を綺麗に羽織っています。

    額縁の内側がオーバルにくり抜かれた重厚な金色の四角い装飾額縁と、彼の落ち着いた表情に差し込む柔らかな光の明暗表現が、画家の知的な風格を綺麗に引き立てています。

  • 28 ガブリエル・ド・サン=オーバン 『ラバン、その偶像を探す』<br /><br />聖書の印象的なエピソードを描いた宗教歴史画へと綺麗に繋がっています。1753年に制作された、ロココ期の高名な画家ガブリエル・ド・サン=オーバンによる、旧約聖書「創世記」の一幕を描いた名作です 。<br /><br />画面中央の左寄りでは、ピンク色の豪華な衣服とマントをまとった父ラバンがどっしりと立ち、右手をすっきりと伸ばして財産を要求しています。<br />彼の右側には、奪われた家の神々を荷物のなかに隠し、その上にすっきりと腰掛けて何食わぬ顔で行方をごまかす娘ラケルの美しい姿が描写されています。<br />画面の右側や左側へと目を向けると、この緊迫した捜索の様子を身をかがめて見守る、旅の仲間や家族たちのポーズがダイナミックに表現されています。<br /><br />大きなテントの暗がりの中に差し込む柔らかな光の明暗表現が、親族間の心理的な駆け引きの歴史ドラマを綺麗に引き立てています 。

    28 ガブリエル・ド・サン=オーバン 『ラバン、その偶像を探す』

    聖書の印象的なエピソードを描いた宗教歴史画へと綺麗に繋がっています。1753年に制作された、ロココ期の高名な画家ガブリエル・ド・サン=オーバンによる、旧約聖書「創世記」の一幕を描いた名作です 。

    画面中央の左寄りでは、ピンク色の豪華な衣服とマントをまとった父ラバンがどっしりと立ち、右手をすっきりと伸ばして財産を要求しています。
    彼の右側には、奪われた家の神々を荷物のなかに隠し、その上にすっきりと腰掛けて何食わぬ顔で行方をごまかす娘ラケルの美しい姿が描写されています。
    画面の右側や左側へと目を向けると、この緊迫した捜索の様子を身をかがめて見守る、旅の仲間や家族たちのポーズがダイナミックに表現されています。

    大きなテントの暗がりの中に差し込む柔らかな光の明暗表現が、親族間の心理的な駆け引きの歴史ドラマを綺麗に引き立てています 。

  • 29 フランソワ=アンドレ・ヴァンサン 『パリに食料を運び込ませるアンリ4世』<br /><br />フランスの歴史的一幕を描いた壮大な歴史画へと綺麗に繋がっています。1783年に制作された、宗教戦争中の1590年、パリ包囲戦で飢えに苦しむ市民へアンリ4世が極秘に食料を供給させた寛大なエピソードを描いた傑作です。<br /><br />画面の中央では、甲冑を身につけ、赤い羽飾りのついた兜をかぶったアンリ4世が白馬の傍らにどっしりと佇んでいます。<br />彼は左手を腰に当てながら、右手をすっきりと左前方へと伸ばし、食料を運ぶよう力強く指示しています。<br />画面の右下へと目を向けると、地面に置かれた大きな「木製の樽」に右手を添えて腰掛ける、素朴な衣服を着た男の姿が描写されています。<br /><br />背景の左奥に見える暗雲の広がるパノラマのような空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、王の慈悲深い歴史ドラマを綺麗に引き立てています。

    29 フランソワ=アンドレ・ヴァンサン 『パリに食料を運び込ませるアンリ4世』

    フランスの歴史的一幕を描いた壮大な歴史画へと綺麗に繋がっています。1783年に制作された、宗教戦争中の1590年、パリ包囲戦で飢えに苦しむ市民へアンリ4世が極秘に食料を供給させた寛大なエピソードを描いた傑作です。

    画面の中央では、甲冑を身につけ、赤い羽飾りのついた兜をかぶったアンリ4世が白馬の傍らにどっしりと佇んでいます。
    彼は左手を腰に当てながら、右手をすっきりと左前方へと伸ばし、食料を運ぶよう力強く指示しています。
    画面の右下へと目を向けると、地面に置かれた大きな「木製の樽」に右手を添えて腰掛ける、素朴な衣服を着た男の姿が描写されています。

    背景の左奥に見える暗雲の広がるパノラマのような空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、王の慈悲深い歴史ドラマを綺麗に引き立てています。

  • 30 ニコラ=ギー・ブレネ 『デュ・ゲスクリンの死』<br /><br />前回のアンリ4世の壮大な歴史画から綺麗に繋がっています。1777年にルイ16世の注文により制作された、フランス歴史画の不朽の名作です。<br /><br />百年戦争の英雄ベルトラン・デュ・ゲスクリンが包囲戦の最中に病没した際、敵であるイングランド軍の城主が彼の遺体の前にひざまずき、約束通り城の鍵を差し出して降伏したという、美徳と敬意の歴史的瞬間を描いています。<br /><br />画面中央では、白い天幕のベッドの上に、息を引き取った英雄デュ・ゲスクリンの遺体が静かに、あるいはどっしりと横たわっています。<br />ベッドの左手前には、純白の衣をまとい甲冑をつけた敵の城主がすっきりとひざまずき、皿に載せた「城の鍵」を厳かに捧げています。彼の背後を覗き込むと、赤いマントと羽飾りの兜を身にまとったフランス軍の将軍が、誇らしげに右手を伸ばして鍵の受け取りを促しています。<br />画面の右下には、この悲劇の死に深く落胆し、頬杖をついて座り込む若い従者のポーズが細密に表現されています。<br /><br />背景の左奥に見える頑丈な石造りの城郭のパノラマと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、厳粛な歴史ドラマの瞬間を綺麗に引き立てています。

    30 ニコラ=ギー・ブレネ 『デュ・ゲスクリンの死』

    前回のアンリ4世の壮大な歴史画から綺麗に繋がっています。1777年にルイ16世の注文により制作された、フランス歴史画の不朽の名作です。

    百年戦争の英雄ベルトラン・デュ・ゲスクリンが包囲戦の最中に病没した際、敵であるイングランド軍の城主が彼の遺体の前にひざまずき、約束通り城の鍵を差し出して降伏したという、美徳と敬意の歴史的瞬間を描いています。

    画面中央では、白い天幕のベッドの上に、息を引き取った英雄デュ・ゲスクリンの遺体が静かに、あるいはどっしりと横たわっています。
    ベッドの左手前には、純白の衣をまとい甲冑をつけた敵の城主がすっきりとひざまずき、皿に載せた「城の鍵」を厳かに捧げています。彼の背後を覗き込むと、赤いマントと羽飾りの兜を身にまとったフランス軍の将軍が、誇らしげに右手を伸ばして鍵の受け取りを促しています。
    画面の右下には、この悲劇の死に深く落胆し、頬杖をついて座り込む若い従者のポーズが細密に表現されています。

    背景の左奥に見える頑丈な石造りの城郭のパノラマと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、厳粛な歴史ドラマの瞬間を綺麗に引き立てています。

  • 31 ルイ=ジャン=フランソワ・ラグレネ 『ケンタウルスのネッソスによるデイアネイラの誘拐』<br /><br />前回の厳粛な歴史画から続き、今回はギリシャ神話をダイナミックに描いた劇的な歴史画へと綺麗に繋がっています。<br />1755年に制作された、英雄ヘラクレスの妻デイアネイラが、川を渡る際にケンタウルスのネッソスに襲われる有名な神話の一幕を描いた傑作です。<br /><br />画面中央では、半人半馬のケンタウルスが、白い衣をまとったデイアネイラをすっきりと抱え上げて連れ去ろうとしています。<br />デイアネイラは驚いて右手を大きく掲げ、あるいは助けを求めるように激しいポーズをとっています。<br />画面の左下へと目を向けると、川の神がひっくり返り、大きな水瓶の傍らでどっしりと横たわっています。<br />画面の左奥の岩肌を覗き込むと、異変に気づいて弓を引く英雄ヘラクレスの小さなシルエットが細密に表現されています。<br /><br />背景に広がる淡い雲の空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、緊迫した誘拐のドラマを綺麗に引き立てています。

    31 ルイ=ジャン=フランソワ・ラグレネ 『ケンタウルスのネッソスによるデイアネイラの誘拐』

    前回の厳粛な歴史画から続き、今回はギリシャ神話をダイナミックに描いた劇的な歴史画へと綺麗に繋がっています。
    1755年に制作された、英雄ヘラクレスの妻デイアネイラが、川を渡る際にケンタウルスのネッソスに襲われる有名な神話の一幕を描いた傑作です。

    画面中央では、半人半馬のケンタウルスが、白い衣をまとったデイアネイラをすっきりと抱え上げて連れ去ろうとしています。
    デイアネイラは驚いて右手を大きく掲げ、あるいは助けを求めるように激しいポーズをとっています。
    画面の左下へと目を向けると、川の神がひっくり返り、大きな水瓶の傍らでどっしりと横たわっています。
    画面の左奥の岩肌を覗き込むと、異変に気づいて弓を引く英雄ヘラクレスの小さなシルエットが細密に表現されています。

    背景に広がる淡い雲の空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、緊迫した誘拐のドラマを綺麗に引き立てています。

  • 32 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン 『ジュリーとの自画像』<br /><br />18世紀フランスを代表する女流画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによる1786年制作の、あまりにも高名な肖像画の傑作へと美しく繋がっています。<br /><br />画面中央では、頭に大きなターバン風の帽子をかぶった美しい画家ルブラン本人が、椅子にどっしりと腰掛けています。<br />彼女の懐には、純白の衣をまとった愛娘のジュリーがすっきりと抱きかかえられています。<br />母娘は頬を優しく寄せ合い、寄り添いながら正面のこちらを静かに見つめています。<br />ルブラン夫人は光沢のある青いガウンを羽織り、内側のゴールドの美しいドレスを綺麗に覗かせています。<br />背後の深い緑のソファの暗がりと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、母と子の温かい愛の瞬間を綺麗に引き立てています。<br /><br />つづく

    32 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン 『ジュリーとの自画像』

    18世紀フランスを代表する女流画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによる1786年制作の、あまりにも高名な肖像画の傑作へと美しく繋がっています。

    画面中央では、頭に大きなターバン風の帽子をかぶった美しい画家ルブラン本人が、椅子にどっしりと腰掛けています。
    彼女の懐には、純白の衣をまとった愛娘のジュリーがすっきりと抱きかかえられています。
    母娘は頬を優しく寄せ合い、寄り添いながら正面のこちらを静かに見つめています。
    ルブラン夫人は光沢のある青いガウンを羽織り、内側のゴールドの美しいドレスを綺麗に覗かせています。
    背後の深い緑のソファの暗がりと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、母と子の温かい愛の瞬間を綺麗に引き立てています。

    つづく

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